俺は目の前にあるものを守る
>「さあ、僕は怪我をすることも病気になることも死ぬこともないから......。
> そんなこと想像もつかないな。
> 勿論、僕の力が封じられるようなことになったらどうなるかわからないけど」
力を封じられる....?
洞窟の中でやってみせた奇跡を思い出せばそんな場面を想像しにくい
「まぁそんな事態にならないように俺らが最善を尽くせばいい」
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>「笑う、いい?
> ――わからない」
帰ってきたのは困惑...かな?
「いいんだ、わからなくてもそのうちに分かる」
時間が解決してくれることもあるだろう
心ってもんは意外と難しいんだ、俺もいくつか整理のつかない気持ちがあったりもする
それを精神が不安定なやつにすぐに整えろって言っても聞けるはずがない
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絨毯から降りれば異様な光景だった
人がいるはずの通りは誰もいなく、白竜が一人....一人?
あれは...セスシナングさんか、炎を口から吐く姿は迫力がある
それにしても...もう既になにか異常があったってことか
「人がいないんじゃ....これもいらないな」
グレースさんに言われてたとおり額の目にバンダナを巻いていたがもういらんな
>「みんな、どこ行っちゃったんだよ!
>アティファ......宮殿にいるのか?
>オレも、オレも行かねえと......!」
焦るアラジンをみんなが止める、その間に着替えるか
「.....着替えるぞ、すぐに終わる」
焼けて穴が開いたコートを脱いで小さくまとめておいた予備の黒コートを腰のバックパックから取り出し装備する
色々なベルトに絡まらないように慎重にだ
焼けたほうのは畳んでしまっておく、何かに使えるかもしれない
「っつぅ...」
焼けたところが若干痛む、中のインナーまでは通ってきていないが軽いやけど程度にはなっているだろうな
治してもらえただけでも良しとしよう、幸いにも動きに支障が出るほどではない
「...よし、終了、あとは帰ったあとにでも治せばいいか」
ちょうどみんなの話し合いも終わる頃だ、俺としちゃ早くファッティとかいう下衆な依頼者をシバキに行きたいが
多分こんな異常な事態が発生している時だとあまり無策に突っ込むと死ぬ可能性がある
話を聞くにファッティが元凶っぽいしな
「状況は良くないな、あまり無策で潜入すればそれだけでも危険性が高まる
一体一であれば状況はいいが....セスさんがさっき戦っていたみたいに何体でもあのレベルの魔神を出されれば攻撃に対処しきれなくなることがあるな
できれば強襲できればいいんだが....アラジン、正面以外からの侵入経路はあるか?」
あればいいが、アラジンがその道に慣れていないようならやめておいたほうがいいが....できるだけ敵には現在位置を知らせない方が良い
人がいないってのも不思議だが...この分だと王城の警護も薄い...のか?
ファッティとやらが王城に向かいこの状況を生み出しているとすれば王城の兵たちでは手がつけられない状況になっていることも考えられる
そうなると多くの死人が...でる
あぁもうすこし早く着いていればそうもならないのか?
嫌な想像ばかり頭を巡る、最善を尽くしたと思っても尽くすことができなかった、などは良くある
それをなくすように鍛錬してきたつもりだったんだが
「また手遅れになるか?」
誰にきかせるでもなく一人呟く
「....いや、目に見える仲間を守る....今はそれだけだ」
俺のできる精一杯を尽くそう、それだけを今は考える
落ち着いて作戦を練ろう、今はそういう時間だ、ということで.....
「なぁ三世、いい案はないか?お前ってば頭がいいだろ?だからこういう時にいい作戦とかないか?」
一番悪だく....一番知恵が回りそうな奴に聞くのがいいだろうな
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PLより
一旦アラジンを止めて作戦会議、ですかね?(ちょっと状況把握が曖昧ですが多分こんな感じなはず)
服脱いだけどサービスシーンじゃないよ!(所要時間は40秒くらいかなー、多分)
そして若干落ち込むけど立て直して三世に助言を求める!