頭蓋を穿つ
魔神の剛拳は俺たちを狙わず後ろのアメリアさんを狙っているようだった
「そっちは向かせねぇ!」
腕を斬る、いくらか斬ったところで動きが止まる
これで一番上に攻撃が届きそうだ
>「小癪な神の眷属の力め......!
> 虫けらどもと共に果てよ!」
剣を振ろうとしたら突如として体が鈍く痛む
「ぐ....ぁぁぁ!」
こんな痛みに負けてなるものか
気合と一緒に剣は振り続ける、まだだ、こんな速さでは足りない
もっと...早く、もっと...正確に!
もう何回斬ったかわからない
だが己を鼓舞する仲間の歌は聞こえる
そんな時だった、一瞬剣を振りかざすべき路が見えた気がする
滑らせ流れるように斬る
声は出さなかった、出さないほど集中していたからだ
>「馬鹿な......この無限の力を持つ我が......!
> あり......え......ぬ......」
無限の力か、そんなものありもするはずはないというのに
剣につく汚れを剣を横に一閃することで振り払う、そして鞘へと収める
「さっさと元に戻ってイスラに謝りやがれ
さもねぇと即刻斬り捨てるぞ」
聞こえているかはわからねぇが言ってやらないと気がすまなかった
魔神が消えたからか黒い玉が割れ人が落ちて来る、俺が走っても間に合うには間に合うがセスさんが飛んでいる、間に合うだろう
だから俺はセスさんが通り過ぎるのを見送る
アメリアさんは何か悔しがる?いや自分にない力を欲している?表現は難しいがそんな気がする
だけどあのファッティとか言う奴みたいな欲望ではないから...心配はしなくてもいいみたいだ、というかアメリアさんがあんなのみたいになるのを想像できない
>「やっぱり慣れないことは、するものじゃないですね‥‥」
「そうか?結構いい歌だったぜ」
本音だ、いい歌は心を高揚させるというのは本当だな、戦いやすかった
グレースの横を通り過ぎる
「魔法での援護ありがとうな、おかげで体も無傷に近い」
少しだけあの"願い"で体が鈍いがそんなもの些細なものだ
「アラジン、ナーゼルに奴を弱くしてもらったが....お前の願い、少しだけ叶えた
あとはお前がやりたいようにやれ」
イスラの方はグレースになにか言われている、あの様子だとファッティのところに走るか?
それはともかくアラジンだ、セスさんが姫を助けに向かっている
「姫さん、助けに来たんだろう?
....なら、行ってやれ。そのために来たんだろう?」
これで俺の目的も達成だ、あのバカ依頼人もしばけた、アラジンの願いを一応叶えられた
あとは事がどう運ばれるかだけを見る
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PLより
すたすたと後衛の方に歩き戻りしますねー
戦闘も終わりましたな
GMのあんみつさん、戦闘処理お疲れ様でした、ありがとうございます
ルークはアラジンに行ってこい!て言いますねー
HP達成だ!やった!!