見た目は女、中身は男。その名もコボルドのファルナ!
>「僕と冒険に出ないか!」
「......ふぇ?」
* * *
半ば拉致られて来た小屋だけども、ほんのりと香る木造建築の風味が良い感じ。
目の前に出されているパンケーキは自由にかけるソースが決めれるらしい。
円形の卓に座っているのはボクを含めて六人。
タビットとフィーとダークドワーフとグラスランナー。
それと......レプラカーン、だったかな?
>「ふふん、よく集まってくれたね......同志たちよ!
> 今日は記念すべき"リード様をみんなで全身全霊一生懸命褒め称え隊"の顔合わせだ!
> ――むむ?反応が薄いな。
> せっかく僕が一週間かけて考えた隊名なのに」
偉そうに頑張ってるタビットは、リードって言う名前らしい。
リードの言葉を聞き流して、つかるほどシロップをかけたパンケーキを食べる。
うん、甘くておいしい。
「ボクは隊名が長すぎると思うなぁ。それに、全身全霊一生懸命って同じ事を重ねてもねぇ」
メープルのかかったパンケーキに、更にチョコソースを追加しながら言った。
>「......まあいいや。
> もし他に名前の案があるなら後でいうこと!
> とりあえず初めて見る顔もあるだろうし......まずは自己紹介といこうじゃないか!
> あ、僕は要らないよね。
> ――え、いる?
> しょうがないなあ......」
それは知らないんだから。
初対面では挨拶からって常識でしょ? 言わないけど。
>「僕はリード・プッチ。
> 君たち五人のリーダーだ!
> 冒険のきっかけは僕の知識と占いでぜ~んぶ見つける!
> ......あ、僕は戦えないからね!
> ぜ~んぶ君たちに任せるから!」
君ってリーダー勤まる雰囲気じゃないんだよね。言わないけど。
それに、緊張してるのか震えてる感じもするし。
ほら、あるじゃん? 熟練の雰囲気とかさ。
>「それじゃあ、次は君たちの番だ!
> 順番は好きな感じで構わない!
> まああんまり堅苦しくはしないで、甘いものでも食べながら明るく行こう!」
ふぅ。お茶が欲しいかな。
「リードさん。お茶を淹れようと思いますが、それらの道具を貸していただけますか?」
立ち上がりながら卓を囲む面々を確認。
見る限りでは、多分戦う技術を持ってると思う。
「初めまして。ボクはファルナです。
特技は......給仕かな。料理も軽く出来るよ
戦闘での立ち位置は前衛で軽戦士だね。
見ての通りコボルドだけど、それでも良ければよろしくお願いします」
もう一つ言っておこうかな。
「あ、それと。モフモフは何時でも歓迎だよ!
......尻尾はダメだけどね?」
実の所、ボクって男なんだけどね。
力も無いし、声も女に似てるって言われてたし。いっそなら、ってね。
あそこから逃げて来なかったら、今頃どうなってたかなぁ―――良くて慰み者とか?
それは困るなぁ、ボク男だし。うん逃げてきて良かった。
――――――――――
月夜@ファルナより
と、言う訳で一番乗りです。
何がそういう訳なのかは知りませんが。
我ながらとてもクセのあるPCになったと思います。
それでは皆様よろしくお願いしますね!
もちろん、探偵ではありません。