【D-2-5】魔神の障害
>「いけません、ファッティさん!
> そのような力には、何の意味もありません!
> 過ぎた力はいずれ貴方の身を滅ぼしてしまいます!」
セスシナングを吹き飛ばし。
アティファを捕らえたファッティ。
彼に向けてセスシナングは叫ぶ。
「俺が滅ぼされることなどあるものか。
俺はこの力で全てを手に入れてやるだけだ!」
だが、彼は聞き入れなかった。
ほんの少しさっきより尊大で暴力的になっている気もする。
そしてそんな彼は宮殿を目指していく。
ハフィーズは二人の護衛に阻まれて動けない。
>「...分かりました!
> アティファさんは必ず助け出します。
> 貴方も、無事でいて下さい」
代わりにセスシナングがファッティたちを追いかけることにしたようだ。
負けるかもしれないと、覚悟しながらも。
彼女はその後を駆けていった。
* * *
初めてセスシナングがこの世界に来た際に訪れた場所――宮殿へと続く大通り。
今そこにセスシナングはいた。
当初と違うのは人の姿が全く見えないこと。
セスシナングと――先を行く魔神の姿を除いて。
人々は避難していったのだろうか。
それともセスシナングのように吹き飛ばされたのか。
「ここまでついてくるとは......。
命を顧みぬ愚かな女だ」
ファッティがセスシナングの方に振り返る。
それと同時に捕らえられたアティファの姿も見える。
彼女は何か伝えようとするかのように口を開き。
「追ってきちゃダメよ、セス!
逃げて、ハフィーズと一緒に!
それで......それでもしアラジンに会えたら......。
アラジンにも逃げて、ううん、生きてって伝えて欲しいの!」
彼女が届けたメッセージは助けを求めるものではなく。
むしろ逆のもの。
逃げて、生きて欲しいというものであった。
そしてその気持ちはセスシナングやハフィーズたちだけでなくアラジンにも向けられていた。
それだけ......想っているということなのかもしれない。
「そうか、我が王女はこいつを生かすことが望みか。
ならばここで俺が殺すのは止めておこう」
意地の悪い笑みを浮かべて。
ファッティはセスシナングに手を出す気がないことを告げた。
だが、それだけが真実であるはずもなく。
「だが、邪魔をされては困るのでな。
代わりに俺の眷属と遊んでいてもらおう。
もしそれで死ぬとしたら自分の弱さを呪えばいいだけだ」
彼が呼び出したのは三体の魔神。
一体一体は大したことがないが。
その存在はセスシナングにとって障害となる。
「では、俺は宮殿へ参ろう。
追いたければ追ってくるがいい。
その時は一つの情けもなく殺すだけだがな」
ファッティは影の中へと消えていった。
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あんみつ@GMより
こちらセスシナングのルート進行です。
ファッティを追いかけたところ、魔神たちに行く手を阻まれます。
アティファの言動からRPを1点獲得できますね。
予備ダイスは魔物知識判定に使用しました。
その結果、ダスキーグレイスが3体だとわかります。
ダスキーグレイスとは戦闘になります。
戦闘についてはオート戦闘形式(ver3)で処理します。
ダスキーグレイスたちは戦闘を長引かせることを優先します。
位置は以下のようになります。
ダA 4m ダB・ダC 1m セス
戦闘の発生に対し、必ず以下の3つを行ってください。
・先制判定用ダイス(目標値14)
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個
カスタム行動で以下のようなものをご記述いただいても構いません。
・敵キャラクターを狙う順番
・状況毎の詳細な行動宣言(選択したスタイルより優先します)
・PCの行動順
・移動距離
・MPや魔晶石、各種消費アイテムなどの使用度合い
などなど
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!