【Day02-夜B】緩やかで急激な崩壊
骨の丘のブラウニーはウィステァリオの言葉で<七色猫のおもてなし亭>へ向かい。
その道すがらで発見したブラウニーについては。
>「しゃーないなぁ。」
>「食うんに困っとるなら<おもてなし亭>に戻りや。
> グラタンがホイホイ食事準備するやろし。」
ラナの店から買ったパンをミルマが分け与えてやる。
『あ、ありがと......もぐもぐ。
うう、生き返るー』
ブラウニーはパンをもぐもぐと頂いたあと。
『おもてなし亭が再開してるの?
グラタンさんのご飯おいしいんだよなあ。
教えてくれてありがとう。
ぼくは<七色猫のおもてなし亭>に戻ることにするよ』
そう言って<七色猫のおもてなし亭>へと帰っていった。
獣の骨の中には役に立つものが合うかもしれない。
誰かが探索すれば、何かが見つかることもあるだろう。
例えば魔力の込められた骨だとか。
* * *
骨の丘から冒険者たちは北を目指す。
そろそろ日が沈み、あたりは夜の闇に包まれる頃だ。
道程は特に迷うことも何かと出くわすこともなく。
冒険者たちは平原へとたどり着いた。
だが、この平原はどこか、明らかにおかしい。
――地面に大きな穴がぽっかりと開いているのだ。
その穴に向けて、風がゴォゴォと吸い込まれていく。
そんな穴を覗いているケットシーが一人。
赤い帽子をかぶった栗色のケットシーだ。
ケットシーはまじまじと穴の中を見つめている。
冒険者たちも同じように覗いてみれば、穴の中は虹色に歪んだ空間になっていた。
穴の周囲を見てみれば、穴の縁の地面が崩れ、その破片が光の中で粉々になって消えたのがわかる。
この虹色はなんなのだろう。
よく調べてみればもしかすれば理解できたかもしれない。
これが――妖精郷にできた亀裂であることを。
「ん、お前たちは誰だ?
俺は鍛冶職人のニョッキだが」
穴の中を覗いていたケットシーだったが。
冒険者たちに気づいて、その正体を問うた。
どうやら彼が目的のケットシーのニョッキらしい。
「これが何かわかるか?
妖精郷に入った亀裂だ。
この亀裂は少しずつだが、確実に広がってる。
――つまり妖精郷はこのままだといずれ崩壊するってことだ」
ニョッキは冒険者たちに語る。
この穴は妖精郷が無くなろうとしている証明であると。
「あまり、この場所には近づかない方がいいぞ。
ごくまれに地面が激しく揺れて......そうなったら......」
ニョッキが冒険者たちに忠告をしていたちょうどその途中。
激しく地面が揺れる。
そして、それと同時に穴の縁が一気に崩れ、地面が塊ごと虹の中に消える。
この後は......。
「くそ、ついてないな!
走れ、崩壊に巻き込まれるぞ!
穴の中に落ちちまったら終わりだ!」
ニョッキは冒険者たちに声をかけて走り出す。
それと同時のどんどん穴が周囲の地面を崩しつつ広がっていく。
走らないと崩落に巻き込まれてしまうだろう。
もし巻き込まれたら――果たしてどうなるだろうか。
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あんみつ@GMより
進行です。
ブラウニーに食べ物を渡したので★を1つ獲得します。
これでブラウニーの数は3人になります。
その後皆さんは【崩れゆく場所】に到達します。
そこにはニョッキがいました。
虹色の空間について見識判定が可能です。目標値は13。
成功すれば、この穴が妖精郷にできた亀裂であるとわかります。
わからなくてもニョッキが教えてくれます。
しばらくすると一気に崩落が始まります。
崩落から逃げるには冒険者レベル+敏捷度で判定をどうぞ。目標値は9です。
失敗した場合は崩落に巻き込まれてしまいますが、
同じく冒険者レベル+敏捷度で目標値9の判定に成功すれば脱出できます。
それにも失敗した場合、崩落に巻き込まれ、落ちていってしまいます。
亀裂に落ちた場合はどこかの世界に飛ばされてしまい、そこで冒険は終わります。
ただし落ちたPCを判定に成功しているPCが助けることができます。
この際の判定は冒険者レベル+敏捷度ボーナスで目標値は10になります。
皆さんはまず逃げる判定をどうぞ。
これに失敗した場合は巻き込まれる判定を。
成功した場合は他PCを助ける判定をどうぞ。
ちなみにニョッキは全て自動成功します。
エイスも小さくしていたら問題ないので逃げる判定に自動成功で構いません。
ただしエイスはニョッキと異なりドルネシアも含んだ他PCは助けられません。