【B-1-1】財宝の部屋
光から抜け出た先は石造りの部屋の中だった。
壁に備えられた蝋燭の炎以外に明かりはなさそうだが。
視界は妙に明るかった。
その理由は見れば明らかだ。
金、そして銀、にプラチナ。
ルビーにサファイア、エメラルドにダイアモンド。
王冠、宝剣、錫杖、首飾り。
あたり一面に財という財が広がっている。
ここはいわゆる宝物庫という場所だろうか。
いや、むしろ遺跡の深部という雰囲気だ。
であれば、財宝の一つや二つ持って帰っても構わないかもしれない。
今ここにいるのはルークとアメリア。
彼方との繋がりの面々だ。
大きな財宝もあるため、天井や壁と壁の広さには結構な余裕がある。
アメリアが騎獣を元の大きさに戻すには十分だ。
そして他に人の姿はない。
グレースとセスシナングはここにはやってきていないようだ。
代わりに一つ気がつくことがある。
ルークとアメリアの手にはいつの間にか栞のようなものがあった。
ルークのものは赤い色、アメリアのものは青い色だ。
その栞には文字が書き込まれている。
二人には文字がどの言語かは思い当たらない。
だが、二人とも何故かその内容を理解できるだろう。
ルークのものにはこう書かれていた。
『物語の登場人物には各々の役割がある。
赤の栞を手にした者よ。
世界の中で英雄の物語を紡げ......』
アメリアのものにはこう書かれていた。
『物語の登場人物には各々の役割がある。
青の栞を手にした者よ。
世界の中で涙の物語を紡げ......』
* * *
静かな、静かな部屋の中。
二人以外にすぐそこで動く気配は感じられない。
この部屋の入口の扉は開け放たれており。
向こうまでは石造りの大きな通路が続いている。
――だが、異変は突如として起こる。
「うわああああああ!」
通路の向こう側から叫び声が上がる。
それは若い男の声。
通路は少し薄暗くなっているがルークの目であれば見通せる。
どうやら、この通路は少し折れ曲がっているようで。
今、二人がいる場所からだと見通せない。
様子を知るためには近づく必要があるだろう。
だが、今この部屋にある財宝もまた欲求を掻き立てるかもしれない。
――そういえば、気がついたことがある。
財宝の中心に台座のようなものが有り。
そこから何かを持っていったような跡があるのだ。
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あんみつ@GMより
こちらアメリアとルーク、彼方との繋がりのお二人のカテゴリです。
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二人は今遺跡の中の財宝の部屋にいます。
探索判定が可能です。
最も高い探索判定の達成値*500ガメル分の財宝を持ち歩けるサイズで見つけられます。
自動成功した場合は達成値を更に+5するという扱いにします。
ルークはSQの証として【赤色の栞】を手にします。
【分類:道具】に【赤色の栞】を登録しておきます。
アメリアはSQの証として【青色の栞】を手にします。
【分類:道具】に【青色の栞】を登録しておきます。
しばらくすると、向こう側から声が聞こえてきます。
それなりに大きいので聞き耳判定の必要はありません。
お二人は次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・声の聞こえた方へ向かってみる
・声を無視する
向かって見る場合は2D6のダイスを一つ振っておいてください。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!
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