【B-2-3】砂に咲く愛の花
セスシナングの前で行われるやり取り。
彼女は決して黙って見過ごすことを是とはしなかった。
セスシナングの選択した行動、それは......。
>「お嬢様、こんな所にいらっしゃったのですか!」
>「外出の際は私から離れぬように、と旦那様より言付けられているはずです。
> お嬢様に何かあったら、私は尻尾と首を斬られてしまいます」
セスシナングは自分が女性の従者であると偽ったのだ。
女性に対して目でアピールすると、彼女はその真意を悟ったようだ。
>「それで、あなた方はお嬢様に何の御用があるのですか?
> もしも、お嬢様に危害を加えようとしていたのでしたら...」
そのままセスシナングは周囲を取り囲む男たちに睨みをきかせる。
セスシナングは女性であり、本来は物理的な荒事が得意なタイプではないのだが。
竜人の姿は戦を知らぬちょっとした悪党共を怯ませるには十分すぎた。
「くっそ、せっかく上物そうだったのに」
「次は絶対うまくやるからな。
覚えてやがれ!」
そう言って男どもは足早に向こうの角へと姿を消していった。
残されたのはセスシナングと女性が一人である。
「ありがとう......私の護衛さん?
さっき大通りでぶつかってしまった方よね。
何度もご迷惑おかけして申し訳ございません」
女性はセスシナングを見上げて礼を言う。
「今度お礼をさせて欲しいからあなたの名前を聞いてもいいかしら?
――いえ、その前に私の方から名乗るのが礼儀よね」
そう話すと彼女は顔を隠す布とヴェールを外す。
すると彼女の美しい黒髪が、青い色の瞳が、褐色の肌をした顔が露わになる。
「私はアティファ。
この国の王女よ。
改めて、私に貴女の名前を聞かせてくれるかしら?」
砂漠に咲く花のように美しい彼女の名前はアティファ。
この国の姫だという。
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あんみつ@GMより
こちらセスシナングのルート進行です。
セスシナングの行動で男たちは一目散に逃げていきました。
【NPC:女性】に【アティファ】を登録しておきます。
アティファがセスシナングにとってのメインNPCとなります。
とりあえずまずは名前を聞かれているようです。
他にも彼女に何か聞いてみたり、
ついでに返すものがあれば返してみたり、お好きにどうぞ。