想いが届くまで
>「私、不要......」
そのファッティという方は、イスラさんにとってとても大きな存在だったのですね。
そうで無いならここまでの落ち込み方はしない‥‥出来ないはずです。
>「とにかくここから出ることが先決です。逃げましょう。」
グレースさんはそう言ってイスラさんの手を引いています。
でもイスラさんの身体に力は無く立ち上がるのも儘ならない様子です。
私はイスラさんの傍に座り、目線を合わせて切り出します。
「イスラさん、聞いてください。
このままでは遺跡の崩落に巻き込まれて、
生きて此処を出ることは、多分出来なくなります」
お願い、私はこんな悲しい物語を認めたくない。応えて‥‥
「貴女は本当にそれで良いのですか?
不要だと言われただけで、
自分を終らせてしまっても本当に良いのですか?」
違う。そうじゃない。終わりたいだなんて思っているはずが無い。そうでしょう?
「ファッティという方にとってイスラさんが
どんな存在だったのかは私には分かりません。
‥‥でも、イスラさんにとってのファッティさんは、
きっと掛け替えの無い存在だったのでしょう?」
私は、こんなにまで誰かを一途に想いつづけられるこの人が羨ましい。だから‥‥
「だったら、もう一度ファッティさん会いに行きましょう。
会って、目を見て、言葉を交わして、それでも想いが叶わないのなら
その時になって初めて心の底から泣くべきです」
だから‥‥こんな所で死んでほしく無いんです!
>「あぶ....ない!!」「ぶわぁっ!!ごほごほ!!」
「ふぁ!?ルークさんいきなり何ですか!?
今、真面目な話をしているんですから邪魔しないで下さい!
‥‥‥‥って、何で子供が?いつの間に?それに浮いて?ええ?」
私も大概、周りが見えていないようです。反省しないと‥・・
聞けば、ルークさんは私たちを助けようとしてくれていたみたいです。
「怒鳴ったりしてごめんなさい」珍しく平謝りです‥・・
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ランプの精ナーゼル。見た目も言動も少年のような彼はそう名乗ります。
>「今のはサービスだよ。
> どうかな、マスターにお友達の皆さん。
> 僕の力......信じてくれるかな?
> 信じてくれるなら、さあさあ、僕に向かって一つ目の願いをどうぞ、マスター!」
言われたアラジンさんの願いは勿論、私たち全員の脱出です。
本当にアラジンさんは素直な良い人ですね。
アラジンさんがそう願い、ナーゼルが出した答えは"絨毯"でした。
いえ勿論、ただの絨毯なはずは無く彼曰く"空飛ぶ魔法の絨毯"なのだそうです。
>「さあさあ、早く乗った乗った!
> 遺跡は待っちゃくれないよ!」
私はドルクーアに跨って少しでも絨毯のスペースを空ける努力をします。
彼は必要性の無い彫像化を嫌がるので、こうするしかありません。
「さぁ、イスラさんも早く乗って、一緒に行きましょう。まずはそれからです」
そう言って手を差し出します。伸ばした手を握ってもらえる事を祈りながら。
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PLより
そういえば、アメリアは元々天然だった事を思い出しました。
TP狙いついでにルークのCP狙いを補強したかった‥・・難しいなぁ(特にTP)
イスラのことをどうしても蔑ろには出来ないアメリア
アメリア的には栞の事はどうでもいい事なので、好きなように動いています。
その悲しみは1ゾロでぶち壊す!所存ですw