【前日譚】小屋の中でごあいさつ
フェイダン地方の中央から北にかけて広がる年輪国家アイヤール。
そこには様々な特徴を持つ五十を超える領がある。
そんなアイヤールの各領を歩き回る一人の男の姿。
長く天に向かって飛び出す耳。
全身を覆う白い色のふわふわとした毛。
くりっとしたまんまるい瞳。
足を一歩一歩進ませながら彼は歩む。
彼の求める者――それは一緒に夢を目指す同士だ。
いずれ彼は出会うだろう。
この国のどこかに生きる五人の冒険者たちと。
そして彼は語りかけるだろう。
「僕と冒険に出ないか!」
* * *
ある日のアイヤール地方の《緑花領》ファニーア。
森の中の木造りの小さな小屋の中。
白毛のタビットが集めたのは五人の面々だ。
コボルドの少女......?いや少年?
ダークドワーフの逞しい乙女。
ふっくらしたフィーの男の子。
帽子を深々と被ったレプラカーン。
そしてどこか眠たげなグラスランナー。
それぞれ育ちも種族も違う彼らであったが。
共通するところが一つある。
それはみんなちっちゃいというところである。
「ふふん、よく集まってくれたね......同志たちよ!
今日は記念すべき"リード様をみんなで全身全霊一生懸命褒め称え隊"の顔合わせだ!
――むむ?反応が薄いな。
せっかく僕が一週間かけて考えた隊名なのに」
リードという白毛のタビットは少し頑張って偉そうな口調で話している。
実は彼こそズバリ今回の面々を集めた張本人である。
やる気は十分、しかし名前のセンスは絶望的なようだ。
「......まあいいや。
もし他に名前の案があるなら後でいうこと!
とりあえず初めて見る顔もあるだろうし......まずは自己紹介といこうじゃないか!
あ、僕は要らないよね。
――え、いる?
しょうがないなあ......」
おほん、とわざとらしい咳をひとつ。
「僕はリード・プッチ。
君たち五人のリーダーだ!
冒険のきっかけは僕の知識と占いでぜ~んぶ見つける!
......あ、僕は戦えないからね!
ぜ~んぶ君たちに任せるから!」
えへんと腕を組んで話すリード。
それを見て頼もしい......と思えるかどうか。
「それじゃあ、次は君たちの番だ!
順番は好きな感じで構わない!
まああんまり堅苦しくはしないで、甘いものでも食べながら明るく行こう!」
六人が囲んでいる丸い木製のテーブルの上には皿の上にパンケーキ。
それぞれ蜜がたっぷりである。
――勿論希望者には甘さ控えめだ。
リードに続いて自己紹介をするのははてさて誰であろうか。
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あんみつ@GMより
IRCセッションで自己紹介をしようとすると結構時間がかかっちゃうんですよね(・∋・)
――ということでセッション第一回までの間にこちらで自己紹介を済ませちゃおうかと!
キャラクターシートが完全に確定したらこちらのカテゴリにお書きください。
書き込みをした段階でキャラクターシートの確定という形にしようかと思います。
こちらについてはサイトの日常のような感じで気楽に書いて頂ければ、と。
勿論短文だけでも構いませーん(*´∀`*)
冒険の舞台は年輪国家アイヤールにしました。
最初は《緑花領》ファニーアからお届け。
博物誌を持っている方はよければご参照ください。
もちろん持ってなくてもモーマンタイです(´∀`*)ウフフ
あ、ちなみにリードはいわゆる冒険者の店の主人的な存在です。
一緒に戦ったりすることはありません......たぶん。
またフリースペースにてアンケートをとっているのでご回答お待ちしております!