B1-薔薇と砂
砂漠へと出発する前に。
>「あ、今のうちに渡しておきます。目印はなくても目安が在るとでは違うでしょうし」
シオンはエレミアに北の方角を指し続ける針を託す。
方角がわかればある程度遭難の危険は減るだろう。
「ありがとう。気が利くわね」
エレミアは左手でそれを受け取る。
白く絹のように艶やかな手だった。
* * *
砂漠までの道程は何のアクシデントも発生することなく進んでいった。
実際に砂漠に入る前に付近で一夜を明かし。
――その翌朝少しして。
「今日もいい天気みたい。
砂漠は夜になると冷えるから速やかに行きたいものね。
一応迷わなければ夕刻までには十分に着けるはずだわ」
砂漠の入口から目的地まで距離はそう遠くないらしい。
尤も道に迷ってしまったら上手くは行かないだろうが。
砂漠は日の照っている間は暑く、そうでなければ寒いもの。
なるべくどちらかの間で通り抜けたいところだろうか。
「基本的に砂漠の中ではあたしが先導するわ。
貴方にいいアイテムも貰ったしね」
そう言って荷物から取り出したのはシオンの渡した北向きの針だ。
「でも貴方たちにも周囲の様子を伺っておいて欲しいの。
基本的には砂ばかりで風景がなんも変わらないんだけど......。
ごく稀にちょっとした何かが見つかることがあってね。
それを参考にすればちょっと早くたどり着けるかもしれないわ。
例えば――」
エレミアが紹介するものは。
青い花をつける謎のサボテン。
使い方も直し方もわからない壊れた魔動機の残骸。
いつからあるのかわからない錆びた大剣。
月に向かって吠える狼のような形の岩などであった。
こういったものをもし見つければ、エレミアに告げて欲しいという。
尤も手がかりかもしれないと思って参考にしたもののせいで迷うこともあるかもしれないが。
「あと、この砂漠には魔法のオアシスがあるそうなの。
その水は――様々な毒や呪いを解くらしいわ。
あたしが前探したときはただ蜃気楼ばかり追いかけてて......見つけられなかったけど」
手がかりとは少し違うようだが砂漠に魔法のオアシスがあるのだという。
そこから汲める水は神の奇跡に匹敵する効能を持つそうであるが。
実際に発見されたことはほとんどない。
「とりあえず砂漠にいる間はちゃんとした格好で行っていいと思うわ。
砂漠に住む蛮族や動物と遭遇する危険もあるし。
――実は父の住む屋敷の周りはゴーストタウンになっているの。
昔はサンディって呼ばれた小さな街だったそうよ。
とりあえずそこに着いたら適当な建物を借りて着替えましょう?」
サンディとは魔動機文明時代にあった砂漠の中の街であった。
砂漠という過酷な環境ではありながらも文明の利器を存分に使用して、
それなりに人々は快適に暮らしていたそうだ。
しかし大破局の折、サンディに住んでいた人々は全滅し蛮族の拠点になったという。
その時に蛮族を率いていたのはバジリスクであったと言われている。
「――よし、長話はここまで。
それじゃ早速進んでいくわよ」
荷馬を連れてエレミアは砂の上に足を踏み入れた。
彼女の父がいる故郷の地を目指して。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
セッションのメイン段階に入ったため、カテゴリを次に移しました。
これからはこちらのカテゴリに投稿してください。
エレミアは『ソーサラー&コンジャラー&セージ』希望とのことでしたので、
NPCデータを『人物表』においておきましたのでご確認ください。
サンディについて見識判定が可能です。
目標値は14。成功すれば『用語集』に記されたことがわかります。
砂漠探索時に関しては特殊ルールを用います。
みなさんはそれぞれ投稿毎に探索判定のダイスを一度お振りください。
それぞれの探索判定の結果の合計値から各シーン毎の進度を算出します。
また、シオンが北向きの針を持っていたため合計値決定後更に1点のボーナスを付加します。
進度算出の際の具体的な数値は以下のとおりです。
描写や内容については各シーン毎に変化が起きます。
=============================
どちらかが6ゾロ:最適な手がかりを発見。3点分の進度。
合計値33以上:有用な手がかりを発見。2点分の進度。
合計値27~32:十分な手がかりを発見。1点分の進度。
合計値23~26:手がかりなし。0点分の進度。
合計値22以下:アクシデント。-1点分の進度。
どちらかが1ゾロ:重大なアクシデント。-2点分の進度。
※6ゾロと1ゾロが同時に発生した場合、6ゾロを優先します。
=============================
進度の合計値が15点に達した時にサンディの街に到着します。
またエレミアの案内により砂漠に入ってからの各進行ごとに進行数と同じだけの進度が加算されます。
1進行目が1点、2進行目には2点......というように加算されていきます。
エレミアの進度だけで基本的には5進行目で目的地に到着します。
4進行以内に累計進度が15点に達した場合、何らかのボーナスが発生します。
まずはそれぞれ第一回目の進度決定用の探索判定ダイスをお振りください(*´∀`*)
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カテゴリ『B1-薔薇と砂』にチェックを入れて投稿してください。
「出来れば本番前の消耗は避けたいですからね。スムーズに到着できると良いんですが」
買っておいた北向きの針が役に立ちそうで良かった。
......買ってから、エレミアさんが持っていたらどうしようと思っていたが、結果オーライだ。
しかし、砂漠の移動も敵との戦いも、可能なら避けたいが、避けれないので諦めるしか無いが、出来るだけ楽に進めると有り難い。
北向きの針があるが、それはあくまでも目安、エレミアさんも迷わなければ、と言う前置きがあると言うことは、おおよその位置しか分からないと言うことだろう。
......まあ、風で砂丘の形すら変わるのに正確な場所を覚える方が難しいだろうし、そもそも人の行き来も無いのなら道標の存在すら期待できないだろう。
......見渡す限り、砂漠が広がっている。
まあ、確かに、砂に紛れて鉄くずになっている機械だったものやら岩が有ったりする。
......と言うか、何故こんな砂漠に町を作る必要があったのだろうか? 向かう人の身にもなって欲しい。
本当は野外活動は得意では無い。今回は妖精に手伝って貰うことにしよう。
『手伝ってください。面白そうなのを見掛けたら声を掛けてください』
※妖精語
妖精を呼んで、周辺に目印になりそうな物が無いかを探させる。
__________________
平山です。
フェアリーウィッシュの行使と探索判定のダイスを交換したい......
平山@シオン : 探索判定(フェアリーウィッシュ付き) 2D6 → 4 + 3 + (6) = 13 (12/08-23:17:18)
平山@シオン : フェアリーウィッシュ(行使) 2D6 → 6 + 4 = 10 (12/08-23:15:55)
可も無く不可も無い。
平山@シオン : グハッ (12/08-23:42:38)
平山@シオン : 見識判定(忘れてた) 2D6 → 1 + 1 + (8) = 10 (12/08-23:42:28)
50点、美味しいです......そもそも町が有ったことすら信じられない方向のロールプレイ。
MP27/28
目印になりそうなものを見つけたら教えてくれという頼みを了承し、砂漠へと踏み出す。
目的地はサンディという街らしく、大破局の際に滅んで以来、蛮族が住み着いている。とか。
さて行程だが、これが結構難儀なものだ。
長い距離を歩くのは初めてではないけど、砂漠を歩くのは初めてだ。
砂に足を取られて歩きにくいわ、ブーツの隙間から砂が入り込んできて気持ち悪いわ、日差しと照り返しの暑さで汗が止まらないわ・・・
日よけにフードを被ってみるが、被ったら被ったで熱がこもって余計に暑い。
フードを被ったり脱いだりを繰り返しながら周りを見渡してみると、砂ばかりの四方にもぽつぽつと目立つものが見えた。
中でも特に目立つようなものをエレミアに報告しつつ先を急ぐ。
「・・・砂に埋もれたかつての栄華って所かね。」
ふとそんなことが浮かんできた。
朽ち果てた機械の残骸を見ながら、私たちは砂漠の街を目指す。
まだ先は、長い。
-----PL
07:25:18 シイナ@キリエ 探索判定 2d6+6+4
Dice:2D6[2,4]+6+4=16
うーん、微妙・・・
見識判定は省略します。
北向きの針を頼りに冒険者たちは砂漠を進む。
「うーん、やっぱり手がかりがあると進みやすわね。
ほんと助かっちゃったわ」
エレミアはシオンに感謝の気持ちを告げる。
* * *
しばらくして、キリエたちはある魔動機の残骸を見つけた。
使い方がわかる者が見れば、それは飛行船の部品であるとわかるだろう。
壊れているため、使い物にはならなさそうだが。
「ああ、やっとこれだけ進んだってところかしら。
この部品があるってことは道はあってるみたいだし。
とりあえず順調な感じかしらね。
――見つけてくれてありがとう」
エレミアが言う限り、この魔動機の部品はサンディへの道標の一つだという。
つまりなかなか幸先のいい出だしとなったようだ。
「これ、飛行船の部品なのよね。
空か――あたしも飛んでみたい。
自由の風を感じられる気がするから」
部品を眺めながらポツリと漏らす。
蛮族の生まれながら冒険者としてルキスラで暮らす彼女にとって。
自由とは――何だろうか。
「貴方たちは空を飛んだことある?
憧れたりしない?」
キリエやシオンが部品を眺めてみると、大半の壊れた機械の中に。
一つだけ小さいながらもまだ奇跡的に使えそうな魔動機があることがわかるかもしれない。
部品だけでは使い方こそわからないが、マギテック協会に持っていけば金になるだろう。
「さて、まだまだ道のりはこれからよ。
次を目指しましょう。
もう少し進んだら少し休憩しましょうか」
確実に太陽の照り返しの熱が体の体力を奪っていく。
順調であるからこそ適度な休息も大事だろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
合計値が30でしたので、進度は1点です。
エレミアの各進行毎の進度も加わって現在は2点となっております。
魔動機部品について見識判定が可能です。
目標値は13。成功すれば飛行船の部品であることがわかります。
部品に対して探索判定が可能です。
目標値は14。成功すれば500ガメル相当で売れるまだ動く部品が見つかります。
また、第二回目の探索判定をお振りください。
>「うーん、やっぱり手がかりがあると進みやすわね。
> ほんと助かっちゃったわ」
「スムーズに進むに越したことは無いですからね。油断は出来ませんが」
北向きの針を用意したのは正解だったらしい。
「それより、キリエさんは大丈夫ですか? 無理はしないようにお願いしますね」
僕はサバイバルコートで苦が無いだけだが、キリエさんは普通のロングマントだ。
しばらく進むと、魔動機の残骸をキリエさんが見つけた。どうやら飛行船の一部らしいが、僕の目からはスクラップ以外には見えない。
>「これ、飛行船の部品なのよね。
> 空か――あたしも飛んでみたい。
> 自由の風を感じられる気がするから」
飛んでみたい。エレミアさんは飛行船に憧れているのか、それとも自由その物に憧れているのか......
>「貴方たちは空を飛んだことある?
> 憧れたりしない?」
「......飛行船に乗ったことあるんですよ。乗ってから離陸するまでは、ウキウキしていたのですが......その後に大地の素晴らしさを知りました」
最初は確かにウキウキしてた。
ただ、飛行中は上下左右に揺れて酔うし、風に当たっても気分が良くならないどころか、悪化した。
「夢を壊すようで悪いですけど、もし乗るなら酔い止めとかは用意して、事前に飲んだ方が良いですよ」
思い出すなぁ。地面に立っても世界がグワングワンと歪んでいたあの光景、二度と見たくない。
「出来れば、日陰で休憩できれば有り難いのですね。ついでに探させますか」
と言うわけで、妖精を呼んで手伝って貰うことにした。
見渡しても、パッと見て手掛かりになりそうな物は無さそう。
と、呼んだ妖精が横から頭を小突いてきた。その方向を見ると、遠くにだが、大きめの岩がある。
「結構大きめの岩がありますね。進行方向とは別ですが」
手掛かりになる......のかな?
__________________
平山です。
シオンは飛行船に載ったことは有りますが、酔いました。そして、風に当たって更に悪化しました。
※弱点的に
平山@シオン : 探索判定(手掛かり)+フェアリーウィッシュ付き 2D6 → 5 + 1 + (6) = 12 (12/10-16:41:17)
平山@シオン : フェアリーウィッシュ(行使) 2D6 → 2 + 2 = 4 (12/10-16:40:38)
平山@シオン : 探索判定(部品) 2D6 → 3 + 3 + (5) = 11 (12/10-16:40:04)
平山@シオン : 見識判定 2D6 → 2 + 1 + (8) = 11 (12/10-16:38:03)
出目が全体的に酷い。
後半で爆発してバランスを取って欲しい。
※願望
MP26/28
>「うーん、やっぱり手がかりがあると進みやすわね。
> ほんと助かっちゃったわ」
どうやら順調に進んでいるようだ。
少しでも早く着いてくれることに越したことはないからな。
>「それより、キリエさんは大丈夫ですか? 無理はしないようにお願いしますね」
と、シオン君が気遣ってくれたのか私に声をかけてきた。
「あー、うん。大丈夫。大丈夫。」
マントのフードを取って額の汗を拭う。
シオン君、いいもの着てるなあ。
私のマント、大分長いこと使ってたし、そろそろ替え時かな・・・
「お、少し先にでっかい機械の残骸発見だよー。」
しばらく進み、視線を向けた先にある魔導機械の残骸を指差す。
>「ああ、やっとこれだけ進んだってところかしら。
この部品があるってことは道はあってるみたいだし。
とりあえず順調な感じかしらね。
――見つけてくれてありがとう」
どうやらエレミアにとっても見覚えのある物みたいだな。
順調なようで何より。
>「これ、飛行船の部品なのよね。
空か――あたしも飛んでみたい。
自由の風を感じられる気がするから」
飛行船ねえ。
確かに、大きい飛行船の甲板で風に当たればさぞ気持ちがいいだろうな。
シオン君は酔ったとか言うけど、ま、それも含めて空の楽しみってことで。
「私もいつか乗ってみたいもんだね。ま、ながーい人生だ。いつか機会があるでしょ・・・悪い、ちょっと待って」
飛行船の残骸を眺めながら前を通り過ぎようとしたら、転がっていた小さな部品に付いているランプが一瞬、点滅したように見えた。
2人に断りを入れてそれを拾い上げる。
「んー・・・ここが光ったから、この出っ張り・・・お、動いた動いた!」
少しの間弄ってみると、カチッという小さな音とともに、小さな部品が鈍い音を立て始めた。
当たりだ。こいつはまだ生きている。
まあ、まだ動くってだけの価値ぐらいで何に使うか、何の部品かなんてさっぱりわからない訳だけど。
マギテック協会の物好きな連中にでも渡してみよう。
>「さて、まだまだ道のりはこれからよ。
次を目指しましょう。
もう少し進んだら少し休憩しましょうか」
思わぬ見つけものもしたし、頑張るとするか。
-------PL
20:30:12 シイナ@キリエ 探索判定(部品) 2d6+6+4
Dice:2D6[6,5]+6+4=21
20:29:53 シイナ@キリエ 探索判定(進行分) 2d6+6+4
Dice:2D6[1,2]+6+4=13
危ない危ない。なんか極端なダイス目に。
見識判定は相変わらず省略です。
セージ無いから平目ですし。
拾った部品は一体何なのでしょうかw
――空を飛んだことがあるのか。
エレミアの単純な興味から来る言葉に対して。
>「......飛行船に乗ったことあるんですよ。乗ってから離陸するまでは、ウキウキしていたのですが......その後に大地の素晴らしさを知りました」
>「夢を壊すようで悪いですけど、もし乗るなら酔い止めとかは用意して、事前に飲んだ方が良いですよ」
シオンが語るのは自身の苦い過去。
多くの者が夢見る空を飛ぶという経験も、彼にとっては辛い体験であったようだ。
つまるところは、人それぞれであるということであろうか。
「あたしは船とか大丈夫な質だから問題ないとは思うけど。
ありがとうシオン、参考にさせてもらうわ」
シオンの顔を見て笑みと共に頷いたあと、
「今回の戦いが終わったら――あたしも旅に出てみようかな。
だって......自由だもの」
頭を空に向けて、誰に話すでもなく言葉にした。
>「んー・・・ここが光ったから、この出っ張り・・・お、動いた動いた!」
一方のキリエは飛行船の残骸から生きた部品を見つけ出す。
どこかの動力部品であろうか。
* * *
再び砂漠の中を歩き出す冒険者たち。
少しずつその歩みは遅くなり。
体力の消費が肌でわかるように感じられる。
しかし少しずつ確実に目的地に近づいているのは事実だ。
あとは気力と体力の勝負だろう。
>「出来れば、日陰で休憩できれば有り難いのですね。ついでに探させますか」
少し歩いた先でシオンが妖精の力を借りながらあたりを見渡すと。
>「結構大きめの岩がありますね。進行方向とは別ですが」
大きな岩が見つかった。
ちょうどそのあたりは陰になっていて休みやすそうだ。
「そうね。
少しあそこで休憩しましょうか?」
エレミアはそう言って岩の元へと荷馬を引き連れていった。
* * *
日陰になっているところは幾分か過ごしやすい。
休憩するには最高とは言えないがこの環境下では最適には近いだろう。
「やっと三分の一ってところかな。
とりあえず悪いペースではないと思うわ。
貴方たちが手がかりを少しでも見つけてくれたおかげよ、ありがとう」
岩壁にもたれ掛かりながらエレミアは頭を垂れる。
彼女の真っ赤な髪が揺れた。
「ねえ、休憩がてら少しだけ聞いていいかしら?
......貴方たちにとって親ってどういう存在だった」
――親。
それは今回のエレミアの以来にも深く関わってくるキーワードである。
なにせ討伐対象は父親なのであるから。
「あたしの母さんは優しい人だったわ。
......まあ、勿論蛮族でバジリスクだったんだけどね。
強く、美しく、暖かい人だった。
病気で倒れるまでずっとずっと――誇りの母だったわ。
もし母が生きていたら、あたしはあの街で蛮族として暮らしていたかもしれないわね。
今みたいに冒険者になんてきっと......なっていなかったわ」
エレミアの母は彼女にとってとても誇らしいバジリスクであったそうだ。
勿論蛮族の世界の話ではあるが、通じるものはきっとあるだろう。
「――もし母さんがいれば、父も」
彼女の言葉から想像すれば父たるモノマニアもまた、妻を喪って何かがあったのかもしれない。
そしてその何かこそが今の確執につながっているのだろうか。
「よし、あたしの話はやめ。
貴方たちのことを聞かせて?」
エレミアと共に話す休憩時間。
シオンとキリエは感じていたかもしれない。
――風が変わっていく感覚を。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
合計値が26でしたので、残念ながら進度は0点です。
エレミアの各進行毎の進度も加わって現在は4点となっております。
少し進んでシオンの見つけた岩陰で休むシーンです。
天候予測判定が可能です。目標値は10/15。
結果によって進度に影響が出ます。
目標値15を達成:いい風が吹いて太陽が雲の中に隠れる。進みやすくなるため、追加進度1点。
目標値10を達成:良くない風が吹く前に出発できる。プラスマイナス0点。
目標値10を未達成:良くない風に遭遇。軽い砂嵐が起きて進度に-1点。
どちらかが目標値に達成すれば問題ありません。
もう一つ、第3回目の探索判定をお振りください。
思わぬ見つけものをした後、さらに砂にまみれながら歩いた先。
シオン君が見つけた岩陰で少し休憩することになった。
>「やっと三分の一ってところかな。
とりあえず悪いペースではないと思うわ。
貴方たちが手がかりを少しでも見つけてくれたおかげよ、ありがとう」
取り敢えず一安心。
これなら日が暮れる前にはたどり着けるかもしれないな。
>「ねえ、休憩がてら少しだけ聞いていいかしら?
......貴方たちにとって親ってどういう存在だった」
エレミアからの問い。
下を向いているおかげで表情は読めないが。
これから自分の父親を殺しに行くんだ。やっぱり思うところはあるのかもしれない。
>「あたしの母さんは優しい人だったわ。
......まあ、勿論蛮族でバジリスクだったんだけどね。
強く、美しく、暖かい人だった。
病気で倒れるまでずっとずっと――誇りの母だったわ。
もし母が生きていたら、あたしはあの街で蛮族として暮らしていたかもしれないわね。
今みたいに冒険者になんてきっと......なっていなかったわ」
蛮族の家族意識ね。
エレミアの母が生きていたら私もシオン君も、こうしてここには来ていないはずだ。
いや、もしかしたら家族ごっこに興じるバジリスク共を討ち取れ、なんて依頼があったのかもしれない。
>「よし、あたしの話はやめ。
貴方たちのことを聞かせて?」
すぐに自分の話を切り上げ、こっちに話を振ってくる。
「親、ねえ・・・」
自分にとってどんな存在か、なんて急に聞かれても困るんだけどな・・・
まいったな、うまく言葉が見つからない。
「んー・・・うまく言えないんだけど、最愛の仇敵?いや、違うか・・・」
何言ってるんだ私は。
ええい、思った事全部言ってしまえ。
「うちは商売やってて兄妹が多くて、跡継ぎの事とかあったからさ、成人する前から色々と教え込まれたりしててね。
あんまり友達と遊んだりとか、出来なかったんだよね。」
まあ私に商才は無かったみたいで大体は一番上の兄さんがやってたんだけど。
と付け加えてから続ける。
「だから冒険者になるって言ったときも親に凄い反対されて大喧嘩して、結局飛び出してきたんだけど。
いざ冒険者になって1人で生活してるとさ、大変な事とか色々あって、
今思えば、仕事の事に気にしても心配してくれてたんだなーって。
だから・・・うーん・・・やっぱうまく言えないや。悪いね。」
手紙でも書いてみようか。なんて書けばいいのかわかんないけど。
「そのうち顔見せに帰ってみるかなー・・・あ、でも刺青入れたおかげで余計に怒られそうだ。やめとこ。」
そうつぶやいて空を見上げると、妙に雲の流れがおかしい気がした。
「んー、風向きが変わったのかな・・・
砂嵐になる前に進もうぜ。」
-------PL
キリエの自分語り。
自分にとっての親とはまだ何かよく分かって無いのかもしれませんね。
それと前回前々回の探索判定の固定値が間違ってました。
訂正しても進行度に影響はありませんでしたが一応念のため。
以後気を付けます。申し訳ない。
06:09:39 シイナ@キリエ 探索判定 2d6+9
Dice:2D6[5,5]+9=19
06:06:22 シイナ@キリエ 天候予測判定 2d+9
Dice:2D6[4,1]+9=14
>「――もし母さんがいれば、父も」
もしも、もしかしたらの期待、叶わないからこそ、より大きな期待になりやすい。
エレミアさんは母親が生きていて場合の父親に何を期待していたのか......こちらから聞くのは野暮だろう。
>「よし、あたしの話はやめ。
> 貴方たちのことを聞かせて?」
「自分の親のことですか......」
うーん。困った。
リルドラケンと言うのは基本的に産みの親と実際の親子関係になるのは、殆どない。
実際に親子関係を築いていた火竜の手羽先亭の店主のナゴーヤさん以外に見たことが無い。
生まれ故郷の仲間をまとめて家族と言う認識は間違いなく、皆の感覚には当てはまらないだろう。
弱点にも繋がるので話したくはないのだが、まあ、良いか。
「親はリルドラケンなんですよね。そのおかげで本当に良い暮らしをさせて貰えました」
実際の所、ナイトメアの境遇を知ったのは交易に着いて行った際なのだ。
護衛をしてくれた冒険者がリルドラケンの中で、僕だけ人間がいるのが気になって話し掛けてくれた事が切っ掛けだった。
「産みの親は、あまり深くは関わりは無いのですが、育て親は色々と結構雑な人でした。子育てを慣れてるから出来る技だったのですがね」
育て親はここからは注意が必要、この位なら平気、と感覚で理解していたらしい。
年齢は聞いたことは無いが、故郷ではあの人に頭が上がらない人がかなりいるので、それなりの年齢なのだろうとは思う。
「人使いが荒いんですよ。自分が器用だからって、洗濯物を畳むのをよく頼まれたんですよ。しかも量も多くて嫌々やっていましたね」
対比の対象がリルドラケンなので、当然のように僕の手は小さいので、細かな作業は良く押しつけれた。
最も、育て親に限った話してはないが、育て親に一番扱き使われた。
「リルドラケンは同じ街の生まれなら、みんな家族と言う認識で、近い時期に生まれたら兄弟姉妹でまとめられますし」
頭の中ではリルドラケンの家族構成は特殊と言うことは理解しているが、長年の感覚はそう簡単には消えない。
しかし、他の種族の子として生まれていたらとはあまり考えたくはないが、その時はひょっとしたら、エレミアさんとは真逆の立場だったかも知れない。
__________________
平山です。
正直、ナイトメアで親のことを聞かれるとは思わなかった。しかもリルドラケンなので産みの親とは特に深い関係はない......
嘘を憑かずに騙して話すか、素直に話すか迷いましたが、ナイトメアと明かしているので、素直に話しました。
おかげで、多分使わないだろうと思ってた裏側の設定も出てきた。
平山@シオン : 探索判定 2D6 → 6 + 3 + (5) = 14 (12/15-08:35:46)
平山@シオン : ......orz (12/15-08:35:20)
平山@シオン : 天候予測判定 2D6 → 1 + 1 + (5) = 7 (12/15-08:34:50)
天候予測判定でファンブル、天候は眼中にないようです。探索判定でないだけ傷は浅い......
ここで厄を払ったと思いたい。
>「んー・・・うまく言えないんだけど、最愛の仇敵?いや、違うか・・・」
親について教えて欲しいと語るエレミアに対してキリエの言葉はちょっと突飛なものだった。
けれどそこから続くのは鬱陶しく思いつつも微笑ましい家族の姿。
皆が羨むほど仲がいい......とまでは勿論いかないではあろうが。
>「そのうち顔見せに帰ってみるかなー・・・あ、でも刺青入れたおかげで余計に怒られそうだ。やめとこ
。」
キリエなりの絆はあるのであろうか。
「あたしは羨ましいな。
たぶんもう一生怒られることなんてさ......ないから」
エレミアは言う。
怒られるのも羨ましいとは。
怒るという行為は単純に腹が立っただけではなく相手の関係性があって成り立つものである。
だからこそ......彼女にとってはまぶしいものなのだろう。
実の父を殺そうと思うくらい屈折した環境の中では。
>「親はリルドラケンなんですよね。そのおかげで本当に良い暮らしをさせて貰えました」
一方のシオンは親がリルドラケンということもあってか。
"ナイトメア"としては割と恵まれた環境にいたことを明かす。
>「リルドラケンは同じ街の生まれなら、みんな家族と言う認識で、近い時期に生まれたら兄弟姉妹でまとめられますし」
「シオンはナイトメアだった聞いたから。
あたしと同じ感じだって勝手に思ってたけど......結構違うのね。
そっか、そうなんだ――シオンは幸せでよかったわ」
エレミアの言葉は素直な気持ちとほんの少しの嫉妬と寂しさ。
明るい話口調の上にほんの僅かなエッセンスとしてデコレーションされていたようだ。
* * *
>「んー、風向きが変わったのかな・・・
> 砂嵐になる前に進もうぜ。」
各々の家族について率直な感想を語る中。
キリエは砂漠の異変に気がついた。
ちょっと良くないアクシデントが起こるかもしれない。
そう気がついたキリエはエレミアたちに告げる。
「そうね......。
せっかくここまでいい調子なんだもの。
変なところで足止めなんてくらいたくないわね」
エレミアはぱぱっと砂を払って立ち上がる。
この時の彼女の台詞。
聞こえていただろうか。
「......だって、変に迷いたくないもの」
* * *
「だいぶ歩いてこれたわね。
もう半分は優に越しているわ。
シオンもキリエも砂漠は初めてなんでしょう?
なかなかやるわね、頼りになるわ」
エレミアの言う通り。
過酷なはずの砂漠越えも極めて順調。
むしろ順調すぎるくらいだ。
キリエとシオンが砂漠の中で何か目に付くものはないか探し歩いていると。
砂を巻き上げて砂漠を悠々と進む小さな旋風を見つけた。
「珍しい......あれは"サンディの導き"って言われるちょっとした自然現象よ。
簡単に言ってしまえば旋風なんだけど。
何故かサンディの街へと向かっていくから道標になるみたいなの。
だいぶ昔から見られる現象みたいで、何らかの魔動機が機械的に発生させているっていう説もあるそうよ」
今見つけた旋風を追っていけば。
迷うことなくサンディの街へと向かうことができるだろう。
ただこの風のスピードはなかなか早く。
そして大きさ自体も目立つものではない。
時々巻き上がる砂の中、一瞬の油断で見失ってしまうこともあるだろうか。
「追いかけましょう!
上手く行けば想像よりずっと早く街にたどり着けるわ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
合計値が34でしたので、有用な手がかりを見つけ進度は2点です。
エレミアの各進行毎の進度も加わって現在は9点となっております。
【サンディの導き】について見識判定が可能です。目標値は14。
成功すれば『用語集』に記されたことがわかります。
旋風の行方について天候予測判定が可能です。目標値は12/16。
結果によって進度に影響が出ます。
目標値16を達成:サンディの導きを一度も視界から外さない。追加進度2点。
目標値12を達成:途中で見失ってしまうが十分な距離を終えた。追加進度1点。
目標値12を未達成:すぐに見失ってしまう。プラスマイナスゼロ。
どちらかが目標値に達成すれば問題ありません。
もう一つ、第4回目の探索判定をお振りください。
ここでいいダイスの出目が出れば15に達成するかな、というところですね。
>「シオンはナイトメアだった聞いたから。
> あたしと同じ感じだって勝手に思ってたけど......結構違うのね。
> そっか、そうなんだ――シオンは幸せでよかったわ」
やはり、同じような境遇の相手と思われていた。
まあ、ナイトメアと明かせばそう思われても仕方がないのだが......
>「んー、風向きが変わったのかな・・・
> 砂嵐になる前に進もうぜ。」
「風向き?」
僕は野外活動は苦手で、そう言った変化には疎い。
>「だいぶ歩いてこれたわね。
> もう半分は優に越しているわ。
> シオンもキリエも砂漠は初めてなんでしょう?
> なかなかやるわね、頼りになるわ」
「自分一人だと、多分、もっと手前を彷徨っていると思いますよ」
実際問題、その不安のために北向きの針を買ってきたのだ。
>「珍しい......あれは"サンディの導き"って言われるちょっとした自然現象よ。
> 簡単に言ってしまえば旋風なんだけど。
> 何故かサンディの街へと向かっていくから道標になるみたいなの。
> だいぶ昔から見られる現象みたいで、何らかの魔動機が機械的に発生させているっていう説もあるそうよ」
「変な現象もあるんですね」
>「追いかけましょう!
> 上手く行けば想像よりずっと早く街にたどり着けるわ!」
『少し高い位置から、砂嵐を見てて!』
※妖精語
高めの視線を確保してみる......砂漠に入ってから、妖精使いが荒い気がする。
____________________
平山です。
何とか時間が作れた。
平山@シオン : 探索判定(ウィッシュ付き) 2D6 → 5 + 2 + (6) = 13 (12/18-16:31:54)
平山@シオン : フェアリーウィッシュ(行使) 2D6 → 1 + 4 = 5 (12/18-16:31:32)
平山@シオン : 天候予測判定(ウィッシュ付き) 2D6 → 3 + 5 + (6) = 14 (12/18-16:30:42)
平山@シオン : フェアリーウィッシュ(行使) 2D6 → 6 + 2 = 8 (12/18-16:29:41)
平山@シオン : 何でや! (12/19-19:13:51)
平山@シオン : 見識判定 2D6 → 1 + 1 + (8) = 10 (12/19-19:13:43)
............進行と関係が無いところでブァンブルするなぁ。
休憩を終えて直ぐにサンディを目指したのは正解だったみたいだ。
おかげで特に大きな問題が起こるわけでもなく、割と順調に進めていると思う。
>「だいぶ歩いてこれたわね。
もう半分は優に越しているわ。
シオンもキリエも砂漠は初めてなんでしょう?
なかなかやるわね、頼りになるわ」
エレミアからの褒め言葉。
「実家が仕入れに出歩くときに、荷物運びとか護衛とかであちこち付いて回ったからね。長い距離歩くのは慣れてるよ・・・っとと。」
それでも、砂漠を歩くのは初めてで今も砂に足を取られて転びそうになった訳だけど。
「やっぱ慣れないとしんどいねーって・・・」
ふと顔を横に向けると小さな旋風が砂を巻き上げながら進んでいた。
竜巻にしては小さいし、進む速さも結構なものだぞ、アレ。
目印にはならないだろうと思ったけどとりあえず気になったのでエレミアに伝えてみたら意外な答えが返ってきた。
>「珍しい......あれは"サンディの導き"って言われるちょっとした自然現象よ。
簡単に言ってしまえば旋風なんだけど。
何故かサンディの街へと向かっていくから道標になるみたいなの。
だいぶ昔から見られる現象みたいで、何らかの魔動機が機械的に発生させているっていう説もあるそうよ」
それじゃあつまりだ、あれを見失わずに追い続ければサンディまで楽にたどり着けるってワケか。
・・・こうしちゃいられねえ!
>「追いかけましょう!
上手く行けば想像よりずっと早く街にたどり着けるわ!」
了解!
そう言ってカバンを背負い直し、先を急いだ。
-------PL
07:08:29 キリエ@シイナ 探索判定 2d6+9
Dice:2D6[4,3]+9=16
07:08:06 キリエ@シイナ 天候予測判定 2d6+9
Dice:2D6[4,2]+9=15 おのれいちたりない! ダイス目自体は悪くなかった。
けど逆だったらよかったのに・・・!
キリエとシオンの先導のもと、三人と荷馬はサンディの導きを追っていく。
その風のスピードはなかなかに早く、つい砂に足元がゆらぎその距離は離されていく。
それでも、キリエたちの目はその行く手を捉えようと風向きを読む。
少しでも......少しでも視界に捉えたまま進んでくために。
――しばらくして残念ながらサンディの導きは完全に姿を消した。
「今辿ってきた道筋はあたしも初めてだわ。
でもきっと間違いなく街へと近づいている。
なんとなくわかるもの」
ふと視線をそらせば端に一瞬場違いな緑が映った。
もう一度その地点を注視すれば――。
そこに見えるのはオアシスだ。
おそらくエレミアが話していたもので間違いないであろう。
「あれは......まさか......!」
エレミアはオアシスの方へと駆け寄っていく。
シオンとキリエも向かっていけば砂漠の中でも貴重な潤いを感じられるだろう。
エレミアはその水を空き瓶で掬う。
「砂漠に残った伝説の一つにね。
砂が泥を経て水に生まれ変わるというものがあるの。
おそらくこのオアシスのことを面白おかしく語ったんだと思うわ。
でも......この水にそれなりの効能があるのは確かよ。
例えば――石像を人に戻したり」
近寄って調べてみれば、オアシスを構成するのはただの水ではないことがわかるだろう。
何らかの純粋なマナを含有しているのだ。
そのマナによって石化を治すことができる効能があるようだ。
「あたしは一つだけ貰っていくわ。
......もしかしたらってずっと用意していたから」
そう言ってエレミアは空き瓶を自らの荷物にしまいこんだ。
「あなたたちも何か持っていたら汲んでいったらどう?
父はバジリスクだから――何があるかわからないわよ」
* * *
オアシスを発って少ししたら、視界に砂漠ではない風景が見えてきた。
あれは街――の廃墟だろうか。
近づいてみても蛮族や動物の動いている様子すらない。
「着いたわね。
――サンディに」
街中に入っても他に生物の影は見当たらないだろう。
もっとも不死者の類がいるというわけでもない。
つまり――何もいないのだ。
ただただ沈黙した崩れた家や道とゴミのような残骸があるだけである。
そんな中、向こう側にひとつだけ他とは明らかに異なる建物がある。
美しく装飾され、現在でも丁寧に整備されているようだ。
あれがおそらくモノマニアの屋敷であろうか。
「少し前までは他の蛮族たちが根城にしていたんだけど。
その大半を父が追い出しちゃったのよ。
――見た目が醜いって言ってね。
まあ有事の時と定期的な巡回には来るようだけど、今はその時間じゃないわ」
つまり本命であるモノマニアの前に小競り合いをする必要はあまりなさそうだということだ。
シオンとキリエにとっては朗報であろうか。
「とりあえず綺麗そうな家を借りちゃいましょう。
そこで着替えていくわよ。
ちゃんとした格好じゃないと会ってくれないかもしれないし」
キリエとシオンたちのすぐ側には比較的状態のいい廃屋がある。
一旦ここで支度を整えてから目的地へと向かえば良いだろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
キリエもシオンも両者ともに天候予測判定で12以上でしたので。
目標値12を達成:途中で見失ってしまうが十分な距離を終えた。追加進度1点。
となり追加は1点です。
また合計値が29でしたので、十分な手がかりを見つけ進度はさらに1点です。
エレミアの本進行分の進度4点を加えるとちょうど15点となりました。
そのためボーナスでオアシスを登場させました。
オアシスの水に対して薬品学判定が可能です。目標値は14。
成功すれば達成値を無視して石化を解除できる効能があることがわかります。
エレミアは一つ持っていきます。
シオンとキリエも持って行って構いません。
各一つだけなら荷馬の中から持ち運び用の瓶があります。
他にも入れるものがあるのでしたらそちらでも構いません。
場面の最後でサンディの街に到着しました。
次回からカテゴリが移行することになるかと思われます。
飛んでくる砂に耐えながら目を見開き、ただ一点を見つめ、走る。
シオン君も妖精を頼りに『サンディの導き』とやらを追う。
小さな旋風の足は速く、少しずつ、少しずつ、私達との距離は離されてしまう。
「くっそ・・・速い・・・!・・・あっ・・・」
一瞬だった。
砂から目を守ろうと腕を目の前にかざしたその一瞬で、ついにサンディの導きは私の視界から姿を消した。
>「今辿ってきた道筋はあたしも初めてだわ。
でもきっと間違いなく街へと近づいている。
なんとなくわかるもの」
砂漠の炎天下の中結構な距離を走ったおかげで、滝のように汗が流れ、ついでに頭もクラクラしてきたが・・・
結果オーライってやつか。このまま順調に行くといいけどな。
「はっ・・・はっ・・・
ははは・・・砂漠で全力疾走なんて・・・するもんじゃないね・・・
・・・あー・・・まずいな、幻覚まで見えてきたよ、ははは・・・」
多分目的地とは違う方向。
視線を逸らした先に緑豊かなオアシスが見えてきやがった。
流石に都合よくオアシスなんてあるわけないし、サンディに付く前に死ぬかもな・・・
>「あれは......まさか......!」
おいおい、冗談だろ、真に受けないでくれよ。
こんな都合よくオアシスなんてあるわけ・・・あるわけ・・・
あったよ。
フラフラになった足を引き摺りながらエレミアの後を追うと、場違いな緑と豊かな水。
出発前にエレミアが話していたオアシスが、確かにそこに存在していた。
「はは、ははは・・・マジかよ。
神の恵みか?それとも死ぬ前の餞別か?
まあいいや・・・とにかく。」
助かった!
荷馬車の中にあった空き瓶を借りて水を掬い、一気に飲み干すと、生き返るような心地がした。
ああ、飛び込みたい。けど我慢。
>「砂漠に残った伝説の一つにね。
砂が泥を経て水に生まれ変わるというものがあるの。
おそらくこのオアシスのことを面白おかしく語ったんだと思うわ。
でも......この水にそれなりの効能があるのは確かよ。
例えば――石像を人に戻したり」
オアシスの水を掬いながら、エレミアは語る。
石像を人に戻す、ねえ。
救った水を調べる、とまではいかないが、じっと眺めてみると、微かにだが純粋なマナが混ざっているのを感じた。
これのおかげで石化を治す効果がある、なんて伝説が広まってるってワケか。
試しにその辺に転がっていた岩に水をかけてみるが、何も起こらない。
まあ、当然っちゃ当然か。
>「あなたたちも何か持っていたら汲んでいったらどう?
父はバジリスクだから――何があるかわからないわよ」
忠告だろうか。
砂漠の伝説だとかはイマイチ信じられないけど、念には念だ。
「あ、そんじゃこの瓶借りるよ・・・っと。」
瓶を1つ借り受け、水を汲む。
さあ、サンディに向かうとしよう。
------
>「着いたわね。
――サンディに」
オアシスを出て少し。
砂漠の中に見える街並み、いや、廃墟の群れ・・・か。
エレミアに先導され、足を踏み入れるが、まさにゴーストタウンといったところで。
人影は勿論、動物も蛮族も、生命の気配が全く無い死んだ街。
向うに見える場違いな屋敷さえなければ、先の文明の名残を探索するのを満喫できただろうに。
とてもそんな気分にはなれないな、残念。
>「少し前までは他の蛮族たちが根城にしていたんだけど。
その大半を父が追い出しちゃったのよ。
――見た目が醜いって言ってね。
まあ有事の時と定期的な巡回には来るようだけど、今はその時間じゃないわ」
一応他の蛮族はいるのか。
まあ、今は居ないなら居ないで結構。
要らん小競り合いをしなくて済むに越したことはないしな。
しかし・・・
見た目が醜いから追い出した、か。
蛮族の高位種には人族に化ける連中もいる。
確かバジリスクやドレイクといった支配種族は大半が美男美女の姿を取ったはずだ。
実際、ウィークリングとはいえ、目の前にいるエレミアもかなりの美人だし・・・
バジリスクが人間に化けるのは自分の本来の姿を醜いと思ってるから・・・だったかな?
シオン君の説明ちゃんと聞いとけばよかった。
まあとにかくだ。
醜い自分の姿を嫌い、人に化けるバジリスクが、同族たちを醜いと言って追い出すのは、皮肉というか滑稽というか・・・
まあ思うだけで口には出さないが。
>「とりあえず綺麗そうな家を借りちゃいましょう。
そこで着替えていくわよ。
ちゃんとした格好じゃないと会ってくれないかもしれないし」
エレミアから荷物を受け取り綺麗そうな家を適当に探してみる。
丁度いいのがあった、ここで着替えていくとしよう。
さ、お待ちかねの衣装のお披露目だ。
なんてな。
「それじゃ私はこっちで着替えるとしようかねー。
・・・覗くなよ?なんて。」
ニヤリと笑ってシオン君に一言。
まあ別に見られて困るようなものでも無い・・・が・・・
エレミアと比較して、自分で言ってて悲しくなってきたよ・・・
------PL
08:06:34 シイナ@キリエ 薬品学判定 2d6+1
Dice:2D6[5,6]+1=12
判定は技能持ちなので自動成功に期待して一応振ってみました。
がそう簡単に出るわけないですよねーおのれいちたりない(血涙
オアシスの水は1つだけ、キリエ的には効果は半信半疑ですが持っていくことにします。
キリエはあと100年位したら背も伸びてないすばでー()になってます。多分。
成長期が遅いんですね、仕方ないね。
・追記
達成地に知力ボーナスを加え忘れていたようなので、実際は判定に成功してました。
なので、RP部分だけ進行に影響ない程度に修正させていただきました。
>「今辿ってきた道筋はあたしも初めてだわ。
> でもきっと間違いなく街へと近づいている。
> なんとなくわかるもの」
「何となくですか」
不安に感じる単語があったが、おおよその位置を知るエレミアさんを疑うと、信頼できるものがなくなってしまう。
>「あれは......まさか......!」
エレミアさんが本来の方角では無い方向を見て驚いていた。
その方向には緑が、明らかに砂漠の光景には不釣り合いの場所ある。おそらくはオアシスだろう。
エレミアさんの後を追って、オアシスに着く、見た感じはただの水だが......
>「砂漠に残った伝説の一つにね。
> 砂が泥を経て水に生まれ変わるというものがあるの。
> おそらくこのオアシスのことを面白おかしく語ったんだと思うわ。
> でも......この水にそれなりの効能があるのは確かよ。
> 例えば――石像を人に戻したり」
「......うーん。不思議なものもあるんですね。マナを含んでるみたいですが」
まあ、マナを含んでると分かったのは妖精がざわざわしているからだ。
>「あなたたちも何か持っていたら汲んでいったらどう?
> 父はバジリスクだから――何があるかわからないわよ」
「中身を捨てれば、空き瓶は作れますが......うん。飲むのは止めた方が良さそう。消毒用なので、結構強いですし」
勿体ないので、少し飲もうと思ったが、ボトルを握って考えが変わった。
背負いの中で、砂漠の移動で生温くなったワイン......寒い地方では温めて飲む事があるが、熱い砂漠でこれは味の保証は出来ない。
......そもそも、依頼の最中に飲むのは問題がある。ちなみに持っていた理由は消毒用だ。
勿体ないが、2本のワインのボトルを空にして、合計で3つ汲むことにした。
>「着いたわね。
> ――サンディに」
「見事な廃墟......と言うわけでも無いですね」
荒れた街だと思ったが、一つだけ手入れが届いている建物がある。
まあ、好き好んで廃墟で過ごそうと思う物好きはあまりいるとは思えないので、当然と言えば当然かな?
>「少し前までは他の蛮族たちが根城にしていたんだけど。
> その大半を父が追い出しちゃったのよ。
> ――見た目が醜いって言ってね。
> まあ有事の時と定期的な巡回には来るようだけど、今はその時間じゃないわ」
>「とりあえず綺麗そうな家を借りちゃいましょう。
> そこで着替えていくわよ。
> ちゃんとした格好じゃないと会ってくれないかもしれないし」
「大半、と言うと、残っている少数派もいるんですか?」
出来るだけ正確な戦力は知りたい。
......そう言えば、エレミアさんはどんな服を用意したのだろうか?
__________________
平山です。
遅くなって申し訳ないです。
文は用意していたので、もっと早く投稿するべきでした......
平山@シオン : 薬学判定 2D6 → 2 + 1 + (8) = 11 (12/23-01:08:14)
......出目が後半爆発すると信じたいです
※願望