【B-2-2】路地裏の諍い
青い宝石の埋め込まれた首飾りを拾ったセスシナングは。
落とし主であろう女性を追いかけるために路地裏の方へと抜けた。
大通りを離れれば離れるほど。
やつれたような姿の住人の数が増えてくる。
彼らの服はあまり良いものではなさそうで。
大通りを歩いていた人々と比べればどうにも見劣りするか。
おそらく、ここに居る者と大通りを悠々と歩くような者の間には格差があるのだろう。
だとすれば、先ほどの女性は何故こんな所へ向かったのだろうか。
彼女はどちらかというと恵まれた側であるように見受けられたが。
* * *
セスシナングが路地裏を歩いていると。
声が......聞こえた。
複数の男と一人の女性の声だ。
「おいおい、無視しないでくれよ。
俺たち金もないし暇でしょうがないんだよね」
「この布、結構いい生地使ってるんじゃね?
いいなあ......そっか、金持ちなんだ。
金持ちだったら可哀想な俺らに恵んでくれよ、な?」
四人ほどの若い男が下卑た笑顔を浮かべつつ。
一人の女性を取り囲んでいる。
囲まれているのはどうやら、先ほどセスシナングにぶつかった女性のようだ。
「......汚い手で、触らないで」
彼女の纏う布を撫で回していた男の手を、はたく。
叩かれた男は顔を赤く染め上げて、女性を睨んだ。
「てめぇ、舐めてんじゃねえぞ?
自分がどういう状況に置かれてるのか、わかってるのか......ああ?」
「今更こんなとこに来るんじゃなかったって後悔するんじゃねえぞ?
俺らを満足させるまで放さねえからな」
一人の男がぎゅっと女性の腕をつかみ。
「痛......放しなさい!」
女性が声を上げる。
彼女を囲んでいる男たちはそれなりに若くエネルギーが有り余っているのだろう。
それなりに背丈も高く、あの女性の身では抵抗するのもこんなんだろうか。
だが、彼らは戦う技術を身につけているわけでもない。
セスシナングであれば、止められるかもしれない。
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あんみつ@GMより
こちらセスシナングのルート進行です。
大通りを外れると揉め事が起きていました。
セスシナングは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・女性を助けに向かう
・女性のことを無視する
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!