【C-2-3】魔神への願い

 GM(あんみつ) [2016/08/17 23:45:36] 
 

ファッティとアティファ、そしてハフィーズの間で不穏な空気が流れる中。
セスシナングはパックの力を借りつつ。

>「自己紹介が遅れてしまいました。
> 初めまして、私妖精使いのセスシナングと申します。
> そして―」

自らの名を名乗る。

「なんだ、お前は?
 ただの白い壁かと思っていたんだが。
 邪魔しないでくれんか?」

セスシナングの言葉はぞんざいな扱いを受けてしまう。
どうやら彼は歯牙にはかけていなかったようだ。

そんなセスシナングが......。

>「そうですね。
> 『姫様を狙う不埒な方がいる』と向こうの宮殿まで伝えられる位、ですね」

風の妖精の力で宮殿まで届けられる。
そんな風に脅迫のようなことを言って見せるならば。

「宮殿に......?
 伝えられるものなら伝えてみるがいいさ。
 いずれ、あの宮殿まで俺のものになる」

男は下品な、しかし不敵な笑みを浮かべて。
指輪を触ってみる。
黒い宝石が歪に煌めく。

「貴方の身分もあることですから......言葉だけなら目を瞑ろうかとも考えましたが。
 残念ながら、どうやら本気のようですね。
 ――ならば覚悟するがいい、殿下に刃向かう逆賊よ!」

それまでは話のみで対応していたハフィーズであったが。
ついに彼は刃を抜く。

「確かにハフィーズ殿......貴方はお強い。
 だが、所詮それは人のレベルで考えた話。
 私には人の域を超えた力がある」

そう言ってファッティは指輪の嵌めた手を天に掲げる。

「魔神の指輪のことを聞いたことはありますか?」

にやりと笑うファッティに対し。
ハフィーズは表情を固くする。

「まさか、それが伝承の指輪だとでも?」

ハフィーズの反応から察するに。
どうやらこの世界にはそういった指輪の伝承が存在するらしい。

「その通りですよ。
 そして私はこの指輪に願いましょう。
 あまりスマートな願いではないのですが、強力な願いを......」

ファッティは手に嵌めた指輪を擦り。
その指輪は昏き輝きを放つ。

「魔神の指輪よ!
 我に貴様の持つ願いを叶える魔神の力を与えよ!」

ファッティが願いを高らかに述べれば。
日が照っていたはずの空が一瞬で曇りだし。
辺りから影が闇が彼目掛けて集まっていく。

「セスシナング殿......といいましたか」

刃を向こうに向けながら。
ハフィーズは横目でセスシナングに語る。

「先程はああも言いましたが。
 このような状況であればあれこれ考えている暇はないでしょう。
 どうか、アティファ様を連れてお逃げください。
 さあ、早く......!」

「ハフィーズ、あなた......何を?」

ハフィーズは頼んだ。
セスシナングにアティファを連れてこの場から離れるように、と。
だが、果たしてその場合ここに留まった彼はどうなるのだろうか。

セスシナングには取りうる手段が幾つかある。
どれを選択するか、全て彼女次第だ。


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あんみつ@GMより

こちらセスシナングのルート進行です。

ファッティが魔神の指輪の力を使いました。
【分類:道具】【魔神の指輪】を登録しておきます。

セスシナングは次の行動を選択してください。

具体的なものは以下の4つです。

・アティファと共に逃げる
・アティファだけ逃がす
・3人で逃げようとする
・自分だけ逃げる

他にも何かございましたらお好きにどうぞ!