2-緑の丘の麓で
>「えーと、え・く・せ・たー」
>『フィン・ティモシー』
エクセターとフィンはそれぞれの名前を欄に記す。
そして光から解き放たれた二人が立っていたのは......。
* * *
すっと体の傍を何かがなでていく感覚。
フィンの耳が揺れた。
これは風だ......風が吹いているのだ。
見渡せば青空と足元には緑。
よく見れば緩い傾斜が段々と芝生の坂になっている。
ああこれは丘になっているのだな、と二人は感じることができるだろう。
二人――そう今この場にいるのはたった二人。
エクセターとフィンだけだ。
よく目立つロセウスの姿はなく、他の二人もいないようだ。
ただ丘の麓に二人が立っているのみ。
そして二人は各々で気がつくだろう。
エクセターの手には青い栞が。
フィンの手には黄色い栞が握られていることに。
栞にはよく見れば文字が書かれている。
フィンが見れば魔法文明語によく似たものだとわかるだろうが。
正確にどの言語の文字かということはぱっとしない。
だけどフィンもエクセターもその文字のことはなんとなくわかるだろう。
それぞれの栞にはこう文字が記されてあった。
まず青い色の栞には。
『物語の登場人物には各々の役割がある。
青の栞を手にした者よ。
世界の中で涙の物語を紡げ......』
そしてフィンの黄色い栞の方には。
『物語の登場人物には各々の役割がある。
黄の栞を手にした者よ。
世界の中で笑いの物語を紡げ......』
というように記されてあった。
栞を裏返せば青い栞には涙のモチーフが、黄色い栞には笑顔のモチーフが五つ並んでいた。
* * *
少しした頃。
突然風の様子が変わった。
何かが近づいてくる。
その存在との距離が縮まれば正体を知ることができただろう。
野生の獣――ウルフである。
ただそのウルフは二人に迫ってくるというよりは何かから逃げるようで......。
数秒後――その狼は向こう側から飛んできた矢に射抜かれて動かなくなった。
そして向こうから再び何か近づいてる。
今度は人影だ......金属の鎧を身にまとった栗毛の男性だ。
その向こうには二頭の馬ともう一人栗色の毛をした男性がいた。
そちらの方の男性は弓を持っており、先ほどの矢は彼が射ったのではないかと推測できる。
「悪いな......こっちに人がいるとは思ってなくてさ。
怪我はなかったかい?」
丁寧な口調で二人のことを鎧の男性が気にかける。
二人を小さな子供だと思っているようだ。
確かに見た目だけではそうとしか見えないが。
タビットのフィンはまだしもエクセターは余計に、だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
フィンとエクセターはまずはこちらのカテゴリです。
ちっちゃい子用です。嘘です。
カレンは現在城の傍の林にいます。
林から見える景色は本編の通りです。
各PCに共通して【MQ:物語を完結させて外に出る】を課します。
セッション終了までになんらかの明確な終わりを迎えていないと失敗になります。
尤も終わり方はどんなパターンでも問題ございません。
応募時のダイスの出目はSQの決定に使用します。
フィンの出目は2だったので、【SQ2:コメディ・オーサー(CPを5点以上取得する)】となります。
エクセターの出目は3だったので、【SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)】となります。その他などは以下の通りです。
====================================
SQ1:ヒロイック・オーサー(HPを5点以上取得する)
SQ2:コメディ・オーサー(CPを5点以上取得する)
SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)
SQ4:ロマンス・オーサー(RPを5点以上取得する)
SQ5:サポート・オーサー(SPを5点以上取得する)
SQ6:バランス・オーサー(各ポイントを1点以上取得する)
====================================
フィンはSQの証として【黄色の栞】を手にします。
【分類:道具】に【黄色の栞】を登録しておきます。
エクセターはSQの証として【青色の栞】を手にします。
【分類:道具】に【青色の栞】を登録しておきます。
【ウルフ】について魔物知識判定が可能です。目標値は5/10。
ウルフは一匹登場して早々矢によって倒れます。
最後に栗毛色の男性が一人話しかけてきます。
彼は二人のことを子供だと思っているようですね。
特に童話は魔法文明由来なのでルーンフォークなんて存在は全く知らないので、
ただのちょっと変わったファッションの女の子だと思ってます。
もうひとりと馬はゆっくりこっちに向かっているようです。
とりあえず最初のシーンはお好きにどうぞ!
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眩しい光に目がくらむ、一体何が起きたのだろう。
けど、それを確かめることも出来ず体がふわふわとした浮遊感に包まれて...それで。
エクセターはここに居た。
辺りはのどかな緑のが広がっている。
ここは一体どこなんだろう、それはわからない。
けどここはなんだかとてものんびりしているところで、ゆっくりしたい気持ちになる。
「う~ん、ぽかぽかする...
そう思うよね...?あれ?」
なんとなくそんな感情を仲間と共有したいと視点を動かして、そこで初めて気がついた。
おっきなロセウスも、ネスもカレンも見当たらない、けどフィンはすぐそばに居てくれた。
「あれ?みんなどこに行ったんだろ?フィンはしってる?
これがあの本の効果なのかな?うーん...わかんない」
困ったという様子で首を傾げる。
仕方ない、わからないものは逆立ちしたって分からないんだもん。
「うー、でも一人じゃなくてよかったよー!
エクセターもう一人はやだもん、一人ってすごく寂しい。
でも今は、フィンが一緒だから安心だね!あ!ポチも一緒!」
そう言ってフィンのおててをぎゅっと掴む。
「むー柔らかい...癒やしだね、癒やしー」
ふにゃふにゃとふやけたような表情でほっこりとした時間を過ごす。
けど、手を握った時に気がついたことがある。
いつの間にか、青い色の栞を握っていたのだ。それはフィンも同じみたい
「うん?これなんだろう?
各々の...役割?涙で紡ぐ?」
どういう意味なのか、まだ理解が出来ない。
どういう意味かフィンに聞こう、そう思った時だった。
「...!」
迫り来る気配を察知し、俊敏に動き備える。
思考を伴わないほぼ反射的な行動の結果は功を奏する事になる。
向き直った方角から、動く影が現れた。
狼だ、そうであると認識してから攻撃することをまず第一に考える。
SMLEをもたもたと取り出すよりは、拳銃で応戦するのが良い。
そう判断して、片手をホルスターに添えて狼が射程圏に入る数秒後を辛抱強く待つ。
獲物がじっくりとやってくるのを待つ感覚は、一種の我慢大会のようである。
焦ったら...負けだ。
私の後ろにはフィンが居る。
だからこそ私は冷静に振る舞わなければならない。
だが、備えたその瞬間は訪れない。
その理由に気がついたのと、狼が負傷していることに気がついたのは同時だった。
狼が倒れる。その胴体には矢がどんと突き刺さっている。
そして矢が放たれたということは、それを放った射手が居るということだ。
「悪いな......こっちに人がいるとは思ってなくてさ。
怪我はなかったかい?」
現れたのは鎧姿の人、後ろの方には弓を持った人が馬に乗っている。
多分、あの人が撃ったんだろう。
「ううん、エクセターはどこも怪我してないよー。
お兄さんありがとう!そっちのお兄さんも!」
ひとまず助けられたお礼を言う。
意外かもしれないけどエクセターだってちゃんとお礼が言えるんだよ、えらい?
「はい。あぶないところを助けてくださって、ありがとうございました。僕はフィン。この子はエクセター。ふたりで遊んでいたら、ここまで迷いこんでしまったんです。ここは、どこなんでしょう?騎士様はこのちかくにお住まいの方ですか?」
フィンが何か思いついたみたいだから、エクセターもちょっと黙ってみる。
そういえば、なんとなくこの二人がフィンに教えられた青髭の登場人物のような気がしてきた。
うーん、ほんとに本の中に入ったんだなーと感慨深い気持ちになりつつも口には出さない。
「んーとね、エクセターはお絵かきするのも好きだよ!
それでーお菓子も好きなんだけど、お兄さんたちにお礼としてお菓子をちょっとあげちゃうよ!」
友好の証にと、持っていた袋からお菓子の包みを取り出す。
仲良くなっちゃえば色々いいことが起きそうな気がする、そんな予感に基づいた行動だったが。
お菓子ををお兄さんに手渡そうとしたその時だった。
ずるっ。視点がグラッと揺れて、そのままぽふんと倒れてしまう。
「あれ?」
足を滑らせ、よろけた勢いで持ち込んだお菓子がその辺りに飛び散ってしまう。
わなわなと震えながらお菓子の袋を見ると、あれだけあったお菓子が半分に...
「エクセターのお小遣いで買ったおやつが...!」
あれだけいつ食べようかな?いつ食べようかな?
と、ワクワクしていたお菓子を落としてしまったことは悲しい。
けど一番は、お礼として渡すはずだったお菓子を台無しにしてしまったことが悲しい...。
「おに、おにいさん...ごめんね...お兄さんにあげるお菓子落としちゃった...」
めそめそと肩を落としてしまう。
お兄さんたちは怒っちゃったかな...?
フィンにも怒られちゃうかな...?
しょんぼり。
====================
PL・雪虫さんと同じコース!よろしくお願いします!
色々警戒してみますが割とエクセターは自然体で動いてます。
ほわわ~んとしたエクセターも、
敵を察知して鋭敏に動くエクセターも、
お兄さんにあげるお菓子を落としちゃって悲しくなるエクセターも、全部同じエクセター。
お兄さんたちが優しい人だと良いな!
・ダイス
ひらめまもち 2d6 Dice:2D6[6,1]=7 ウルフ判明
名前を【七色の童話集】に書きこみ、僕たちは光につつまれた。
あまりのまばゆさに目をつぶってしまう。
目をふたたび開いたとき、僕は抜けるような青空のもと、緑の草原に立っていた。
よく見まわすと、ここは緑のゆるやかなのぼり坂のふもとみたいだった。きっと丘になっているんだろう。
僕のかたわらには、ポチとエクシーだけがいた。
「......エクシーだいじょうぶ?どうやら僕たち、本の世界に入り込んだみたいだね。......でも、他のみんなはどこに行っちゃったんだろう」
やわらかい風を感じながら、自分のいまの状況を確認するために声に出してみる。
そういえば、いつのまにかにぎっている、これはなんだろう。
「しおり......?」
黄色い栞にはなにか書かれている。魔法文明語みたいな、でもちょっとちがう、ふしぎな文字だ。それでもなぜか、その記された意味はわかった。
>『物語の登場人物には各々の役割がある。
黄の栞を手にした者よ。
世界の中で笑いの物語を紡げ......』
「笑いの物語......」
これが、この世界で僕にあたえられた役割みたい。栞には笑顔のマークが5つ。どういう意味なんだろう。
「僕、ここで『笑いの物語』をつむがなきゃいけないんだって。エクシーのはなんて書いてあるの?」
エクシーの手ににぎられた青い栞も気になって、僕はたずねた。
僕の知ってる『青ひげ』には、笑える要素なんてなかったような気がするけど......。それを、なんとかしてみせろ、ってことなんだと思う。
がんばらなきゃ。
そう思ったときだった。
なにか来る。
僕たちのまえに何かが躍りでた。
「!ウルフ!」
僕が反応するよりはやく、ウルフはいっしゅんの絶叫とともに倒れた。
その体には、一本の矢が刺さっている。これが致命傷だ。急所を的確に射抜かれていた。
金属鎧の音がした。ロセウスさんかと思って、僕はウルフの遺体から顔をあげた。
音の正体は、人間族にみえる栗毛の髪の毛の男のひとがふたり。彼らが着こんでいた鎧だった。ひとりは馬に騎乗したまま、もう一頭いる馬はしずかにたたずんでいる。
馬からおりた男のひとが、優しい口調で僕たちに話しかけた。
>「悪いな......こっちに人がいるとは思ってなくてさ。
怪我はなかったかい?」
ちょっとちいさな子にたいする調子みたいなかんじだ。いっしゅんだけエクシーと視線をかわす。うん、ここはあえて訂正しないでおこう。
僕はさりげなく、魔法の発動体である銀の腕輪がはまった右手をハーフマントのなかに隠した。
「はい。あぶないところを助けてくださって、ありがとうございました。僕はフィン。この子はエクセター。ふたりで遊んでいたら、ここまで迷いこんでしまったんです。ここは、どこなんでしょう?騎士様はこのちかくにお住まいの方ですか?」
『青ひげ』の筋書きどおりなら......。この二人の騎士は、さいごに青ひげを殺す役割をもつ、「奥方のふたりの兄」の可能性があると思う。
なんにも知らない子どものふりが、どこまで通じるだろうか。情報はできるだけ集めておかなくちゃいけない。
(ポチ、丘のうえをちょっと見てきて)
僕は騎士と会話をしながら、すきを見てポチをそっと空中にはなった。
「あ、すみません。僕の......ペットの小鳥です。飛んでいってしまっても、すぐにもどってきますから」
ただの子どもだと、ごまかせてるのか、ごまかせてないのか。魔法使いや使い魔なんかについて、このひとたちにどれくらいの知識があるのか。
まだつかめない。僕はどきどきしながら、必死でにこにこした。
――PL(雪虫より)―――
あまとうさん、同じルートですね。よろしくおねがいします。悲劇とコメディの両立、がんばりましょう!
とりあえずは、すくなくとも話しかけてきた騎士には「ふつうの子どもだと思われている」ことを利用して情報を集めてから動くスタンスでいきます。
ポチは放ちますが、まだ視界共有はしていません。今後の展開でチャンスがあったら、ということで。別行動が不利と判断したらすぐに呼びもどします。
【判定結果】
20:56:34 雪虫@フィン ≫ 魔物知識判定 ウルフ 2d6+8 <Dice:2D6[6,2]+8=16>
エクセターとフィンの傍に駆け寄った剣を携えた鎧の騎士。
二人の身を気にかけるような彼の言葉に対して。
>「ううん、エクセターはどこも怪我してないよー。
>お兄さんありがとう!そっちのお兄さんも!」
エクセターはまさに見た目通りの子供のように素直に礼の言葉を告げる。
>「はい。あぶないところを助けてくださって、ありがとうございました。僕はフィン。この子はエクセター。ふたりで遊んでいたら、ここまで迷いこんでしまったんです。ここは、どこなんでしょう?騎士様はこのちかくにお住まいの方ですか?」
続くフィンはというと、こちらも同じく感謝の言葉を述べながらも。
情報を引き出すことは忘れなかった。
「そうか、怪我はなかったならいいんだ。
エクセターにフィンか。
近頃はこの辺も獣が出て物騒だから気をつけるんだぞ。
......んで、俺の名前だったか。
俺はフレール・オルドル。
そして、こいつが......」
そこで二人のもとに二頭の馬を連れながらやって来たもう一人にバトンタッチだ。
「ミリューです。
僕らはこの丘の麓の方にある街で暮らしています。
今は丘に現れた動物退治の仕事の最中でして」
フレールとミリュー。
それがこの二人の名前のようだ。
同じ栗色の髪と同じ名字。
そして顔立ちもよく似ていることから二人はおそらく兄弟であろう。
「俺としてはさっさと丘の上にいるスールに会いに行きたいんだけどな。
あ、スールっていうのは俺とミリューの妹だ。
てか、俺たちが兄弟だってのも言ってなかったっけか」
二人にはスールという妹がいるらしい。
また予想通り二人が兄弟だというのも事実だった。
そしてスールという妹が住んでいる丘の上へと使い魔であるポチを飛ばした。
フレールは特に気に留める様子もなかったが。
若干ミリューの方は軽く首をかしげていた。
――そんな中。
知り合った証に二人の兄弟にエクセターが取り出したお菓子は。
彼女がつい足を滑らせた瞬間に周囲に散ってしまった。
ああ......かわいそうなエクセター。
せっかくのお菓子がダメになってしまった。
>「おに、おにいさん...ごめんね...お兄さんにあげるお菓子落としちゃった...」
めそめそとするエクセターの頭を優しくフレールが撫でる。
「残念だったな、エクセター。
でも俺はエクセターがお菓子をくれようとした気持ちだけで充分嬉しいぞ。
そうだ、後で俺がお菓子を買ってやろう。
丘から下りる際にまた襲われたら大変だしな。
だからそんなしょぼくれて顔するなよ......な?」
少なくとも彼は子供には優しい性格らしい。
まあ騎士なんて仕事をしているからには当然かもしれないが。
「兄さん、気持ちはよくわかりますが......。
僕らには果たさなければならない仕事があります。
これ以上狼による被害を出さないために、リーダーを狩らないと。
それに......」
ミリューは決して冷たい人間なわけではないようだが。
現実的な思考をするタイプなようだ。
そんな彼がフィンの方を見て続けたのは。
「先ほどの鳥はもしかしたら使い魔ではありませんか?
僕も多少分野は違えど魔法を学んでいる身でして。
もしフィンさんが魔法を使えるのであれば、丘を下りることくらいは容易なはずです」
どうやらミリューは魔法に対しての知識が有り、フィンとポチについても見抜いたようだ。
フィンが魔法を使えるなら、自分たちが護衛になる必要はないという論理だ。
「そうか、フィンは魔法が使えるのか?
小さいのに偉いな。
俺はそっち方面は本当にさっぱりで」
フィンが魔法を使えることを隠していたことを知ってもフレールの態度は変わらなかった。
「じゃあ、フィン......お前も男ならエクセターのことを頼めるか?
それなら俺たちは狼退治に戻るとするか。
馬もいるとはいえ、二人だけでやるなんて面倒だけどな」
もしフィンが任されれば、二人は狼退治に戻るだろう。
いなくなってしまえば、フィンとエクセターが丘を登ろうと下りようと同じこと。
つまるところ、お別れだ。
尤もフレールは二人だけでの狼退治に気が進まないようなので。
いっそのこと手伝ってあげるのもいいかもしれない。
実はエクセターだって戦えるのだ、二人の想像を遥かに超えて。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
エクセターとフィンのルート進行です。
【NPC:男性】に【フレール・オルドル】と
【ミリュー・オルドル】を登録しておきます。
お菓子を落としたことはどう扱おうか考えましたが。
童話なら大抵かわいそうとか言われる場面なのでTPを1点差し上げましょう。
またポチを飛ばすことについては了解です。
どのようになるかは物語の展開次第です。
NPCデータについては同行する場合は、判定は必要ありません。
次回以降の進行でデータを公開します。
もし別れて行動するけれどデータだけ知りたい場合は魔物知識判定をどうぞ。
目標値は両者とも7になります。
フィンとエクセターは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の3つです。
・オルドル兄弟を手伝う
・兄弟と別れて丘を登る
・兄弟と別れて丘を下りる
ここでの選択でメインNPCが定まります。
他にも何かございましたらご自由に(*´∀`*)
>「あれ?みんなどこに行ったんだろ?フィンはしってる?
これがあの本の効果なのかな?うーん...わかんない」>「うー、でも一人じゃなくてよかったよー!
エクセターもう一人はやだもん、一人ってすごく寂しい。
でも今は、フィンが一緒だから安心だね!あ!ポチも一緒!」
そう言ってエクシーは僕の手をぎゅっとにぎった。
「うん、エクシーといっしょでよかった。はやく他のみんなも探さなくちゃ......」
>「むー柔らかい...癒やしだね、癒やしー」
肉球をむにむにとさわってくる。これが好きなひとはおおいけど、なんでなんだろう?
>「うん?これなんだろう?
各々の...役割?涙で紡ぐ?」
エクシーも栞に気づいたみたいだった。
「僕のは『笑いの物語』だったよ。エクシーは、この本の中で『涙の物語』をつむがなきゃいけないみたいだね......」
と、いいかけたとき、僕たちはウルフの影に気づいたのだった。
※ ※ ※
>「そうか、怪我はなかったならいいんだ。
エクセターにフィンか。
近頃はこの辺も獣が出て物騒だから気をつけるんだぞ。
......んで、俺の名前だったか。
俺はフレール・オルドル。
そして、こいつが......」>「ミリューです。
僕らはこの丘の麓の方にある街で暮らしています。
今は丘に現れた動物退治の仕事の最中でして」>「俺としてはさっさと丘の上にいるスールに会いに行きたいんだけどな。
あ、スールっていうのは俺とミリューの妹だ。
てか、俺たちが兄弟だってのも言ってなかったっけか」
僕はふむふむと話をききながら、できるだけすばやく頭のなかでイメージを組みたてた。
兄・フレールさん・騎士、弟・ミリューさん・騎士、妹・スールさん・丘の上に住んでる。
ということは、ポチはきっと、スールさんの住む家のちかくまで飛んでいったんだ。......たぶん、スールさんは青ひげの奥方。ポチは青ひげの屋敷のちかくを飛んでるはずだ。
僕はそのゆくえをすこし気にした。
エクシーはそんなふたりにほがらかに話しかける。
>「んーとね、エクセターはお絵かきするのも好きだよ!
それでーお菓子も好きなんだけど、お兄さんたちにお礼としてお菓子をちょっとあげちゃうよ!」
そうして袋を取り出しながら、ふたりに歩みよっていったんだけど...。
「あっ......」
せっかくのお菓子は、エクシーが足をすべらせたひょうしにばらばらと地面に飛びちってしまった。
>「エクセターのお小遣いで買ったおやつが...!」
エクシーはわなわなとちいさな肩をふるわせた。
>「おに、おにいさん...ごめんね...お兄さんにあげるお菓子落としちゃった...」
そんな彼女の頭を、フレールさんはやさしくなでた。
>「残念だったな、エクセター。
でも俺はエクセターがお菓子をくれようとした気持ちだけで充分嬉しいぞ。
そうだ、後で俺がお菓子を買ってやろう。
丘から下りる際にまた襲われたら大変だしな。
だからそんなしょぼくれて顔するなよ......な?」
丘から下りる......。ふもとの街までついてきてくれるんだろうか。
さっきみたいにウルフが現れることを警戒して...?
そのとき、ミリューさんの冷静な声がかかった。
>「兄さん、気持ちはよくわかりますが......。
僕らには果たさなければならない仕事があります。
これ以上狼による被害を出さないために、リーダーを狩らないと。
それに......」
落ちついた視線が僕をとらえた。
>「先ほどの鳥はもしかしたら使い魔ではありませんか?
僕も多少分野は違えど魔法を学んでいる身でして。
もしフィンさんが魔法を使えるのであれば、丘を下りることくらいは容易なはずです」
ぎくり。
僕は体の緊張をできるだけおさえようとした。うまくいったかはわからない。どっどっどっと心臓が走りだす。
ポチが使い魔だと、見破られた。
ハーフマントのなかで右手をにぎりしめる。僕が真語魔法使いだと、どうしてわかったんだろう。
ミリューさんも魔法を学んでいるらしいけど、どうやら真語魔法ではないようだし......。
ともかく、ふつうの子どものふりをしようという、いっしゅんでたてた作戦は失敗だ。
>「そうか、フィンは魔法が使えるのか?
小さいのに偉いな。
俺はそっち方面は本当にさっぱりで」
フレールさんはたぶんそんな僕に気づかず、あかるく言った。
>「じゃあ、フィン......お前も男ならエクセターのことを頼めるか?
それなら俺たちは狼退治に戻るとするか。
馬もいるとはいえ、二人だけでやるなんて面倒だけどな」
最後のひとことは、ちょっとめんどくさそうに。
そんなフレールさんと、落ちついたミリューさんを前にして、僕はエクシーの銃をちょっと見つめ、腹をくくって話しだした。
「......隠しててすみません。そうです、僕、真語魔法使いです。さっきの小鳥は、僕の使い魔のポチといいます。僕の住んでるところでは、魔法使いは不気味がられたり、警戒されたりするので、知らない人にはあまり『魔法使い』と名のらないことにしてるんです」
ごめんなさい、と僕は頭をさげた。これはほんとのことでもあった。
「僕たち、ふしぎな光に触れて、ここまで迷いこんできたんです。どっちが帰り道なのかすら、ほんとにわかりません」
右手首の銀の腕輪を見せる。
「おふたりのおっしゃるとおり、僕には戦う力があります。それと......このエクセターも、ちいさいけれど、腕利きの射手なんです。僕たちの住むところでは弓をもちいる以外に、こういう武器をつかう射手もいて......」
言いながら、エクシーのガンをさし示した。栞の文字は魔法文明時代のものによく似ていた。僕の考えがもし正しければ、ふたりはガンなんて見たことがないかもしれない。
ふたりの反応を、特に射手でもあるらしいミリューさんのようすを見ながら僕は説明する。
「えっと、これは...その......。魔法の弾を打ちだす武器、です。あつかいが繊細で、特殊な技術が必要なんです」
ガンの仕組みの説明なんかははぶいた。
それよりもふたりは不思議に思うだろう。ちいさな子どもふたりが、とくにエクシーが、複雑な戦う訓練をうけていることを。
僕はちょっとした賭けにでてみる。
「あの、おふたりは狼退治のとちゅう、っておっしゃいましたよね。僕たちも、お役にたてるかもしれません。僕たち、こんな風に街のひとたちやいろんなひとたちの困りごとを解決することを生業にしてるんです。助けていただいたことでもありますし、狼退治、お手伝いさせていただけませんか?」
ポチの一件でわかった。このひとたちに、とくにミリューさんに、慣れない腹芸はつうじない。フレールさんも、どうやらまっすぐな性格のようだし。
だったら、こちらから飛びこんでしまえばどうだろう。
『青ひげ』の奥方であろう「スールさん」の「ふたりの兄」を前にして、僕は話せるかぎりのことを話し、ごくりとつばを飲みこんだ。
――PL(雪虫)より―――
まだボケる余裕がない!
選択する行動は、 オルドル兄弟を手伝う です。
不慣れなからめ手はかえって墓穴を掘る結果となる相手と判断しました。ミリューさんおそるべし。
フレールさんとも、正直に話をしたほうが信頼関係をきずけそうです。
ミリューさんの射手としての腕前はさっき見たとおりですし、ふたりだけで任務にあたっているのだからフレールさんもそれなりの手練なのでしょう。
不信感をいだかせて、よいことはないと思われます(びびり)。
ということで、エクシーとフィンは狼退治をお手伝いします。助けてもらった恩もありますし。
狼のリーダーとやらを倒さねばならないのですね。
次からはがんばってボケていきたいです(所信表明)。
「残念だったな、エクセター。
でも俺はエクセターがお菓子をくれようとした気持ちだけで充分嬉しいぞ。
そうだ、後で俺がお菓子を買ってやろう。
丘から下りる際にまた襲われたら大変だしな。
だからそんなしょぼくれて顔するなよ......な?」
お兄さんはぽんぽんとエクセターの頭を撫でる。
怒ってないみたいで、エクセターも一安心。
「むぅー、そう?うん、今度は気をつけるね!」
気を取り直して元気そうに振る舞う、あまりしょげても居られない。
その後はぼんやりとフィンとお兄さんたちを交互に見てたけど、
ギクッ、ッて感じに突如フィンが固まったのを見逃さなかった。
なんで固まったのかは、あんまり良くわからなかったけど...。
そんなことを考えていると、フィンが意を決したように話しだした。
「......隠しててすみません。そうです、僕、真語魔法使いです。さっきの小鳥は、僕の使い魔のポチといいます。僕の住んでるところでは、魔法使いは不気味がられたり、警戒されたりするので、知らない人にはあまり『魔法使い』と名のらないことにしてるんです」
「僕たち、ふしぎな光に触れて、ここまで迷いこんできたんです。どっちが帰り道なのかすら、ほんとにわかりません」
「うーん、眩しいのがピカーってしてね。気が付いたらここに居たの」
フィンの説明に相槌を打つ、わからないことばっかりだけどこれだけは確実だから。
「おふたりのおっしゃるとおり、僕には戦う力があります。それと......このエクセターも、ちいさいけれど、腕利きの射手なんです。僕たちの住むところでは弓をもちいる以外に、こういう武器をつかう射手もいて......」
腕利きの射手。その単語に思わずニッコリと自信満々の笑みを見せる。
付け足すことがあった、確実な事には私が腕利きの射手であるということも含められていることを。
「まぁね!エクセターだったら遠くの的だって、ズドーン!だよ!」
ちょっと興奮した様子で、誇らしげに騒ぐ。
でも、お兄さんたち二人からはあんまり信用されてる気がしない。
それが少し不満だ、実際に見せたほうが早いかもしれない。
「むー、ほんとだよー、エクセターすごいんだもん。
じゃあ、実際に見せてあげるね!」
そう決めてからの行動は早い。
止められるまもなく転がっていた石を複数拾い上げると、一つを上空に投げつけ、残りをポケットに仕舞う。
ひゅう、と飛んで行く徐々に降下を始める石ころ、それに素早く取り出したSMLEで狙いを定める。
しばし呼吸を止めて、その一瞬に引き金を引く。
引き金を引いてから石ころが砕け散るのに、ほとんどタイムラグはなかった。
「ちょっとずれたけど命中ー...これがエクセターの力だよ。えへん」
思えば、初めてフィンと冒険した時もこうやって力を証明した気がする。
なんだか懐かしい気持ち、今まで懐かしいと感じることはなかったけどこれがきっとそうなのだろう。
「えっと、これは...その......。魔法の弾を打ちだす武器、です。あつかいが繊細で、特殊な技術が必要なんです」
どうなるかをエクセターが見せて、どういうものかをフィンに説明してもらう。
エクセターは説明するのが、ちょっとだけ苦手だからここはフィンにお任せ。
--
フィンはこのお兄さんたち二人「フレール」と「ミリュー」のお仕事を手伝うと決めたらしい。
エクセターは黙ってたけど、エクセターもそのつもりではあった。
自衛する力はあったけど、助けてもらったのだし、お礼をしたいと考えていたからだ。
次の行動は決まった。
「狼退治、エクセターもお手伝いするよっ!
自分の身は自分で守るから、おねがーい!」
フィンと一緒に頼み込んでみる。
ダメだったら、それはそれでまた考えよう。
========================
PL・短めですがとうこう!
私も兄弟についていくということで!
ソリッドバレットを使用して、実演をやってみました。
MP15/16 弾丸は23/24 再装填もやっておきます。(ついでに石ころを2個ほどポケットに)
SMLEを使ったのは命中もそうですけど、ギリギリまでパリイングミラージュも武器であると悟らせないようにというのも理由の一つです。温存温存。
ダイス・
石ころをソリッドバレットでお試し射撃 2d6+9 Dice:2D6[2,1]+9=12
10で当たると脳内で考えてたので、エクセター的には不調でも割といい感じかな?
ミリューがポチの正体を見抜いたことで、フィンは作戦を変えることにした。
自分たちは無力な子供に見せるのではなく、正直に話すことにしたのだ。
>「......隠しててすみません。そうです、僕、真語魔法使いです。さっきの小鳥は、僕の使い魔のポチといいます。僕の住んでるところでは、魔法使いは不気味がられたり、警戒されたりするので、知らない人にはあまり『魔法使い』と名のらないことにしてるんです」
>「僕たち、ふしぎな光に触れて、ここまで迷いこんできたんです。どっちが帰り道なのかすら、ほんとにわかりません」
頭を下げながら真実を語るフィン。
そんな彼の態度から何かを感じたのか。
「別に謝ることではありませんよ。
いきなり会ったばかりの相手に気を許して何でもかんでも喋るのは......。
僕の兄のような人種くらいですし」
別に謝罪は必要ないと語るミリュー。
「ん、どういう意味だ?」
急に話の中に引っ張り出されたフレールはあんまり話についていけていないらしい。
まあ別段悪いことではないが。
――またフィンはエクセターについても語る。
彼女について言葉で説明するのは難しい。
ルーンフォークという概念もガンという概念もこの世界にはなさそうだからだ。
だからいきなり戦えると言われただけでは信じられないという顔をする二人に対して......。
>「むー、ほんとだよー、エクセターすごいんだもん。
> じゃあ、実際に見せてあげるね!」
丘の上に転がっていた石を拾い上げてから宙に向かって放り投げ。
エクセターに使いやすいよう加工されたSMLE Mk IIIによってそれを撃ち抜いてみせた。
「おっ!
結構すげーじゃん、エクセター!」
フレールは素直に感想を述べ。
「別の国ではこんな魔法があるのですね。
なかなか興味深いです」
射手であり魔法にも精通するミリューはガン自体に興味を示した。
>「えっと、これは...その......。魔法の弾を打ちだす武器、です。あつかいが繊細で、特殊な技術が必要なんです」
そして最後にガンについてフィンが説明し、アフターケアも万全だ。
「ガンっていうのか、面白い武器だな。
俺には使えなさそうだけで、強そうだ。
勿論それを使いこなせるエクセターもな......偉いぞ、うん」
フレールはすっかりエクセターに感心してしまったようだ。
* * *
自分たち二人について語り終えた後、フィンは一つの決断をする。
>「あの、おふたりは狼退治のとちゅう、っておっしゃいましたよね。僕たちも、お役にたてるかもしれません。僕たち、こんな風に街のひとたちやいろんなひとたちの困りごとを解決することを生業にしてるんです。助けていただいたことでもありますし、狼退治、お手伝いさせていただけませんか?」
それは狼退治を手伝うことで物語に大きく飛び込んでしまおうというものだった。
>「狼退治、エクセターもお手伝いするよっ!
>自分の身は自分で守るから、おねがーい!」
エクセターもフィンに続く。
そして二人の頼みに対しての返答は......。
「手伝ってくれるなら助かるけどさ。
俺たち今この場で返せるものはないぜ?」
任務に来ているだけなのだからフレールの言葉も尤もであろう。
「まあ、それでも手伝っていただけるのでしたら......。
こちらこそよろしくお願い致します。
僕らも早く任務を終わらせることができたら、妹に早く会えますので」
それでもミリューの言葉の通り、二人はフィンとエクセターの協力を歓迎するだろう。
二人でやるよりは四人でやった方が基本的に早く済むのだから当然だ。
「こいつったら変に心配してるんだぜ?
きっとスールも幸せでやってるってのにさ」
心配性のミリューと楽観的なフレールは実に対照的だ。
「でもそう言う兄さんも大反対してましたよね?」
「そりゃまあ......大事な妹を誰かに取られたら寂しいだろ?
スールは割と賑やかな方だしさ」
二人の会話を聞いていると妹も含め仲の良い兄弟なのではないかと推測できる。
いつも側にいたから仲がいいのか。
仲がいいからいつも側にいたのか。
果たして――どうだろうか。
* * *
「兄さん、無駄話はこの辺にしましょう。
二人がせっかく手伝ってくれると言ってくれたんですし」
ある程度話したところでミリューの方が切り上げる。
二人の関係の主導権はどちらかというとミリューが握っているのだろう。
「無駄ってことはないだろ?
まあ待たせるのが悪いってことはよくわかってるけどな。
......んじゃあ、一緒に狼退治行くか?
よかったら俺かミリューの後ろに乗ってってくれよ。
そっちの方が早く移動できるだろ?」
さあフレールの言う通り狼退治に出発である。
フレールの馬でもミリューの馬でも好きな方に乗ることができるだろう。
馬が苦手なら乗らなくても構わないだろうが。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
フィンとエクセターのルート進行です。
二人のメインNPCはオルドル兄弟で確定しました。
フィンとエクセターが手伝ってくれることに対して喜んでくれます。
手伝う場合は馬に乗せてくれるそうです。
フィンとエクセターはそれぞれ行動を選択してください。
具体的なものは以下の3つです。
・フレールの後ろに乗る
・ミリューの後ろに乗る
・どちらの後ろにも乗らない
他にも何かございましたらご自由に(*´∀`*)
「......んじゃあ、一緒に狼退治行くか?
よかったら俺かミリューの後ろに乗ってってくれよ。
そっちの方が早く移動できるだろ?」
「やったー!じゃあエクセターもお馬さん乗るー
えへへ、エクセターすごいから見ててね!」
同行の許可が降り、早速フレールの馬に乗せてもらおうとするが、面白いことを考えつく。
手伝いを借りずに、ピョーンと飛び乗ればきっとかっこいい!
そうなればフィンもフレールもミリューもすごいね~ってほめてくれるよねっ!
フレールの補助を断り、ぐいっとジャンプするような姿勢になっての跳躍。
華麗な跳躍、放物線を描きストンとフレールのお馬さんにかっこ良く飛び乗る...はずだった。
だが、現実は非情である。
「ジャーンぷ...むぎゅ!?」
顔面に襲いかかるなかなかの鈍痛。
不幸だったのは唐突な思いつきか、それとも自身がとても小さかったからか。
跳躍は到底お馬さんに乗れるほどの高さが出ず、あろうことか馬具にそのままガツンとぶつかってしまった。
「ギャフン!」
間の抜けた様な声を上げて、ベシンと弾かれるように仰向けに倒れる。
痛いのは痛い...けどそれで泣くほど脆弱な鍛え方はされていない。
けど、幼心にも自分がすごくかっこ悪いことは理解できる。
この状況に頬が赤くなる。
ど、どうしよう!とにかくごまかさないと...!
「...ぴゅ、ぴゅい~♪ぷい~♪」
しばし言い訳じみたあれこれを考えた挙句、結論は出た、まずは無言でむっくりと起き上がる。
そのままできるだけ何事もなかったかのように振る舞うその動作に、
若干ヘタウマな口笛を付け足しながら普通に乗せてもらうことにした...。
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PL・エクセター飛ぶ(そしてぶつかる)
エクセターはフレールのお馬さんに乗せてもらいますねー
そしてなんとなく軽業で飛び乗ってみようかと思ったらこの結果です。
しれーっとした表情で過ごそうとしてますが、動揺しまくってます。
イジっていいのよ?(*'ω' *)
・ダイス
馬に飛び乗り軽業判定 2d6+8 Dice:2D6[2,1]+8=11
エクセター調子悪いYO! 多分15くらい必要だと思うので今回は失敗RPで行くのです。
口笛 2d6 Dice:2D6[2,6]=8
バツが悪い口笛の達成値は微妙に高い。
隠していたことをあやまって、真語魔術師であることを正直に話した僕に、ミリューさんは理解をしめしてくれた。
>「別に謝ることではありませんよ。
いきなり会ったばかりの相手に気を許して何でもかんでも喋るのは......。
僕の兄のような人種くらいですし」>「ん、どういう意味だ?」
そのやりとりに、思わず僕はくすっと笑ってしまう。
「ありがとうございます。そう、だから...僕、じつはそんなに子どもじゃありません」
すくなくとも、第4階位の使魔を完成させることができるくらいには、修練をつんでるんだ。ミリューさんは気づいていると思うけれど、自分から言ってしまおう。
それから、エクシーが射手であることにも、ふたりにとっては未知のものであるだろう武器の使い手であることにも、
>「別の国ではこんな魔法があるのですね。
なかなか興味深いです」>「ガンっていうのか、面白い武器だな。
俺には使えなさそうだけで、強そうだ。
勿論それを使いこなせるエクセターもな......偉いぞ、うん」
ふたりは柔軟に受け入れてくれる。
よかった......。
僕は安堵のため息をもらした。
※ ※ ※
>「狼退治、エクセターもお手伝いするよっ!
自分の身は自分で守るから、おねがーい!」>「手伝ってくれるなら助かるけどさ。
俺たち今この場で返せるものはないぜ?」
狼退治を手つだうと申し出た僕たちに、フレールさんがごく真面目な調子で返した。
僕たちを、ちゃんと一人前としてあつかつてくれてる。僕はうれしかった。
「報酬のことは、あまり気になさらないでください。もしかしたら、帰り道をさがすときにお願いごとをするかもしれませんけど、とりあえずはいっしょに行動させていただけるだけで十分です」
ふたりは任務のあと、丘の上で暮らす妹の家に向かうと言った。
それはとりもなおさず、『青ひげ』の屋敷に向かうということだ。それに同行して、僕たちが物語をどう動かせるか、それは僕たちしだいだけれど、大きなチャンスを手にいれたことにはちがいない。
まずは、狼退治をつつがなく終わらせなくちゃ。
>「兄さん、無駄話はこの辺にしましょう。
二人がせっかく手伝ってくれると言ってくれたんですし」>「無駄ってことはないだろ?
まあ待たせるのが悪いってことはよくわかってるけどな。
......んじゃあ、一緒に狼退治行くか?
よかったら俺かミリューの後ろに乗ってってくれよ。
そっちの方が早く移動できるだろ?」
「...あ......はい、あ、ありがとうございます。では、僕はミリューさんの後ろに......」
エクシーがフレールさんの馬に飛び乗ろうとして失敗し、鞍に激突したのを呆然と見ていたから、僕の反応は遅れた。
>「...ぴゅ、ぴゅい~♪ぷい~♪」
ややあって起きあがったエクシーの口笛はとても上手だった。
...うん、なかったことにしたほうがよさそうだ。
そう思って、僕はミリューさんの馬に近づいてその背を見あげ、無言で右足をあげた。
「.........」
えっと。もう一回。
「............わっ」
バランスをくずしてうしろに転がった僕を、背負い袋のごつごつした感触が受けとめた。
なんとなくそんな気はしてたけど、おもいきり足をあげても、馬のひざまでもとどかない。
「あの......。僕、その。足、みじかくて......。とどかないん、です」
僕ははずかしさのあまりに頭から湯気がたつような気がしながら、それでもミリューさんに言った。
しかも、フレールさんは「後ろに乗れ」って言ったのに。
「あの、あの、後ろに乗ったら僕、落ちる...と思うんです...。それで、その......。ま、前に......」
はずかしい。
でも僕はいつか、街道でお父さんらしきひとが子どもを抱えるようにして馬に乗っている姿を見たことがあった。
あれなら、あのかっこうなら、僕の足が短くても、たぶん。
たぶん、だいじょうぶ。
「す、すみません!あの、乗るの手つだってください!それで、その、ま、前に乗せてください!」
僕はほとんど涙目になりながら、目をつぶってそこまで言いきった。
※ ※ ※
馬の背にゆられる感覚にもすこし慣れたころ、僕はミリューさんに話しかけた。
「妹さんのお住まい、丘の上なんですよね。ここから馬でどれくらいなんですか?」
任務の帰りに会いに行けるくらいだから、それほど遠くはないんだろう。
「妹さん、きっとご結婚されてるんですよね。ミリューさんは妹さんのこと、心配してるってフレールさんが言ってました。フレールさんも、反対されてた、って。どうしてか、聞いてもいいですか?」
たとえば、夫にあたるひとが、心配なひとだ、とか。
この世界における『青ひげ』がどんな人物なのか、僕たちはまだ何も知らない。
規則的にゆれる草原の風景を見ながら、風がはこぶ緑の香りを感じる。ここが、本の中の世界だなんて信じられない。この世界のひとびとにも、それぞれの人生があって、血肉をもって生きているように思える。
「ミリューさんは、3人きょうだいの真ん中なんですね。僕も、9人きょうだいの真ん中なんです。上に2人、下に2組三つ子がいて。兄さんはへんくつで、姉さんは心配性で、弟や妹たちはまだちっちゃくて、やんちゃだしマイペースだし......。僕がいなくなっちゃって、だいじょうぶかなってときどき思うんです」
だから僕は、そんな話をしたのかもしれない。
「じつは、ポチには『丘の上を見てきて』って言ってあるんです。今ちょっとだけ、ポチの視界から風景を見てていいですか?」
僕はそうことわり、息をふかく吐きだして、視覚だけをポチと同調させた。
ポチが今見ているのは、どんな風景だろう。
――PL(雪虫)より―――
選択する行動は ミリューさんの馬(前)に乗る です。
タビット10歳、身長90cm+耳、足が短くてタンデムできませんでした。ちいさな子が馬に乗せてもらうスタイルでお願いします。
男子の沽券に多少かかわったようで、はずかしくて涙目ですがちゃんとお願いしました。
現地到着まで、ミリューさんとお話できたらな、と。
お話しながら、一時的にポチと視界共有をします。異変が聞こえたらすぐに視界を自分のものへもどします。