E1-童話の扉が開く時
冒険者たちが目を覚ました場所はどこかの部屋の中だった。
漂うのは本の匂い。
部屋の内装を伺えば本棚と木製のテーブルと椅子。
ソファのようにゆったり座れるものもあるようだ。
今度こそ間違いなく"図書館"であろう。
机に突っ伏していたり、ソファで眠っていたり。
本棚に寄りかかっていたり、地べたに倒れていたり。
冒険者によって寝ていた格好は様々であっただろう。
起き上がり夢の中の声の持ち主を探すと、一人のディーラがいた。
レーヴとは少し風貌が違うようである。
例えば眼鏡をかけているところとか。
>『・・・ウム。オハヨーだゼ、レーヴ。』
『レーヴ?
どなたでしょうか?
わたしはリーブラと申しますが』
彼女の名前はレーヴではなくリーブラというらしい。
おそらく"夢"でなく"現"の図書館の住人だ。
『お休みのところ申し訳ないのですが......。
もうすぐ閉館のお時間でございます。
有り体に申しますと......霧が晴れようとしております』
この図書館は森に霧が広がるその瞬間だけあの場所に現れる。
そして霧が晴れると同時に姿を消してしまうのだ。
もしその瞬間図書館の中にいればどこへ向かうのか。
興味深いかもしれないが、何があるか分からず危険であろう。
『もし読み途中の本などございましたらお声かけください。
お一人様五冊までお借りしていただいて問題ございません。
......それと、そちらの品々はお客様のものでしょうか?
図書館で管理しているものではないようですので間違いなければお持ち帰りください』
リーブラは視線を冒険者たちの足元へと送る。
そこにあるのは料理のレシピであったり戦利品として手に入れた魔道書であったり。
――そして六色の本であったり。
七つの色を組み合わせればどんな色でも作り上げられる。
* * *
アルフェイトが手にとった藍色の本は初めて見る名の作詞家で作曲家たる人物の作品集であった。
伝統的で格式だったものではなくソウルフルでイレギュラーな楽曲群が並んでいる。
それでいて感涙必至のバラードも備えているバラエティ溢れたものだった。
あまりにもアンダーグラウンドだったためその名は現在には残っていないが、
楽曲の譜面を眺めればその才能は確かだと音楽に造詣の深いアルフェイトは感じられるだろう。
ラキアスの緑色の本は野草や花、樹木などの植物についての百科事典であった。
なかなか分厚く軽装が売りのラキアスが冒険に持ち歩くにはやや嵩張るが、
その分魔法文明時代の知者が記した解説は詳細で的確だ。
ルキスラ近くの森を散歩して気になった植物を調べるなどには使えるかもしれない。
シィノヴィアが手にしたのは、シーンに纏わる神話の綴られた紫色の本だ。
シーンを中心にティダンやアステリアら神々の作り出す物語から、
聖女の祈りの説話を始めとしてシーンに関わる様々な歴史が綴られている。
中には教訓や教義についての解説も豊富であり、シーンを信ずる者には非常に勉強になるだろう。
ラウラが手にとったの橙色の本は魔法文明時代の童話作家メルフ・グリマンデルセンの作品集だ。
冒険者たちがこの図書館へと持ち運んできた十の童話の元になった作品も入っている。
芸術的な挿絵も入っており、極めて貴重で面白いものであろう。
ダグリオンの赤い本には、魔法文明時代にその料理は魔法のようだと評された、
伝説級の料理人のレシピ集が載せられているようだ。
フルコースタイプのものもあるが、手軽に作れる軽食系もある。
様々な場面で活躍できる、かもしれない。
アリサもしくはリリの傍にあった黄色い本。
そこには魔法文明時代に生きたある人形愛好家の躁霊術師が残した衣装のデザイン集が記されていた。
伝統的なドレスタイプのものから魔導師風や踊り子風などちょっと変わったスタイルまで完備している。
生地や材料、作り方も記されているため、ものが用意できればアリサにも作れるだろう。
――そして七冊目。
図書館の木製のテーブルの上。
本来は"十の童話"であったはずのものがそこにはあった。
"七色の童話集"。
これらの存在が示すのは、冒険者たちが見たのは夢であったのかもしれない。
夢は夢だ。
しかし、夢もまた現実であったのだ、と。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
ここに来てようやく現実の図書館登場です(・∋・)
リーブラについて『登場人物』に登録しておきます。
次回投稿がエンディングとなりますので、その前に剣のかけらについて処理しておきましょう。
今回は剣のかけら8個になります。
上手い具合に振り分けてください。
PCそれぞれのにある本ですが、
メモリーアイテムとして差し上げます。
詳細は次回の報酬まとめにて。
他にも5冊まで本を借りて言って構いません。
こちらはメモリーアイテムとして詳細な設定は残しませんが、フレーバーとしてどうぞ。
あ、七色の童話集もちゃんと持ち帰ってくださいね!(・∋・)
このカテゴリに記事を投稿する際は、
カテゴリ『E1-童話の扉が開く時』にチェックを入れて投稿してください。
>『・・・ウム。オハヨーだゼ、レーヴ。』
>『レーヴ?
どなたでしょうか?
わたしはリーブラと申しますが』
「リーブラさんですか・・・。」
>『お休みのところ申し訳ないのですが......。
もうすぐ閉館のお時間でございます。
有り体に申しますと......霧が晴れようとしております』
「えっとここは霧の図書館の中ですか?最初入った時はすごい光景になっていましたが・・・。」
えっと、これが本来の姿ということでしょうか?霧が晴れるとこの図書館は消えてしまうそうです。
ここの主に一度会ってすこし聞きたいことがあったのですが、時間が残り少ないらしいので難しそうです。
>『もし読み途中の本などございましたらお声かけください。
お一人様五冊までお借りしていただいて問題ございません。
......それと、そちらの品々はお客様のものでしょうか?
図書館で管理しているものではないようですので間違いなければお持ち帰りください』
「ん?あれこれは・・。」
リーブラさんが持ってきたのはあの夢の中でみんなで手に入れた6色の本と戦利品の本としおり。一緒にこちらに来たようです。
「はい。間違いないようです。」
ひとまず持てるだけ受け取ります。私たちが試練を受けて手に入れたものですからこれは私たちの物。嘘は言っていません。
夢であった出来事に関してはリーブラさんはご存知ないようです。知らないのならあえて言う必要ないですね。
「ん?あれ持っていきましたっけ?」
机の上に置いてあった本。これは確か持って行ってはないはずですが。まあいいです。
ーーーーー
「これにしよう。」
受け取った本はいったん机に置いておいて、5冊までなら借りてもいいとのことなので借ります。まずは、緑色の本が魔法文明語なので訳せる辞典と気まぐれに童話を3冊。野獣が描かれているものとおいしそうなあのお菓子の家のもの。それと人魚姫。 大人が借りるのもなんですが、この際です。読みましょう!
4冊の本を手にしリーブラさんにこれらを借りることを伝えました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
借りれるものは借りていく。
次でラストですかあっという間ですね。
剣のかけら3つ振って合計18点の名誉点です。
00:38:14 アイベックス@ラキアス 女神様大盤振る舞いだな
00:37:39 アイベックス@ラキアス えっー??
00:37:29 アイベックス@ラキアス 3つ目 1d
Dice:1D6[6]=6
00:37:10 アイベックス@ラキアス 二つ目 1d
Dice:1D6[6]=6
00:37:00 アイベックス@ラキアス 剣の欠片3つ分パーティーメンバー一括 一つ目 1d
Dice:1D6[6]=6
『レーヴ? どなたでしょうか?
わたしはリーブラと申しますが』
「オ?」
フーム?
「確カニ。レーヴのホーが何かミステリアースだったカナー?」
あいつは初代とかだったりするんかねー。
ともあれ、ようやく図書館らしい図書館なわけだが。
『お休みのところ申し訳ないのですが......。
もうすぐ閉館のお時間でございます。
有り体に申しますと......霧が晴れようとしております』
「マジデー? 結構、寝てたノナー。」
ここに来る前は結構、余裕あったはずだったかんなー。
どうやら本の貸出は5冊までOKだとか。
そして、図書館のものじゃない。
要はさっきの夢で手に入れたものは コッチが好きにしてよさそーだ。
「コノ黄本は俺のナー? 譲らネーゾ?」
これがあれば後10年は戦えるぜ。
「ん?あれ持っていきましたっけ?」
「多分、"十の童話"ダッタものダナー。依頼人に返すカー。
タイトル変わっちマッタけどパワーアップしたミテーだシー?」
問題なかろー。多分。
「サテ。掘り出し物をジックリ探す時間がネーけド、5冊選ぶカー。」
『オリジナル・ゴーレムを創ろう』
『インテリジェンス・アイテム入門』
『ロドラー流操魔法』
『ドール・ファミリア』
『マリオネット・マスター』
タイトルと、最初の数ページ。
後はあとがきで当たりをつけるしかねー。
全部ハズレじゃねー事を祈るぜ。
PLより----------------------------------------------
とりあえず5冊借ります。黄本はもちろん頂く! 後は剣の欠片を3つ振りー。
02:29:56 悪根@アリサ/リリ ≫ 剣の欠片×3 3d6 <Dice:3D6[3,5,1]=9>
声の主は、やはりディーラだった。だが、レーヴ嬢とは違う。
リーブラ嬢に霧のことを言われて、ようやくタイムリミットのことを思い出した。
依頼人の言うままにここへ来たはいいが、眠って夢を渡っただけとは。
もともと目的の曖昧な依頼だったとはいえ、明確な成果がないと落ち着かない。
そんなとき、リーブラ嬢が続けた。
>『もし読み途中の本などございましたらお声かけください。
> お一人様五冊までお借りしていただいて問題ございません。
> ......それと、そちらの品々はお客様のものでしょうか?
> 図書館で管理しているものではないようですので間違いなければお持ち帰りください』
紫の本。
ほかの人は、戦利品なども持っているようだ。
それから、ぽつんとそこにある童話集。
手にすると、本特有の密度の重さが腕にかかった。
変容したが、もとは依頼人から託された物だ。
持って帰り、返せばいいだろう。
ひとりで頷き、責任を持ってアルフェイト殿の荷物に押し込んだ。
ほかの人たちは、時間までに好みの本を探そうと歩いている。
シィノも手近な本棚をのぞいてみた。
――――PL――――
紫の本、いただきます。
借りる本は、次までに内容とタイトル決めとく。
童話は「丁寧に」押し込みました。シィノ器用だからできるできる。
眠ってたときに聞こえていた女性の声。
声の主は、夢の中でもいたディーラだった。
レーヴさん...だったっけ。
>『・・・ウム。オハヨーだゼ、レーヴ。』
>『レーヴ?
どなたでしょうか?
わたしはリーブラと申しますが』
・・・こっちのディーラはリーブラさんらしい。
>『お休みのところ申し訳ないのですが......。
もうすぐ閉館のお時間でございます。
有り体に申しますと......霧が晴れようとしております』
閉館。
霧が晴れるとどうなるか・・・知りたいけど、無謀だな。
>『もし読み途中の本などございましたらお声かけください。
お一人様五冊までお借りしていただいて問題ございません。
......それと、そちらの品々はお客様のものでしょうか?
図書館で管理しているものではないようですので間違いなければお持ち帰りください』
ふむ・・・5冊までは持っていってもいいのか。
とりあえず、1つは夢でも手に取った橙色の本。
あと四冊・・・さて
「何の本借りようかな...」
棚の前で少し考える・・・
借りれる本の数が多いと悩むことってあるよね!
~数分後~
悩んでいても仕方ない。本棚に手を伸ばして幾つかの本を手に取る。
ランプから魔神が出ている本。 ウサギを追い穴に飛び込む少女の本。
仲がよさそうな子豚達の本。 数種類の動物の群れがいる本。
選んだ本がどこかで見たような気がするのは......気のせいだ、うん。
----------------------------------
PLより
本5冊、お借りします!剣の欠片ー。
21:55:27 Apple@ラウラ 剣の欠片 1d Dice:1D6[5]=5
>『レーヴ?
どなたでしょうか?
わたしはリーブラと申しますが』
そうなのったディーラは確かに良く見るとレーヴではなかった。
>『お休みのところ申し訳ないのですが......。
もうすぐ閉館のお時間でございます。
有り体に申しますと......霧が晴れようとしております』
「閉館・・・?」
どうゆうことかわからずやっと覚めた目で辺りを良く見る。
俺は涙がこぼれた。
「や、やっと図書館に辿り着いた・・・。」
長かった・・・いやほんとマジで長かった。
さぁて、この宝の山を読み漁り・・・
「って閉館!?」
どうも夢の中に誘われてる間に結構な時間が経ったそうな。
で、この図書館はその名の通り森に霧が広がっとる間だけしか姿を見せん。
そんでその霧がもう晴れるとか。
「苦労したのにこれはあまりにも酷い仕打ちでござるよ・・・。」
語尾が変わるくらいショックですマジで。
>『もし読み途中の本などございましたらお声かけください。
お一人様五冊までお借りしていただいて問題ございません。
......それと、そちらの品々はお客様のものでしょうか?
図書館で管理しているものではないようですので間違いなければお持ち帰りください』
だにぃ!?なら急いで厳選した五冊を選らばへんと!
俺よはやくしろっ!! 間にあわなくなってもしらんぞーーっ!!
「っと、その前に・・・」
俺は藍色の本はを手に取った。
一応軽くは流し読みしたけどバタバタしてたからそこまで内容が入ってきてないのよな。
これは俺の所有物として持って帰ってええらしいからこれから借りる本と被らん様にせんと。
「ほぉ・・・、こりゃまた・・・へぇ・・・ってアカン!」
本の中には初めて見る作詞家や作曲家の名前が並び、さらには数々の目新しい楽曲が記載されとった。
これを読み解けば俺もまた吟遊詩人としてさらなる成長ができるやろう。
そんなことを考えてたらいつの間にか読みふけってたよ。
だから時間ないから急げての。
「ん?」
ふとシィノっちが目に入った。
その手にあったのは七色の童話集。
そういや元の本から変化してもうたけどあれも依頼のしなやから持って帰らんとなぁ。
シィノっちが頷いて何かを納得したのかと思うとそれを袋に押し込んだ。
ってそれ俺の袋ぇ・・・。
え、俺に持てと?いやまぁ女の子に持たせるくらいなら持つんやけどさぁ・・・。
なんかほんと最近一段と茶目っ気が出てきたなシィノっち。
――――――――――――――――――――
PLより
「ひとりで頷き、責任を持ってアルフェイト殿の荷物に押し込んだ。」
これ読んでそのシーン想像したらなんか笑ってたわw
とりあえず借りる本のタイトルは次回までに決めときます。
声の主はリーブラと名乗る。
同じディーラでも少し違うらしい。 眼鏡か滾るな。
彼女曰くそろそろ霧が晴れるようだ。
大半を寝て過ごした事は惜しいが、
戻れなければ元も子もなし。 致し方あるまい。
>『もし読み途中の本などございましたらお声かけください。
お一人様五冊までお借りしていただいて問題ございません』
「ふむ、有り難し。
何れ此方へ訪れた際に返せばよろしいのか?」
よく解らぬが、本を幾つか借りて良いようだ。
幾つか質問した後、僕も厚意に甘えて本を見繕う事とする。
>『......それと、そちらの品々はお客様のものでしょうか?
図書館で管理しているものではないようですので間違いなければお持ち帰りください』
彼女に示され、足元へ目を向けると、
夢の中で手にした本達が散らばっていた。
赤の書物を手に取り捲る。
夢の中で聞いた内容と違いは無い、多分。
そして、卓の上には自分達を此処へ導いた"十の童話"――もとい"七色の童話集"が置かれていた。
どうやら本に纏わる事柄は此方(現世)に反映? されたらしい。
理屈は解らぬが、こうして本を失くさずに済んだゆえ深く考えない事とする。
(ん......む? という事は。
一応、荷物点検するべきなの......かぁ?)
念の為、背負った袋を漁り所持品を確認する。
魔香草や魔晶石が幾つか無くなっているならば、
夢の出来事は全くの無意味では無い、きっと。
―*―*―*―
幾つか本棚を漁り、借りる本を見繕う。
とある地方の風土記や地図。
とある聖戦士? と無頼漢の伝奇。
とあるバルバロス? の御伽噺。
難解な言葉を読み解く為の辞書(但し、自分には使いこなせない類)
そして、子供達に読み聞かせられそうな本。
雑多に借りる事とした。
――――――――――――――――――――――――――
PL(Bake)より:
先ずは、剣の欠片1個。
19:14:24 Bake@ダグ 剣の欠片1個 1d Dice:1D6[5]=5
借りる本は適当に。
一応、このセッションが終わった後に考えている事がある故、
話のタネに成りそうな物を。
何か考え付いたら本分に追記するやもしれません。
>「えっとここは霧の図書館の中ですか?最初入った時はすごい光景になっていましたが
・・・。」
「すごい光景......ですか?
ここはいつも通りの図書館でございますが。
――もし皆様が何かご覧になったのでしたら、
過去から今まで生き続けている魔法のせいかもしれませんね。」
リーブラがラキアスに語る限り、ここは霧の図書館の中だという。
先程まで見ていたような風景はレーヴの言葉通り特異な夢の世界だったのだろうか。
>「ふむ、有り難し。
> 何れ此方へ訪れた際に返せばよろしいのか?」
『この図書館を訪れることがあればそちらでも構いません。
もしこの場所を再度訪れる機会がなかったとしても。
時が来れば契約の魔法によっていずれ返却されることとなるでしょう。
――もっともはるかに遠い先のことですけど』
ダグリオンの問いかけにリーブラは答えた。
この図書館に直接返しに来ても構わないし。
もし返す機会がなかったら勝手に返却されるのだという。
他にも様々な魔法が目に見えぬ形でかけられているのだろうか。
そのままダグリオンが荷物を漁れば、少し出発前に比べて軽くなっていることがわかる
だろう。
夢の中で、ダグリオンたちは確かに現実を経験していたのだ。
一方でシイノヴィアはアルフェイトの荷物に変質した"七色の童話集"を突っ込んだ。
これを持ち帰れば、一応エリックの依頼は完遂となるであろう。
* * *
それぞれに図書館から借りてきた本と夢の中で手に入れた品々を手に冒険者たちは建物
の外へ出た。
森の音が響く中、冒険者たちの姿を待っていたかのように霧が薄まり消えていき。
背後にあったはずの風景もいつの間にか変調し、ただただ青々とした森が続いていくだ
けだった。
――森を離れ、冒険者たちはルキスラを目指す。
アルフェイトの荷物にあった童話集をエリックに渡すためだ。
* * *
「おかえり、とりあえず無事みたいで良かった」
エリックは温かい紅茶を出しながら、冒険者たちを歓迎する。
「それで......それが"十の童話"かい?
題名も形も変わってるけれど」
アルフェイトが図書館から持ち帰ってきた"七色の童話集"を見ながらエリックは言う
。
ただその表情は特に驚いているというほどのものではない。
「この本は普通の本じゃないとは思ってたけど。
もうやっぱりなんでもありなのかな。
流石は魔法の本て感じだよ」
姿を変えるような奇跡的なことを起こすことができるものが魔法であるならば。
魔法の童話集に同じようなことが起きてもおかしくはない......ということかもしれない
。
「うん、でもおかげでまた興味深いものに出会える予感がするよ。
ありがとう......これは約束の報酬さ。
どうか受け取ってほしいな」
丁寧に袋詰めされた硬貨をエリックは六人の冒険者たちにそれぞれ渡していく。
中身は当初提示されたガメルと同等である。
「よかったら......その本を読ませてくれないかな。
君たちは中身は読んでみたかい?」
そう言ってエリックは七色の童話集に手を伸ばす。
そしてそのページを開けば......。
――聞こえてくる声。
音で表してみればバリトン。
『我が童話集を開きし者よ。
これを読む者の数だけ物語は生まれ、構成されていく。
童話は文章にされて終わりではない。
そこからイメージの翼が広がり――新たな世界へ飛び立っていくのだ。
メルヘン・リライト......童話は何処までも書き綴られる』
その声が止んだ後。
七色の童話集に視線を落とせば、そこにはある一篇の物語のタイトルがあった。
――それは塔ほど長い髪をした乙女の物語。
童話の扉は――開かれていく。
「なるほど......。
まだまだ君たち、そしてあのお店とは長い付き合いになるかもしれないね。
また君たちに会えることを楽しみにしているよ」
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
このシーンにてエンディングとなります。
シーン的には図書館からエリックのもとへ行くまでですが。
ラストなので他に書きたいものがございましたらどうぞ(*´∀`*)
この記事に何らかのアクションを起こす記事を投稿して頂ければ解放といたします。
投稿がない場合も1週間後に強制的に解放処理を行います。
報酬については別途冒険の募集欄にまとめておきますのでご参照ください。
この度は本セッションにご参加いただきありがとうございました、
予定通り年内に終わらせられたのは皆様のご協力あってこそです!
またどこかで一緒に遊べる機会がありますよう(*´∀`*)
>「すごい光景......ですか?
ここはいつも通りの図書館でございますが。
――もし皆様が何かご覧になったのでしたら、
過去から今まで生き続けている魔法のせいかもしれませんね。」
「魔法ですか・・それかもしれませんね。」
リーブラさんの話しでは今目に映っている図書館の光景が、本来の霧の図書館の姿だそうです。
ーーーーーーーーーーー
>「多分、"十の童話"ダッタものダナー。依頼人に返すカー。
タイトル変わっちマッタけどパワーアップしたミテーだシー?」
「そうですね。返して説明をすれば多分、わかってもらえます。」
シィノさんがアルフのカバンの中に丁寧に押し込みます。変わってしまいましたが、もとは持ち主のエリックさんですし持っていくのは賛成です。理由を聞かれたらさっき話した通りにしますから。
>「ふむ、有り難し。
何れ此方へ訪れた際に返せばよろしいのか?」
>『この図書館を訪れることがあればそちらでも構いません。
もしこの場所を再度訪れる機会がなかったとしても。
時が来れば契約の魔法によっていずれ返却されることとなるでしょう。
――もっともはるかに遠い先のことですけど』
「出来れば、またここに行きたいです。時間がある時にゆっくりみてみたいですから。」
定期的に現れるわけではありませんので、いつになるかわかりませんが、本を返す他に全体の探索とかしてみたいです。
各々好きな本を借りていき私も本を借りていきます。
ふと、思うことが。過去から現在へ続く魔法。・・・確か魔術師で作家でもあった人がこの本を書いたんでしたっけ。
その人は何を思って書いたのでしょうか。気まぐれないたずら心で作ったのかそれとも、まだ未完成の作品があるのに自身の命が長くないことを自覚し死んだあとでも誰かが入ることであらかじめ作っておいた物語の原型を用意して続きを書かせて完成させるとかただの想像なので何ともいえませんが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>「おかえり、とりあえず無事みたいで良かった」
『ただいま帰りました。」
エリックさんから暖かい紅茶を受け取り口に含みます。うん。色々ありすぎて興奮気味だった心が落ち着きます。
>「それで......それが"十の童話"かい?
題名も形も変わってるけれど」
>「この本は普通の本じゃないとは思ってたけど。
もうやっぱりなんでもありなのかな。
流石は魔法の本て感じだよ」
もっとこう、驚いたり説明を求められるかと思いましたが、ずいぶんと落ち着いていました。想定内だったということでしょうか。
>「うん、でもおかげでまた興味深いものに出会える予感がするよ。
ありがとう......これは約束の報酬さ。
どうか受け取ってほしいな」
「はい。確かに受け取りましたよ。」
袋を開けて確認します。うん。大丈夫でした。
>「よかったら......その本を読ませてくれないかな。
君たちは中身は読んでみたかい?
「いいえ。」
首を振ります。
>――聞こえてくる声。
音で表してみればバリトン。
何だか心地が良くてうっかり寝てしまいそうです。
>『我が童話集を開きし者よ。
これを読む者の数だけ物語は生まれ、構成されていく。
童話は文章にされて終わりではない。
そこからイメージの翼が広がり――新たな世界へ飛び立っていくのだ。
メルヘン・リライト......童話は何処までも書き綴られる』
その声が止んだ後。
七色の童話集に視線を落とせば、そこにはある一篇の物語のタイトルがあった。
――それは塔ほど長い髪をした乙女の物語。
童話の扉は――開かれていく。
「新たな世界へ飛び立つって夢があっていいですね。」
どこまでもとかそういうのは私は好きです。次にどんなのが待ち受けているのかわからない。ですが、そこが楽しくて心が躍るんです。それがずっと続くならなおさらです。
>「なるほど......。
まだまだ君たち、そしてあのお店とは長い付き合いになるかもしれないね。
また君たちに会えることを楽しみにしているよ」
「ありがとうございます。私も楽しみにしております。では。」
一礼してこの場を後にします。
ーーーーーーーーーーーーーー
>「市で買い物をしてから、手羽先亭へ行きます。
一緒に、いかがですか」
>「アリサー。俺ノ衣装材料も買オーゼー。」
「うん!もちろんいくよ!」
喜んで誘いを受けます。私は植物の本に合うショルダーバックを買いましょう。後は何を買いますか・・・。
そんなことを考えながら街中に向かいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
皆さんお疲れ様でした!
感想は後ほど書きます。
欲しいものが出来てしまいましたので追加の一冊しますがよろしいでしょうか?(合計5冊借りることになります)
【ファインラステン古流ヴィンド派(双剣の型)】に関しての記述された本
双剣使いのラキアスにとって興味があったかなって
以下の報酬を受領します。
・ひとり辺り報酬ガメル
1500G+517G
・名誉点
○基本名誉点(全員)
剣のかけら8個分:37点
○コネクション(全て使用済みとする)
エリック・ジュべと顔見知り:5点(全員)
ルキスラで最近名が聞かれるようになった童話作家。
先祖が高名な魔導師で作家であったと言われ、
彼が遺したという魔法の童話集を持っている。
○PT名誉点
結ひ -ル・リアン-:15点
・メモリーアイテム
緑色の植物図鑑(ラキアスのみ)
草花や樹木などについて詳細に書かれた緑色の図鑑。
詳しい分だけ大きくて重く持ち運びには向かない。
その他借りた本やレシピなど
建物を出ると、ちょうど霧が薄まるところだった。
徐々に視界がよくなる。
反対に、図書館は姿を消した。
借りた5冊の本。
できれば、じかに返しに来れるといい。
―*―*―*―
「ただいま戻りました」
>「おかえり、とりあえず無事みたいで良かった」
出された紅茶をひと口飲む。
温まる。が、やはりシィノには少し渋い。
ミルクと砂糖を足し、くるくると混ぜた。
>「この本は普通の本じゃないとは思ってたけど。
> もうやっぱりなんでもありなのかな。
> 流石は魔法の本て感じだよ」
図書館の夢が目まぐるしかったせいで本が変化したことは大して気にとめていなか
ったが、言われてみればこれも充分に不思議なことだ。
「何か起こる」と予感していたエリック殿が驚くことはなかったが。
どうやら本の変化は、依頼の達成に含まれるらしい。
袋を受け取り、中を確認する。
ふむ、契約どおり。
>「よかったら......その本を読ませてくれないかな。
> 君たちは中身は読んでみたかい?」
シィノは読んでいないので、首を横に振る。
エリック殿が本を開くと、声が響いた。
図書館の中でたびたびあったことだからか、今さら不思議も何もない。
ただ、とても耳に心地よい音だと思った。
>『我が童話集を開きし者よ。
> これを読む者の数だけ物語は生まれ、構成されていく。
> 童話は文章にされて終わりではない。
> そこからイメージの翼が広がり――新たな世界へ飛び立っていくのだ。
> メルヘン・リライト......童話は何処までも書き綴られる』
難しいことを言う。よくわからない。
しかし、「どこまでも」という言葉は胸に残った。
終わりがないというのは、酷く不安で、それでいて魅力的だ。
>「なるほど......。
> まだまだ君たち、そしてあのお店とは長い付き合いになるかもしれないね。
> また君たちに会えることを楽しみにしているよ」
「こちらこそ。ありがとうございました」
―*―*―*―
さて、いつもなら仕事終わりは冒険者の店か適当な酒場で食事を取るのだが。
「市で買い物をしてから、手羽先亭へ行きます。
一緒に、いかがですか」
荷物の中の、レシピの写し。
材料を持ちこんでナゴーヤ殿に頼めば、作ってはもらえないだろうか。
厨房を借りられるなら、自分で作ってもいいが。
――――PL――――
ありがとうございました。
楽しかった!
感想はまた後日、改めて。
以下の報酬を受領いたします。
・2517G(フレーバー)
・名誉点:37点(未使用)
・エリック・ジュべと顔見知り:5点(コネクション)
ルキスラで最近名が聞かれるようになった童話作家。
先祖が高名な魔導師で作家であったと言われ、
彼が遺したという魔法の童話集を持っている。
・紫色の神話集(メモリー)
月神シーンに纏わる神話や伝説が纏められた紫色の書物。
解説や教訓などの細やかな情報もセット。
・借りた本5冊
「軍記物(3部作)」
レーゼルドーンにおける、シャドウの部族と蛮族の攻防を描いたもの。
(流派【クウェラン闇弓術改式】に興味を持つための伏線的な)
「神話(上下巻)」
シーン様以外にも、どこの神はここの神と仲良しだとか、あの神とその神はこう
いうわけで仲が悪いとか、そういう短編集。神学者の解説付き。
・レシピの写し
・PT名誉点:15点
「ジャーナ、リーブラ。チャンと返せル状態を保てるヨー、大切にスルゼー。」
『だったら、我にぎっちり詰め込むでない!一冊くらい手で持たんか!』
本6冊をどっちゃり、マルコーに入れて図書館を後にする。
これで報酬貰えるんだから、オイシー仕事と言えらーなー。
※※※※※
「この本は普通の本じゃないとは思ってたけど。
もうやっぱりなんでもありなのかな。
流石は魔法の本て感じだよ」
「コノ世は基本何デモありダゼ。ヒトの頭ン中と同じかソレ以上ダーナ。」
神も魔神もいる世界で何を今更ってなー。
「よかったら......その本を読ませてくれないかな。
君たちは中身は読んでみたかい?」
「自分ガ貰った本見るノニ忙しかっタかんナー。」
ぶっちゃけ開いてもいねー。
まー、その本も最初に開く相手はおめーが良かったんじゃねーの?
俺達の誰かが開いてもそーはならなかった気がするしー?
「マー、マタ何かあったラ依頼ダセ。」
現物のメルヘンは、こっちが専門だーな。
※※※※※
「市で買い物をしてから、手羽先亭へ行きます。
一緒に、いかがですか」
「アリサー。俺ノ衣装材料も買オーゼー。」
まずは、どれからにすっかなー。
PLより----------------------------------------------
本1冊頂きます。また、5冊借り受けます。
エリックとのコネも、もちろん。
名誉点は37点確かに。これで新流派の秘伝がもう一つ覚えられるぜぇ。
特に失敗らしい失敗もなく(なかった。きっとなかった。)
順調に終える事が出来たんじゃないカナー?
アリサはアリサ、リリはリリで違わぬよう動けたセッションでございました。
戦闘はとりあえずシャドウつえーと思いました。
メインフェンサーやるなら一番かも?
マギシューの火力は相変わらずでしたし。
メインプリーストで味わう久しい安心感も。
頂いた本は、バリバリと有効活用させて頂きます。
これからの双心人形にも・・・2割5分な気分でご期待ください?
またご一緒する機会がございましたら宜しくお願い致します。
以上、簡易感想。
ありがとうございましたー!
ルキスラへ帰還した僕達は依頼人の元へ足を運んだ。
件の童話集を依頼人が開けば、何処からか聞こえるバリトンボイス。
「世界は想像を越える、だなぁ」
自分は中身を読めないだろう故、開いてすらいなかったが。
紡がれた言葉は依頼人へ向けて放たれたように感じた。
別段論拠は無いが 始まりと終わりは同一なのだろう、きっと。
―*―*―*―
>「市で買い物をしてから、手羽先亭へ行きます。
一緒に、いかがですか」
「うむ。 ささやかながら宴と行こうか。
良いレシピも頂いた事だしなぁ。
久方振りに酔わせて頂こう」
シィノの提案に逡巡無く応える。
酒幸神を奉じる者としてドワーフとして断る択は無い。
......なれど、その前に私的な用件を済ませねばなるまい。
* * *
「......店主。 申し訳無いが300ガメル程貸して頂けないだろうか?
無論、次の仕事を終えた際に返却致す」
仕事の報告を終えた後、ナゴーヤ殿にこっそりと切り出す。
今回の仕事では、消耗品等の支出が収入を上回り、
少し前に、とある冒険者達に少し頼み事をしたが故に。
有体に言ってしまえば 金欠なのである。
周到な準備が功を奏し、最後まで仲間を支える事が出来たと考えれば安い物である上、
借り受けた様々な書物や、夢で得た赤の書物や様々な経験は金銭では得難いモノなのだが。
寒い懐を温める事は出来ず、別の方法を取るには忍びない。
家の孤児院の経営を傾け過ぎない為にも、幾許かの金銭は必要だ。
ナゴーヤ殿には心苦しいが、労働力を対価に金を貸して頂く他あるまい。
(んー、周りに隠す事や資金繰りが難しくなってきた......なぁ。
これはそろそろ私も運営に一枚噛むべき......なのかぁ?)
機会が有れば、施設運営等の行政の手続きや、候補となる物件等を物色しても良い頃かもしれない。
自身の懸念と反比例する様に、界隈では名が出始めている故。
まぁ、世知辛い話は置いておくとして。
この後の宴は目一杯楽しもう。
旨い飯と酒、卓を囲む者との語らいは何よりも宝なのだからな。
――――――――――――――――――――――――――
PL(Bake)より:
赤の書物・エリックとのコネクション・名誉点・貸し出された本。
全て受領させて頂きます。
借りた本の内容等は後日改めて。
童話集のアレコレは、PC的に彼の元へ帰結するのだなと。
PL的に物語の綴り手が居ないと始まらないという事で。
他の方の書物の内容も気になりますが、
此れは相互間で読めるのだろうか?
金欠に関しては何やかんやで魔晶石や魔香草を使いまくった故に。
あと、適当にフラグを撒く為に。
冒険者の店の金貸しがルルブ1に載っていた故。
戦闘に関しては後日。
正直、今はネガティブな発想しか出てこない故に。
本を持ち、建物を出る。
出るとほぼ同時に霧が晴れてきた。
振り返ると建物も消えており、周りと同じような森が広がっていた。
本は・・・まぁ、大事にしよう
~ ~ ~
>「おかえり、とりあえず無事みたいで良かった」
「・・・はい、ただいま戻りました」
紅茶を受け取り、一礼する。
>「それで......それが"十の童話"かい?
題名も形も変わってるけれど」
>「この本は普通の本じゃないとは思ってたけど。
もうやっぱりなんでもありなのかな。
流石は魔法の本て感じだよ」
そんな言葉を聞き流しながら暖かい紅茶を口に含む・・・・・・渋い。
砂糖をやや多めに入れ、かき混ぜる
>「うん、でもおかげでまた興味深いものに出会える予感がするよ。
ありがとう......これは約束の報酬さ。
どうか受け取ってほしいな」
報酬が入った袋を受け取り、鞄に押し込む。中身の確認は・・・後でしよう
今は最初より甘くなった紅茶を口に含もう・・・・・・
>「よかったら......その本を読ませてくれないかな。
君たちは中身は読んでみたかい?」
一度紅茶を飲む手をとめ、首を横に振る。
エリックさんが本を開くと、中性的な声が聞こえてきた
>『我が童話集を開きし者よ。
これを読む者の数だけ物語は生まれ、構成されていく。
童話は文章にされて終わりではない。
そこからイメージの翼が広がり――新たな世界へ飛び立っていくのだ。
メルヘン・リライト......童話は何処までも書き綴られる』
メルヘン・リライト・・・イメージは広がっていく・・・か。
>「なるほど......。
まだまだ君たち、そしてあのお店とは長い付き合いになるかもしれないね。
また君たちに会えることを楽しみにしているよ」
「はい・・・あ、紅茶。ありがとうございました」
紅茶のカップを置き、この場を去ろう。
~ ~ ~
>「市で買い物をしてから、手羽先亭へ行きます。
一緒に、いかがですか」
「えっと・・・はい。よろしくお願いします」
終わった後の宴会、みたいな物なのかな・・・楽しみだ
--------------------------
PLより
ありがとうございました!
このタイプのセッションには不慣れしたが、楽しかったです。
感想は後日・・・・・・
~報酬~
橙の本、エリックとのコネ、名誉点、貸し出された本。
全て授与します。