妥協点

 ドルネシア(平賀) [2016/08/04 19:36:45] 
 
でもそういう話は後にしようか。  ほかにもお客さんたちが来てるんだ、そこでボクが話をするよ」

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「?...。う、うむ」
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どうしたのだろう。私は暫しエイスを休ませてやりたかったのだが。
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*** *** *** ***
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外に繋いで来たエイスの様子を気にしながらも、皆の話を聞く。皆、ここへ来た経緯はそれぞれのようだ。もっとも、ミルマは付いてきただけだが。
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でも、みんなどこかに行っちゃった。
 それぞれの施設もみんな湖の底さ。
 だから、ボクはたまにちょっとだけ寂しくなるんだ」

この場所で僕と一緒にずっと、暮らさない?  それはとってもあったかくて、明るくて、幸せだと思うんだ」

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何か切実だな。それだけ長期間孤独の中にいたということだろうか。
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「しかし、それは

「それはダメだ」

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石像の人は探究心のため留まれないという。私も世直しの旅のためには留まれない。
それに、ここがどんな所なのかもよく分からない。不思議な宿が一軒。村でさえないのだ。
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「グラタン。ひとつ尋ねたいのだが、寂しいのなら何故その仲間を探さない?無論、危険があると言うなら、私は協力を惜しまない」
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私は騎士なのだから。
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「自己紹介をしていなかったね
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気軽にスロープさんとでも呼んでくれたまえ」

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「改めて、ドルネシアだ。よろしく、スロープ殿。
時に貴方は、行方不明の少女を探しているそうだな。
もし良ければ、是非、私にも手伝わせてくれ」
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行方不明とはご家族のお気持ちもいかばかりか。寂しさを抱える者のため仲間を探す。悲嘆にくれる家族のために少女を探す。これぞ世直しの真髄だな。
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「賢神と名高いキルヒア様の神官をしている
治癒は何回でも行使できる」

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「それは心強いな。私はまだ未熟者ゆえ世話になると思う」
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「リオ殿はどうする?見たところ、貴方も妖精の系譜に連なる者のようだが、ここで暮らされるか?
もし、お宝とやらを探すのなら、危険もあるそうだし一緒に行動したほうが良いと思うが」
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PL
密かにリオ、ピンチ!?
移住先見つかっちゃった。
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グラタンには、やんわりと仲間がいたんなら仲間探した方が良くない?とお断りを入れます。