1-黎明の調べ
大きな円の形をした街。
それがコンチェルティアの姿である。
冒険者たちはコンチェルティアの2番街と呼ばれる区画を訪ねていた。
貴族や名士たちの屋敷が並ぶ場所であり、全体的に高貴で優雅だ。
そんな屋敷の一つがカイル......そしてセシリアの屋敷。
ヴォルディーク邸である。
「これが今回の報酬だ。
約束のものよりは少し色をつけてある。
姉さんも、そして俺たちもあんたたちに助けられたからな」
カイルは六人にそれぞれ報酬の入った袋を手渡すであろう。
当初約束されていたものよりかは少し多くなっているように感じる。
「今はとりあえず部屋で休んでもらっているが。
本当に姉さんを救えたなんてまだ信じられていない。
いや、救いたいとは思っていたが......それ以上に無力さや障害の方が大きくてな」
カイルは腕を組んで語る。
「そんな俺......いや俺たちでも姉さんを救えたのはあんたたちのおかげだ。
だからもしあんたたちの力になれることがあれば率先して役に立とう。
出任せじゃないさ、本心からそう思っている」
七人の指揮者たちという障害は確かにカイルだけでは越えられなかっただろう。
オレット、エミール、そしてミハイルという三人の協力者。
入口で不死者と信仰者らの相手をしたコンチェルティアの冒険者たち。
そして六人のルキスラからやってきた冒険者たち。
全ての力が合わさることで達成できた奪還である。
カイルもそのことを強く実感しているのだろう。
「あんたたちがこの街にいる間、宿が必要なら用意しておく。
俺と姉さん......あとエミールとミハイルは基本的にこの屋敷にいるはずだ。
何かあったら、訪ねてきてくれて構わない。
あんたたちが一層の活躍を見せてくれるのを祈っている。
――じゃあな」
――かくして冒険者たちの依頼はひとまず幕を閉じる。
これから先にどのようなものが待っているのか。
それはひとりひとり異なっていることだろう。
――何もないならば、神殿へと挑むだけだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらはエンディング専用カテゴリとなります。
最後の投稿はこちらにお願いいたします。
こちらのカテゴリに投稿が確認でき次第、解放といたします。
また投稿がない場合も一週間後に全員解放とします。
ガード系のSQはこの時点で達成と致します。
まず全員共通の報酬受領シーンを投稿しました。
剣のかけらは残り4個分余っているので、
振られていない方を中心に決定させておいてください。
報酬は完全確定後に募集欄にまとめとして上げさせていただきます。
+αのシーンにつきましては後ほど投稿させていただきます。
少しばかりお待ちください。
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報酬を受け取り終えた冒険者たちはそれぞれの場所へと向かっていく。
残るのは部屋に残された数人と――カイルだけである。
「あんたたちは......まだ行かないのか?」
残っていた冒険者たちに向けてカイルは声をかける。
今は鎧を身に着けていないこともあってか......奪還時の彼よりリラックスして見える。
こうして見ると、やはりまだまだ貴族の主としては青く甘い面が見えたかもしれない。
「姉さんを救えたのは多くの者たちのおかげだが。
あの瞬間――姉さんに被害が及ばなかったのは何よりもお前のおかげだ。
......実は昔、執事だった男の冒険者に救われたこともあってな。
そういうことができるのが――優秀な従者っていうやつかもしれない」
カイルはフィーリアに向けて語りかける。
彼が言っているのは教団の首領の攻撃からフィーリアがセシリアを守った出来事についてであろう。
「あんたはきっと優秀なメイドになるさ。
――今よりもずっとな」
そこまで語った後、カイルはナマの方にも目を遣る。
「指揮者たちとの戦いでは少々格好の悪いところを見せたが......。
あの後あんたたちが無事みたいで良かったよ。
本当は倒れることなく守り抜きたかったものだが......まだまだ修行が足りないらしい」
カイルにとって唯一悔やむところは太陽の道の中。
指揮者たちと遭遇した際に気を失ってしまったことであるようだ。
――そんなカイルにはナマに対し気になっているところがあるらしく。
「そういえばなんであんたは面で顔を隠しているんだ?
いや、特に深い意味はないんだが......」
彼は部屋の左上の方をぼんやりと眺める。
「指揮者の一人――鎧と兜を身に着けた男だけ顔を隠していただろう?
何か理由はあるのか、とふと思ってな。
どうも――なんとなく......」
少しひと呼吸を置いて。
「どこかで知っている雰囲気があったんだ――あいつに」
全身を金属で覆った謎の男。
素性さえわからない相手だが――カイルは知っている相手ではないか、と感じたらしい。
「まあ姉さんも救えたことだし当分は俺も体を休めようと思う。
お前たちも街に出てくればいいだろう」
* * *
「あ、レオンハルトさん」
レオンハルトがカイルの部屋から出れば、ちょうど歩いていたところのミハイルと遭遇する。
「少しだけお時間ありますか?
ちょっとだけお話したいことがありまして」
そんな彼についていけば、庭に突き出たバルコニーまで案内されることだろう。
街の方から聞こえてくる楽器の調べが耳に心地よい。
「神殿の中では僕たちを守っていただき本当にありがとうございました。
見た目通り僕はあまり体が強いほうじゃないので......。
レオンハルトさんの姿は本当に頼りになりました」
レオンハルトを見上げるように話しかけるミハイル。
彼は確かにレオンハルトと比べれば小さく脆弱だ。
「今だから言えますが、僕とエミールはあの場所で死んでしまっても仕方ないと考えてました。
レオンハルトさんはもうご存知の通り、僕らは探求者たちの関係者でもあって。
カイルさんやセシリアさん、オレットたちには少し負い目もあったんです。
――それでもあの場面では皆さんが一緒に戦おうと言ってくれた時に気づきました。
レオンハルトさんたちが僕らを守っているところを見て思い知らされました。
こんな僕たちでも......本当は死にたいなんて思ってないんだって。
当然ですよね、僕もエミールもちゃんと生きているんですから」
あの時自分たちのことは置いて言って構わないと語った二人。
それでも冒険者たちが決して見捨てなかったことで――二人は思い出したのだという。
自らが押さえ込もうとしていた生への執着を。
その気持ちに応えたのがレオンハルトであり、ザラックであり、ヴォリアであったのだろう。
「レオンハルトさんたちは僕たちの命の恩人です。
――嘘偽りなく」
* * *
一方、ヴォリアとタタラがセシリアの居室を訪ねると。
彼女はその中にいた。
どことなく消えてしまいそうな儚さは変わらないが。
今の彼女にはしっかりと生気が満ちている。
屋敷で多少休めたのが大きいのだろう。
「この度は本当に助けに来ていただきありがとうございました。
もし皆さんがいらっしゃらなかったら果たしてどうなっていたのか......。
あまり想像したくはありませんわ」
彼女は椅子に腰掛けながら二人に向けて語りかける。
「実は近頃夢の中でカイルの姿を見ることがよくありましたの。
それだけが――閉じ込めらていた私の唯一の希望でしたわ。
今思えばカイルの側にぼんやりと見えていた人影は――。
お二人を含めた皆さんの姿だったのかもしれませんわね」
カイルはセシリアについてこう評していた。
彼女には夢で未来を知ることができる力があると。
であれば、彼女が見た夢はカイルたちによって救われることの暗示だったのだろうか。
「ただ他に見た夢は嫌なものばかりでしたわ。
死せる者や血を吸う者たちの姿。
それにどこまでも続く闇。
私を捕らえていた彼女たちの目的を直接聞くことはありませんでしたけど......。
恐ろしいことを行おうとしているのはきっと間違いないと思いますわ」
カイルたちに救われることが未来の表れであるとすれば。
この陰鬱な夢もまた未来の表れなのであろうか。
であれば、近いうち良くないことが再来する可能性があるかもしれない。
「ここだけの話、カイルは貴方がたのような冒険者という存在に期待しているようですね。
――姉ですから、弟のことはよくわかります。
だからもし、カイルが苦しみ悩んでいるときは力になってあげて欲しいと思っておりますわ。
きっと貴方がたには未来を掴み取る力があると思っていますから」
セシリアの表情はまさに弟を気遣う姉のそれであった。
* * *
ヴォリアとタタラが屋敷から街へ出ていくために、庭を通り抜けようとすると。
花壇の側に腰掛けているオレットの姿が見えた。
「やあ、タタラさん。
それにヴォリアさん」
二人に気がついた彼はゆっくりと立ち上がり、傍へと近づいてくる。
「お二人はしばらく街に留まられるんですか?
僕はまた旅に出ようか......と考えているんです」
オレットの話を聞く限り、しばらく世界を放浪するつもりのようだ。
彼はもともとの旅の詩人である。
「無事セシリアさんを助けられたし、また世界を見て回りたいなと思って。
今ならいい歌や音楽が浮かびそうな気もするから。
恩人である嵐の妖精が喜んでくれるような、ね」
彼が語る嵐の妖精とは――フィーリアが投げた羽飾りを託した存在。
コンチェルティアの森の奥の空間に住み着いているという強大な妖精のことである。
「だから、当分の間は会おうと思っても会えないかもしれない。
でも僕は忘れない。
二人やほかの冒険者のみんな――それにカイルさんたちとセシリアさんを助け出したことを。
この思い出は僕にとって勇気や励ましになるから」
オレットはそう言って荷物を抱え直す。
もう出発するつもりのようだ。
「それじゃあ、僕は行くよ。
さっきも言ったけど、しばらくは会うことだってできないかもしれない。
でも、僕は二人やみんなにまた会いたいと思っているから」
そう言ってオレットはヴォルディーク邸の庭から出て行った。
彼が向かう先は――どこだろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらは+αのシーンの中でメインNPCたちとの場面です。
その他については別記事でアップさせていただきます。
一応希望があったものをピックアップしています。
返しについてはそれぞれお好きにどうぞ。
ヴォルディーク大通り。
コンチェルティアの南北を繋ぐこの道は観光客向けの店が並ぶ場所である。
あそこに見えるのは似顔絵師だろうか。
今はちょうどエルフの女性をモデルに描いているようだが。
見たところ――なかなかに色彩が奇天烈で前衛的な感じだ。
「やあ、そこの君もモデルにならないかい?」
彼に頼めばなかなか奇抜な感じに描いてくれることだろう。
通り道を歩いていると、両端から他にも声が聞こえてくる。
「可愛い童話のヒロイン達のアクセサリーだよ。
よかったら見て行ってくれないか?」
「妖精にも大人気!
宝石みたいな甘いキャンディー売ってまーす!」
「神殿からの出品です。
加護を受けた葉っぱ飾りいかがですか?」
「素敵な恋の歌。
よかったら聞いていかないかしら?」
大通りはとっても賑やかな様子だ。
四番街の方まで行けば、大小様々な劇場がある。
一番街の方にはアステリアを始めとした神殿があるらしい。
六番街には若いまだ蕾のような芸術家たちのアトリエが建ち並んでいる。
それぞれ巡っていけば一つ一つ趣があることだろう。
* * *
コンチェルティアの三番街。
冒険者の店や道具を売る店が並ぶ区画だ。
その中でも最も大きな店が七色の調べ亭である。
「やっと来たのか!
遅いぞ、もうこっちは始まってるぜ!」
店の扉を開いて中に入ってきた冒険者たちに声をかけたのは。
先刻の戦いで先頭に立って率いていたグラディウスであった。
店の中では戦士や神官、銃士に楽士ら。
様々な冒険者たちが楽しげに酒を酌み交わしていた。
彼らは主に神殿の前にて教団員や不死者を相手にしていた冒険者たちだ。
キャンプで顔を見ただけの者も多いが。
彼らもルキスラから来た六人の冒険者たちも。
大きな戦いを一緒に乗り越えた仲間である。
――故に今回冒険者たちはグラディウスにお呼ばれしたというわけだ。
「なあ、聞いたぞ?
お前たち探求者の幹部連中の相手をしたんだってな。
戦ってる姿を見れないのが残念だったぜ。
なあ、もしもう少しこの街にいるんなら一緒に依頼で儲けに行かねえか。
ちょうど手頃な獣の討伐依頼が来てるみたいなんだよな」
冒険者たちに積極的に絡んでくるグラディウスとは一方的に。
リオンはカウンターで優雅にお酒を飲んでいた。
なかなかに高価そうなものである。
「相変わらず騒がしくて優雅さの欠片もない。
そう思いませんか、アンネさん?」
リオンはカウンターの中にいるエルフの女性に話しかける。
彼女こそ七色の調べ亭の主アンネである。
「でも、リオン。
実際のところあなたもこういうの嫌いじゃないでしょ?」
――かくして七色の調べ亭の夜は更けていく。
* * *
墓場の下の洞窟の中は沈黙に満ちていた。
あるのは様々な骸だけ。
かつては月神に捧げられた聖堂も。
まるで今では巨大な霊廟のようであった。
タタラはカマル地下聖殿に再度訪れていた。
目的は死んでしまったものや既に死せる者たちを弔うために。
探求者たちもそれぞれは迷える魂を持つ人間であり。
アンデッドたちも魂が救われなかった悲劇の者たちだ。
そんな彼らの魂を救うべく。
タタラは向かっていく。
彼が向かう先は――どこだろうか。
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あんみつ@GMより
こちらその他の+αシーンです。
+αのシーンについては任意ですのでお好きにどうぞ(*´∀`*)
「これが今回の報酬だ。 約束のものよりは少し色をつけてある。 姉さんも、そして俺たちもあんたたちに助けられたからな」
カイルさんが袋を手渡してくれる。両手がずしっとたわむ
「おお......すっごい重い」
貰っていいんだろうかとは、ふと思う。わたしは、これだけの仕事をできてなかった気がする
今回の作戦に参加したのも、カイルさんの名前と依頼内容を見て飛び付いたからだ。イメージ以上の金額が、そんな考えに拍車をかける
だけど報酬というのは、依頼主と冒険者がお互いに約束を果たした、信頼と感謝の証なんだ。しっかり受け取ろう
「ありがとう」
「今はとりあえず部屋で休んでもらっているが。
本当に姉さんを救えたなんてまだ信じられていない。
いや、救いたいとは思っていたが......それ以上に無力さや障害の方が大きくてな」
確かに、敵の戦力は予想以上だった。ここへ無事に戻って来れたのも、折り重なった幸運のおかげだと言っても間違えじゃない
でも達成したのは事実だ。そしてそれは全員の力と、勇気で獲得したんだ
「そんな俺......いや俺たちでも姉さんを救えたのはあんたたちのおかげだ。
だからもしあんたたちの力になれることがあれば率先して役に立とう。
出任せじゃないさ、本心からそう思っている」
「こちらこそ、何かあったら声をかけてよ。汚名返上はできなくても、わたしが危険にさらしちゃった分は役に立ちたいからさ...」
反省点は多かった。失敗もあった
だからこそ活かして、次に繋げたいんだ
カイルさんに見送られて部屋を出た。わたしにはここで知りたいことがある
目指すはセリシアさんの部屋だ
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
玉鋼はあと2度の投稿を残しているッ!
剣のかけら2個振っておきました
23:52:54 玉鋼@タタラ そんなあ
23:51:00 玉鋼@タタラ 剣のかけらダイス 2d6 Dice:2D6[2,1]=3
申し訳ありません
廊下を歩いていると、ヴォリアさんが同じ方向へ向かっていることに気づいた
「あれ、もしかしてセリシアさんに用事?」
「わたしはいくつか聞いておきたいことがあってね。まずは体調の確認唐だな」
* * *
ドアをノックするとセリシアさんが応じてくれた
「あ、おはよう。ちょっと話をする時間をくれない?」
とりあえず剣と荷物を部屋の隅に置く。鎧は脱いで来たほうがよかったかな
まあ、そのままでも大丈夫か
「この度は本当に助けに来ていただきありがとうございました。
もし皆さんがいらっしゃらなかったら果たしてどうなっていたのか......。
あまり想像したくはありませんわ」
「うんうん。元気そうで何よりだよ」
始めに会ったときよりも、ずっと生きている感じがする。息を吹き掛けると消えちゃいそうなのは変わらないけど
「実は近頃夢の中でカイルの姿を見ることがよくありましたの。
それだけが――閉じ込めらていた私の唯一の希望でしたわ。
今思えばカイルの側にぼんやりと見えていた人影は――。
お二人を含めた皆さんの姿だったのかもしれませんわね」
ヴィオーラとかいうのによれば、セリシアさんは予知夢を見るらしいけど、嘘っぱちじゃなさそうだな。当然、この力のせいで狙われたんだろうけど
「ただ他に見た夢は嫌なものばかりでしたわ。
死せる者や血を吸う者たちの姿。
それにどこまでも続く闇。
私を捕らえていた彼女たちの目的を直接聞くことはありませんでしたけど......。
恐ろしいことを行おうとしているのはきっと間違いないと思いますわ」
「なるほど...だいたいそんなことをするイメージなんだね」
アンデッドと深く関わりそうだ。具体的なことはわからないけど、知りたかった2つ目の事が得られた
「ここだけの話、カイルは貴方がたのような冒険者という存在に期待しているようですね。
――姉ですから、弟のことはよくわかります。
だからもし、カイルが苦しみ悩んでいるときは力になってあげて欲しいと思っておりますわ。
きっと貴方がたには未来を掴み取る力があると思っていますから」
「もちろん!何時でもかけつけるからね」
"未来を掴み取る力"かあ......いい響きだな。溢れる無限の可能性を感じる
「ああでも、カイルさんも勇敢だったよ。みんなを守りながら戦ってくれてさ
カイルさん自身の力と勇気がなかったら、ここまで来れなかったな」
「...それから最後に、あの教団について知っときたくてね。何もできないかもしれないけど
もし、次へ向かった場所に心当たりがあったら...ちっぽけなことでいいから教えて欲しいな」
* * *
「ねぇヴォリアさん、よかったら何か買い物しない?
前にチラッと見たんだけどさ、ルキスラにはないキレイなのが色々売ってて、目を通すだけでも楽しいよ!」
門を目指して、庭を歩てる。花壇もよく手入れされていて、ポカポカな太陽があう良い眺めだ
それを背に座ってる人影が見えた。向こうも気がついたらしく、立ち上がって近づいて来る
「あ!オレットさんだ」
「やあ、タタラさん。
それにヴォリアさん」
「お二人はしばらく街に留まられるんですか?
僕はまた旅に出ようか......と考えているんです」
「え、もう行っちゃうの?宴会ぐらい参加してけばいいのに」
「無事セシリアさんを助けられたし、また世界を見て回りたいなと思って。
今ならいい歌や音楽が浮かびそうな気もするから。
恩人である嵐の妖精が喜んでくれるような、ね」
「そう...寂しくなるな」
突然だけど、オレットさんはすぐに旅に出るみたいだ。セリシアさんとの顔合わせもあまりしてなかったけど、いいのかな
きっとこの行動力が、オレットさんの持ち味なんだろう。もう少し話をしたかったけど、止めたりはしない
「だから、当分の間は会おうと思っても会えないかもしれない。
でも僕は忘れない。
二人やほかの冒険者のみんな――それにカイルさんたちとセシリアさんを助け出したことを。
この思い出は僕にとって勇気や励ましになるから」
「それはわたしもだよ。これだけの困難を乗り越えたんだから、ずっとずっと強くなれたと思う」
だからこの先にある壁も、ガツンと壊せるはずだ
「それじゃあ、僕は行くよ。
さっきも言ったけど、しばらくは会うことだってできないかもしれない。
でも、僕は二人やみんなにまた会いたいと思っているから」
「あっ ちょっと待って」
大急ぎでカバンを降ろして金貨袋を取り出す。そこから1000G抜いて、残りはカバンの中にぶちまけた
「借りた分はきちっと返さないと気がすまなくてさ。これは魔晶石のやつ」
「本当は物を買って渡したかったけど、今は現金しかないから...」
必要な額を袋に戻たら、オレットさんに差し出す
「それじゃまた会えたら、色んな歌を聴かせてね」
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
次回投稿はとりあえず、他PCが一人もいなかったとしても不自然にならないように書き、お声がかかったら、追記したり矛盾点を解消したりしようと考えています
「これが今回の報酬だ。
約束のものよりは少し色をつけてある。
姉さんも、そして俺たちもあんたたちに助けられたからな」
カイルさんが袋を渡してくれた。
「おお......すっごい重い」
中身が気になるが、今空けるのはやめておく。
「ありがとうございます!」
「今はとりあえず部屋で休んでもらっているが。
本当に姉さんを救えたなんてまだ信じられていない。
いや、救いたいとは思っていたが......それ以上に無力さや障害の方が大きくてな」「そんな俺......いや俺たちでも姉さんを救えたのはあんたたちのおかげだ。
だからもしあんたたちの力になれることがあれば率先して役に立とう。
出任せじゃないさ、本心からそう思っている」
「こちらこそ、何かあったら声をかけてよ。汚名返上はできなくても、わたしが危険にさらしちゃった分は役に立ちたいからさ...」
「あんたたちがこの街にいる間、宿が必要なら用意しておく。
俺と姉さん......あとエミールとミハイルは基本的にこの屋敷にいるはずだ。
何かあったら、訪ねてきてくれて構わない。
あんたたちが一層の活躍を見せてくれるのを祈っている。
――じゃあな」
みんな部屋から出ていく。私も、守ってもらったお礼ぐらい言ってから出ようか。
―――――――※―――――――
フィーリアさんも部屋に残っている。
「あんたたちは......まだ行かないのか?」
「姉さんを救えたのは多くの者たちのおかげだが。
あの瞬間――姉さんに被害が及ばなかったのは何よりもお前のおかげだ。
......実は昔、執事だった男の冒険者に救われたこともあってな。
そういうことができるのが――優秀な従者っていうやつかもしれない」「あんたはきっと優秀なメイドになるさ。
――今よりもずっとな」
カイルさんは私の方に目を遣る。
「指揮者たちとの戦いでは少々格好の悪いところを見せたが......。
あの後あんたたちが無事みたいで良かったよ。
本当は倒れることなく守り抜きたかったものだが......まだまだ修行が足りないらしい」
「いえ、倒れてまで守っていただきありがとうございます。」
「そういえばなんであんたは面で顔を隠しているんだ?
いや、特に深い意味はないんだが......」
仮面を外す。
「これですか?」
「指揮者の一人――鎧と兜を身に着けた男だけ顔を隠していただろう?
何か理由はあるのか、とふと思ってな。
どうも――なんとなく......」
「私は...キャラ作りですね。この方が依頼人とかに覚えてもらえるかと思いまして。
鎧と兜を身に着けた指揮者も目立とうとしてるんじゃないですかね...多分。」
とりあえず顔を隠すのが癖とか言えない。まあキャラ作りでもあるのは本当だけど。
「どこかで知っている雰囲気があったんだ――あいつに」
「いえ、初対面です。」
「まあ姉さんも救えたことだし当分は俺も体を休めようと思う。
お前たちも街に出てくればいいだろう」
「では、これにて失礼します。」
部屋を出ていく。
「あ、そうだ。フィーリアさん、少しこの辺りを一緒に観光しませんか?」
1人は少し寂しい
―――――――――――――――
PL なまさんです
とりあえずここまで
GMへ
ぎりぎり倒せる敵のバランスでしたし、様々なギミックもありましたし、今回のセッションはとても楽しめました。
そして、5回もの自動戦闘お疲れさまでした。途中少しミスがあったのは、仕方ないことだと思います。
玉鋼さんへ
とりあえず、タイトルのネーミングセンスが半端ないです。コツとか教えてくださいw
あと、ナマが全然回復しないせいでタタラの《マルチアクション》とか《武器習熟/ソード》、ファイター4が生かせなくてすみません。
戦闘のシュミレーションや戦闘の作戦もありがとうございます。おかげで犠牲者を出さずに勝てました。
タタラかっこいいです!
此花さんへ
消魔の魔晶石や、セシリアへの気遣いいろいろなところまで気が届いたロールプレイで、初セッションとは思えません。
マギティックってシューターの付属品とばかり思っていましたが、単体でも十分強いですね。強化も攻撃もできますし。
ナマはメイド雇うほど裕福な暮らしではないので雇ったりはできません。また、そういう知り合いもいません。
なまさんの方はフィーリア雇いたいですw まあこちらもメイド雇うほど裕福な暮らししてませんがね。
月ルートの方々へ
2ルート進行なので仕方ないですが、もう少し絡みたかったですかね。
みなさん、他のセッションや日常で会った場合はよろしくお願いします。
また、パーティーとか誘っていただけると嬉しいです。
「これが今回の報酬だ。
約束のものよりは少し色をつけてある。
姉さんも、そして俺たちもあんたたちに助けられたからな」
そう言って渡された袋の中身は確かに本来もらう予定だった分より多いようだ。
「おお......すっごい重い」
「ありがとうございます!」
「これはどうも」
まあ、助けるのが仕事内容だった以上、本来の額でもとくに文句はなかったんだがもらえるものはもらっておこうか。
「今はとりあえず部屋で休んでもらっているが。
本当に姉さんを救えたなんてまだ信じられていない。
いや、救いたいとは思っていたが......それ以上に無力さや障害の方が大きくてな」「そんな俺......いや俺たちでも姉さんを救えたのはあんたたちのおかげだ。
だからもしあんたたちの力になれることがあれば率先して役に立とう。
出任せじゃないさ、本心からそう思っている」
「そちらこそ、また何かあれば依頼でも出してくれ。都合が合えば引き受けよう」
挨拶をすませて部屋を出る。これで、本当に依頼終了と言うわけだ。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「やあ、そこの君もモデルにならないかい?」
「可愛い童話のヒロイン達のアクセサリーだよ。
よかったら見て行ってくれないか?」「妖精にも大人気!
宝石みたいな甘いキャンディー売ってまーす!」「神殿からの出品です。
加護を受けた葉っぱ飾りいかがですか?」「素敵な恋の歌。
よかったら聞いていかないかしら?」
流石は芸術の街コンチェルティア。
呼び込みの声一つとっても特徴がある。
観光として露天を一通り回ってみるのも面白そうだ。劇場も多いらしいし偶には観劇と言うのも良いかもしれない。いや、だが一人で観劇と言うのも少し寂しいものがあるか?
......まあ、それは後でいいか。今は先に行くべき場所がある。
そうして目的地まで歩を進め、扉を開く。
「やっと来たのか!
遅いぞ、もうこっちは始まってるぜ!」
中では冒険者たちが既に酒を酌み交わしていた。
言わば今回の依頼成功に対する祝勝会である。まあ、題目は何だっていい。宴会に呼ばれて参加しない理由などあるはずがないだろう。
「こっちも色々あったんだよ。とりあえずエールをくれ。もちろん、ジョッキでな」
そうして、しばらく楽しんでいるとカウンターに知った顔を見つけた。
「相変わらず騒がしくて優雅さの欠片もない。
そう思いませんか、アンネさん?」「でも、リオン。
実際のところあなたもこういうの嫌いじゃないでしょ?」
「確かに、一人で静かに飲む酒もいいもんだ。......だが、宴会のときは話が別だ!お前もすかしてないでこっちで飲め!ちなみに最後まで酔いつぶれなかった奴への賞品は勝利の達成感と潰れた連中の後始末だぞ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより。
とりあえずはこんな感じですかね。この世界にジョッキあるのかなw
皆さんありがとうございました!
あと、募集欄のまとめに関してですが、コネクションが両方とも(タタラ・ナマ・フィーリア)になってました。それと、デュラハンは遭遇魔物に入りませんか?
買い物をするために大通りへ来た。沢山の人で活力溢れる雰囲気は、ルキスラに似ている
だけど売り物はけっこう違う。実用性のある道具とか食べ物だけじゃなくて、似顔絵とか歌なんかも商いになっている
「うーん、どれにしようかな。せっかくだから、ここにしかないものを楽しみたいなあ」
ああでも、お父さんとお母さんにプレゼントも買っていきたいな。練り歩いて品定めしよう
「可愛い童話のヒロイン達のアクセサリーだよ。 よかったら見て行ってくれないか?」
「へぇ。こんなのもあるんだ...
一番仲良しなのは誰と誰?名前はなんて言うんだろう」
これなら二人は喜ぶかな。ペアを買ってこう
「妖精にも大人気!
宝石みたいな甘いキャンディー売ってまーす!」
「あ!それ1つ......
いいや、8つちょうだいッ!」
瓶の中に色とりどりの飴玉が輝いている。何人かの妖精が、光をなびかせながら飛んでる姿が描かれていて、容器だけでも華やかだ
「妖精が好きなら、あの人達も気に入ってくれるよね......
こんなにいらないか」
ひとつめの蓋を開けて、つまみながら散策することにした。良いかんじの台と明日使う道具、それからポーションも探さないとな
「── んまいッ♪」
* * *
3番街は冒険者に関係した店が多い。武装した人の割合も多くなってる
見つけたヒーリングポーションを4つと魔香草を1つ買って、七色の調べ亭につくと、中から楽しげな声が聞こえてた
「やあああ!出遅れたあッ!」
急いで扉を潜り抜けて、すぐにカウンターへ突っ込む
「エール!エールを一杯ッ!」
酒と料理の匂いに笑い声。このどんちゃん騒ぎの中にいると、どこか落ち着く
おめでたいだけじゃなくて、帰ってこれた、そんな気分になる。背景に流れる陽気な演奏も、わたしたちの勝利を実感させてくれた
「......フィーリアさん、どこかな」
エール片手に歩く。広いうえに人も多いから、簡単には見つからないかもしれない
お祝いもしたいよなあ.........そうだ!探しながら楽しもう
「あ、かんぱいしよ。かんぱーい!
あとあめ食べる?
買いすぎちゃたから、よければ食べて。美味しいよ!」
すれ違った人、目についた人が持ってるジョッキに、ガンガンぶつけて回った。飴も一緒にに配って、瓶2つだけ残しておいた
「なあ、聞いたぞ?
お前たち探求者の幹部連中の相手をしたんだってな。
戦ってる姿を見れないのが残念だったぜ。」
「うんうん!強い相手だったけど、それ以上にみんなが強くてさ
10人が得意分野で連携して、幹部が操るアンデッドをバシバシ倒したんだ。炎が広がるより速い進撃だったなあ......ん"」
この人、ナイトメアだったのか!帽子は今まで、被ってなかったよね?
店の中なら寛容でも、街にでたら白い目でみられるんじゃ......ひょっとして、認められてるのかな
そういえば突撃隊のリーダもしてた。仕事を沢山こなして、この街の人から信頼されてるから堂々としてるとか
それってつまり、わたしが目指してる姿じゃないか!
「なあ、もしもう少しこの街にいるんなら一緒に依頼で儲けに行かねえか。
ちょうど手頃な獣の討伐依頼が来てるみたいなんだよな」
「いいの!?
行く!行かせて!!
わたしでよければッ!」
あの組織の司令官も、同じ種族だった。わたしたちが嫌われる理由のひとつが、そのまま形になったようなものだ
あのときは気が高揚してたけど、冷静に思い返せば悲しいし、ますます腹が立つ
その一方で、こうして努力してる人も見れた。やる気がメキメキ沸いてくる
わたしも負けちゃいられない。あんなイメージを吹っ飛ばせるように、こっちが頑張らなくちゃ
「......あー、明日は用事があるから、手が空くのは明後日のお昼過ぎになりそうなんだけど
それでもいい、かな?...」
============
――――十分からさらに数十分後―――――
酔いつぶれた人や、突っ伏して寝てる人が多い。辺りもだいぶ静かになってきてた
わたしは、エールをチビチビ飲んでいて、今ようやくジョッキの3分の1を越えたところだ。ドワーフじゃないと一気にやるのは危ないって、お母さんが言ってた
「嫌いじゃないんだけど、やっぱりたくさん呑めないなあ......もう頭がクラクラする」
食べ物でも注文しようとカウンターに向かうと、ナマさんが床に倒れてた!
「うわッ!大丈夫?
ここじゃ踏まれちゃうよ」
肩を叩いても返事がない。気持ち悪そうに寝ていた
部屋に運んであげないと
おんぶしてみるけど、わたし自身足が回らなくてバランスが保てない。そのまま前に倒れて、顎を強打した
「ぎぇ"ッ"!痛い!」
一人で運ぶのは危ないな、助けを呼ぼう
「誰かーー!!手伝って!」
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* * *
日と共に起きして、昨日目星をつけた物を順番に買いに行く。なるべく安くて、丈夫で大きい手押し車・いくつかの布巾と水を汲んだバケツ・薪・スコップ・人を覆えるほど大きな布・足が短い机
机は妖精が彫刻されているものを選んだけど、薪以外の道具にも全部絵柄や彫りがある。捨てるのは勿体ないなあ
まずは机だけを引いて、コンチェルティア近くの森に向かった
オレットさんによるとここはちょっとした名所で、画家とかがよく来るから小道ができている。蛮族が滅多に出てこない、不思議なほど綺麗な場所だ
奥へは入らずに、道の脇で平らな場所を探した。そこに木製の、小さくて豪華な机を設置する
「これ、リナリアさんとテンペストさんに、お礼とプレゼント」
その上へ飴の瓶をふたつ乗せる
「けっこう旨いよ。気に入ってくれるといいな......
そういえば地元だから、あんまり嬉しくないかな?ロシレッタにも行くから、なんかお土産買ってくるよ」
荷物を回収するために、一旦調べ亭に戻る。次に向かうのはカマル地下聖殿だ
* * *
着いたらまず、最も奥に向かった
「...死体はそのままか」
見捨てられたのか、元々心配してないのか。理由はわからないけどやることは変わらない
マフラーをぐいっと持ち上げて、鼻と口を隠した
荷物を下ろして、大きな布で遺体と残骸をくるんだ。そこに薪とスコップを積み直して、地上に戻る
石碑が立ち並ぶ墓地。その少し外れに土を被せた跡がある。コンチェルティアの神官達が筆頭に、メティシエの信者とアンデッドは全てここに埋葬してくれたらしい
その隣へ運んで来た遺体と残骸を置き、薪を組む。神聖魔法で剣を熱し、そこへ火をつける
時間と共に炎が大きくなっていく。中から湧き出る煙が、空へ続いている
松明全てに火を移して、盛り上がった土の周囲に一本ずつ立てた
「ふぅ...
向こうへ行っても嫌われたり、恨まれたりしないないように罪を焼いておくね。実物があるわけじゃないけど、願いとして」
燃える木材を座って見守りながら、旅立つ人に話しかける
「やり方は全く誉められたもんじゃないけどさ......
自分の運命を知って、それでも何とかできるって諦めずに、立ち向かう姿勢は尊敬するよ」
「この戦いの中で、わたしは確かに強くなれた
永遠とは言わないけど......あなたたちの生きた証しは、わたしの経験として活かしてくから」
祈りながら、あのときに聞いた鎮魂歌を鼻唄で再現する。あんなに素敵にはできないけど、やっぱり気持ちが大事だよね
真っ白になって、灰だけが残る。そこへ土を被せて、もう一度祈った
「それじゃあ、またね」
それから神殿に戻って、バケツと布巾に持ち代える。最所の、天界の部屋へやって来た
神像をひとつひとつ、手にとって水拭きしていく。ひいきするつもりはなかったのに、金槌を持った神像は格段丁寧に拭いた
それから最奥へ戻って、血や汚れをできる限り擦り取った。本当は神殿の隅から隅までピカピカにしてあげたいんだけど、流石に一人じゃ手が回らないのと、体力の限界でできそうにないからせめてここだけ
聖堂に置いてあるメティシエの像も、わたしだけじゃ動かせなかった。だから頬を思い切りぶん殴って、手首の痛みに耐えながら水拭きした
気持ち悪い装飾も、取り払って車に積み込んだ。シーン像の頭もそのままじゃかわいそうだから、コンチェルティアに持ち帰って、小さな神像へ彫り直して貰おう
月の方は入口が真っ暗なのと、出口が危ない振り子だったから、捜索は断念した
「あ"~~~...疲れだあぁー......」
一通り作業を終えたら最奥へ戻って崩れ落ちた。そのまま保存食をかじって、この日は寝た
* * *
太陽が顔を出す前に、神殿を出発して帰り道を歩く。後ろには使い終わった道具と捨てる場所に困るガラクタ、これから生まれ変わるシーン像がある
カバンから宝石を取り出して、月にかざして見ていた。今できることは全部終えて、この空みたいに晴れやかな気分だ
逃がした教団が心残りだけど、少し前の因縁には決着がついた
お父さんとお母さん、それからこれから会う夢を諦めそうな人に、良い土産話しができそうだな
旅する冒険者達と詩人の、歌と情熱の物語
──────────────────
Pl玉鋼より
特に描写がない部分は、自由なイメージで書き足しています。また、火葬の着火に《ヒート・ウェポン》を行使しています
なにかあればご指摘ください
お疲れ様でした!積もる思いは多々ありますが手短に
戦闘システムが工夫されていて、スリル面RP面共に楽しめました。オレットやミハイルとのやりとり、カイルのやりきれない思いなどが生まれたのも、このお陰でしょう
GMには負担をかけてしまいましたが、得られるものもあったと思います。魔晶石とかばうのありがたさも実感しました
エンディングも細かくで嬉しいですね。一通りやりたいことができて満足しています
ザラック 正論をビシッと!タタラを成長させてくれてありがとう
レオンハルト 頼もしくてお茶目 気づかいもできるカッコイイ大人
ヴォリア 妖精魔法が強かった タタラは応援しています
ナマ 魔力撃3連打はやはり強い もっと話しかけたかった!
フィーリア グレネードも回復もできる素晴らしきメイド きちんとお礼言いたかった!
01:11:42 玉鋼@タタラ ヒート・ウェポン行使判定 2d6+9 Dice:2D6[6,3]+9=18
玉鋼のタイトルの作り方----
内容の要点を二語で表す
↓
ネットの類語事典で探してピンときた言葉、
比喩表現、同音多義語(掛けことば)
などに置き換える
↓
合体!!
よければ参考にどうぞ!
ヴォルディーク大通り
仮面をつけるのは(一部除く)冒険の時だけ。それ以外は外すか斜め上にずらしてつけている。
今は斜め上の方だ。
「やあ、そこの君もモデルにならないかい?」
似顔絵師のようだ。
「可愛い童話のヒロイン達のアクセサリーだよ。
よかったら見て行ってくれないか?」
こちらはアクセサリー屋。
他にも声が聞こえてくる
「妖精にも大人気!
宝石みたいな甘いキャンディー売ってまーす!」
「宝石みたいに甘い?宝石は甘くないんじゃ...」
まあそんなことはどうでもいい。
「あ!それ1つ......
いいや、8つちょうだいッ!」
よく見ると、タタラさんがいる。8つも買うということは前に買ってとてもおいしかったのだろう。
「それ2つください。」
私も後ろから店員に話しかける。
飴は包装だけでも華やかだ。
「── んまいッ♪」
タタラさんは早速一つ目を口に入れる。
私も真似して口に入れる。
8つ買うのはさすがに多いと思うが、おいしい。
「神殿からの出品です。
加護を受けた葉っぱ飾りいかがですか?」
これってまさか。いや、そんなはずはない。
「素敵な恋の歌。
よかったら聞いていかないかしら?」
素敵なって自分で言うのは...
タタラさんはポーションなどを買うらしい。
私はこれからどこに行こう。
一番街に行ってアステリアの神殿に祈りに行こう。
神写しの像の分を取り返す。
ーーーーーーー※ーーーーーーー
三番街、七色の調べ亭にて
私がついたころには、店の中話し声や笑い声であふれていた。
「なあ、聞いたぞ?
お前たち探求者の幹部連中の相手をしたんだってな。
戦ってる姿を見れないのが残念だったぜ。」
「うんうん!強い相手だったけど、それ以上にみんなが強くてさ
「なあ、もしもう少しこの街にいるんなら一緒に依頼で儲けに行かねえか。
10人が得意分野で連携して、幹部が操るアンデッドをバシバシ倒したんだ。炎が広がるより速い進撃だったなあ......ん"」
ちょうど手頃な獣の討伐依頼が来てるみたいなんだよな」
「いいの!?
行く!行かせて!!
わたしでよければッ!」
グラディウスさんとタタラさんとが話している。
「私も参加していいですか?」
勝手に話に入る。私の悪い癖が出た。
「確かに、一人で静かに飲む酒もいいもんだ。......だが、宴会のときは話が別だ!お前もすかしてないでこっちで飲め!ちなみに最後まで酔いつぶれなかった奴への賞品は勝利の達成感と潰れた連中の後始末だぞ!」
最後、一緒に戦った人の声。名前は忘れた。
「その話、乗りました!」
とりあえずエールを注文する。
――――――数十分後――――――
「うえーい」
誰かもなぜかもわからないけど、誰かを殴ってしまった。
「あ、すません。」
――――さらに数十分後―――――
「ゔ、、、」
床に倒れる。これから後は記憶がない。
―――――――――――――――
PL なまさんです
飴の所は聞き間違いをしております。
いろいろ勝手に参加です。
誰でもなぐられていいですよ。
あと、どなたか潰れたナマの後始末してくださいw
17:39:50 なまさん@ナマ パンチ R0@12+8
Dice:R0@12[3,4:2]+8=10
芸術家の街、コンチェルティア。初めて来たが、白壁に囲まれた美しい街だ。"新鋭の芸術家が集まる"というふれこみだったのでもっと前衛的な街だと思ったのだが、いい意味で裏切られた感じだ。
*****
カイル氏の屋敷で報酬を受け取る。セシリア氏を無事に救出できたので多少色を付けてくれたらしい。
「そんな俺......いや俺たちでも姉さんを救えたのはあんたたちのおかげだ。
だからもしあんたたちの力になれることがあれば率先して役に立とう。
出任せじゃないさ、本心からそう思っている」
「こちらこそ、また何かあったら力になりますよ。今回生還できたのは、皆さんのおかげだと思っていますので。」
冒険者という稼業は死と隣り合わせ。今回は仲間と天運に恵まれたのだろう。今回もまた、無事に帰ることができた。そのことを喜ばしく思うことにしよう。
*****
「あ、レオンハルトさん」
部屋を出た所でミハエル氏に声をかけられた。
「少しだけお時間ありますか?
ちょっとだけお話したいことがありまして」
「かまいませんよ。特に予定も有りませんので。」
ミハイル氏と共にバルコニーまで来た。中庭が見渡せるバルコニー。かつて知っている勤め先の屋敷に比べると少々広いか。どこからともなく音楽が聞こえてくる。
「神殿の中では僕たちを守っていただき本当にありがとうございました。
見た目通り僕はあまり体が強いほうじゃないので......。
レオンハルトさんの姿は本当に頼りになりました」
「それはお互い様ですよ。私も貴方の魔法に随分と助けられましたし、随分と頼ってしまいました。本当に、ありがとうございました。
私も見ての通り頭も良く有りませんし。こんなものをぶら下げていても、今の私には神の声は聞こえません。
聞こえたとしても、貴方ほど使えはしないでしょう。」
私の魔法適性は低い。たとえ格下であったとしても、並び立つのは容易であろう。その点ミハイル氏は非常に優れた魔法の才能があるように見える。ただ正面切って戦うしか出来ない私にとっては、それはうらやましいことなのだ。
「今だから言えますが、僕とエミールはあの場所で死んでしまっても仕方ないと考えてました。
レオンハルトさんはもうご存知の通り、僕らは探求者たちの関係者でもあって。
カイルさんやセシリアさん、オレットたちには少し負い目もあったんです。
――それでもあの場面では皆さんが一緒に戦おうと言ってくれた時に気づきました。
レオンハルトさんたちが僕らを守っているところを見て思い知らされました。
こんな僕たちでも......本当は死にたいなんて思ってないんだって。
当然ですよね、僕もエミールもちゃんと生きているんですから」
「・・・間違っていたら、聞き流してください。
あの時の二人を見て、今回同行したのは罪滅ぼしなのかなって思いました。
『自分の力が足りなかったからセシリアさんはつかまってしまった』って思っているのかなって。」
あまりにも自分を卑下するから、自身の力不足を嘆いているようだからそう見えたのかもしれない。
・・・こんな時にする話じゃないな。
「あー、すみません憶測でべらべらと。忘れてください。」
「レオンハルトさんたちは僕たちの命の恩人です。
――嘘偽りなく」
「私達にとっても、みなさんは命の恩人ですよ。嘘偽りなく、ね。」
*****
「やっと来たのか!
遅いぞ、もうこっちは始まってるぜ!」
祝勝会の会場『七色の調べ亭』に到着した時には、すでに祝勝会は始まっていた。声をかけてきたのはグラディウス氏。たしか、太陽ルート側のリーダーだったか。
各々が自由に話し、酒を飲み、ご馳走を喰らい、歌い踊る。そんな賑やかで、騒がしい空間。それを見ているのが好きだった。その渦中に入るのではなく、傍観者として見ているのが好きだった。
今日もまた、笑いあう戦友たちの騒宴を肴に、少しはなれた場所で酒をあおる。そして、このまま夜は更けていくのだろう。
「すみません、もう1杯いただけますか。ストレートで。」
七色の調べ亭の主人アンネ氏に空のグラスを差し出し、おかわりを所望する。
「さて、次はどこへ行こうかな。」
次はリーンシェンク地方へでも足を伸ばしてみようか。また、新しい旨いものが見つかるかもしれない。
---PL---
文章を広げることが出来ない。書かなきゃいけないのもが足りない気がするし、もうちょっといろいろ書きたかったが、文才のなさが恨めしい。
祝勝会で飲んでいるのはウィスキーかブランデーか、その辺りの火酒を想定しています。
なお、このまま引退しそうな雰囲気をかもし出しているかもしれませんが、単純に旅の計画を練っているだけで引退はしないです。
あんみつGMのセッションは初参加だったと思いますが、オート戦闘をはじめとしたシステムがなかなか新鮮でした。
ご一緒したPLの皆様も、楽しめてよかったです。ありがとうございました。
またご一緒できることを楽しみにしています。
【追記】
剣の欠片が2つ余っているようなので代表して振らせていただきました。見事に期待値以下orz
瑛龍@レオ : 剣の欠片2 1D6 → 2 = 2 (05/06-23:45:38)
瑛龍@レオ : 剣の欠片3 1D6 → 4 = 4 (05/06-23:45:46)