遺跡の崩落
カランカランと金属音が鳴った
あの女が剣を落としたのだ、何かあるのかと思えば女も崩れ落ちた
>「ファッティ様、言った。
> ランプ、使えない、不要。
> 私、使えない、不要、好きにしろ。
> ファッティ様、もう答えない」
「ちょっとその依頼主は....イラつくな」
どうやって会話したのやら...しかし、依頼者のために命張った奴を見捨てるとは....
俺や俺のの同族は理不尽な依頼でも契約したからには命張るって奴が多い
その覚悟もなしに依頼をするとは....その依頼主とやらには契約の大事さというやつを教えないといかんな
敵対をしたといっても向こうにも理由があったわけで今は無い
もちろん仲間を優先させてもらうが、時間があればあの女の手助けをしてやっても良いと....思える
「あったら契約の大切さをその身にしみさせてやる」
ボソリと呟き愛剣を背中の鞘に戻す、血に濡れなくて何よりだ
両手を開けたらもう一度バンダナを額に戻す
すると遺跡が揺れ出した
>「こ、これもしかして崩れ始めてるんじゃねえか?
> ヤバイって、マジでヤバイって。
> まだ結構出口までは距離があるんだぞ?」
まだ距離があるか、走れば抜けられるかもしれんが賭けの要素が大きい
迷っている暇はそんなになさそうだ
>「今度こそ、オレがランプに願うよ。
> オレ、まだここで死にたくないからさ」
「そうか、頼む」
覚悟を決めろ、今更走ったところでどうせ崩落の巻き添えを食らっちまう
静かにアラジンの方へ近づき腕を組んで待つ
「三世にアメリアさん、俺はこのアラジンの魔法のランプとやらにかけてみる
伝承が本当なら無事に脱出できるかもしれないな」
グレースさんにあの女――イスラといったか――も一緒に抜け出せる...はず、グレースさんも多分今動いたところで抜け出せる確率は低い、ということくらいわかっているはずだ
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PLより
・ランプの力で脱出する
を選択します、もったいない気もしますが安全第一!