【C-1-2】顛末、そして崩落

 GM(あんみつ) [2016/08/14 14:58:11] 
 

今ルークやアメリアの前にあるのは巨大な扉。

>「....アラジン、ここを開けるのか?」

「オレは確かにここを開けてきたぜ。
 無駄にデカい部屋に像があるだけだったけどな」

アラジンの弁もあり。
ルークが扉を開いて中に進む。

   *   *   *

巨大な部屋の中で出会う面々。
互いに何者かと問い合う青年と女性。

>「落ち着いてアラジンさん、あちらの男性は私たちの知り合いです」

「え、そうなのか?」

アメリアはアラジンにまずはグレースについて紹介しようとするが。
その前に、女性――イスラは剣を抜いた。

――それに対してルークは応戦の体勢を取る。

>「後ろに下がっていろ、荒事が嫌なら殺しはしない」

そう言ってアラジンの前に躍り出た。

「ま、マジかよ......」

おずおずと後ろに下がるアラジン。
ランプを持って下がった彼に対して、イスラは距離を詰めようとするが。
ルークの存在が邪魔になる。

一触即発の状態でまず口を開いたのはグレースだ。
彼はまず、イスラについて紹介したあと。
アラジンにランプを持ち逃げしてはいけないと語る、条件付きではあるが。

「ば、バカにするんじゃねえよ!
 ちゃんと約束してるのに勝手に持ち逃げするわけないだろ!
 ......まあ願いを使わずに遺跡を出られたら、ちょっとはオレの願い叶えてから渡すかもだけどさ」

グレースの言葉に対してアラジンは不満そうだ。
どうやらランプを自分のものにするつもりはないらしい。
あまり彼の言葉に嘘はなさそうに見える。

>「ちなみにランプを回収したら、ファッティさんは報酬として
> 貴方に何を約束されたのですか?」

彼にそのまま質問を投げかけると。

「別に答える義理はないけど、答えてやるよ。
 さっきアメリアたちに話したけどさ、俺にちゃんとした仕事とか身分とか生活とかをくれるんだって」

あまりいい態度ではないが、アラジンは答えてくれる。

またイスラに対して、頑な態度をとる理由を聞くと。

「私の命、ファッティ様のもの。
 だから、役に立つ。
 それだけ」

どうやらイスラはファッティに深い恩義を感じているようだ。
少なくともイスラの方からは。
故に彼のの役に立ちたいと思いすぎ、周囲がうまく見えないのかもしれない。

>「イスラさん、グレースさんはあの様に言ってますけど、貴女は依頼を請けた。
> それで合っていますか?」

したがって、アメリアの問には当然。

「依頼、違う。
 これは任務、使命」

依頼ではなく、ファッティからの命令であると返した。
ただ、続くアメリアの言い分については。

「わからない。
 ファッティ様の、役に立つ。
 それだけ」

ちゃんと理解してはくれなかったようだ。

   *   *   *

一方、ドルクーアⅢ世の独り言を聞いてちょっと傷ついた表情をしていたアラジンが。

「そういやさ、グレース......だっけ?
 さっき言ってたけどファッティの奴って外国人だったのか?
 じゃあ、ランプに願いを叶えてもらえないんじゃないか?」

さっきグレースが言ったことが気になったらしく。
つい口に出してしまう。
気になると、言ってしまうようなタイプなのだろう。

「それは、本当か?」

そして、その言葉にイスラが反応する。

「だって、ランプがあった台座に書いてあったし。
 ルークとアメリアも読んだよな?
 二人も違うところから来たみたいで......」

アラジンが答えている間。
急に金属音が鳴る。
見れば、イスラが剣を落とし、遺跡の床に崩れ落ちているのだ。

「ファッティ様、言った。
 ランプ、使えない、不要。
 私、使えない、不要、好きにしろ。
 ファッティ様、もう答えない」

青ざめた顔でイスラは動かない。
よく見ればその瞳に雫が溜まっているらしい。
どうやらファッティにランプとついでにイスラが不要だと言われたようだ。
おそらくイスラとファッティの間には伝達の手段があったのだろう。
少なくとも事実としてはアラジンもイスラもランプを届ける必要はなくなったようだ。

――それと同時に遺跡が大きく揺れ出す。
まるでこの瞬間を待ち構えていたかのように。

「こ、これもしかして崩れ始めてるんじゃねえか?
 ヤバイって、マジでヤバイって。
 まだ結構出口までは距離があるんだぞ?」

アラジンが言う通り、遺跡が崩れだしているのかもしれない。
現に、どこかで崩落音が聞こえた。

グレースにはわかるだろうが、ここから入口まですぐにたどり着くのは容易ではない。
しかも崩れだしている中を行かないといけないのだ。
己の持つ最大の強みを生かしても上手くやらねば難しいだろう。

「今度こそ、オレがランプに願うよ。
 オレ、まだここで死にたくないからさ」

確実な方法はひとつある。
それは魔法のランプを使うことだ。
だが、それは一つ願いを消費するということ。

自らの力だけで脱出するか。
ランプの力を頼るか。
選択は冒険者たちに委ねられる。


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あんみつ@GMより

3人のルート進行です。

グレースが「ファッティが外国人」というワードを言ったので、
アラジンが反応し、イスラとの結末はこうなります。
イスラの顛末からTP1点獲得できます。

イスラとの結末が確定したので、遺跡の最大の障害が発動します。
崩落が進む中、皆さんは脱出する必要があります。
脱出については判定が必要になります。
判定の基準値は【冒険者レベル+任意の能力値ボーナス】です。
判定は5回連続で行う必要があります。それぞれの目標値は15/17/19/21/23です。
判定には三人中の誰か一人が成功すれば問題ありませんが、
一度でも全員失敗したらそこで失敗となり、アクシデントが起こります。

皆さんは次の行動を選択してください。

具体的なものは以下の2つです。

・自力で脱出する
・ランプの力で脱出する

ダイスを振って出目が悪かった場合、ランプの力に変更することは本進行分ではできません。
またイスラはアクションを起こさない限り動くことはないでしょう。

他にも何かございましたらお好きにどうぞ!