もう一度空へ。
魔神が崩れ落ちるのはあっという間でした。
ルークさんとイスラさんが切り崩し、
巨大な体が崩れ落ち、魔神の放った謎の力により体が痛みを覚えた時。
>「アティファ様!」
「ハフィーズさん!」
無事だったのですね。
よかったです。
>「アティファ様を救うため、助太刀させてもらおう」
彼は状況を説明するまでもなく、私達に協力して下さいました。
これで大分こちらが有利になりました。
私も彼を癒しながら援護に回りましょう。
―――――――――――
それから魔神が完全に崩れ落ちたのは、すぐのことでした。
ルークさんもイスラさんも俊敏な剣士でしたし、
アメリアさんもグレースさんも強い力を持つ癒し手でした。
アメリアさんのドルクーア三世さんも、アルガギスの動きを鈍らせたりしていました。
私も皆さんに少しはお力添え出来たでしょうか。
>「馬鹿な......この無限の力を持つ我が......!
> あり......え......ぬ......」
魔神のカラダにヒビが入り、黒い靄がとなって四散していきます。
同時に王様や王女様、それに色々な方々が解放されていきます。
解放された皆さんは無事でしょうか。
近づいて確認してみましたが、どうやら気絶しているだけのようです。
闇が完全に消えて、本来の空が見えてきた頃。
魔神は完全に消えて、倒れたファッティさんとあの指輪だけが残っていました。
しかし、アティファさんだけはまだ黒い玉に囚われたままです。
指輪をどうにかしなければいけないのかしら...
そう思った時、指輪が完全に砕け散りました。
同時にアティファさんを囚えていた黒い玉も消滅し―――
>「アティファ!」>「アティファ様!」
アラジンさん、ハフィーズさんのお二人が駆け出します。
しかし、間に合うかどうか。
「くっ...!」
私はまだ飛べます。
あの時のように全力で翼を広げ、アティファさんの元へと飛びます。
どうか間に合って...!
――――――――――――
◯PL
お疲れ様でした。
ではGMのご厚意に甘えて風の翼でアティファさんを救助します。
アルガギスは知っていました。
ニカ@セス アルギガス魔物知識 2d6+6 Dice:2D6[4,3]+6=13