A3_優雅な休日を
"花開く街"コンチェルティア。
歌と踊りと彩りの街並みはザルツ地方の観光地の一つである。
北門と南門を一直線に繋ぐヴォルディーク大通り。
通りの左右には沢山の土産物屋が並んでいる。
楽器屋、骨董屋、宝石細工から占いの道具まで。
中にはあまりに前衛的な商品も陳列されており、なかなか飽きないとの評判だ。
そんな華やかな街に訪れた冒険者が二人。
北門より街に入った二ェストルと南門より街に入ったフィンである。
二人がここに来た理由は何であろうか。
観光であろうか。なんとなく気がついたら来ていたのであろうか。
少なくとも仕事や依頼があって訪れたのではない。
だから二人がどのように過ごすも自由である。
* * *
「やあやあ、そこのお兄さん。
よかったらアクセサリー見ていかないかい?」
北門から街に出た二ェストルに早速声がかかる。
どうやら妖精を模した宝石細工を売っている店のようだ。
他にも通り沿いに様々な店が立ち並ぶのが見えるだろう。
ふと左手を見れば神殿や他にもどこか荘厳な雰囲気を漂わせる建築物が並んでいる。
静かで落ち着いたどこか気が引き締まるような空気が流れている。
反対側の右手を見れば、うら若き芸術家たちのアトリエの集合区になっているようだ。
金属音に楽器の音色、歌声様々な音が混ざり合ってどこか軽快な感じだ。
* * *
「あらぁ、そこのかわいいタビットのぼっちゃん。
よかったら、お菓子買っていかないかしら?」
一方南からやってきたフィンの下にも声がかかる。
ポップな色合いのキャンディを売る店のようだ。
フィンの目からも北に向けて店が連なっているのがよく見えるだろう。
フィンの右側にあるのは、宿屋や飲食店が多い区画のようである。
ところどころに見えるのはフィンと同じ冒険者であろうか。
逆に左手を見てみると、劇場や舞台らしき建物が幾つか見える。
本場の舞台や演奏を見るために観光客が集う場所でもある。
* * *
右か、左か、それともまっすぐか。
どの方向へ往くも二ェストルとフィンの自由である。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちら二ェストルとフィン用のカテゴリです。
2人のPCの日記はこのカテゴリにご記載ください。
皆さんはコンチェルティアの街を訪れたところです。
二ェストルは北側、フィンは南側の門から街に入ってきたばかりです。
街を訪れたので【"花開く街"コンチェルティア】についての見識判定は自動成功です。
最初から知っていたことでもたまたま訪れて知ったことにしても構いません。
それぞれ次にどこに行くか行動を決定してください。
主な選択肢は3つです。
・まっすぐ行く
・右手に行く
・左手に行く
もしまっすぐ行けばPCは合流することになるかと思います。
ですが、必ず合流する必要はないため、PCの気持ちの赴くまま、
次のシーンで目指す先をご決定くださいませ。
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? ヴォルディーク大通り
歌と踊りに彩られた"花開く街"コンチェルティア
「(相変わらず賑やかな場所だね...)」
街はまるで意思を持った生き物の様に変化し、見るものを飽きさせることがない。
>「やあやあ、そこのお兄さん。
> よかったらアクセサリー見ていかないかい?」
「ふふ これは可愛らしいねぇ でもどうしようかな...」
>ふと見れば神殿や他にもどこか荘厳な雰囲気を漂わせる建築物が並んでいる。
>静かで落ち着いたどこか気が引き締まるような空気が流れている。
「...妖精のモチーフが多いようだけれど、この辺りはアステリアを
祀っているのかな? それとも...」
>反対側を見れば、若き芸術家たちのアトリエの集合区になっているようだ。
>金属音に楽器の音色、歌声様々な音が混ざり合ってどこか軽快な感じだ。
「別の...何かを祀っているんだろうか?」
妖精と神殿、そして若い才能
関わりの薄そうな、けれど意図されたような町並みについて
思った疑問ををそのままに細工物をそっと、指先で撫でる。
* * *
「ぷきゅ きゅぅ...」
「はいはい 仕事先もだけれど
まずは宿を決めてしまわないといけないね?」
溢れかえる音に不満げに懐から主張する相棒に声をかけ、
落ち着ける宿と仕事場をさがし、目抜き通りを真っ直ぐに進んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL:飛龍頭より
やっはー!流しの旅芸人だぜー!
稼ぎになるといいなぁ(わくわく
>GM
おひさしぶりです!どうぞよろしくお願いいたします。
キャラクターシート確定いたしました。
ふ、普段着はきっとおとなしいですよ...(ぷるぷる
>雪虫さん
二人旅となりますが、よろしくお願いしますー。
・相談でのお返事として
はい、合流をするべく次の行動先は【まっすぐ行く】でお願いします。
ですので 描写については次回以降となりますねー。
「すごいねぇ、ポチ...」
左肩にとまったポチに思わず声をかけた。ポチは僕の肩のうえでくるっと首をかしげながらまわりを見ている。
"花開く街"コンチェルティア。いちど来てみたいと思っていたんだ。僕の頭のなかにあった、6つに区画分けされた抽象的な街の図が、色と音楽と人のざわめきでにぎやかに彩られていく。
僕は、【お風呂好き同盟】の盟主、タビットのヴェンさんとユーレリアまで「温泉旅行」に行った帰りだった。
旅行はとてもとても楽しかった。僕にとっては、あんなに遠くまで出かけることじたいはじめてだった。それに、「温泉に入りにいくことが目的」の旅行ができることがすごく新鮮だった。めずらしいものもたくさん見聞きできたし...。ヴェンさんが僕に買ってくれたちいさな人形のお守りは、さっそく腰のベルトに結びつけていた。
せっかくルキスラから遠出した機会だったし、どうしてもコンチェルティアが見てみたくて、ルキスラの手前の街道で僕はヴェンさんと別行動をとっていた。
おおきな南門をくぐって、目の前の通りをまっすぐ北に歩いてみる。ふつうのお土産屋さんにまじって、骨董屋さんや楽器屋さんが目にとまった。やっぱり、ルキスラとは街の雰囲気がちがう。
占いの道具もならんでる。カードやオーブは知っているけど、何でできてるのか、何に使うのかよくわからないものまであった。
精巧な宝石細工のお店もある。とても高くて買えないけど......。最近、アクセサリーをほしがるようになったらしい、実家の上の妹の顔をちょっと思い出した。
「あらぁ、そこのかわいいタビットのぼっちゃん。
よかったら、お菓子買っていかないかしら?」
「は、はいっ?」
まわりを見あげながら歩いていたところに急に声がかかったから、僕はいっしゅんびくっとした。
そっちを見ると、女のひとが露店の奥でにこにこしていた。色とりどりのキャンディがならべられている。その種類といったら、ちょっと見たことがないくらい。思わず、ととと、とそちらへ引きよせられた。
そうだ、せっかくだから、コンチェルティアについたばかりだけど、ここのキャンディをうちのチビたちへのおみやげにしよう。
「えと、こんにちは...。僕、ルキスラから観光に来たんです。あ、ユーレリアからの帰り道に立ちよったんですけど......。とても華やかな街ですね」
僕はちいさなかごを手にとって、あざやかな色のキャンディをあれこれと選びながら、お店のひとと話をした。こういう、なんでもない世間話にも、ずいぶん慣れた。ちょっと前までだったら、どうしていいかわからなくなってこそこそ立ち去ったりしただろうな、なんて思う。
透明なガラス瓶に僕が選んだキャンディをつめてくれる手を見ていたけど、ふと目をあげて気になったことをたずねてみる。
「あの、通りのこっちとこっちで、ずいぶん街並みがちがうみたいなんですけど...。コンチェルティアはたしか6つの街に分れてるんですよね。区画によってちがいがあるんですか?」
それから、キャンディを受けとりつつもうひとつ質問。
「こっちの街、劇場みたいな建物がいくつかありますね。僕、ルキスラでも、劇場や舞台がこんなに集まってるところなんて知らないです」
【冒険者の店】があるから冒険者が成り立つみたいに、きっと「劇場」があるから舞台に立つ人たちもやっていけるんだろう。それにしても、たくさんの劇場がいつも何かを上演してて、それをみんなが見に来てるなんて、ちょっとすごいことに思えた。
「コンチェルティアでは、芸術にかんすることをなにか......。どう言ったらいいのかな、えと、誰かが守ったり、推し進めたりしてるんですか?」
ルキスラで冒険者が国からいろいろと保護されてるみたいに、コンチェルティアでは芸術家が大切にされてるのかもしれない。いくつか集まっている劇場を見ながら、ふと、そんなことを考えたんだ。
僕はお店のひとにお礼を言って、背負い袋にガラス瓶をしまいこみ、手をふって、また通りを北へと歩きはじめた。
――PLより―――
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
ヴェンさんといっしょにユーレリア地方の温泉地まで旅行に行き、帰り道にコンチェルティアに立ち寄ってみた観光客なフィンです。
花開く街を、いつも以上にきょろきょろしながら歩いています。目に映るもののうち、芸術の街っぽいところに興味をひかれた模様です。
フィンもネスさんとおなじく、【まっすぐ行く】を選択しますー。
>GM
どうぞよろしくお願いします。
お店の人とお話をしつつ、露店のキャンディをひと瓶買いました。おいくらでしょうか?
>飛龍頭さん
2人旅(+2匹)ですねー。どうぞよろしくおねがいします。
まずは合流をめざします。ネスさんの普段着はおとなしめなんですね。(アクセサリー屋さんから声がかかったけど...)
ネスさんの目的地は、いましがたフィンがキャンディを買ったあたりの区画な気がしてきました。
>「ふふ これは可愛らしいねぇ でもどうしようかな...」
二ェストルが陳列された商品を褒めると、店番の栗毛色の髪の男は照れ臭そうにはにかんだ。
「そう言ってくれると嬉しいねえ。
こいつらは俺の仲間たちとのお手製だもんで」
コンチェルティアでは工房や芸術家自体が直接店を出していることは少なくない。
特にこのヴォルディーク大通りはその傾向が根強くなっている。
>「...妖精のモチーフが多いようだけれど、この辺りはアステリアを
> 祀っているのかな? それとも...」>「別の...何かを祀っているんだろうか?」
「そうさねぇ、この街で一番大きいのはアステリア様の神殿さ。
まぁ、ライフォス様の神殿もそこそこ大きいけども。
あとは大きくはないけどリルズ様とニールダ様の神殿もあるね」
二ェストルのところから見える大きな神殿がおそらくアステリアのものだろう。
芸術を愛した女神だと言われる彼女にふさわしく、大きなだけなく装飾的にも美しそうだ。
「もし気に入ったアクセサリーがあれば買っていっておくれよ」
ピクシーやスプライト、ウンディーネにドライアード、フラウまで。
どうやら女性の姿をした妖精たちがモチーフになっているようだ。
種類も髪飾りから、首飾り、指輪など多種多様だ。。
* * *
フィンは瓶詰めのキャンディを店のおばさんから受け取った。
5ガメルで様々な色合いと味が楽しめてお得である。
「買ってくれてありがとうね。
ユーレリアに行ってきたのかい?
いいねぇ......あたしも温泉に行きたいもんだよ。
でも、この街もやっぱりなかなかいい街だろう......最近は物騒だけどねぇ」
おばさんはフィンに対して自分の子供に優しく語りかけるかのように話す。
フィンは年齢としては成人を迎えているのだが生来の性格と外見の違いもあり、
その辺はよく理解してはいないのであろう。
>「あの、通りのこっちとこっちで、ずいぶん街並みがちがうみたいなんですけど...。コンチェルティアはたしか6つの街に分れてるんですよね。区画によってちがいがあるんですか?」
フィンがコンチェルティアの街の区画について訪ねてみると、
「うん、その通り。この街は大きく六つに分けられているんだよ。
神殿とかお役所がある1番街。貴族や昔からの商人が住んでる2番街。
冒険者の店や宿が多い3番街。劇場や展示場がある4番街。
んで、あたしみたいな普通の人がよく住んでる5番街。
最後が色んな芸術家たちが集まってくる6番街だねぇ」
コンチェルティアの6つの区画の構成を簡単に説明するとこのようになっているらしい。
>「コンチェルティアでは、芸術にかんすることをなにか......。どう言ったらいいのかな、えと、誰かが守ったり、推し進めたりしてるんですか?」
「だいたいは2番街に住んでるお貴族さんか商人さんらかねぇ。
一応街の役所からも、そこそこお金が出てるみたいだよ」
この街の芸術家たちのパトロンは古くからの貴族や商人、その他である。
特にこの街の芸術文化の発展に寄与したと言われているのはヴォルディーク家であった。
「あたしもよくは知らないんだけど、最近この街で事件が起きてるみたいでねぇ。
いつもよりかはちょっと物騒だから、気をつけて観光していってちょうだい」
店番のおばさんはガラス瓶を淡いピンク色の布に包み、フィンに手渡した。
* * *
ヴォルディーク大通りの中心部には円形に開けた空間がある。
中心には楽器を奏でる詩人の銅像を囲むように噴水が築かれている。
ここは奏での広場――街の人にとっては憩いの場所であり、待ち合わせ場所でもある。
フィンと二ェストルはそれぞれ反対側から広場に入ってきた。
お互いの姿こそ見ることは難しくないであろう。
それでも、他の人の姿も多く特に知り合いでなければ気にも留めないだろうが。
フィンが広場の中へ足を踏み入れようとすると、その背後から何かがすごい勢いで近づいてくる。
まるで野犬か猛牛かという速度でやってきたのは――人間の少年であった。
「うわ、やべ!」
どうやら彼はフィンのすぐ傍まできてようやくその姿を認識したらしい。
フィンの背丈の関係上人人混みの向こうからは見えなかったのだろう。
――そして二人は盛大な音を立ててぶつかった。
その光景は二ェストルからも見て取れるだろう。
「いてててて......って、あぁ!」
銀色の髪と少し日に焼けた肌をした少年は声を上げる。
それもそのはず、彼が提げていたポーチの蓋の部分が開いて中の物が飛び出してしまっていた。
お菓子や羊皮紙、その他ガラクタの数々。
その中の一つ、翠色に透き通った小さなガラス玉が二ェストルの足元まで転がって来ていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
前半部では二ェストルとフィンそれぞれの質問にお答えしておきました。
二ェストルは100ガメル払えば好きな妖精のデザインの宝石製の好きな部位の装飾品が買えます。
勿論お買い上げにならなくとも結構です。
フィンはキャンディ代で5ガメル使用ください。
フィンは【ヴォルディーク家】について見識判定が可能です。
目標値は13。成功すれば『出立の曲目』に記されたことを思い出します。
後半部では奏での広場に二人は到着しております。
フィンは危険感知判定をよろしくお願い致します。目標値は10です。
成功すると後ろから何かが来たことには気づきますが、結局ぶつかります。
失敗すると思いっきり後ろからぶつかってきます。
一応フレーバー判定ですので成功もしくは失敗を自主的に選んでいただいても構いません。
フィンは少年に対して何らかのアクションを起こしてくださいませ。
二ェストルは今後の行動をご決定ください。
主な選択肢は2つです。
・フィンと少年を助けてあげる(ガラス玉をひろうも含む)
・無視する
他にも行いたい行動があればそちらでも構いません。
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― ヴォルディーク大通り
>「そうさねぇ、この街で一番大きいのはアステリア様の神殿さ。
> まぁ、ライフォス様の神殿もそこそこ大きいけども。
> あとは大きくはないけどリルズ様とニールダ様の神殿もあるね」
ふぅん、芸術を愛する神様の力が一番とは さすが"花開く街"だねぇ。
「この辺りが一番古い町並みになるのかい?
それともやはり...名士の方々の所が先にあったのかな」
わたしは建物や石畳、一通りくるりと見回し目に入った
一際大きな神殿を見やる。
>芸術を愛した女神だと言われる彼女にふさわしく、大きなだけなく装飾的にも美しそうだ。
「遠くからでも荘厳さのある建物...
あぁいった場所は私の様な旅の者も自由に中を見ていいものなのかな?」
>「もし気に入ったアクセサリーがあれば買っていっておくれよ」
>ピクシーやスプライト、ウンディーネにドライアード、フラウまで。
>どうやら女性の姿をした妖精たちがモチーフになっているようだ。
「...そうだなぁ
愛らしい者もいいけれどもっと...
そう、勇壮な妖精のものはないかい?」
* * *
― ヴォルディーク大通り・奏の広場
広場までの道行きで長く商いをしていそうな店主に話しかけ、
この辺りの酒場や宿、劇場同士の軋轢がなかったか確認する。
何の知識もなく入り込んで、お気に入りの奏者や演者の庭を荒らしたなどと、
彼らのパトロンに目をつけられようものなら仕事も、観光もし辛くなるだろう。
(これだけの数があれば、色々だろうからねぇ...)
雑踏と客引きをゆるゆるとかわし、ようやく中心までたどり着く、
はずだった。
>――二人は盛大な音を立ててぶつかった。
>その光景は二ェストルからも見て取れるだろう。
>「いてててて......って、あぁ!」
その衝撃からポーチの中身が散り散りに飛び出してしまっていた。
年相応なお菓子や羊皮紙、その他諸々。
>翠色に透き通った小さなガラス玉が二ェストルの足元まで転がって来ていた。
(宝石...ではないね ガラスだろうか?)
摘み上げたそれをしばらく眺め、そっと手のひらで包む。
「元気が良いのは何よりだけど
もう少し周りを見ておかないと怪我をしてしまうよ?」
― 君も ぶつかられた子もね。
走りこんできた少年と、スカイグレイの毛並みをした、服装から
同性の年若そうなタビットに声をかけた。
「...大丈夫かな? どこか痛いところは?」
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより
ネスの行動は
【フィンと少年を助けてあげる(ガラス玉をひろうも含む)】です。
拾ったガラス玉についてNPCの反応が見たいので、
ちょっぴり意地悪をしています。
怪しくなければすぐに返すよ!ちゃんとかえすよ!(必死
●お土産売りさんに追加で聞きたいこと
・この街で一番古い街区は1番街か、それとも同時進行的に6つの街区が
できていったのか。(できれば街の名士の関わり方も)
・男性型の妖精モチーフがないのは何か特別な(土着を含む信仰と関わり)意味があるのか。
の2点を追加で聞きたいと思っています。
いくつか、大きめのキャンディを先に決めてしまって渡すと、おばさんはにっこりした。
>「買ってくれてありがとうね。
ユーレリアに行ってきたのかい?
いいねぇ......あたしも温泉に行きたいもんだよ。
でも、この街もやっぱりなかなかいい街だろう......最近は物騒だけどねぇ」
......物騒?こんなに美しい街が?
いっしゅん、おもわずキャンディをえらぶ手をとめて、おばさんを見あげた。
街の6つの区画分けについては、こう教えてくれた。
>「うん、その通り。この街は大きく六つに分けられているんだよ。
神殿とかお役所がある1番街。貴族や昔からの商人が住んでる2番街。
冒険者の店や宿が多い3番街。劇場や展示場がある4番街。
んで、あたしみたいな普通の人がよく住んでる5番街。
最後が色んな芸術家たちが集まってくる6番街だねぇ」
芸術だけじゃなくて、神殿もコンチェルティアの中心をなしているみたいだ。...1番街ってことは、たぶん、そうなんじゃないかな。
どんな信仰がさかんなんだろうか。
それから、芸術家を支援しているのはだれか、って聞いた僕に、おばさんはこう答えてくれた。
>「だいたいは2番街に住んでるお貴族さんか商人さんらかねぇ。
一応街の役所からも、そこそこお金が出てるみたいだよ」
「......たとえば、ヴォルディーク家......」
僕はつぶやく。話にきいたところでは、コンチェルティアの発展を語るうえではかかせないくらい大きな役割をはたしていたけど、数年前、「邪教」の信徒によって壊滅においこまれたとか。
たしか、ひとりだけ、ヴォルディーク家の人で無事な人がいる、とか......。
ちょっと考えこんだ僕を、瓶にキャンディを詰めおわったおばさんがこまった笑顔で見ている。はたと気づいて、あわてて5ガメル渡した。
>「あたしもよくは知らないんだけど、最近この街で事件が起きてるみたいでねぇ。
いつもよりかはちょっと物騒だから、気をつけて観光していってちょうだい」
キャンディの瓶はピンク色の布に包まれて、僕に手わたされた。
「ありがとうございます。......あの、さっきも物騒だ、っておっしゃってましたけど、なにかよくないことでも起こったんですか?」
僕は胸の底のほうがざわざわするのを感じながら、おばさんにそう問いかけた。瓶のなかで、キャンディがこつん、と転がった。
※ ※ ※
キャンディ屋さんのおばさんに話を聞いて、僕は露店のならぶさらに向こう、3番街のほうをよく見ながら、ヴォルディーク通りを北へと向かった。
あきらかに冒険者らしきひとたちが宿を出入りしている。かわった様子はないかな......。
そうこうするうちに、目の前にひらけた空間が見えた。
「ここが、『奏での広場』...」
頭のなかに街の概略図をもういちど広げる。ここがちょうど、コンチェルティアの中心部だったはず。いろんな人たちが行き来している。ぐるっと広場を見わたしてみた。
その瞬間、何かにするどく呼ばれたような気がして、僕はわれ知らず、ばっと体ごと振りむいた。
>「うわ、やべ!」
こっちに走ってくる、人間族の男の子。よけられない。
――だったら。
僕は足をぐっと踏んばり、手をひろげた。
次の瞬間。
ずだぁああん!という衝撃にふっとばされて、僕はごろんごろんと2回か3回くらい転がって止まった。
だめだったかー......。
空を見あげながらぼんやり思う。ああ、雲が高いなぁ......。
とっさに空中に逃げたポチが、僕の胸のうえにとまって顔をのぞきこんでいる。
「だ、だいじょうぶだよ、ポチ...いたた」
男の子を受けとめるつもりで身がまえていた分、ふいを突かれたよりも体にうけたダメージは大きくない。
のそのそと起き上がって、男の子を目でさがした。
>「いてててて......って、あぁ!」
僕たちのまわりには、なんだかいろんなものが散乱していた。男の子のさげていたポーチの中身みたいだ。ああ、たいへんだ...。
僕はもそりとお菓子をひろって、男の子にわたした。
「だいじょうぶ?怪我はない?こんな広場で走ったらあぶないよ...」
ろれつ回ってるかなぁ。どうかなぁ。僕はふわふわする頭のままに、足元に落ちていた羊皮紙をひろい上げた。
「これ、大切な文書?なくしたら、たいへんだよ。何が書いてあるの?」
いまの僕は、ちょっと本音がだだもれになっている。なくしたら心配なのも、文書の中身が気になるのも、ぜんぶ僕の正直な気持ち。
しっかりしなくちゃ。ふるふると首をふって、男の子に羊皮紙をわたす。いちおう、ちらっと手の中の文書を見てはみたけど......。
それから、まわりに散らばったちいさなものをひろって集めて、彼にわたす。怪我はないか、かわった様子がないか、観察しながら。
「ねぇ、どうしてそんなに急いでいたの?お年寄りにでもぶつかったら事故になるところだったよ。何かあったの?」
だんだん意識がしゃきっとしてきた。それと同時に、男の子のただならぬ様子が気になった。こんな人波のなかを全速力で走るなんて、ふつうじゃない。
「僕、これでも冒険者なんだ。よかったら、話してみて?」
いたずらを隠してる弟たちにそうするみたいに、ゆっくり語りかける。怒ってはいない。でも、なぜ彼がこんな危険をおかしたのか、それを知りたいから。
もしかして困りごとだったら、僕が力になれることもあるかもしれない。
僕は首をかしげて男の子の様子を見まもった。
ふと、ゆったりとした声がかかる。
>「元気が良いのは何よりだけど
もう少し周りを見ておかないと怪我をしてしまうよ?」>「...大丈夫かな? どこか痛いところは?」
見あげると、たぶんシャドウの、男の人がゆっくりとこっちに歩みよってきた。
なんていうか...神秘的な雰囲気のひとだ。奇抜ではないけれど、ふしぎな空気を身にまとっていて、そしてまるでそれがごく自然なことかのように泰然としている。
「あ......、だ、だい、だいじょうぶ、です」
僕はなんとなくのまれてしまって、今さらながらぶつけたおでこをさすり、やっとのことでそう返した。
―――――――――――――――――――――――――――
PL(雪虫)より
GMより、今回に限りみとめていただける、とのことなので、若干時間をひきのばしてキャンディ屋さんに「物騒なこと」について質問します。その後、3番街の冒険者たちのようすをうかがいながら広場へ。
激突した男の子には、「怪我がないか」「なぜそんなに急いでいたのか」を聞きます。
落ちていた羊皮紙にも可能なかぎりの注意をはらっていますが、無断で広げたりはしていません。そのかわり男の子本人にたずねています。
いろいろな味のキャンディひと瓶購入。
所持金43ガメル→38ガメルとなりました。
【判定結果】10月5日 ダイスチャット2で振りました。
00:27:19 雪虫@フィン 危険感知判定 2d6+9
Dice:2D6[1,3]+9=13 00:25:08 雪虫@フィン 見識判定 「ヴォルティーク家」 2d6+8
Dice:2D6[3,2]+8=13
二ェストルは北門近くの装飾品屋の店番に幾つか尋ねる。
>「この辺りが一番古い町並みになるのかい?
> それともやはり...名士の方々の所が先にあったのかな」
「どうだろなぁ......俺もそういうのはあんま詳しくないんだわ。
でも俺らが住んでるのはそこらよりかは割と新しい感じだな」
まだ青い芸術家でついでに店番もやっているような彼はそこまで詳しくはないらしい。
概して街の歴史とはそういうものであろう。
住んでいる者については、あって当然のものでしかないのだ――特に若い者には。
ちなみにこの青年が住んでいるところとは、おそらく6番街であろうか。
>「遠くからでも荘厳さのある建物...
> あぁいった場所は 私の様な旅の者も自由に中を見ていいものなのかな?」
「俺もスランプ来た時とか、逆いいいアイデアが生まれた時とかは祈りに行くな。
建物自体綺麗だからよ、インスピレーションとかも浮かびやすいんだ。
まあ、俺らみたいな一般人が入れない場所もそりゃあるだろうけどさ」
基本的に神殿は一般に向けて広く解放されているようだ。
アステリアの神殿などは芸術家たちがそれなりに訪れるという。
>「...そうだなぁ
> 愛らしい者もいいけれどもっと...
> そう、勇壮な妖精のものはないかい?」
「へぇ、あんた変わってるねぇ。
一応そっちら辺の妖精もカバーしてるっちゃしてるんだが売れ行きがあんまり良くなくてね。
基本的に見えるところには並べないし、数自体も多くないんだ」
女性型の妖精が多いのは、単に売れ行きがそちらの方がいいからだそうだ。
* * *
>「ありがとうございます。......あの、さっきも物騒だ、っておっしゃってましたけど、なにかよくないことでも起こったんですか?」
キャンディを買い終えたフィンは去り際におばさんに聞いた。
「なんでもさ、人殺しらしいよ。人殺し。
しかも一回じゃないんだってねぇ......ほんと怖いわねぇ」
この街の物騒な理由――それは殺人事件が起こっていたせいらしい。
それも一度や二度でもないような。
華やかに見えるこの街も陰では何かが蠢いているのだろうか。
3番街を見た限りは特に慌ただしい様子もなかったが。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
前半部の商人からの各々への返答のシーンです。
後半部は次のカテゴリに移動しております。
回答としては特に大したものは得られませんでした。
所詮一般人などこのようなものでございます。
何か返しのRPなどございましたら、こちらにお書きください。
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