【C-1-4】獅子の火球

 GM(あんみつ) [2016/08/20 16:35:40] 
 

うっかり口を滑らしてしまったアラジンに対してグレースは突っ込みを叩き込む。

「べ、別に最初はたまたま、本当にたまたまあっただけだっての。
 あんまりしつこく聞くなよな......!」

アラジンの方はというとあまり深くは突っ込んで欲しくないらしい。
恥ずかしさや勿体振り、そして引け目などいろんな理由が混ざっていそうだ。

一方でアメリアはイスラの傍に座り、言葉で訴え続ける。
もう一度ファッティに会いにいくべきだと。
こんなところで自分を終わらせてはいけないのだ、と。

「お前、どうして......?」

そんなアメリアの言葉にイスラもついには反応を見せる。
しかし、いや、だからこそというべきか。
アメリアは気づかなかった。
自分の身に降りかかりそうになっていた危機について。

だからこそ、ルークが身を挺して守ってくれたことにも気づかず。
邪魔をされたと勘違いして叱ってしまう。
砂まみれになったこともあり、ルークはちょっと不憫だったかもしれない。

   *   *   *

空を飛ぶことのできる魔法の絨毯。
これに乗ることで冒険者たちは遺跡から脱出できるという。

>「さぁ、イスラさんも早く乗って、一緒に行きましょう。まずはそれからです」

アメリアがイスラに手を伸ばすと。
ほんの少し反応を返すが、まだ迷ってしまっているようだ。

>「...動けそうもないですね。ではちょっと失礼しますよ?
> ここで瓦礫の下敷きにはさせませんから。」

そんなイスラをグレースが強制的に抱え、絨毯の上に乗せる。
彼女は抵抗の素振りを見せず、中央に置かれることだろう。

「よ、よし、オレも乗るぜ!
 ......んで、どうしたらいいんだ?」

冒険者たちが絨毯に乗ったあと、アラジンもそれに乗り。
ナーゼルにどうすればよいのか問いかける。

「絨毯は想いの力で飛ぶのさ。
 上がれと念じれば上に上がるし。
 曲がれと念じれば思った方に曲がる。
 降りたい時は降りたいと念じればいいんだ」

どうやらこの絨毯は思うことで、操作できるらしい。
思った通りに絨毯を動かすことで、空を飛べるというのだ。

「えっと、念じればいいんだな。
 上がれ......上がれ......!」

別に口に出す必要はないとは思うが。
アラジンは想いを言葉に発しつつ念じた。
彼の思いが届いたからか、それとも他の誰かが一緒に念じたからかはわからない。

だが、絨毯はふわりと浮き上がる。

「......上がった!
 上がったぜ!
 このまま上に空いてる穴に向かっていくぞ!」

アラジンの言う通り、絨毯は冒険者たちを乗せて上の穴へと向かっていき。
そのまま、外へと......。

   *   *   *

外に出た冒険者たちを待っていたのは砂漠の日照りだった。
見渡せばどうやら獅子の姿をした遺跡の背中の部分から飛び出してきたようだ。

「よっしゃあ、外だ!
 オレ、生きて出られたんだな」

アラジンがランプを持ちながら片手でガッツポーズを決める傍ら。

「外か、一体いつ以来だろう。
 光も風も、この暑ささえ気持ちいいや......」

ナーゼルはどこか感動した様子で外の景色を伺っていた。

「このまま、オレたちの街まで帰ってもいいよな?
 みんな、待ってるだろうし」

アラジンは冒険者たちに問う。
このまま絨毯に乗って帰るつもりのようだ。
彼が今見ている先に街があるのだろう。

「......ファッティ様」

イスラもまたどこか遠い目で同じ方を見つめていた。

「そうだね、きっとこの絨毯ならマスターの街までひとっ飛びさ。
 でも、そう簡単には行かないみたいだよ」

だが、ナーゼルに何かに気づいていたようだ。
遺跡を出てもまだ終わりではない。
――本体たる部分が残っているのだ。

「強欲なる者共よ。
 決して我は汝らを逃がしはせぬ」

ゴゴゴ......と重い音と共に。
よく見れば獅子の頭部が動いているではないか。

「財宝を持ったまま、生きては返さぬ。
 裁きの火球を受けるが良い」

口が大きく開き、炎の球が吐き出される。
その球は幸運なことに絨毯のすぐそこを突き抜けていった。

「な、なんだよ......まだあんのかよ!
 あんな球に当たったら燃えて火傷しちまうじゃんか」

一回喰らえばアラジンの言う通り火傷してしまうかもしれない。
勿論何度も喰らえば命に関わることもあるだろう。

「だったら、マスターは僕に願えばいい。
 でもマスターが叶えられる願いはあと二つ。
 後悔しないように大事に使うといいと思うよ」

そんなアラジンにナーゼルは提案する。
願えば、危険もなく切り抜けられるはずだと。
だが、アラジンに残された願いはあと二つしかないのも事実である。

「ど、どうすっか......。 
 つってもまた次の火の玉がすぐ飛んできちゃうな。
 なあ、ルークたちはどうするよ?」

アラジンはルークたちに問いかける。
あまり悩んでいる時間はない。

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あんみつ@GMより

脱出ルート進行です。

いろいろ試みられていたので、シーンにCP1点差し上げましょう。
直接対象になるのはグレースのみです。

魔法の絨毯に乗って脱出しましたが。
最後は遺跡の本体に襲撃されます。

皆さんは次の行動を選択してください。

具体的なものは以下の2つです。

・自力で離脱する
・ランプの力で離脱する

自力で離脱する場合火の玉を計6回振り切れば、遺跡から十分に離れることができます。
基準値は冒険者レベル+精神力Bで目標値18の1回10秒の判定を計6回行ってください。
失敗すると、指定された一体に2d6+5点の炎属性魔法ダメージを与える火の玉が飛びます。

対象、及び失敗時に受けるダメージは以下の順番の通りになります。

イスラ(15)・アメリア(12)・アメリア(10)・アメリア(13)・アメリア(12)・グレース(15)

やたらアメリアが続いたのは何故か私もわかりませぬ。

判定については各PC2回ずつ行います。
アメリアが1~2回目、グレースが3~4回目、ルークが5~6回目分のダイスをお振りください。

自身が判定の担当でない場合、他のPCが判定を行っている間に以下の行動が取れます。

・自身が可能な10秒で終わる行動
・他キャラクターをかばう(6回中1回のみ)

他にも何かございましたらどうぞ!

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○対象決定

16:16:37 あんみつ@GM 火の玉1回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[6]=6
16:16:48 あんみつ@GM 火の玉2回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:16:58 あんみつ@GM 火の玉3回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:17:07 あんみつ@GM 火の玉4回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:17:15 あんみつ@GM 火の玉5回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:17:24 あんみつ@GM 火の玉5回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[2]=2

○適用ダメージ

16:29:14 あんみつ@GM 火の玉ダメージ1回目 2d6+5 Dice:2D6[4,6]+5=15
16:29:21 あんみつ@GM 火の玉ダメージ2回目 2d6+5 Dice:2D6[2,5]+5=12
16:29:29 あんみつ@GM 火の玉ダメージ3回目 2d6+5 Dice:2D6[3,2]+5=10
16:29:37 あんみつ@GM 火の玉ダメージ4回目 2d6+5 Dice:2D6[3,5]+5=13
16:29:44 あんみつ@GM 火の玉ダメージ5回目 2d6+5 Dice:2D6[3,4]+5=12
16:29:52 あんみつ@GM 火の玉ダメージ6回目 2d6+5 Dice:2D6[4,6]+5=15