【B-1-1】財宝の部屋

 GM(あんみつ) [2016/07/31 22:26:02] 
 

光から抜け出た先は石造りの部屋の中だった。
壁に備えられた蝋燭の炎以外に明かりはなさそうだが。
視界は妙に明るかった。

その理由は見れば明らかだ。
金、そして銀、にプラチナ。
ルビーにサファイア、エメラルドにダイアモンド。
王冠、宝剣、錫杖、首飾り。
あたり一面に財という財が広がっている。
ここはいわゆる宝物庫という場所だろうか。
いや、むしろ遺跡の深部という雰囲気だ。
であれば、財宝の一つや二つ持って帰っても構わないかもしれない。

今ここにいるのはルークとアメリア。
彼方との繋がりの面々だ。
大きな財宝もあるため、天井や壁と壁の広さには結構な余裕がある。
アメリアが騎獣を元の大きさに戻すには十分だ。

そして他に人の姿はない。
グレースとセスシナングはここにはやってきていないようだ。

代わりに一つ気がつくことがある。
ルークとアメリアの手にはいつの間にか栞のようなものがあった。
ルークのものは赤い色、アメリアのものは青い色だ。
その栞には文字が書き込まれている。
二人には文字がどの言語かは思い当たらない。
だが、二人とも何故かその内容を理解できるだろう。

ルークのものにはこう書かれていた。

『物語の登場人物には各々の役割がある。
 赤の栞を手にした者よ。
 世界の中で英雄の物語を紡げ......』

アメリアのものにはこう書かれていた。

『物語の登場人物には各々の役割がある。
 青の栞を手にした者よ。
 世界の中で涙の物語を紡げ......』

   *   *   *

静かな、静かな部屋の中。
二人以外にすぐそこで動く気配は感じられない。

この部屋の入口の扉は開け放たれており。
向こうまでは石造りの大きな通路が続いている。

――だが、異変は突如として起こる。

「うわああああああ!」

通路の向こう側から叫び声が上がる。
それは若い男の声。

通路は少し薄暗くなっているがルークの目であれば見通せる。
どうやら、この通路は少し折れ曲がっているようで。
今、二人がいる場所からだと見通せない。

様子を知るためには近づく必要があるだろう。
だが、今この部屋にある財宝もまた欲求を掻き立てるかもしれない。

――そういえば、気がついたことがある。
財宝の中心に台座のようなものが有り。
そこから何かを持っていったような跡があるのだ。


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あんみつ@GMより

こちらアメリアとルーク、彼方との繋がりのお二人のカテゴリです。
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二人は今遺跡の中の財宝の部屋にいます。
探索判定が可能です。
最も高い探索判定の達成値*500ガメル分の財宝を持ち歩けるサイズで見つけられます。
自動成功した場合は達成値を更に+5するという扱いにします。

ルークはSQの証として【赤色の栞】を手にします。
【分類:道具】【赤色の栞】を登録しておきます。
アメリアはSQの証として【青色の栞】を手にします。
【分類:道具】【青色の栞】を登録しておきます。

しばらくすると、向こう側から声が聞こえてきます。
それなりに大きいので聞き耳判定の必要はありません。

お二人は次の行動を選択してください。

具体的なものは以下の2つです。

・声の聞こえた方へ向かってみる
・声を無視する

向かって見る場合は2D6のダイスを一つ振っておいてください。

他にも何かございましたらお好きにどうぞ!

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