【B-3-3】紅蓮の通路
>「彼がファッティさんですか。まんまですね。
> ひょっとして貴女はスレンダさんとか言います?」
「まんま、どう言う意味だ?
ファッティ様は、他国の生まれ。
名前の由来は、知らない。
私はスレンダ、違う。
――イスラ」
どうやらグレースのジョークは彼女に通じなかったようだ。
だが、先ほどのファッティという男は砂漠の国以外の生まれであり。
彼女の名前がイスラということはわかった。
そしてイスラがシャドウであることに気づいたグレースは。
>「邪魔だったら顔は隠さなくても大丈夫です。」
そうシャドウ語で話しかけた。
イスラはそんなグレースの態度に少し首を傾げ。
「何故、言葉変えた?
――不必要。
私はただ、不要なこと、言わず、聞かず。
それだけ。
それが、ファッティ様との契約」
彼女は決して言葉がわからないわけではなく。
勝手に口が滑ったりしないよう不要なことは言わないだけだそうだ。
それが、ファッティという商人との契約だという。
「敵対しないなら、構わない。
お前、好きにしろ」
現時点で敵対する意思がないことがわかったからか。
イスラはさっさと一人で入っていってしまう。
* * *
グレースも跡を追いかけて扉を開けば、彼を激しい熱気が襲う。
奥へと続く通路の天井から床から壁から。
紅蓮の火柱が吹き出してくるのだ。
それと同時に聞こえてくる声。
「今この遺跡は愚かで強欲な者の処刑場となっている。
踏み入れようとする者よ、引き返すがよい。
さもなくば汝も同罪と見倣す」
音声の発生源らしきものはなかった。
これはどうやら遺跡自体からの警告。
遺跡にかけられた魔法の仕業だろう。
「私は、ファッティ様のため、進むだけ。
この命、省みはしない」
そんな警告にも動じることなく。
イスラは黙々と前を目指す。
突如吹き上がる炎も無駄なく対処し。
更に奥まで向かっていくつもりなようだ。
グレースが進むには彼女のように一瞬毎の危険への対処ができる必要がある。
もしくは......。
気がついただろうか、あの炎の柱が魔法によるものである以上。
吹き出すタイミングには規則性がある。
それを見抜けさえすれば、無理なく通路を抜けることができるだろう。
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あんみつ@GMより
こちらグレースのルート進行です。
とりあえず形としては戦いを避けて進む旨承知しました。
グレースのジョークにCPを1点差し上げましょう。
【NPC:男性】にファッティを、
【NPC:女性】にイスラを登録しておきます。
ついでに【NPCデータ】イスラも公開します。
ちなみにグレースのメインNPCはファッティ&イスラになります。
中に入ると炎が吹き上がる通路が続いています。
無事に切り抜けるためには危険感知判定で14以上を出すか、
見識判定で15以上を出す必要があります。
失敗した場合2d6の炎属性魔法ダメージを3回受けます。
イスラは危険感知判定に成功しました。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!
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18:45:40 あんみつ@GM 危険感知判定 2d6+7 Dice:2D6[2,6]+7=15