たとえランプが叶えなくとも
熱い....熱い....それでも
>「仲間だから、生きろ?
> ......わからない。
> でも――わかる、かもしれない」
わかる、そう言っただけ俺がかばったかいはある
「それでいい」
安心した俺は微笑み、背を隠すように立ち上がる、後でコートを変えないとなぁ
幸いにも予備をもう一着持ってきているから問題はなさそうだ
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>「よっしゃあ!
> オレたち生きて出られたんだよな!
> 風が気持ちいいぜー!
> 高いから見晴らしもいいしな」
「風は気持ちいいが....暑いな、まぁ遺跡の熱いのよりは幾分かましだが」
>「うん、そうだね。
> 僕もこんな景色を見たのは何年、いや何十年。
> ――もしかしたら何百年、何千年ぶりかもしれない」
そんなにか....ナーゼルってランプの精か、あの辛気臭い遺跡に数百、数千年
俺が閉じ込められていたら、なんて思うとぞっとする
アラジンとナーゼルが話している姿をそっと見て遠くの景色を見ている
>「――忘れてた」
「ん?」
イスラから声がかかった、忘れてたとは何だ?
>「お礼、言ってない。
> ......ありがとう」
「あぁ、どういたしまして
仲間なんだ、当然だろう?」
それに笑った、な
「イスラ、無表情よりも笑ったほうがいいぜ、断然そっちのほうがいい」
表情がないとそれだけで冷たいように思える
だから俺はいろいろ表情を出す、ようにしている
「俺も昔はあんまり表情が顔に出なくてな、怖がられたさ」
昔、それでもルキスラにやって来る途中くらいだから....2.3年くらい前か、あんま昔ではないか
まぁ、無事に外に出られた、それだけが今は嬉しいな
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>「な、なんだよこれ......!
> 街は、城はどうなってるんだ?
> ――アティファ、アティファは無事なのか!」
街が....おかしい
想像は暑くも活気はありそうだと思ったんだが..
アラジンの様子を見る限り普段は違うのだろう
>「......ファッティ様」
イスラも元主人のことを気にしている、そうか。依頼を勝手に破棄した奴は街にいるのか....
>「やだね、オレは帰るぜ。
> だってあの街には仲間が思い出が、それにアティファがいるんだ。
> 黙って壊されてたまるかっての。
> 残り二つの願いを使ったって、それ以外に何かを失ったって!」
「その願い、ランプの精が叶えなくとも俺が叶えよう
それにちょっと俺にもあの街に用ができたからな」
イスラの方を向いて言う
もちろん用とは依頼を軽く見る野郎をとっちめる、だけどな
物語を察しても多分、街の様子がおかしいのは何か原因があるはずだそしてそれを解決するために俺らは入っている....そうなんだと思う
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PLより
街に向かいましょうかねー、ファッティを倒しましょうぞ!