1-突入前
『白花祭りの刻。
青き乙女は最大の夢を見る。
役目を果たした巫女は魂を祭壇に捧げられるだろう。然れど太陽と月がそれを阻む。
太陽は青き空に浮かぶ金色の輪。
月は銀色の光を映す白い弓。
花々と竜たちの力を受けて。
太陽の昇る頃、青き乙女に奇跡が起きるだろう。
――かつて月神に捧げられた古き地下神殿にて』
始まりはまだ幼き少年の予言だった。
ヴォルディーク家の若き当主カイルはその予言を真実とするために。
ルキスラ帝国を中心にザルツの各地を調査させ――古き地下神殿をついに発見した。
カマル地下聖殿と呼ばれる魔法文明時代の遺物。
迫害されしナイトメアが月神に救いを求めて造りあげた教会。
予言が事実なのだとしたら、この場所にいるのかもしれない。
かつて失われし大切な姉がそこにいるのだろうか。
カイルは予言を信じることにした。
それ以外に頼りにできるものがなかったのだ。
まずはコンチェルティアの冒険者の店に依頼を。
また今までに幾度かの助力を受けていた――火竜の手羽先亭へも依頼を出す。
そして集ったのは六人の冒険者。
彼らは太陽と月の二つに分かれて、聖殿へと挑戦する。
この先に何が待つのか――それは神のみが知るであろうか。
それとも見えているのだろうか――予言者が見る夢の中に。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらは雰囲気的なバックボーン部分です。
この後に本編記事を投稿します。
ルキスラからアルドレアへ抜けて更に西へ。
森の近くの平原部にそのキャンプ場はあった。
幾つかの数のテントがあり規模はそこそこだ。
鎧を身に纏い、武具や道具を携帯する冒険者らしき者たちの姿もそれなりに。
皆どちらというと洒落た装飾を施しており、少し無駄に優美だ。
彼らは芸術の都コンチェルティアの冒険者たち――今回の協力者だろう。
テントの群れの中央に、他の物と比べれば大きく設備の整ったものがある。
そこには今回の依頼人カイルと彼の関係者――そして六人の冒険者たちの姿があった。
* * *
「今回は協力してくれて心から感謝する」
青い髪をしたまだ若い青年――ヴォルディーク家の当主カイルが六人に語りかける。
体には鎧を身に付け、首から下げられているのは騎士神ザイアの聖印だ。
「目的地についてはもう聞いているか?
カマル地下聖殿――魔法文明時代に月神へと捧げられた神殿だそうだ。
まあ、今じゃ邪教の奴らの溜まり場になってるらしいけどな」
このキャンプ地から少し歩いた先に、地下へと至る入口が発見されたのだ。
その入口から潜った先にあったものこそ――地下に建造された神殿だった。
「あの場所は今、無限の探求者と呼ばれる奴らの根城になっている。
斥候が事前に調べたところ、かなりの数の教団員たちがいたそうだ。
指揮者と呼ばれる幹部級の連中も建物の中にいるんじゃないかという話もある」
無限の探求者――それはルキスラやフェンディル近辺を中心に活動しているという、
不死神メティシエを信奉し、犯罪行為に手を染める者たちの集団だ。
聞いた話によれば、カイルの姉の誘拐についてもこの組織の仕業であるらしい。
「おそらく神殿の周囲は教団員たちによってバリケードを作られるだろう。
だが、あんたたちがそれの相手をする必要はない。
コンチェルティアの冒険者たちが挑み、そして道を作ることになっている。
あんたたちに頼むことは神殿に侵入し――姉さんを救出することだ。
その際は俺たちも同行させてもらう」
今回、六人の冒険者たちが受けた依頼の内容は、人質の奪還。
セシリアという名のカイルの姉にして現状唯一の家族の救出だ。
報酬は一人あたり五千ガメル。
万が一のための危険手当も用意されているのだ。
そして、そんな冒険者たちに同行するのがカイルを含めた四人の人物だった。
「おほん......僕はミハイル・ロットといいます。
真語と躁霊――二つの系統の魔法を専門としています。
宜しくお願いしますね」
最初に名乗ったのはこの中で唯一のタビット。
天使の翼のように白い毛並みをしたミハイルだった。
彼の荷物には杖が有り、魔法を主としているのだろう。
「僕はエミール......よろしく頼むよ。
まあ気楽に行こうよ、ガチガチだとできることもできないしね」
ミハイルに続くのはエミールと名乗った銀髪の男性。
エミール・シルヴィアン――楽士にして剣士だ。
黒を基調とシックな衣装の腰の部分の鞘には細い剣が入れられている。
そして最後の人物は三人から少し離れた場所に座っていた彼。
「オレット・フォルバードです。
僕は他の人たちに比べると、それほどこういう経験はないけど。
彼女を救うために頑張るから......力を貸して欲しいな」
赤い帽子と赤い服を身につけたオレットの商売道具はリュートだ。
けれど、彼が持っているのはそれだけじゃない。
彼の腰の周りに添えられたケースに入っているのは、妖精の宝石だ。
軽く自己紹介を終えた後、オレットはタタラの方に向けて小さく微笑んだ。
一通りの自己紹介を終えた後、カイルが再び話し始める。
「あんたたちを入れれば、合計十人程になるが......全員でまとまって挑むわけじゃない。
聖殿の入口は二つあるんだそうだ――それぞれ太陽と月の文様が刻まれた扉が。
だから今回は二手に分かれて挑むこととする。
姉さんがどこにいるかわからないし、時間が惜しいからな」
カイルが話すには太陽の扉へ向かうのが、彼とオレット。
月の扉へ向かうのが、ミハイルとエミールだ。
そして冒険者たちの割り振りも定まっている。
太陽の輝きの下へ向かうのは、タタラとフィーリア、そしてナマの三人。
麗月の煌めきの下へ向かうのは、レオンハルトとザラック、最後にヴォリアの三名だ。
「神殿の中では何が待っているのかはわからない。
強力な相手に襲われることもあるかもしれないだろう。
だが覚えておいてくれ、今回の最大の目的は奪還だ。
それ以上を望むのは構わないが、一番大切なことは忘れないで欲しい」
そこまで話してカイルは一度黙った。
何か聞くことがあれば、このタイミングで聞くといいだろう。
――何もないならば、神殿へと挑むだけだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
それではセッションを開始させていただきます。
とあるキャンプ地のシーンからスタートです。
【カイル・ヴォルディーク】,【ミハイル・ロット】,
【エミール・シルヴィアン】,【オレット・フォルバード】を【NPC:男性】に、
【セシリア・ヴォルディーク】を【NPC:女性】に登録しておきます。
幾つかの用語に対して見識判定が可能です。
本筋にはあまり関係がないので、判定は任意です。
判定を行うことが可能なのは以下のものがあります。
【コンチェルティア】:目標値8。【分類:地名】参照のこと。
【ヴォルディーク家】:目標値13。【分類:組織】参照のこと。
【無限の探求者】:目標値13。【分類:組織】参照のこと。
【カマル地下聖殿】:目標値15。【分類:地名】参照のこと。
【指揮者(コンダクター)】:目標値16。【分類:組織】参照のこと。
各PCに共通して【MQ:セシリアを奪還する】を課します。
これに付随してSQ決定用の1D6のダイスをお振りください。
こちらについては全PCが行って頂けるようお願いいたします。
キャラクターシート作成及び修正が可能な期間は一週間後の3/14までと致します。
同行するメンツなどを確認しつつ、どうぞ(*´∀`*)
次回はシーンを二班に分けて突入するところまで進めますので、
その前に確認しておきたいことがございましたらどうぞ。
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カテゴリ『1-突入前』にチェックを入れて投稿してください。
私は今回、火竜の手羽先亭で、依頼を受けることにしました
私の貯金も寂しくなってきた頃だったので迷うことなく引き受けました!
キャンプに着いてみると、冒険者の方が5人と
依頼人と、その関係者の方々がいらっしゃいました。
一人、知っている方もいらっしゃいました
>「今回は協力してくれて心から感謝する」
>「目的地についてはもう聞いているか?
カマル地下聖殿――魔法文明時代に月神へと捧げられた神殿だそうだ。
まあ、今じゃ邪教の奴らの溜まり場になってるらしいけどな」
神殿ですか.........私には神様の声も聞けませんのであまり縁がないような場所ですね......
>「あの場所は今、無限の探求者と呼ばれる奴らの根城になっている。
>斥候が事前に調べたところ、かなりの数の教団員たちがいたそうだ。
>指揮者と呼ばれる幹部級の連中も建物の中にいるんじゃないかという話もある」
「聞いたことのない方々ですねぇ.........
でも、随分と大きな組織のようですね......」
>「おそらく神殿の周囲は教団員たちによってバリケードを作られるだろう。
>だが、あんたたちがそれの相手をする必要はない。
>コンチェルティアの冒険者たちが挑み、そして道を作ることになっている。
>あんたたちに頼むことは神殿に侵入し――姉さんを救出することだ。
>その際は俺たちも同行させてもらう」
「なるほど!今回の目的はカイルさんのお姉様の救出ですね!」
報酬も5000ガメルとは嬉しいものです!
まあ、もちろんその分、難しい仕事なのでしょうけれど.........
っと、みなさんの紹介があるみたいですね
>「おほん......僕はミハイル・ロットといいます。
>真語と躁霊――二つの系統の魔法を専門としています。
>宜しくお願いしますね」
!!
モフモフです!
真っ白なモフモフのタビットさんです!
心の中でモフモフさんと呼ばせていただきましょう...
>「僕はエミール......よろしく頼むよ。
>まあ気楽に行こうよ、ガチガチだとできることもできないしね」
次に名乗ってくださったのは銀髪の明るい人でした。
エミールさんというらしいです
話しやすそうなかたです!
>「オレット・フォルバードです。
>僕は他の人たちに比べると、それほどこういう経験はないけど。
>彼女を救うために頑張るから......力を貸して欲しいな」
もう一人の方は赤い服の妖精使いさん(だと思われる)方でした
なぜか、冒険者の方のうちの一人に微笑みかけていました
お知り合いでしょうか?
>「ナマ・ノンケと申します。
> まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」
>「ザラック・ウォードだ。まあ、好きに呼んでくれ。よろしく」
ここは私も挨拶しないと...!
「私は「賢い」野良メイド件冒険者、フィーリアと申します。
もしメイドを雇いたいと思うことがあればわたしにお声掛けください!」
お辞儀をしながら丁寧に挨拶させていただきました
一通りの自己紹介のあと、カイルさんが再び話し始めます
>「あんたたちを入れれば、合計十人程になるが......全員でまとまって挑むわけじゃない。
>聖殿の入口は二つあるんだそうだ――それぞれ太陽と月の文様が刻まれた扉が。
>だから今回は二手に分かれて挑むこととする。
>姉さんがどこにいるかわからないし、時間が惜しいからな」
「私は太陽の扉の方ですね!畏まりました!」
>「神殿の中では何が待っているのかはわからない。
>強力な相手に襲われることもあるかもしれないだろう。
>だが覚えておいてくれ、今回の最大の目的は奪還だ。
>それ以上を望むのは構わないが、一番大切なことは忘れないで欲しい」
「畏まりました!必ずや奪還しましょう!」
そして、ここにいる皆様に私を売り込みましょう!←
__________________________________
PL
此花です!
初セッション!よろしくお願いします!
せっかく芸術は爆発と言われたので
グレネード頑張ります
SQ 1d6 Dice:1D6[6]=6
ここはコンチェルティア。帝都ルキスラから西の方へと3日ほど進んで行った先に位置する。
>「今回は協力してくれて心から感謝する」
青い髪をした青年が体には鎧を身に付け、首から下げられているのは騎士神ザイアの聖印だ。
カイルさん、ウォルディーク家のほぼ唯一の生き残りだ。
>「目的地についてはもう聞いているか?
> カマル地下聖殿――魔法文明時代に月神へと捧げられた神殿だそうだ。
> まあ、今じゃ邪教の奴らの溜まり場になってるらしいけどな」
カマル地下神殿、聞いたことない。
>「あの場所は今、無限の探求者と呼ばれる奴らの根城になっている。
> 斥候が事前に調べたところ、かなりの数の教団員たちがいたそうだ。
> 指揮者と呼ばれる幹部級の連中も建物の中にいるんじゃないかという話もある」
無限の探求者――それはルキスラやフェンディル近辺を中心に活動しているという集団らしい。
聞いたことのない単語が多くて不安になる。
カイルさんの姉の誘拐についてもこの組織の仕業であるらしい。
>「おそらく神殿の周囲は教団員たちによってバリケードを作られるだろう。
> だが、あんたたちがそれの相手をする必要はない。
> コンチェルティアの冒険者たちが挑み、そして道を作ることになっている。
> あんたたちに頼むことは神殿に侵入し――姉さんを救出することだ。
> その際は俺たちも同行させてもらう」
今回、私と他の五人の冒険者たちが受けた依頼の内容は、人質の奪還。
セシリアという名のカイルさんの姉にして現状唯一の家族の救出だ。
そして、そんな冒険者たちに同行するのがカイルを含めた四人の人物だった。
>「おほん......僕はミハイル・ロットといいます。
> 真語と躁霊――二つの系統の魔法を専門としています。
> 宜しくお願いしますね」
最初に名乗ったのはこの中で唯一のタビット。
>「僕はエミール......よろしく頼むよ。
> まあ気楽に行こうよ、ガチガチだとできることもできないしね」
ミハイルさんに続くのはエミールと名乗った銀髪の男性。
そして最後の人物は三人から少し離れた場所に座っていた彼。
>「オレット・フォルバードです。
> 僕は他の人たちに比べると、それほどこういう経験はないけど。
> 彼女を救うために頑張るから......力を貸して欲しいな」
赤い帽子と赤い服を身につけたオレットさんはリュートと宝石ケースを身に着けている。
「ナマ・ノンケと申します。
まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」
仮面を外して礼をし、また仮面をつける。
一通りの自己紹介を終えた後、カイルさんが再び話し始める。
>「あんたたちを入れれば、合計十人程になるが......全員でまとまって挑むわけじゃない。
> 聖殿の入口は二つあるんだそうだ――それぞれ太陽と月の文様が刻まれた扉が。
> だから今回は二手に分かれて挑むこととする。
> 姉さんがどこにいるかわからないし、時間が惜しいからな」
私は太陽の扉に向かうらしい。
他には、カイルさんとオレットさん、
そしてタタラさんとフィーリアさんという冒険者の方々も一緒らしい。
>「神殿の中では何が待っているのかはわからない。
> 強力な相手に襲われることもあるかもしれないだろう。
> だが覚えておいてくれ、今回の最大の目的は奪還だ。
> それ以上を望むのは構わないが、一番大切なことは忘れないで欲しい」
言われなくても、余計なことはしたくない。
「よし」
周囲に聞こえないぐらい小声で気合を入れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PL なまさんです
初心者ですがよろしくお願いします。
08:11:10 なまさん@ナマ SQ 1d6
Dice:1D6[1]=1
07:47:30 なまさん@ナマ 見識判定 指揮者(コンダクター) 2d6+4
Dice:2D6[4,5]+4=13
07:46:54 なまさん@ナマ 見識判定 カマル地下聖殿 2d6+4
Dice:2D6[2,4]+4=10
07:46:13 なまさん@ナマ 見識判定 無限の探求者 2d6+4
Dice:2D6[4,3]+4=11
07:44:57 なまさん@ナマ 見識判定 ヴォルディーク家 2d6+4
Dice:2D6[6,4]+4=14
07:43:52 なまさん@ナマ 見識判定 \"花開く街\"コンチェルティア 2d6+4
Dice:2D6[2,3]+4=9
火竜の手羽先亭でだらだらしてたら、店主が仕事を持ってきた。
指示された場所に来るとそこには幾つかの数のテントが張られたキャンプ地になっており、中央にある他の物に比べて大きく設備の整ったテントに通された。
どうやら、ここに集められた冒険者は俺の他に五人。知ってる顔もいるな。
まあ、同じ店から仕事受けたんだから別に不思議でもないが。
>「今回は協力してくれて心から感謝する」
そう、話を切り出したのは依頼人とその関係者と思われる四人の内、騎士神の聖印を下げた青い髪をしたまだ若い青年だ。
>「目的地についてはもう聞いているか?
> カマル地下聖殿――魔法文明時代に月神へと捧げられた神殿だそうだ。
> まあ、今じゃ邪教の奴らの溜まり場になってるらしいけどな」
それを聞いて、知らず僅かに眉を顰める。
育ち的にそういう意識は薄いが、一応シャドウの端くれに入る身としては月神のための神殿が好き勝手にされているのは気に食わない。
>「あの場所は今、無限の探求者と呼ばれる奴らの根城になっている。
> 斥候が事前に調べたところ、かなりの数の教団員たちがいたそうだ。
> 指揮者と呼ばれる幹部級の連中も建物の中にいるんじゃないかという話もある」
聞いた事の無い名前だが、要するにそこそこの規模の宗教家兼無法者連中がアジトにしてるって事だ。
で、そいつらに姉が攫われた、と。その奪還が俺達の仕事ってわけだ。
報酬は五千+危険手当。
そして、この場にいる四人が同行するらしい。
依頼人以外の同行者三人が自己紹介をしてきたのでこちらも名乗り返す。
>「ナマ・ノンケと申します。
> まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」
「ザラック・ウォードだ。まあ、好きに呼んでくれ。よろしく」
>一通りの自己紹介を終えた後、カイルが再び話し始める。
>「あんたたちを入れれば、合計十人程になるが......全員でまとまって挑むわけじゃない。
> 聖殿の入口は二つあるんだそうだ――それぞれ太陽と月の文様が刻まれた扉が。
> だから今回は二手に分かれて挑むこととする。
> 姉さんがどこにいるかわからないし、時間が惜しいからな」
「成程。それに、一つの入り口に戦力を集中してもう一つの扉から突破され逃げられても困るしな」
俺は月の扉の方に割り振られた。
同行するのはリルドラケンの冒険者のレオンハルトとヴォリア。
そして、依頼人側からはミハイルとエミールだ。
>「神殿の中では何が待っているのかはわからない。
> 強力な相手に襲われることもあるかもしれないだろう。
> だが覚えておいてくれ、今回の最大の目的は奪還だ。
> それ以上を望むのは構わないが、一番大切なことは忘れないで欲しい」
報酬が出る以上依頼人の意向を優先するのは当然。
そこに何の問題も不満も無いが一応、一つだけ確認しておくか。
「もちろんそれは構わないが、仮にそちらの情報に間違いがあり奪還対象がいなかった場合。
あるいは、いたとしても既にどうしようもない状態だった場合はどうなる?」
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより。
みなさんよろしくお願いします。
言いにくい事を平然と聞いていくスタイル。
グララン魂って何だ?躊躇わないことさ!
セージも無いし見識判定はパスの方向で。
15:07:25 N2@ザラック 1d6
Dice:1D6[2]=2
戻ってこれたぞ...ッ!
キャンプの中には、はっきり名前が出てくる人から顔もみたことがない人までいる。オレットさん、カイルさんはもちろん、ザラックさんにも会えた!
作戦の説明と依頼者側の自己紹介を聞いている間も、心臓がゴンゴン響いてきて落ち着かない。少しづつ近づいてくる、突撃の瞬間が待ち遠しくて、この貴重な時でさえも必要以上に長く感じた
「まあ気楽に行こうよ、ガチガチだとできることもできないしね」
ってエミールさんが言ったけど、肩の力を抜けない。意識するほど、逆に全身の筋肉が固まってくる
作戦によれば、わたしたちは目標を直接奪還する、一番大事な役になる。ほぼ全部がかかった圧力と、失敗の文字で、嫌でも自分を追い込んでいた
...オレットさんの自己紹介の後、目が会った気がした。右手を2回、開いて挨拶してみる
ほんの少しだけ、気分がほぐれたかもしれない
きっとわたし以上に、ここに参加できることが嬉しいはずだ。緊張も相当なものだろうけど、リラックスできてる様に見えた
イェァ!成功できるさ
そのために準備してきたんだからッ!
小道具を詰め込んだカバンの帯を握りしめる。やれると考えれば、弾けそうな心もちょっぴり静まってきた
それから、冒険者側の紹介に移る。とにかくまずは、名前と顔を頭に叩き込むことへ集中だ
「ナマ・ノンケと申します。
まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」
なんか、気品のある人だな。いや、不思議な...神秘的な感じかな?
犬に近いモチーフの画面をしていて、ちらっとしか顔が見えなかった
「私は「賢い」野良メイド件冒険者、フィーリアと申します。
もしメイドを雇いたいと思うことがあればわたしにお声掛けください!」
説明の間にしていた相槌から、明るい人かなとは思っていたけど、個性も強そうだ。もしかして、雇い主の居ない使用人ってことなのかな?
ああ、自分のことを忘れてた。左手で帽子を上から押し付けて、口を開く
「初めての人ははじめてまして
わたしはタタラ・スマイサー。よろョしく」
舌噛まなくてよかった
チームを分けて、二つの入り口にそれぞれ向かうとのこと。オレットさんとカイルさん、それからナマさんとフィーリアさんが一緒だ
――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
キャラクターシートを修正しました。ありがとうございます!
GMへ2点質問です
次のシーンにすぐ突入の場面になると思うので、「このシーンの少し前に《接合潤滑剤》を使用していた」としてよろしいでしょうか?
それから、現在は夜なのでしょうか?雰囲気のイメージのために、可能であればお答えください
ビルドはこのままでも大丈夫...だと思います
「ふむ、中々派手な装備だ。さすがは芸術家の街の冒険者、センスが違うな。」
拠点であるキャンプ地に来てつい口から出た言葉。さすがに失礼かと口を紡ぐ。もう遅かったかもしれないけれど。
コンチェルティアは詩人や作家が集まる芸術の街だと聞いたことがある。まあ、自分自身が芸術と言うものがさっぱりわからないので知っていても行ったことは無いのだが。
元々見てくれよりも丈夫さを重視しているのでああいった装飾過多の装備は趣味ではない。彼らは攻撃を受けて装飾がはげたらどうするのだろうか。おそらくは修理するのだろうが。私なら面倒くさがって修理しないだろう。装飾など無くとも性能は変わらないはずだ。いや、まてよ?
「ひょっとして、あの装飾は魔法的強化の呪紋だったりするのか?」
などと考えながら中央の大きなテントへと向かう。
最終的に集まったのは自分を含めて10人。見たところ全員が初見のようだ。まあ、暇があったら外に出ているのでそんなものなのだが。
依頼主は青髪の青年、カイル氏だ。ザイアの神官戦士のようだが、似たようなスタイルの人物を見ると少し対抗意識が生まれる様な気がする。
「目的地についてはもう聞いているか?
カマル地下聖殿――魔法文明時代に月神へと捧げられた神殿だそうだ。
まあ、今じゃ邪教の奴らの溜まり場になってるらしいけどな」
『カマル地下聖殿』、どこかで聞いたことがあるような。クーデリア侯爵の名前がそんな感じの・・・あれはカデルか。
頭がから回っている気がする。考えを改める意味でも拳で頭を叩いて気を引き締めなおす。
要約すると、地下遺跡にいるメティシエ信者のカルト集団『無限の探求者』から一人の女性を助け出すと言う依頼のようだ。無限の命なんて手に入れて何が楽しいのかはわからないが、そういった集団は大概厄介なものだと聞く。
中々面倒なことになりそうだ。
ここから各々の自己紹介が始まった。
タビットのミハイル氏。真語と操霊、2種類の魔法を使いこなすウィザード。頭脳労働は苦手なのである意味あこがれる。
剣士のエミール氏。ハープを背負っていると言うことはバードでもあるのだろう。私とは正反対で軽装だ。
バードのオレット氏。腰につけている宝石を見る限り妖精魔法も使えるようだ。少しはなれたところにいたところを見ると、人付き合いは苦手なのだろうか。
「ナマ・ノンケと申します。
まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」
狐の仮面をつけたエルフのナマ氏。顔を隠さなければならない事情があるのだろう、あまり詮索はすまい。
「ザラック・ウォードだ。まあ、好きに呼んでくれ。よろしく」
シャドウのザラック氏。言葉少なく、クールだ。
「私は「賢い」野良メイド件冒険者、フィーリアと申します。
もしメイドを雇いたいと思うことがあればわたしにお声掛けください!」
(自分で自分を賢いって称するのはどうなんだ?)
「初めての人ははじめてまして
わたしはタタラ・スマイサー。よろョしく」
グレンダールの神官戦士、タタラ氏。顔色が悪いようだが、大丈夫だろうか。心なしか緊張しているようにも見える。
「レオンハルト・v・マイヤーと申します。以後お見知りおきを。
エミール氏も言っておりましたが、硬くならずに行きましょう。硬くなるのは私とカイル氏だけで十分ですよ。ね?」
・・・場を和ませようと冗談を交えてみたが、いまいち出来はよくないな。失敗失敗。
一通り自己紹介を終えて再び依頼の説明にもどった。
太陽と月、2つの入り口から二組に分かれて進むそうだ。私は月の扉。同行するのはエミール氏、ミハイル氏、ザラック氏、そして同族のヴォリア氏だ。
太陽ルートに神官が3人集まっているが、どういう考えでこのチーム分けにしたのだろうか。もしかして聖印つけているから私が神官と間違われた?残念ながら今はル=ロウド神の声は聞こえないのだが。
まあ、詮索しても仕方が無い。同行者の4人に向かって改めて挨拶することにする。
「改めて、よろしくお願いします。正面から行く以外に能がありませんが、その分体の丈夫さには自信が有ります。」
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改めまして、レオンハルトのPL 瑛龍です。よろしくお願いします。
私も出発前に接合潤滑剤を使います。平目なのであまり意味はないかもしれませんが。
ビルドはスカウトをザラック氏に丸投げしてレンジャーに代えました。薬師道具セットもあるので魔香草はまかせろ(使うタイミングないかもしれませんが)。
そして早速1ゾロを稼ぐスタイル。
1ゾロ:1回
瑛龍@レオ : 知識判定「コンチェルティア」 2D6 → 5 + 5 = 10 (03/09-21:06:17)
瑛龍@レオ : 知識判定「ヴォルディーク家」 2D6 → 1 + 5 = 6 (03/09-21:06:38)
瑛龍@レオ : 知識判定「無限の探求者」 2D6 → 5 + 6 = 11 (03/09-21:06:54)
瑛龍@レオ : 知識判定「カマル地下聖殿」 2D6 → 1 + 1 = 2 (03/09-21:07:15)
瑛龍@レオ : 知識判定「指揮者」 2D6 → 3 + 4 = 7 (03/09-21:07:29)
瑛龍@レオ : SQ決定 1D6 → 5 = 5 (03/09-21:08:38)
"花開く街"コンチェルティア。
俺が身を寄せている陽光のつばさ亭に来た旅芸人で、コンチェルティアから来た人と話したのを俺は覚えていた。"芸術の都"と言われるだけあってか、その街の景色は独特なものだった。なお注釈として、美しいことと芸術的であることは必ずしも一致しない事を添えておこう。
その街を抜けてさらに先にあるテント群が今回の拠点だ。
「今回は協力してくれて心から感謝する」
目の前で話す青髪の青年が今回の依頼主、ヴォルディーク家のカイル。
元々コンチェルティアの為に活動していたらしいが、数年前に突如崩壊し、2人を残して
全員が消息不明となった。が、近年そのうち一人が消息を絶ち、最後に残ったのが目の前の青年というわけらしい。
今回の依頼内容は行方不明になったもう一人、の捜索。
目的地はカマル地下遺跡、過去に作られた地中の遺跡で、確か月神を祀った神殿だ。
それを今占拠しているのが無限の探究者と呼ばれる教団、メティシエを信奉する犯罪組織で、カイルの姉を誘拐したのもこの教団らしい。
「おそらく神殿の周囲は教団員たちによってバリケードを作られるだろう
だが、あんたたちがそれの相手をする必要はない。
コンチェルティアの冒険者たちが挑み、そして道を作ることになっている。
あんたたちに頼むことは神殿に侵入し――姉さんを救出することだ。
その際は俺たちも同行させてもらう」
どうやら神殿に挑むのは俺達だけではないようだ。
それぞれの自己紹介が始まる。
真っ白タビットで魔法を扱うミハイル、
銀髪の剣士で軽い口調のエミール、
そして、リュートを持ったオレット。...どうやら妖精魔法も扱えるようだ。
手番は移り此方の紹介だ。
「私は「賢い」野良メイド件冒険者、フィーリアと申します。
もしメイドを雇いたいと思うことがあればわたしにお声掛けください!」
メイド服を着たルーンフォークのフィーリア、何故か"賢い"にアクセントが乗っていたが、過去に何かあったのだろうか。
「ナマ・ノンケと申します。
まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」
狐面をしたエルフのナマ、新入りと言っていたが、どうやらその両手にはかなりの経験が積まれているように見えるほどしっかりとしている。
「ザラック・ウォードだ。まあ、好きに呼んでくれ。よろしく」
短く言うのはシャドウのザラック、どこか軽い口調と裏腹に、その装備はかなりの物のように見えた。
「初めての人ははじめてまして わたしはタタラ・スマイサー。よろョしく」
防寒バッチシと言わんばかりの重装をしている剣士のタタラ、あそこまで着込んでいるとドワーフでもない限り辛そうに思えるが、大丈夫なのだろう。
「レオンハルト・v・マイヤーと申します。以後お見知りおきを。
エミール氏も言っておりましたが、硬くならずに行きましょう。硬くなるのは私とカイル氏だけで十分ですよ。ね?」
そして、同じリルドラケンであるレオンハルト。上物であろう盾と金属鎧で防御を固めており、この防御を抜くのは至難の技だとわかる。
「さて、俺で最後だな。ヴォリア、こんな身体(なり)だが妖精魔法を扱っている。よろしく頼むぞ。」
そう言い終わると、更に詳細がカイルから語られる。
ルートは太陽と月の2つあり、部隊を分けて進行するそうだ。
俺は月組、レオンハルトとザラック、ミハイル、エミールと共に進むようだ。
この組み合わせだと、回復を主に立ち回るだろうか。そんな事を考えていると、カイルがもう一度口を開いた。
「神殿の中では何が待っているのかはわからない。
強力な相手に襲われることもあるかもしれないだろう。
だが覚えておいてくれ、今回の最大の目的は奪還だ。
それ以上を望むのは構わないが、一番大切なことは忘れないで欲しい」
過去の神殿を攻略するのだから、何かの遺産を見つけるかもしれないし、大掛かりなトラップもありうる。でもまずは皆で生き残る事だ。
心で一度確認してから声をかける。
「確認の為に言っておくが、無理して進めばミイラになるのは自分自身だ。最大限のサポートはするが、無茶をしないように行こう。奪還の為に誰かが死んでしまったら、セシリアさんも悲しむだろう。そうでしょう?カイルさん。」
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改めまして0Δ(ぜろでるた)です。
これからよろしくお願いします。
キャラシートチェックありがとうございます。
思い切って攻撃力を落とし、後衛で頑張る仕様にしました。
装備と所持品以外についてはこれで確定にします。持ち物についてはもう少し考えたいと思います。
21:25:26 ヴォリア@0Δ 見識:コンチェルティア 2d6+5 Dice:2D6[5,4]+5=14
21:26:04 ヴォリア@0Δ 見識:ヴォルディーク家 2d6+5 Dice:2D6[4,5]+5=14
21:26:26 ヴォリア@0Δ 見識:無限の探求者 2d6+5 Dice:2D6[5,5]+5=15
21:26:55 ヴォリア@0Δ 見識:カマル地下聖殿 2d6+5 Dice:2D6[6,6]+5=17
21:27:22 ヴォリア@0Δ 見識:指揮者(コンダクター) 2d6+5 Dice:2D6[6,2]+5=13
21:27:36 ヴォリア@0Δ SQ 1d6 Dice:1D6[4]=4
>「ナマ・ノンケと申します。
> まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」>「ザラック・ウォードだ。まあ、好きに呼んでくれ。よろしく」
>「私は「賢い」野良メイド件冒険者、フィーリアと申します。
>もしメイドを雇いたいと思うことがあればわたしにお声掛けください!」>「初めての人ははじめてまして
>わたしはタタラ・スマイサー。よろョしく」>「レオンハルト・v・マイヤーと申します。以後お見知りおきを。
>エミール氏も言っておりましたが、硬くならずに行きましょう。硬くなるのは私とカイル氏だけで十分ですよ。ね?」>「さて、俺で最後だな。ヴォリア、こんな身体(なり)だが妖精魔法を扱っている。よろしく頼むぞ。」
四人の依頼人たちに続いてルキスラから訪れた冒険者たちも自己紹介を行う。
初めて識る者、既に識る者、様々であろうが。
皆、神殿へと危険を覚悟で挑む仲間である。
* * *
一通り話を聞き終えれば、後は只管に挑み続けるだけ。
それでもその前に確認しておきたいことがやはりあったりするもので。
>「もちろんそれは構わないが、仮にそちらの情報に間違いがあり奪還対象がいなかった場合。
> あるいは、いたとしても既にどうしようもない状態だった場合はどうなる?」
ザラックの疑問――それは不幸な真実を目にした時の対応だった。
カイルは少し黙り込んで、考えをまとめてから話し始めた。
「その可能性も勿論考えている。
他にも予定外のできごとに巻き込まれることもあるだろう。
その時はあんたたちの思いを優先して動いてくれれば構わない。
冒険者なら全て指図されなくても道を切り開けるものだろう?
――ただ俺は確信している。
予言っていうものは確かな力を持っていると」
神殿内で何らかの非常時に巻き込まれた際は、全て冒険者たちの判断に任せるという。
それは冒険者という地位に対する信頼からくる言葉でもあった。
――そして皆気持ちを固め、勝負に打って出る時が近づいてくる。
外はだいぶ真夜中の黒に染め上げられた頃だ。
漆黒の世界の中静かに輝く満月が美しい。
>「確認の為に言っておくが、無理して進めばミイラになるのは自分自身だ。最大限のサポートはするが、無茶をしないように行こう。奪還の為に誰かが死んでしまったら、セシリアさんも悲しむだろう。そうでしょう?カイルさん。」
「まあ、その通りだ。
俺はなんとしてでも姉さんを助けたいとは思っている。
ただ......そのために死んでくれなんていうことはできない。
あんたたちには生き抜いてやり遂げて欲しいと思っている......偽りなくな。
勿論――それはお前たちにも言えることだ」
最初の二言三言は冒険者たちに向けて。
最後の一言は残りの三人に向けて。
「勿論ですよ、カイルさん。
みんなで会いに行きましょう」
「私は――カイル様の心をもう裏切ることはないと決めていますから」
「僕たちならきっと乗り越えられる。
そう強く信じていますから」
ミハイルにエミール、そしてオレットも心を決める。
いざ、出陣の時だ。
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あんみつ@GMより
とりあえず質問などに対するお返しを。
本進行は用意してあるそれぞれのカテゴリにてどうぞ。