結界よりの帰還者
ルート(初志) [2016/08/22 20:46:55]
川岸。
何事もなかったかのように、飲み込まれた皆がいた。
よく見れば消耗が見受けられるが大怪我などはない。
カイルや邪教の輩が何やら言ってたようだが
気にする余裕もない。
顔を隠し背ける。
思わず流れてしまった涙を誤魔化しきれていればいいが。
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平常心を取り戻した後。
「やあ、ルート。ただいま。
妖精使いになったのかい?」
「ん?あぁ違いますよ。『旅は道連れ世は情け』というか。
いろいろありまして。それよりも、
おかえり。――皆さん無事で何よりです」
我ながら、依頼で一時的に組んだだけのパーティに
こうまで心揺さぶられるとは。
如何に依頼を優先した結果とはいえ、
助けられたかもしれない仲間を放置した事は
僕自身の想像より遥かに衝撃を与えていたのだろう。
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「それもそうだな。
――ということで、あんたたちもう少し俺たちに力を貸してくれないか?
泊まる所なら俺の家を貸してやるが、どうだ?」
「協力しましょうか?」
「良いでしょう。デキる執事はアフターもしっかりサポートいたしますので」
「じゃあ皆でお邪魔させてもらおうか」
「異存はありません。乗り掛かった舟ともいいますからね。
...そういえばウィリさんはこの後どうします?
何やら片付いたようですし、ふぁうんと?さんの所へ向かうのですか?」
依頼の脅威の確認、排除はおそらく済んだ。
少しばかり寄り道をしても大丈夫のはず。
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PL
水の妖精の手掛かりはアレでいいのかなー。
・カイルたちとコンチェルティアに行く
を選択します。