【D1-3】場違いな狂信者
美しき世界に突如現れた明らかに異質な現象。
だがテンペストは全く意に介さないようだ。
ただ多少めんどくさい事がおきただけ......彼女はそう思っているらしい。
>『......テンペスト。あなたは問題解決に当たるのが面倒なようだが』
そんなテンペストに向けてティキは妖精の言葉で話しかける。
>『もし私達があなたの代わりに首尾よく侵入者を追い出せたら、一つ頼みを聞いてくれないか。そこの男が、あなたと会話することを許してほしい』
「そうね......」
ティキの問いかけに対して帰ってきたのは現在のラクシアで日常的に使われる言葉。
妖精語を話せる者もいるが、全体のレベルに合わせたのであろう。
「話だけなら聞いてあげるのは構わないけど。
面白い話を聞かせてくれるんでしょ?
――つまらない話でごまかすつもりなんてないわよね?」
少なくとも話は聞いてくれる態度を見せた。
ただ、もし話の内容が興味深いものではなければ不機嫌になってしまうかもしれない。
彼女が機嫌を害したら......一体何が起きてしまうのだろうか。
* * *
『あら、テンペストじゃない。
こんなにお客さんが来るなんて珍しいわね』
そこに姿を現したのは、タタラとリナリアの二人だ。
『あたしは誰も呼んでないんだけどなあ。
......ほんと、めんどくさい。
全部あんたのせいだからね、リナリア』
『ふふ、本当にそうかな?』
テンペストとリナリアは妖精語で軽く会話を交わす。
テンペストは基本的に期限を直さないが、リナリアは余裕な態度だ。
その後、リナリアは。
「それで、あなたたちはこんなところで立ち止まるために集まったのかしら?
違うわよね――あなたたちのすべきことをやったらどう?」
リナリアは暗に冒険者たちに侵入者を何とかして来いと言っているようだ。
テンペストは勿論ティキとの約束があるため、それを望んでいる。
「みんな、向かうのかい?
僕も行くよ......僕の願いは僕の力で叶えなくちゃ。
ここで待ってるだけなんて、ダメだと思うから。
僕にできることは多くはないけれど――連れて行ってくれないかな」
そして、オレットは冒険者たちと共に行くことを望んだ。
ただこの場所で待っているだけで解決されることかもしれない。
しかし、それを彼は決して是とはしなかったのだ。
ティキはニコデムスに跨り入口へと向かい出す。
他の冒険者たちも同様であろうか。
>『何があったんすか?』
プラリネはまだ状況がつかめていないようだが。
誰が声をかければきっと敵のもとへと赴くであろう。
こちら側からは向かい風など吹いていない。
むしろ――追い風かもしれない。
* * *
妖精の世界への侵入者。
呼ばれし者のみが訪れることを許された楽園を乱す影。
その正体は――。
「貴様らのお陰でこの森への入口を見つけることができた。
――感謝させてもらうぞ」
それは一人の黒衣を纏った男であった。
その手にはドクロを象った錫杖。
彼が左右に従えるのは――二体の不死者。
半身以上を覆う巨大な盾を持ったもの。
そして首のない馬の引く戦車に跨る騎士のようなもの。
「我らが無限の探求者のため。
そして偉大なる教主様のため。
貴様らをメティシエ様の御許へと送ってやろう。
特に恨みがあるわけではないが――予言などさせるわけにはいかぬのだ」
――無限の探求者。
その名に聞き覚えがある者はいるであろうか。
ザルツ地方を荒らして回る忌まわしき第二の剣の信仰者たちだ。
男は杖を振り翳し、不死者たちは動き出す。
交渉など望むべくもなさそうだ。
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あんみつ@GMより
タタラは無事テンペストのもとへ向かえますね。
ティキについていく行動も問題ななく取ることができます。
オレットはティキについていくつもりですね。
どうしても拒めばテンペストのもとに残るかもしれません。
入口の方に行けば無限の探求者がいます。
【無限の探求者】について見識判定が可能です。
目標値は13。成功すれば『出立の曲目』に記されたことがわかります。
ついでに【信仰者】についても見識判定が可能です。
目標値は16。成功すれば『出立の曲目』に記されたことがわかります。
魔物3体に対して魔物知識判定が可能です。
目標値は11/18・9/16・9/-となっています。
順番にデュラハン・マダーシールド・中級信仰者ですね。
中級信仰者はCG記載の欲望を満たす魔神使いの召異魔法をメティシエの神聖魔法に変更したものです。
後ろ二つはサプリ限定な魔物ですので、一時的にデータを限定公開します。
またデュラハンには剣のかけらが入っています。
配分は本体・馬に2つずつ、戦車に1つです。
位置関係は入口を南側として
北 PC北端・オレット 5m PC南端 15m デュラ・マダー 5m 信仰者 南
となっております。
戦闘方法の形式としては、
・シチュエーション戦闘形式(評価式)
でいきます。
ルールは戦闘についてをご覧下さい。
マダーシールドはデュラハンの戦車→本体の順にかばいながら最も体力が少なく防御が脆く、かつ遅い者を攻撃します。
信仰者が気絶・死亡しているときは最後に攻撃した者を攻撃します。
デュラハンの本体は可能ならブラスト、不可能であればリープ・スラッシュで最も体力が少ない者を攻撃します。
戦車と馬については最も体力が少なく防御が脆く、かつ遅い者を攻撃します。
2体の馬は全力攻撃を宣言します。
信仰者は全員にヴァイス・シールド、続いてヴァイス・ウェポンを使用後、
可能であればフォース、不可能ならばライフ・スティールで可能な数だけ攻撃します。
MPが切れる、またはアンデッド全員が敗れると逃亡を試みます。
先制判定に成功すればボーナスで3点プラスがつきます。目標値は14です。
魔物知識判定で弱点まで抜ければ抜けた1×魔物の数がボーナスでプラスがつきます。
またHPとMPが減っているため1点のペナルティを設けます。
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8~17 惨敗。全滅します。
18~23 辛勝。半分のキャラクターが気絶します。残HPと残MPは1D6で決定。信仰者は逃亡。
24~30 ちょいやば。半分のキャラクターの残HPと残MPは1D6で決定。残りは半減。信仰者は逃亡。
31~39 普通。10D6のHPダメージ8D6のMPダメージをPTで割り振ります。
40~49 快勝。6D6のHPダメージと6D6のMPダメージをPTで割り振ります。
50~ 楽勝。4D6のHPダメージと4D6のMPダメージをPTで割り振ります。
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皆様は結果表決定用の2D6を2回と、
行動予定(簡単でもいっぱい書いても可)をお願いします。
ゴーレムやニコデムスの行動もお書きください。
オレットの行動は提案がありましたらそれで、なければGM判断で動きます。
基本的に支援用呪歌を使っていきますね。
何か質問があれば、GMまでお願いします。