1-塔に閉ざされし者
白い光が抜け出たアルフェイトがその目に映したのは澄み切った青。
これは人工のものではなく......自然の。
――ああ、空の青だ。
そう気がついただろう瞬間。
アルフェイトの体は思いっきり何かに引っ張られる。
きっともう気がついているだろう。
この巨大で強引な力の正体は重力であるのだと。
ずばり言うと――アルフェイトは今落ちている。
足元に広がるのは森。
その緑の中へと一直線だ。
強烈なスピードで近づいてくる緑。
草や葉の色に紛れ込むかのように......それはあった。
赤い屋根と白い壁でできた高い塔。
アルフェイトはその傍までだんだんと落っこちていく。
このまま地面にもしぶつかれば......。
まず間違いなく命はないだろう。
もうル・リアンの仲間たちとも会えないかもしれない。
そういえば彼女たちやグレースの姿はどこに行ったのだろう。
森の中への墜落を前にして......果たしてアルフェイトは何を考えていたのだろうか。
それは彼自身にしかわからない。
だが塔のすぐそばを落ちる中。
アルフェイトはきっと――それを見つけたはずだ。
黄金色をしたとても長い縄のようなもの。
それは塔の壁を沿うように垂れ下がっている。
金色の縄が間近に迫ったその瞬間がチャンスだ。
アルフェイトは両手でキャッチし、無事捕まることができるだろう。
そして触れれば、きっと違和感に気づく。
これは縄やロープなどの道具ではない。
生きている......活きている長い途轍もなく長い髪なのではないかと。
艶やかな太陽に煌めく金色の髪は森の地面の方まで垂れ下がっているようだ。
逆に上を見れば......塔の上の一室の窓から流れ落ちているのだと認識できよう。
「私の髪に掴まっているのは誰?
お婆さんなの?」
その一室の方から聞こえてきたのは乙女の声だ。
朗らかで美しい声だった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
とりあえずアルフェイトはこちらのカテゴリになります。
忠弐ヤマイさんはひとまずはこちらのカテゴリにご投稿ください。
いきなりですが......アルフェイトは空高くから落っこちています。
金色の髪を掴むことでとりあえず留まることができます。
掴むのには判定は必要ございません。
掴まらなくてもいいですが、落っこちるのでお勧めはしません。
掴んだ場合、見識判定で12以上出せばこの物体は長い髪だとわかりますね。
各PCに共通して【MQ:物語を完結させて外に出る】を課します。
応募時のダイスの出目はSQの決定に使用します。
アルフェイトの出目は1だったので、【SQ1:ヒロイック・オーサー(HPを5点以上取得する)】となります。
その他などは以下の通りです。
====================================
SQ1:ヒロイック・オーサー(HPを5点以上取得する)
SQ2:コメディ・オーサー(CPを5点以上取得する)
SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)
SQ4:ロマンス・オーサー(RPを5点以上取得する)
SQ5:サポート・オーサー(SPを5点以上取得する)
SQ6:バランス・オーサー(各ポイントを1点以上取得する)
====================================
アルフェイトは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・塔の上へ昇る
・塔の下へ降りる
このカテゴリに記事を投稿する際は、
カテゴリ『1-塔に閉ざされし者』にチェックを入れて投稿してください。
「飛んで飛んで飛んで飛んで~」
「回って回って回って落ち~る~・・・」
拝啓、故郷の母上さまへ。
私アルフェイトはただいま光る雲を突き抜けフライフォールしております。
というのも七色の童話に名前を書いて、本の中に入ったまでは良かったのです。
しかし白い光が晴れて目に飛び込んできたのは眩しいほどの青空と広大な大地。
これだけ聞けばとても素晴らしいのですが私の身体は大空へと投げ出されております。
正直タマヒュンしてます。
ちなみに人間が魔道バイクなんかで高速移動を行った際に男よりも女の方が平気だったりするのはこのタマヒュンが関係あるとか無いとかだそうです。
・・・ってそろそろ現実逃避してボケてる場合やないな。
そう言ってもどうしたもんかねマジで?
いやほんともうこの童話から悪意が見えるようやで。
どーせコイツギャグキャラやし高いところから落とすくらい大丈夫やろってか?
バカヤロウ!いくらギャグ補正があるっても限度があるわい!
このまま地面ご対面しようもんなら挽肉確定コースじゃい!
あーヤバいだいぶ地面が近づいてきた・・・もう少し長生きしたかったなぁ。
せめて彼女くらい・・・あ、ええもんめっけ!
「ふんぬらばぁぁぁぁっ!!!!」
いい感じに届く位置にあった縄に手を伸ばし掴む。
「んぎぎぎぎっ!!!!」
せやけど落下のスピードが早かったからブレーキを掛ける手にもダメージが半端ない。
それでも助かったのは幸運やったけどな。
「いててて・・・あー、マジで死ぬかと思った・・・。」
とりあえず命の危機を脱した事で余裕が出てきた。
周りを確認するがどうも俺1人らしい。
他の3人は近くにいないようやな。
個人で出現場所が違うのか、とりあえず俺のようなスタートを切ってないことだけは祈っておこうかいやホントマジで。
「いっつ、あー、手の治療せんとなぁ・・・。」
あんな高速で縄を掴んだせいで手の皮がズル剥けになってもうたけどまぁ死ぬこと思ったらマシか・・・ん?
手にくっついてきた縄の一部を見る。
「これ、縄かと思ったけどちゃうな・・・髪?」
そう思ってさっきまで掴まっていた縄に再度近づいて確認する。
間違いない、こりゃ髪やな。
しかしどうゆう事や?
あっこの窓から出てえらい向こうの方までってどんだけ長いねん。
自分で髪の毛って判断しときながら疑わしくなってきた。
>「私の髪に掴まっているのは誰?
お婆さんなの?」
「ほぁ!?」
急に声が聞こえてきて変な声が出たw
――――――――――――――――――――
PLより
23:38:49 忠弐ヤマイ@アルフェイト 見識判定:縄 2d6+9
Dice:2D6[5,6]+9=20
突然アルフェイトの上から聞こえてきた声。
>「ほぁ!?」
それに対してアルフェイトはちょっと変な声を上げてしまう。
――するとどうだろうか。
「きゃ、あなたお婆さんじゃないわね!」
という具合に上の方から続きが返ってくる。
* * *
――その後少しの沈黙の時間があった。
上にいると思われる女性も困っているのだろうか。
「......ねえ、あなたお婆さんじゃないのよね?
もしかして森の外の街から来たの?」
とりあえず普通に会話してくれる程度には警戒心を解かれているようだ。
「今も私の髪に掴まっているのよね?
そのままじゃ大変じゃないかしら。
もしよかったら上まで登ってこない?
私、お婆さん以外に知り合いがいないから外のこと知らないの。
あなたのお話聞かせて欲しいわ」
というよりかはむしろ歓迎されているようにも感じるだろう。
明るい声の調子であることから、あまり考え込まないタイプなのかもしれない。
――勿論何らかの罠である可能性も捨てられない。
何しろこんなに長い髪なんて明らかに不自然である。
本当に上にいるのは人なのだろうか。
それもまたわからない。
「今はお婆さんもいないし......寂しいの」
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
アルフェイト進行致しました!
行動しとては急に声が聞こえてびっくりしてるで終わりでいいのかな?
とりあえず今回はそういう想定で行動の処理を行いました!
なんかいかにも怪しい感じですが。
全てアルフェイトにお任せいたしますわ。
アルフェイトは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・塔の上へ昇る
・塔の下へ降りる
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)
あー、ヤバイ突然のことやったとは言え恥ずいわw
まだちょっと心臓バクバクいってるし。
俺ってばこうゆう突発的な予想外の出来事にはまだまだ弱いのよなぁ。
>「きゃ、あなたお婆さんじゃないわね!」
呼吸を整えてるとという具合に上の方から続きが返ってくる。
さてと、どうしたもんかなこれ?
>「......ねえ、あなたお婆さんじゃないのよね?
もしかして森の外の街から来たの?」
とりあえず俺の声を聞いて声の主はお前誰だ!?状態みたいやけど、どうも警戒心は薄そうやな。
俺がわるーい人やったらそんなんやと大変な事になってたで?
とりあえずこのまま無視するのは感じが悪いし返事はしておこうか。
「そうやねー、お婆さんではないねー。
俺は通りすがりのカラスさんで、翼が取れて空から落ちてきてもうたんよ。」
ちょっと脚色を付けたけどあながち嘘ではない。
ここは童話の中の世界やから多少ぶっ飛んだキャラ付けしても問題ないやろうし。
なによりそっちの方がおもしろそうやしな♪
真面目に仕事するけど遊びも忘れへんのが真に仕事が出来る男ってな。
>「今も私の髪に掴まっているのよね?
そのままじゃ大変じゃないかしら。
もしよかったら上まで登ってこない?
私、お婆さん以外に知り合いがいないから外のこと知らないの。
あなたのお話聞かせて欲しいわ」
しっかしほんとに警戒心ゼロやなぁ。
むしろなんか歓迎ムードっぽいし。
いやけどまぁこれがちょっと惨忍系の童話やったら・・・
声に釣られて中に入る。
↓
さっきの声はどこから出してんねん!?感じのババア登場。
↓
ツボの中の訳のわからん謎の液体をねるねるねーるね。
↓
アンタ美味そうだね。
↓
美味い!テーレッテレー!
なんて展開も全然ありえるよなぁ?
正直ここにおらん3人の消息も気になるところやし、あーでも物語的に関わらんのもアウトなんか?
マジでどないすっかなぁ?
>「今はお婆さんもいないし......寂しいの」
・・・か、可愛いなおい。
うん、こんな可愛い声の主がババアな訳があらへん!
仮にババアやったとしてもその時は滅殺すればええだけやしな♪
てな訳で窓から中に進入。
「はーい、こんにちは。
通りすがりのカラスさん(羽無し)でーす♪」
――――――――――――――――――――
PLより
申し訳ないです、前回の進行で昇るか降りるかの選択するのを忘れて投稿しておりました。
とりあえずあの段階では情報不足で行動に移せなかったとそうゆう感じでお願いしますはい。
今回の行動で一先ず塔に登って中に進入、声の主とご対面って流れで。
あなたは誰?
......と問いかける乙女の声。
>「そうやねー、お婆さんではないねー。
>俺は通りすがりのカラスさんで、翼が取れて空から落ちてきてもうたんよ。」
アルフェイトは多少の茶目っ気と誇張を含めてそれに返す。
もっとも確かにさほど嘘でもないのであるが。
「カラスさんなのね?
翼が取れているなんて可哀想だわ......。
お婆さんならきっと治してくれるはずよ」
塔の上にいるであろう彼女はそんなアルフェイトの言葉を信じたようだ。
そしてその身を案じてくれている。
――そんな彼女の毒気のなさにやられたのか。
>「はーい、こんにちは。
> 通りすがりのカラスさん(羽無し)でーす♪」
アルフェイトは黄金の髪を上へと登っていき。
そして塔の上の部屋へと至るであろう。
* * *
「......まあ、随分大きなカラスさんね!
それに全身が真っ赤......血だらけなのかしら?」
塔の上には白と水色をメインとした思ったより広々とした部屋があった。
その部屋の奥の方で木造りの椅子に腰掛けて窓を見ていた人影が一つ。
向日葵のような黄金色の髪をしたまだ成人したばかりらしき乙女。
彼女の美しい輝きを放つ髪はまさにアルフェイトが触れ、登ってきたものであった。
信じられないほど凄まじく長く量のある髪である。
あまり自然発生したものとは考えにくいかもしれない。
「それによく見たら、頭に角が生えているじゃない。
不思議ね......初めて見たわ」
どうやらナイトメアについて忌避の念がないどころか、そもそも知らないようだ。
そんな彼女は部屋の奥から椅子を一つ持ち出してきてアルフェイトに座るように勧める。
「ねえねえ、真っ赤なカラスさん。
よかったらあなたの本当のお名前を教えてくれるかしら?
私はラプンツェル......この塔の上でずっと暮らしてるのよ」
この不思議なほど長い髪を持つ少女はラプンツェルというらしい。
エリックがタイトルとして語ったものと同様の名前だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
アルフェイト進行致しました!
上に登ったらお部屋につながっておりますね。
少なくともいきなりたべられることはありませんでした(・∋・)
【ラプンツェル】を【NPC:女性】に登録しておきます。
アルフェイトのメインNPCはラプンツェルに決定です!ぱふっぱふ~(*´∀`*)
このシーンではアルフェイトはお好きに会話でもどうぞ!
>「カラスさんなのね?
翼が取れているなんて可哀想だわ......。
お婆さんならきっと治してくれるはずよ」
おぉ、まさか現実やったらコイツ頭の中お花畑やん的なこんな返答が通るとは流石メルヘンやな。
しかも心配までしてくれるとはちょっと罪悪感。
てか治せる人おるの!?
それはちとマズイな。
「あー大丈夫大丈夫。
飛べなくなったんは不便やけど、仰向けに寝れるようになったからこのままでええねん♪」
どんな理由!?と突っ込まないでください。
咄嗟にこのいい訳が思いついただけでも上出来やと俺は思う!
さてさて、ではでは、遂に声の主とご対面といきましょうか。
乙女かババアか・・・どっち!?
>「......まあ、随分大きなカラスさんね!
それに全身が真っ赤......血だらけなのかしら?」
「おーぅ、びゅーりふぉー・・・。」
いや正直に言うとね、俺の掴んだ髪の毛の主=声の主やったと仮定してね、まぁあの髪の質感からして若いヤツの髪の毛でババアの可能性は割りと低いとは期待してましたよメルヘンと言えど。
けどね、七色の童話の悪意(仮)に開幕人間メテオインパクトかまされた俺としてはやっぱり裏があると勘ぐってしまうやん。
それこそ綺麗な髪に声も可愛い、そして可愛い・・・だがメスゴブリン!とか、実はウホいい男♂とか。
ましてや俺の扱い割りとそんな感じやしな!
しかし実際はこれどーよ?
なんも言葉が出てこーへんし!
語彙力には自信があったつもりやけど、人間ってマジモンの美しさに出会った時って表現のしようが出来なくなんのな!
悪意とか言ってごめんなさい、七色の童話さんありがとう!
「それによく見たら、頭に角が生えているじゃない。
不思議ね......初めて見たわ」
っと、トリップしてる場合やないな。
角を初めて見るって事はこの世界にはナイトメアはおらんのか?
子供向けの童話やし作者が穢れ持ちは登場させへんかったんかね?
まぁ純粋にこの娘が知らんだけって可能性もあるけどな、なんか世間知らずそうな雰囲気するし。
とりあえずこれに関してはまたぼかして答えるか。
つーかそれよりも俺のこの服見て血だらけって言ったヤツ何気に初めてやぞオイ!?
「赤いのは人間の姿になる前は紅烏って言う鳥やったからやで。
ちなみに地元では根性を運ぶ赤い鳥とも呼ばれてる。
せやから赤いのは決して血だらけやからって訳ではないのよ。
で、頭の角は翼が取れたら変わりに生えた。」
ほんと我ながらよくもまぁ次々とてきとーな言葉が出て来るなぁ。
なんか物語的にこれで良かったのかと不安になってきたで。
まぁ今更やけど。
とりあえずエリック的には物語を紡いでくれて、なおかつハッピーエンドならなお良しって感じっぽいしなぁ。
バッドエンドに持ってかへんかったら大丈夫やろ。
ハッピーエンドにするにはまず俺も楽しまんとやしな!
と、そんなことを考えてたら少女が部屋の奥から椅子を持ってきて俺に座るように勧めてきた。
>「ねえねえ、真っ赤なカラスさん。
よかったらあなたの本当のお名前を教えてくれるかしら?
私はラプンツェル......この塔の上でずっと暮らしてるのよ」
ラプンツェルって・・・あ!
童話のタイトルと同名やんけ!
重要人物臭はしてたけどまさかのドビンゴかよ!
こりゃなおの事ここで話はしといた方がよさそうやな。
早く他の3人と合流したしとこでもあるけどまぁ大丈夫やろ。
特に真面目なシィノっちなんか道草なんか食わんやろしな!
あ、けどその前に・・・。
「ごめんな、悪いんやけどすぐ済むからちょーっとだけ耳塞いどいてくれる?」
ラプンツェルと名乗った少女にそう言ってから背を向ける。
で、彼女に見えないようにデリンジャーを取り出して・・・
「ヒーリング・バレット。」
よし、うっかり忘れてたけど手の治療完了!
そりゃ実際に血ぃ流してたら血だらけ言われても仕方ないわな。
「ありがと、もうええで。
それじゃあ失礼してっと。
俺の名前はアルフェイト・クロウ、元カラスの現在は吟遊詩人や。」
という訳で美少女との楽しい楽しいトークタイムスタート♪
ちなみにふざけてばっかりもいられへんからあいだあいだで情報収集も欠かさない。
「ここには1人で住んでるん?
この塔の上でずっと暮らしてるって外に出たりはせんの?」
「空からいきなりここに落ちてきたからこの辺りのこと知らんねん。
さっきお婆さんとか言ってたけどこの辺りに村とかあるの?」
「そう言えばラプンツェルちゃんってめっちゃ髪長いな。
窓から出て更に向こうの方まで伸びてってたけどなんか伸ばしてる理由あるの?」
「俺の歌が聴きたい?」
こんなところかな。
――――――――――――――――――――
PLより
なんかもう本当にごめんなさい。
今回話がシリアスじゃないうえにツッコミ役という名のストッパーがいないからアルフ君が絶賛大暴走してますw
ラキアスとグレース早く来てくれー!!
こんなけ長々と長文書いて重要なのが最後の数行だけであと茶番って言うねw
けどめっちゃ楽しい♪ビバ茶番!
ちなみに前回勝手に怪我の描写して治療するの素で忘れてたんで今回フレーバーやけどヒルバレ使いました。
なのでMP-1しときます。弾丸も1つ消費しましたがその分鞄から取ってデリンジャーにリロードもしてます。
アルフェイト:【HP】28 【MP】30
アルフェイトの前にいたのはラプンツェル。
幼くも美しい少女だ。
>「赤いのは人間の姿になる前は紅烏って言う鳥やったからやで。
> ちなみに地元では根性を運ぶ赤い鳥とも呼ばれてる。
> せやから赤いのは決して血だらけやからって訳ではないのよ。
> で、頭の角は翼が取れたら変わりに生えた。」
カラスの癖に真っ赤なこと。
そして何故か角が生えていること。
それらを不思議に思って聞いてきたラプンツェルにアルフェイトは実にそれっぽく答えた。
なかなかのアドリブ力であったため......。
「へえ、そうなのね。
そんな鳥がいるなんて......わたし、初めて知ったわ!」
――というようになんとも疑問に思わずすんなりとその言葉を受け止めた。
* * *
ひとまず落下の際にできた手の怪我を癒しの力を込めた弾丸で治したあと。
>「ありがと、もうええで。
> それじゃあ失礼してっと。
> 俺の名前はアルフェイト・クロウ、元カラスの現在は吟遊詩人や。」
ラプンツェルにちゃんと自己紹介。
「アルフェイトっていうのね。
吟遊詩人って歌を歌う人でしょう?
カラスって歌が上手だったのね」
名前を聞いても彼女はアルフェイトが元カラスであることは疑わない。
そんなラプンツェルだからこそアルフェイトが尋ねれば適当なことは言わないであろう。
>「ここには1人で住んでるん?
> この塔の上でずっと暮らしてるって外に出たりはせんの?」
「ううん、お婆さんが来てくれるわ。
わたしのご飯やお洋服を作ってくれるの」
最初にラプンツェルがアルフェイトと間違えた相手――お婆さん。
彼女がしばしばこの塔を訪れるので決して一人ではないらしい。
だがそれでも......。
「わたしは物心ついた頃からずっとここにいるのよ。
だってこんな高いところから降りられないでしょう?
お婆さんにもこの窓以外に出口はないって言われているし」
ラプンツェルは塔の外へは出たことがないのだという。
これはある意味監禁されていると言えるのかもしれない。
>「空からいきなりここに落ちてきたからこの辺りのこと知らんねん。
> さっきお婆さんとか言ってたけどこの辺りに村とかあるの?」
「わたしは見たことないから詳しい場所は知らないけれど。
村とお城が森の外にはあるんだって」
したがってこの情報も伝聞のものであろう。
>「そう言えばラプンツェルちゃんってめっちゃ髪長いな。
> 窓から出て更に向こうの方まで伸びてってたけどなんか伸ばしてる理由あるの?」
「これはね、お婆さんのために伸ばしているの。
だってさっきも言ったけどこの場所に来るには窓からしかないでしょう?
高い場所にある窓から登ってこれるようにお婆さんが伸ばしなさいって。
......それにこの髪は一度伸びたら切れないの」
ラプンツェルが髪を伸ばしている理由は、塔を訪れる老婆のためだという。
また髪を切ることができないのもその原因の一つなようだ。
>「俺の歌が聴きたい?」
最後のアルフェイトの提案については。
「ぜひ聞いてみたいわ。
実は歌をほとんど聞いたことがないの。
わたしの知らない外の世界の歌を聞かせて?
......わたしが感じられない外の世界を感じさせて」
ラプンツェルがアルフェイトの歌を求めた。
最後の言葉にあった通り――おそらくラプンツェルは外に対する夢を抱いているのだろう。
そんな希望を叶えてくれることをアルフェイトに求めている。
――ちなみに大きな声や力強い演奏をすれば、その歌声は塔の下まで届くかもしれない。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
アルフェイト進行致しました!
ラプンツェルから少しお返しを!
ヒルバレはこちらから指示したものでもないですし。
そもそもダメージもないし演出ならばMP消費はなしでもいいですよ(*´∀`*)
いろいろと返しておりますが、更にアルフェイトからアクションがあればぜひ!
ちなみにそれなりの声量で歌えば塔の下まで声が届きます。
>「ううん、お婆さんが来てくれるわ。
わたしのご飯やお洋服を作ってくれるの」
「あぁ、さっき俺と間違えたっぽい婆さんか。」
なるほど、その婆さんがそこそこの頻度で来てくれてるらしい。
>「わたしは物心ついた頃からずっとここにいるのよ。
だってこんな高いところから降りられないでしょう?
お婆さんにもこの窓以外に出口はないって言われているし」
そう言えばちゃんと見てへんかったけど下にも出入り口は無かったような気がするな確か。
しかし1人では無理でも協力者がおれば降りれんこともないとは思うけど・・・。
うーん、こうゆう童話に出て来るババアって割と悪役ポジションも多いしなんか胡散臭くも感じるけど深読みのしすぎやろか?
ちなみに・・・
「こんなとこにずっとおるとか退屈せえへんのか?
外に出てみたいとかやっぱおもったりするん?」
>「わたしは見たことないから詳しい場所は知らないけれど。
村とお城が森の外にはあるんだって」
人から聞いただけの話か・・・。
ってことはここから見えんし方角も微妙やなぁ・・・。
下手に動き回ったら迷子の可能性もあるしシィノっち達が見つけてくれる方に望みを託すか?
>「これはね、お婆さんのために伸ばしているの。
だってさっきも言ったけどこの場所に来るには窓からしかないでしょう?
高い場所にある窓から登ってこれるようにお婆さんが伸ばしなさいって。
......それにこの髪は一度伸びたら切れないの」
ババアが伸ばせとねぇ・・・。
更には切れないと来たもんか。
うーん、さらにババアの胡散臭さが上がった気がする。
普通下から登って来る為に髪伸ばせって言うか?
「まぁ俺も掴んだり登ったりしちゃったけどそんなことされるん嫌やないん?
せっかくの綺麗な髪やのに汚れたりするし、引っ張られて重かったり痛かったりするやろ?
つか一度伸びたら切れへんって・・・呪いか何かの類なんか?」
>「ぜひ聞いてみたいわ。
実は歌をほとんど聞いたことがないの。
わたしの知らない外の世界の歌を聞かせて?
......わたしが感じられない外の世界を感じさせて」
わたしが感じられない外の世界を感じさせて、か・・・。
やっぱりこの子は外に出たいんやろうな。
ならなんとかしてやりたい・・・ってかそれが童話の完結条件やったりするんやないか?
うーん、如何せんまだ情報が足りなさ過ぎるなぁ。
やっぱ一度みんなと合流したいところやで。
せやけど今そんなこと忘れて歌に全力を注ぐんや!
そう思って相棒を手に取る。
「よっしゃー、俺の歌を聴けぇぇぇぇぇ!!!!」
さぁて、熱いナンバーを届けてあげましょうやないか!
―――――――――――――――――――――――――――――――
GMより
ババアが胡散臭くてしかたないアルフ君。
深読みし過ぎてるてる感が否めないけど果たしてどうなの!?
ちなみに演奏はセルフでダイス振ってみました。
22:26:25 忠弐ヤマイ@アルフェイト ≫ 演奏判定(セルフ) 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
びっみょー!
ものの見事にど真ん中叩き出してしまいました。
まぁ歌下手設定のアルフにはこれは失敗やろうなぁ。
しかしこれは世間一般の大衆の平均的な意見。
もしかしたらラプンツェルにはウケるかも!?
>「こんなとこにずっとおるとか退屈せえへんのか?
> 外に出てみたいとかやっぱおもったりするん?」
その答えはきっとあとの言葉から感じられるだろう。
見た目通りのまだまだ遊び盛りのうら若き乙女。
こんな世界で全てを終えるなど淋しいことだ。
>「まぁ俺も掴んだり登ったりしちゃったけどそんなことされるん嫌やないん?
> せっかくの綺麗な髪やのに汚れたりするし、引っ張られて重かったり痛かったりするやろ?
> つか一度伸びたら切れへんって・・・呪いか何かの類なんか?」
「ううん痛くもないし重くもないの。
なんとなく誰かが触っている感覚でわかるけれど、それだけね。
部屋の中を歩き回っても特に不自由に感じたりしないもの。
呪いかどうかはわからないわ。
お婆さんもそんなことは言ってなかったし」
髪に関しては痛みや重みを感じないのだという。
やはりこれは自然な髪では決してないのだろう。
呪いかどうかについてはラプンツェルは認識していないようだ。
――彼女の話す老婆がどう認識しているかはわからないが。
* * *
歌を聴かせて欲しいと応えたラプンツェルの言葉を受けて。
>「よっしゃー、俺の歌を聴けぇぇぇぇぇ!!!!」
アルフェイトは相棒とも呼べるリュートを取り出し、全力で奏でた。
その歌と演奏はアルフェイトにとっては良くも悪くもない普通のものだったろうか。
「アルフェイトの歌すっごく素敵ね!
わたし、こんなの聴くの初めてだわ!」
ラプンツェルを心を動かすには十分だったようだ。
こんな場所で人の歌などそうそう聴く機会はないだろう。
もしかすると彼女の中で小さな望みであったのかもしれない。
さて、アルフェイトの歌と音楽はラプンツェルの心を躍らせるだけでなく。
もう一つ奇跡を起こしたかもしれない。
――それはよく知る仲間の姿を以て現れたろうか。
背後には新たな知り合いと一人の王子を連れてきて。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
アルフェイト進行致しました!
といってもラプンツェル周りで少し情報が貰えただけですね。
アルフェイトの歌と演奏についてはとても喜んでくれます。
実に純粋な子なのです。
かっこよくライブシーンを書いてもいいのですよ(*´∀`*)
ちなみにラキアスとグレースが塔を登った場合彼女たちと合流できます。
その場合その時点までお書きになって結構です。
また2D6の予備ダイスを一回分お願いいたします。
>「ううん痛くもないし重くもないの。
なんとなく誰かが触っている感覚でわかるけれど、それだけね。
部屋の中を歩き回っても特に不自由に感じたりしないもの。
呪いかどうかはわからないわ。
お婆さんもそんなことは言ってなかったし」
あー、こりゃどー考えてもこの髪は普通やないわな。
触られてる以外は感覚は無しか。
しかし痛みに重さ、不自由さも感じないとなると一概に悪いとも言えんのか?
いやいや、童話やとこうゆう感じの場合って大体呪いの類が多いしこれもやっぱりその類か・・・。
アカンね、推測するにも情報が足らなさ過ぎるな。
とりあえず黒か白か分からんけどその婆さんとやらに話を聞いてみるんがよさそうやな。
――――――――――――――――――――
>「アルフェイトの歌すっごく素敵ね!
わたし、こんなの聴くの初めてだわ!」
なん・・・だと・・・!?
「今、素敵って・・・俺の歌、褒めてくれたんか・・・?
ほんまに・・・ほんまに良かったんか・・・!?」
あれ、変やな・・・涙が・・・。
吟遊詩人になって早数年、天才のセンスを理解してもらえず貶された回数は星の数。
それに対し賞賛されたのは指の数(お世辞含む)。
巷じゃ無謀の歌い手《マッド・ヴォイス》なんて呼ばれて正直心が俺かけてたけど・・・。
けどこの娘は、ラプンツェルちゃんは一切の嘘偽り無い声で俺の歌を褒めてくれた、理解してくれた!
そんな素晴らしく良い娘に悲しい顔をさせててそれでええのかアルフェイト!?
否!断じて否!
本人がはっきりとそう言った訳やないけどさっきの言葉には外に対する憧れ、夢を感じた。
無理やと諦めてしもうとるけどきっと心のどかかで外に出ることを望んでるんやろ。
せやなかったらそんな顔をする訳あらへん。
ならばやるべき事はたった一つ。
「ラプンツェルちゃん・・・。」
俺は涙を拭って彼女を見据え直す。
「君は・・・この俺が絶対に幸せにしてみせる!!」
>「アルフーー探したんだよ!!」
へ・・・?
声が聞こえ振り返ると目の前にはラッk・・・
「みぎゃあぁぁぁああああぁぁあぁああぁぁぁ!!!!」
いきなり目の前に現れたラッキーをかわす事が出来ずむしろ思わず受け止めてしまった・・・。
いや普通なら役得なんやけどね、悲しきかな女性恐怖症・・・。
あぁヤバイ身体が痺れてきた・・・。
――――――――――――――――――――
PLより
ダイナミックいらっしゃいませ!
お待ちしておりましたよラキアスさん。
そしてキャッチ&パラライズ!
久々に出たよアルフの女性恐怖症設定、これはアルフ君SANチェック不可避w
23:28:18 忠弐ヤマイ@アルフェイト ≫ 予備ダイス 2d6 <Dice:2D6[6,6]=12>
23:28:47 忠弐ヤマイ@アルフェイト ≫ ふぁ!?