3-恋という檻
>「私たち...という事は他に誰もこの地へ来ていないということでいいのかな?
> しかし 頼まれごとは得意だけれど、できればもう少し・・穏便な方が良かったかな?」
二ェストルは石像に問いかけた。
「私が呼び寄せていないのであれば来ていないだろう。
そして少なくとも私は見ていない。
今この場で言えることはそれだけだ......」
像から帰ってきたのは結局曖昧な答えでしかなかった。
最後に奥へとまずは来て欲しい。
そうとだけ言い残し乙女の像は沈黙した。
像をどければ確かに道があるようだが。
進むか、進まないか。
とりあえずの争点はそこである。
>「さて... カレン達の安否が分からないからねぇ。私としてはもう少し
> こちらの世界を探してからにしたいんだけど......」
二ェストルはどちらかというとこの世界を探してみたいようだ。
だが一面炎で敷き詰められていたあの丘の上に他の誰かがいたとは考えづらいか。
>「いや。
> カレンたちはこっちには来ていないんじゃないか?
> 変にいろんな場所を探して時間をロスする方が危険かもしれん」
一方のロセウスは先に進む方を選択したいようだ。
今できることをすることが一番の近道かもしれないということなのだろう。
>「確かにあれらはか弱いが、それでも立派な冒険者だ。
> 俺達が駆け付けるまで、持ちこたえてくれるだろうさ」
それ以上に仲間たちへの信頼の大きさというものがあるかもしれないが。
* * *
ロセウスが像をずらせば、地下へと降りることのできる階段が姿を現す。
階段は螺旋状に幾回も回り続けながら下へと潜って行っている。
階段を降りていけば、そこには上の階と同様に円形の部屋があった。
目立つのは部屋の中央に立っている旗だ。
その旗にはライフォスの聖印が描かれている。
旗の下には木箱があり、中には青い革表紙の本が仕舞われているようだ。
そして今度の壁に描かれているのは戦場の絵だ。
武器を持った者たちが戦っている姿が見える。
どうやら人と蛮族との戦いではなく、人と人同士の戦いである。
そして一つの軍勢の中心にいるのが――先程の像のモデルであろう女性だ。
彼女は鎧を身に纏い剣を提げ、ライフォスの旗を振っていた。
そしてそこから少し離れた場所に......青髭の男の姿が描かれていた。
彼は――中心にいる女性を見つめていた。
ちょうど今降りてきた階段の反対側には扉がある。
そこから奥へ向かうことができるだろう。
* * *
ただこれは像の言葉通りに進んだ場合の話である。
もし、進まずに建物を出れば、どこまでも炎の海が広がっていただろう。
当てがなくとも探し回れば、何か見つかるかもしれないが。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらは二ェストルとロセウスの新しいカテゴリです。
今回からはこちらに投稿してください。
奥に進む場合メインNPCは【金髪の女性(名称不明)】で定まります。
進まない場合は炎の中を旅します。
ほかの場面や描写についてはお好きにどうぞ。
このカテゴリに記事を投稿する際は、
カテゴリ『3-恋という檻』にチェックを入れて投稿してください。
「...すまない、もう少しだけ外を調べてくるけれど、
石像 お願いできるかな?」
力仕事を任せっきりにするのはしのびないが、ロセウスが石像を動かす間、
少しだけ外に戻る。
炎の及ばないぎりぎり内側で、小さな友人に頼みごとをする。
「...あまり楽しい仕事じゃないのだけれど」
『えぇー、、いたいのぉ?
んー... あの一番きらきらして甘ぁいのくれるなら頑張る!』
ふわり、と空へ身を躍らせた彼女を、円の外へ一歩踏み出し待つことにする。
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより:
サモンぺティでフェアリーを召喚。
彼女が帰ってくるまで炎の中で待ちます。
妖精さんだけ痛い思いさせるのよくないから!!
・他の生き物の気配や姿があるか?
・身を隠せそうな建物があるか?
を上空から見える範囲で探してもらいます。
これが終わったらロセウスと合流し、地下階段を降ります。
サモンペティ行使 MP消費:2(軽減:フェアテのため消費は1)
現在【MP】33/34
00:22:41 飛龍頭@ネス 2d6+7 サモン・ペティ行使 Dice:2D6[6,3]+7=16
00:22:57 飛龍頭@ネス 2d6 予備ダイス1 Dice:2D6[2,4]=6
00:23:01 飛龍頭@ネス 2d6 予備ダイス2 Dice:2D6[2,2]=4
>「...すまない、もう少しだけ外を調べてくるけれど、
> 石像 お願いできるかな?」
今この場にいない仲間たち。
その存在がどうしても気になる二ェストルは一時的にこの場をロセウスに任せ外へ出た。
外は相変わらず炎だらけだ。
炎の中で二ェストルがしたいこと――それは。
>「...あまり楽しい仕事じゃないのだけれど」
小さな妖精を呼び出して、空から周囲の様子を伺ってもらうというものだった。
* * *
少しして小妖精が二ェストルのもとに戻ってくるだろう。
彼女はあまりいい表情をしていない。
熱さではなく別のものが彼女の心を害したようだ。
話を聞く限り――それは穢れだったという。
先程像が語った言葉の通りならば。
ここは迷える死者たちが訪れる場所。
つまり幽霊などが迷い込むこともあるのだ。
さらに詳しく話を聞いてみると、近くに少なくとも建物の類や生者の姿はないという。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
ちょっとだけサブ進行です。
上から見た限り建物はないようですね。
また生きたものの姿はないようです。
死者はいるようですが。
というくらい。
>少しして小妖精が二ェストルのもとに戻ってくるだろう。
>彼女はあまりいい表情をしていない。
『もーっ!!いたいのも嫌だったけど、もっともーっと ヤなのがいた!!』
ぷりぷりと怒りの矛先を私の髪に向け、小さな手で力任せに引っ張る。
>熱さではなく別のものが彼女の心を害したようだ。
>話を聞く限り――それは穢れだったという。
「いたたた...ごめんごめん"魂の救済の場"とは聞いていたけれど
ここは穢れのある場所なんだね?」
『ある!...そんなにいっぱいじゃないけど死んじゃってる人もいたよ。
あとね ここみたいな場所 見えなかった。ぜぇんぶ燃えてた...』
彼女の声は段々と遠く、小さくなっていく。
具象化させていられる限界が近いのだ。
『ここよくない場所だよ・・ネスのともだち きっといない...よ』
最後の声は風音に紛れ 姿は景色に溶けていった。
「...ありがとう。
それじゃあ もう行くとしようか」
* * *
「待たせて済まなかったね
外は...本当に石像の言っていた通り、死者が訪れる場所みたいだね」
ロセウスにも妖精が見てきた物を ―
建物も、私たち以外 生身でいる者も見えなかった、ことを
階段を降りながら伝える。
>階段を降りていけば、そこには上の階と同様に円形の部屋があった。
上と同じ造りの部屋にはライフォス聖印を描いた旗と
木箱に仕舞われた皮表紙の本。
「...? これは今回の物語と関係があるのかな?」
青い皮で装丁された本を手に取り、ぱらぱらと中身を確認する。
ひとしきり本を読み終わり、壁に目をやると、上にあった街並みとは別の
どこかの戦場の風景が描かれていた。
>そして一つの軍勢の中心にいるのが――先程の像のモデルであろう女性だ。
>彼女は鎧を身に纏い剣を提げ、ライフォスの旗を振っていた。>そしてそこから少し離れた場所に......青髭の男の姿が描かれていた。
>彼は――中心にいる女性を見つめていた。
「彼がくだんの青髭なんだろうけど、これは...石像の彼女かな?」
フィンが話していた 【元の青髭】がどんな物だったか、登場人物は誰だったか
思い出そうとしてみるが、似ている童話やまったく別の物語が混ざり、結局
ちゃんとしたものは思い出せなかった。
(うーん? ここであれこれ悩んでも仕方がない、か...)
>ちょうど今降りてきた階段の反対側には扉がある。
>そこから奥へ向かうことができるだろう。
「では、先へ進もう」
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより:
本は重要アイテムっぽいので、この場で斜め読みした後、持ち出しに
問題がなければそのままカバンに入れていこうと思います。
そして、本を読むのに文献判定などは必要でしょうか?
でもって、次の行動は
・本の中身を確認してから扉の先へ進む です。
【判定ダイス】
00:08:56 飛龍頭@ネス 2d6+4 見識判定 青髭の物語について Dice:2D6[1,1]+4=6
00:43:18 飛龍頭@ネス 2d6 予備ダイス Dice:2D6[4,4]=8
おっふ。まったく思いだせない!しかしおいしいZE☆
>「...すまない、もう少しだけ外を調べてくるけれど、
> 石像 お願いできるかな?」
「うむ、そっちは頼んだ」
それほど難しい仕事ではないしすぐにと終るだろうが、どうやらネスは仲間達がここにいるのではないかと気をもんでいるらしい。
詳しくここを探索する、というだけの猶予があるかはわからぬが、それでも後顧の憂いは断っておくべきだろうと、俺はネスを送り出す。
まあどのみち、石像を動かしている間、暇だろうしな。
>「待たせて済まなかったね
> 外は...本当に石像の言っていた通り、死者が訪れる場所みたいだね」
階段を下りながら、ネスから精霊の報告を聞く。
穢れか......嫌な物だな。
いや、あの石像が言っていたことが、正しいということか。
「やれやれ、フィンの説明にはこんなシーン無かったぞ」
しかし石像は「私と青髭の物語」と言っていた。
おそらくなにがしか関係があるのだろう。
到着した先は、上と同じようにまあるい部屋であった。
壁画には、人同士の戦。
人と蛮族との戦が多いが、しかし、人同士の戦とてない訳ではないのだ。悲しいことだがな。
>「彼がくだんの青髭なんだろうけど、これは...石像の彼女かな?」
壁画を見つめながら、ネスがそう呟く。
同じように俺ももう一度壁画を見渡しながら、ふと、気になったことを問いかけた。
ネスは歌い手だ。俺の知らぬ何かを知っているかもしれない。
「そういえばこの物語、別に実話という訳ではないのだよな?」
そうでないならここも物語の中なのだろう。
もしもここが物語の中でないのであれば、なんと、輪廻はこんなに怖い場所であったのかと思う。
そうであるなら生き返るものどもがそれなりに行くのも納得がいく。
是非物語の中の創作であってほしいものだ。
>「では、先へ進もう」
「うむ、依頼人を待たせるのはよろしい印象を与えぬだろうからな」
ネスに促され、奥のドアへと向かう。
―――――
PL;
さきへすすむぜー!
雑茶にて21:51:43 りん@ろせうす あんみっちゃーん。青髭の地下室にある本って、中見れるんですか? 開かないとかない?
21:52:28 あんみつ あ、まだ書いてないけど開いたら仕掛けがありますよ!読む本ではないのです
とのことなので、そこについては触れない方向で。
進行来てから反応するぜ!
>「待たせて済まなかったね
> 外は...本当に石像の言っていた通り、死者が訪れる場所みたいだね」
外の様子を伺ったあと二ェストルは再度建物の中へと戻ってくる。
その間にロセウスは石像を動かしおり、先へ進めるようになっていた。
* * *
階段を降りた先には似たような円形の部屋があった。
>「...? これは今回の物語と関係があるのかな?」
二ェストルは木箱に入れられていた青く染められた革表紙の本を開いてみる。
すると部屋全体が暗くなり。
変わりに円形に床を照らす魔法の照明の中に二つの人影が現れた。
一つは先程の像と同じ顔立ちをした若い女性。
ただ彼女の髪色は赤茶色なようだ。
女性は旗を手に持ち――ただ向こう側を向いて静かに勇ましく佇んでいる。
もう一つは青髭を生やした男だ。
彼はしばらく女性の姿を見つめていたようだが。
その後二ェストルとロセウスのいる方向に向き直り――歌うように語りだした。
「この風貌を......この青い髭を幾度恨めしく思っただろうか。
私は人から愛されることはなく、ただ恐れられるだけであった。
しかし、私はそれを仕方のないことだと自分に言い聞かせていた。
人に愛されること、人を愛することなど私には過ぎた願いであることだと......」
言葉を終えると、青髭の男は再度女性の方に向きを変え。
何かを求めるかのようにその長い手を伸ばしてみせた。
だが男に背を向けている彼女は決して気がつかない。
「あれ程、あれ程までにも言い聞かせていたというのに......。
私はある乙女を愛してしまった。
心から......狂おしい程に愛してしまったのだ。
彼女は勇ましく、同時に聡明で。
彼女は厳かで、同時に柔和だった。
ああ......彼女こそ神に愛された乙女。
まさしく聖女と呼ぶに相応しい」
青髭の男は伸ばしていたで何かを掴み取ろうとした。
けれど彼が掴むことができるのは何もない。
何度か挑戦した後は諦めたらしく手を降ろし......代わりに自らの剣を引き抜いた。
「故に私は知っているのだ。
聖女の愛は神のみがその身に受けることができるのだ。
私のような男に乙女の愛が注がれることは決してない。
それでも私は悲しみなどしないのだ。
彼女の傍で戦えるだけで私の心は満たされる。
彼女のことを守っているという意識だけで私の心は高揚する。
そう、私が願うのはただ彼女を永遠に守り続けることだけ。
ああ......麗しき乙女よ......気高き聖女よ......。
――ああ......愛しきジャンヌよ......」
男の言葉が終わると照明の光は薄らいでいき。
再度部屋が明るくなる頃には二人のシルエットはもう見えなくなっていた。
* * *
短時間の演劇の幕が降りた後。
>「では、先へ進もう」
>「うむ、依頼人を待たせるのはよろしい印象を与えぬだろうからな」
二人は扉の先へと進むことにしたらしい。
開けば先ほどと全く同じ形状の階段が在り同様に下っていけば。
予想通り円形の部屋がそこにあった。
だが、入ったときとはそれ以上に強烈な印象を受けたことだろう。
――赤い。
部屋が全体的に赤いのだ。
その原因はすぐにわかる。
壁の一面に紅蓮の炎が描かれているのだ。
ちょうどさっきまでいた炎の丘のような景色が。
よく目を凝らしてみれば炎に紛れて青髭の男の姿が見えるだろう。
だいたい中央を見つめるかのような位置に描かれている彼の表情に浮かんでいるのは。
――救いようのない絶望だ。
そして部屋の中央。
先ほど旗が立っていた場所には別の物があった。
磔にされ悲痛な表情をした女性の姿だ。
それは今まで何度も見た顔だった。
二人に奥まで来るように告げた像と同じ顔だ。
そして彼女の足元にはまた木箱がある。
開けてみれば、青い色の箱があるだろう。
また反対側には相変わらず扉がある。
おそらくその先はきっと更に奥へと至る階段だろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
二ェストルのロセウスのルート進行です。
本を開き、熱烈な愛の告白を見ることができたのでRPを1点差し上げましょう。
また二ェストルが1ゾロを出したのでTPを1点どうぞ。
階段を降りればまた同じような部屋がございます。
お好きな行動をどうぞ!
ネスが本を開くと、物語が始まった。
>「この風貌を......この青い髭を幾度恨めしく思っただろうか。
> 私は人から愛されることはなく、ただ恐れられるだけであった。
> しかし、私はそれを仕方のないことだと自分に言い聞かせていた。
> 人に愛されること、人を愛することなど私には過ぎた願いであることだと......」
......うん?
「なあ、ネス。
俺はリルドラケンだから人間の風貌についてはよくわからんのだが、あの髭、剃ることは出来んのか?」
ああして髭を生やしているから、愛されず、怯えられたのであろう?
それは、自身で選んだことではないのか?
それともあれは、ルーンフォークやゴーレムの類なのか?
首をかしげつつ、人間と同じような風貌をしているシャドウの同行者に問いかける。
だっておかしかろう。
そこまで熱望するのであれば、一回位行動に起こしてみてもよいではないか。
それで振られたら?
その、なんだ。どんまい。
扉の先にはまた階段があり、もう一度部屋がある。
どうやら、塔のようになっているらしい。
その部屋は赤く――部屋中に踊っている炎に一瞬身構えるが、どうやら壁に描かれた絵のようだ。
「やれやれ、落ち着かんな」
さっき、炎に焦がされた身としては、そりゃ身構えもするだろう。
今度の炎は俺達を焼くわけではなく、どうやら火刑の炎のようだった。
......落ち着かんのは変わらんなぁ。
「しかし、なんだな」
十字架の足元にある木箱の中の青い箱に手を伸ばしながら、そう呟く。
「冒険者の性なんだろうな。とりあえず全部見るのは」
さて今度は、彼女の側の物語だろうか。
―――――
PL;
映像(っぽい何か?)なので無理かもしれませんが、青髭の種族を教えてください。
外見が生まれた時から固定されている系の種族なのか、普通に自分でカスタムできる系の種族(人間とかエルフとかそういうの)なのかを。
真偽判定的なものになってダイス目が必要な時のために振っておいたよ!
りん@ロセウス : よび1 2D6 → 5 + 3 = 8
りん@ロセウス : よび2 2D6 → 5 + 2 = 7
りん@ロセウス : よび3 2D6 → 4 + 5 = 9
>「なあ、ネス。
> 俺はリルドラケンだから人間の風貌についてはよくわからんのだが、
> あの髭、剃ることは出来んのか?」
「よくわからないけど、何か拘りがあるんじゃあないかな?
まぁ、印象なんて本人の努力次第だろうにねぇ...」
相手を慮り、威厳を保つ。
特に反する態度ではないと思うのだけれど、どうなんだろうか?
青髭の独白が終わり、進んだ扉の先は、やはり同じような造りをしている。
が、室内は赤々と燃え、磔殺の場面のようだ。
>「しかし、なんだな
> 冒険者の性なんだろうな。とりあえず全部見るのは」
「まぁ、今のところ何の判断つかないからねぇ」
救うのか、説得するのか、それとも...。
「できれば双方...、彼女の意見も聞ければ一番なんだけれど」
さて、お次は誰だろう?
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより:
拗らせ系男子 青髭君の独白編。
「KAWAIIは作れる♥」ってCMで言ってるくらいだから
やさしげな印象なんてちょっとの努力でできるだろうになぁ。
【予備ダイス】
20:47:02 飛龍頭@ネス 2d6 予備ダイス1 Dice:2D6[3,6]=9
20:47:07 飛龍頭@ネス 2d6 予備ダイス2 Dice:2D6[2,5]=7
20:47:11 飛龍頭@ネス 2d6 予備ダイス3 Dice:2D6[1,4]=5
降りていった先にあったのは炎の絵に包まれた部屋だ。
その中央にある磔にされた女性の足元に置かれていた木箱から。
>「冒険者の性なんだろうな。とりあえず全部見るのは」
ロセウスはその中身を開いてみる。
――すると先ほど同様部屋の中は暗転し。
ライトによって磔の乙女の姿が照らされる。
彼女から少し離れた背後に青髭の男が姿を現した。
ちなみに彼はまごうことなき人間である。
部屋の雰囲気は先ほどと同様に薄暗いものであるが。
壁に描かれた炎の絵が強く赤く輝いていることは大きく違う。
怒りと破壊の色――全てを焼き尽くす赤である。
ライトに照らされた青髭の男の表情に浮かんでいたのは。
大いなる悲しみ。
隠しきれぬ喪失感。
世界への絶望。
最後に全てを呪うかのような尋常でない憤りである。
男は再び大げさに語る。
「何故だ......!
何故こうなってしまったのだ......!
私には到底理解ができぬ。
彼女が魔女だって?
忌むべき剣の使者だって?
そんなわけあるはずがない。
彼女は――ジャンヌはまさに聖女。
神に愛された者なのだから」
彼の身振り手振りは大仰である。
彼の溢れんばかりの感情が留まることを知らないのだろう。
「もしこの世に悪がいるとすれば。
それは彼女を追い詰めたこの世に生きる全てのもののことだ。
――そして何よりも彼女を守り切ることができなかった私こそ真の悪だ。
だからこそ私は償わねばならない。
如何にして償うか?
答えなど決まりきっている。
私は......彼女を呼び戻すのだ。
呼び戻された彼女を今度こそ永遠に守りきる。
これこそが私にできる最上の償いである」
ここでまた完全に一瞬の暗転。
二ェストルの瞳はこの瞬間に男の姿が消えたことを知っているはずだ。
全体が再度明るくなる頃にはロセウスももう何も見えなくなっていることに気がつくだろう。
* * *
奥にある扉を開けば、三度目の階段。
その先にあるのは同じような円形の部屋。
雰囲気としては地上の部屋と同じような感じだ。
中央に像がある。
真っ白な女性の姿の像だ。
像には十字架のモチーフの付けられた二つ首飾りが掛けられている。
壁に描かれているのは楽園の風景だろうか。
この部屋にロセウスと二ェストルが入ると。
まるで待ち構えていたかのように像が強く白く発光し始め。
光の中から金色の髪と透明感にあふれた肌の女性が姿を現す。
強く美しい光の中に姿を残す彼女の姿は――神々しく見えたことだろうか。
「......よく来てくれた。
私はジャンヌ・クロワ。
この地で魂を導く使命を負った者だ。
今のような形でしか応じれなくて済まない。
私には貌がなくてな......。
何かを依代にしなければ存在できぬのだ」
自らの像を依代としてロセウスと二ェストルの前に姿を見せているのは。
雰囲気こそ違えども先程までイメージで現れていた女性で間違いない。
「この場所に至るまでに本を見たか?
あれは青髭と噂される男......ジルの残してきた手記らしい。
近頃は書かれていないようで、詳しいことは知らないが」
ジャンヌは先ほどまでの二つの部屋にあった青い本についても触れる。
あれはこの物語の主要人物である青髭の男が残したもので間違いないらしい。
「そして私の願いこそジル......彼のことを救って欲しいというものだ」
――救う。
その言葉からは様々な事象を連想できることであろう。
果たして神の僕たるジャンヌにとって求める救いとはなんなのか。
今ならロセウスと二ェストルの言葉もしっかりと届くだろう。
ついでに彼女が知ることであれば他のことでも答えてくれるだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
二ェストルのロセウスのルート進行です。
本を開き、更に熱烈な告白を見ることができたのでRPを1点差し上げましょう。
ついでに悲劇的な内容だったのでTPを1点どうぞ。
階段を降りればようやく会話の通じるNPCがいます。
【NPC:女性】に【ジャンヌ・クロワ】を登録しておきます。
現在の彼女であれば意思の疎通が可能です。
お好きにどうぞ(*´∀`*)
> 如何にして償うか?
> 答えなど決まりきっている。
> 私は......彼女を呼び戻すのだ。
> 呼び戻された彼女を今度こそ永遠に守りきる。
> これこそが私にできる最上の償いである」
(...これはこれは随分なことだねぇ・・おや?)
「.........彼、消えてしまったねぇ」
* * *
その場に留まってもめぼしい物はなく、私たちはさらに奥へ、
下へと降りていく。
一番初めの部屋とほぼ同じ造りの部屋へ足を踏み入れると、
部屋の中央にある像が発光し始めた。
>「この場所に至るまでに本を見たか?
> あれは青髭と噂される男......ジルの残してきた手記らしい。
> 近頃は書かれていないようで、詳しいことは知らないが」
>「そして私の願いこそジル......彼のことを救って欲しいというものだ」
「おや?ではいま現在彼がしていることを君は知らない、
という事でいいのかな?」
神の僕というくらいだから何か知っていそうな物だけれど、
ここは俗世とは完全に切り離されているのだろうか?
「救い...ねぇ つまらない独り善がりの犠牲になるものを差し置いて
救う値打ちもないと思うのだけれど......。
君に...いや、神様とやらにとっては違うのかな?」
にこやかに、天気の話でもするように問う。
―― 犯した罪には相応の報いを。
「申し訳ないが私の生きている世界はね『どんな大罪を犯しても神を信じれば許される』
だなんてよっぽどの事がなければ起こらなくってねぇ...
君の神様の意志なら仕様がないが、それならば憐れな犠牲者にとびきりの温情を
付けてもらわなくては釣り合いがとれないだろう?」
人の願いなら冒険者たる私の仕事。
しかし神の望みだと言うのなら、それは管轄外と言うところだからね。
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより:
んーと、確認したいのは
・救いたいのはジャンヌのみの意志か?
・現在ジルが行っていることについて知っているのか?
・ジャンヌ復活の犠牲者がでている場合、その子たちについてどう思うか、
また、ジルを救ったときその子たちの扱いはどうなるのか?
かなぁ。
ジャンヌに祝福の乙女あるいは神の僕を放棄する(ただの女になる)気概が
あるんなら引き受けてもいいかなーって思ってます。
そんな彼女を青髭が受け入れるのかは分かりませんが...。
んで、ジャンヌのおつかいの成功報酬は
【犠牲になっている人たちに蘇生を含めた最大限の原状回復】がいいな!
怠け者だろうが、青髭の資産に目が眩んだんだろうが、借金のカタに
連れて来られたんだろうが分かりませんが、おかしな儀式の犠牲になって
いいって事はないと思うのでー。
次に始まった物語は、どうやらあの女が火あぶりにされるシーンのようだ。
>「もしこの世に悪がいるとすれば。
> それは彼女を追い詰めたこの世に生きる全てのもののことだ。
> ――そして何よりも彼女を守り切ることができなかった私こそ真の悪だ。
> だからこそ私は償わねばならない。
> 如何にして償うか?
> 答えなど決まりきっている。
> 私は......彼女を呼び戻すのだ。
> 呼び戻された彼女を今度こそ永遠に守りきる。
> これこそが私にできる最上の償いである」
いや決まってないだろう。
というか状況分からんから何とも言えんが、どうしてこいつはそう極端から極端に走るのだ。
「大人しくリザレクションでとどめてはおかなかった、ということか」
首をひねりつつ、三度階段を下り、また扉を開ける。
そこもこれまでと同じような部屋であった。
中央に真っ白な女性の像があるのがこれまでとの違いか。
「やれやれ、ようやくたどり着いたか。
......つまり帰りは階段を登らなければならんのか......」
面倒くさいな。
>「......よく来てくれた。
> 私はジャンヌ・クロワ。
> この地で魂を導く使命を負った者だ。
> 今のような形でしか応じれなくて済まない。
> 私には貌がなくてな......。
> 何かを依代にしなければ存在できぬのだ」
「俺の名はロセウス。
【火竜の手羽先】亭に籍を置く冒険者だ。
こっちは仲間のネスだ。
話を聞こう」
挨拶は大事だ。
俺達が何者であるのか、先に言っておいた方がいい。
俺達は神の使いなどではなく、ただの荒々しい冒険者だ。
出来ることなど、限られている。
>「救い...ねぇ つまらない独り善がりの犠牲になるものを差し置いて
> 救う値打ちもないと思うのだけれど......。
> 君に...いや、神様とやらにとっては違うのかな?」
>「申し訳ないが私の生きている世界はね『どんな大罪を犯しても神を信じれば許される』
> だなんてよっぽどの事がなければ起こらなくってねぇ...
> 君の神様の意志なら仕様がないが、それならば憐れな犠牲者にとびきりの温情を
> 付けてもらわなくては釣り合いがとれないだろう?」
「そうは言うがな、ネス。一応は依頼人の要望に応えるように努めてみようじゃないか。
ジャンヌと言ったな。
あんたの望む、救いとは、どういう事を指すのだ?
あの男を酒場へ連れて行って心の内をすべて聞いてやればいいのか?
過去を振り返らず未来を見ろ、新しい恋をしろ、とでも伝えてやればいいのか?
あんたがお前のことを心配している、とでも伝えればいいのか?
それとも――あいつをここへと、連れてきてやればいいのか?」
呼び戻す、とか不穏な言葉をあの男は口にしていた。
生き返らせる、ではない。
―――――
PL;
大人しくジャンヌの死後直後にリザレクション程度にしておけばいいというのに。
こちらからは、ジャンヌに挨拶を。
ジャンヌが我らをどう思っているのかの確認をしておきたく思います。
いいか冒険者だからな!
難しいことを期待するなよ!
カレンじゃないからな!
そして。
ジャンヌがどういう《救い》を希望しているのかを聞きたく思います。
本文中でロセウスが問うたのは、要するに、すでに罪を犯してるっぽい青髭をここで止めればいいのか、それとも伝言を伝える程度でいいのか、いっそ殺すか?
という質問です。
>「おや?ではいま現在彼がしていることを君は知らない、
> という事でいいのかな?」
現在のジルの動向について詳しくは知らないと語るジャンヌ。
それについて二ェストルが疑問を呈せば......。
「私は常にこの場所にとどまり続けている。
つまりこの世界の外側で起きていることはわからないのだ。
私は決して全能ではないからな。
だがそれでも多少はその動向を知ってはいる。
......ここに迷い込んだ死者の嘆きが知らせてくれることもあるのだ」
ジャンヌはこの世界から基本的に離れることはないらしい。
故に外の世界、例えば物語の本筋の世界について知識がないのだ。
ただ死者から聞くことで少しくらいの情報は持っているらしい。
そんなジャンヌは青髭の男を救って欲しいと語る。
だが、二ェストルの反応は厳しかった。
>「救い...ねぇ つまらない独り善がりの犠牲になるものを差し置いて
> 救う値打ちもないと思うのだけれど......。
> 君に...いや、神様とやらにとっては違うのかな?」>「申し訳ないが私の生きている世界はね『どんな大罪を犯しても神を信じれば許される』
> だなんてよっぽどの事がなければ起こらなくってねぇ...
> 君の神様の意志なら仕様がないが、それならば憐れな犠牲者にとびきりの温情を
> 付けてもらわなくては釣り合いがとれないだろう?」
ジルを救いたいのは誰の願いであるのか。
ジャンヌは顔色ひとつ変えずに応える。
「神は全ての者を同じに見ている。
誰か一人だけを特別に救うなど基本的にすることはない。
――故にこれは私自身の願いだ。
生前の頃の記憶の残滓だな」
ジャンヌ曰く、救いたいと思っているのは神ではなく彼女だという。
つまり人としての願いだということだ。
>「そうは言うがな、ネス。一応は依頼人の要望に応えるように努めてみようじゃないか。
> ジャンヌと言ったな。
> あんたの望む、救いとは、どういう事を指すのだ?
> あの男を酒場へ連れて行って心の内をすべて聞いてやればいいのか?
> 過去を振り返らず未来を見ろ、新しい恋をしろ、とでも伝えてやればいいのか?> あんたがお前のことを心配している、とでも伝えればいいのか?
> それとも――あいつをここへと、連れてきてやればいいのか?」
ロセウスは二ェストルを諭しつつ、救いの内容をジャンヌに問う。
救うというだけでは、具体的な内容がわからないからだ。
「救いの内容か......。
これは私の考えに過ぎず事実であるかはわからないが。
ジルは――あの男の心は囚われている。
お前たちに頼みたいのはその心を解放して欲しいというものだ。
心そのものの救いが理想であるのは間違いないが。
彼がこれ以上落ちずに済むのであれば......魂すら解放するのもやむを得ない」
ジャンヌからの回答は囚われている青髭の心を解放して欲しいというものだった。
――場合によっては魂ごと解放しても構わないらしい。
「先程告げた通り、この願いは神の頼みではなく私個人の願いだ。
従って死者への温情など果たすことはできない。
更に既に人の身ではないため、金銭を報酬として託すこともできぬ。
今の私がお前たちに渡せるものはこれくらいか」
ジャンヌが目を閉じると床に何かが落ちる音がする。
どうやら像が身につけていた二つの首飾りが落ちたのだ。
「私の加護が込められた十字架だ。
力が及ぶ範囲であれば邪なる者たちからお前たちの心が守られるだろう」
透明な水晶でできた十字架がワンポイントな首飾りだ。
内側から仄かに不思議な光が溢れている。
穢れたものや神の摂理から外れたものたちを阻害する煌めきだ。
「私が力を貸せるのはこれくらいだけだ。
表の世界では私は私として存在できない。
――依代となる体がなければな」
ジャンヌとして力が貸せるのはこれ以上にはないそうだ。
青髭たちのいる本来の世界では、ジャンヌは存在を保てないのだ。
逆に言えば、依代さえあれば存在を維持することができるのだ。
「最後に改めて問おう。
私の願いを――ジルを救うという願いを叶えてくれるか。
お前たちの選択は自由だ。
例えお前たちが拒んだとしてもこの空間から返してやる」
ジャンヌは最後に問いかける。
ジルを救うという願いを受け止めるか、拒むか。
少なくともどちらを選ぼうともこの空間から元の場所へと戻されるらしい。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
二ェストルとロセウスのルート進行です。
質問について回答をするなど。
【聖女の十字架】について見識判定が可能です。目標値は14。
成功すれば【分類:道具】に記されていることがわかります。
【聖女の十字架】のデータは以下になります。
===============================
【聖女の十字架】
主動作を使用することで、「蛮族、アンデッド、魔神」のいずれかによって齎された、
「呪い」「精神効果」属性の任意の効果を解除することができます。
達成値の比べ合いは必要ありません。
この効果一つにつき一度のみ使用できるものであり、この効果は青髭の世界のみで有効です。
===============================
二ェストルとロセウスは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・ジャンヌの願いを受ける
・ジャンヌの願いを拒む
どちらを選んでもこの空間から出ることができます。
ジャンヌの願いを受けることを選んだ場合のみ、ジャンヌの依代になることができます。
効果は以下の通りです。
===============================
【ジャンヌの依代】
ジャンヌの魂をその身に宿している限り、精神抵抗力に2点のボーナスが加算され、
「呪い」「精神効果」属性の効果を一切受け付けません。
また任意のタイミングでジャンヌを表面化させることができます。
ジャンヌが表面化している間PCは意識を失います。
ジャンヌが再度裏に込もるもしくは離れることでPCの意識は復活します。
===============================
他にも何かございましたらご自由に(*´∀`*)
>「救いの内容か......。
> これは私の考えに過ぎず事実であるかはわからないが。
> ジルは――あの男の心は囚われている。
> お前たちに頼みたいのはその心を解放して欲しいというものだ。
> 心そのものの救いが理想であるのは間違いないが。
> 彼がこれ以上落ちずに済むのであれば......魂すら解放するのもやむを得ない」
ふむ。
それは、どちらの意味であろうな。ああ。確認しておくか。
「先ほどまでいい年した男の恋愛について聞かされて少々心がささくれ立っていることを、まずは承知しておいてもらいたいんだが。
ジャンヌ、お前はあの男の想いに答えられたのか?
結果答えていないのは分かる。戦の最中であったのであれば、それどころではなかっただろう。
だから仮定の話にしかならない。
もしも戦が終わり、お前さんが処刑されずにいたのであれば。
ジルから告白されたなら、ジャンヌは、彼とともに生涯を歩むつもりがあったのか?」
それほどの愛をあの男に対して抱いていたというのであれば、俺達への依頼も分かるというものだ。
―――――
PL;
受ける/受けないの前に、ジャンヌの気持ちを確認したく思います。
いや、だってほら。
これが愛から来る訳じゃなくて、以前共に戦った仲間が落ちてるっぽいから、だったら、青髭浮かばれねぇじゃん......。
>「先ほどまでいい年した男の恋愛について聞かされて少々心がささくれ立っていることを、まずは承知しておいてもらいたいんだが。
> ジャンヌ、お前はあの男の想いに答えられたのか?
> 結果答えていないのは分かる。戦の最中であったのであれば、それどころではなかっただろう。
> だから仮定の話にしかならない。
> もしも戦が終わり、お前さんが処刑されずにいたのであれば。
> ジルから告白されたなら、ジャンヌは、彼とともに生涯を歩むつもりがあったのか?」
ロセウスはジャンヌに問いかける。
それに対してのジャンヌの回答は。
「かつて私は......ジルの好意を知らなかった。
私は、いや私たちは戦うだけで精一杯だったのだ。
精一杯戦い、精一杯生き、そして私は死んだ。
その間私の愛は全てただ神にのみ捧げていた。
――故にジルを明確に愛したということはない。
私の全てはただ主のみであったのだ」
生きていた頃ジャンヌがジルを愛したことはないという。
別の誰かを愛していたというわけではなく、ただ神しか目に入っていなかっただけのようだが。
ジャンヌは生前人を愛するという感情を知らなかったのだ。
「そして死後、私は今の役についた。
人ではなく神の使徒となったのだ。
――愛といった感情から剥離された今の私に。
従って今の私は彼を愛していると断言することはできない」
そしてジャンヌは今の役目を負うことなり、愛という感情とは無縁になった。
だから今のジャンヌも明確には愛を知らない。
「しかし私は彼を信頼していた。
今現在でも、彼についてこうして想う心があるくらいには......だ。
それを本来は人の愛と呼ぶべきだったかはわからない。
私の知るジルは高潔で優しく、頼れる男だった。
そのジルが私の為に心が囚われて、狂ってしまっているのが心苦しい。
――私に残された人の心が痛むのだ。
だから私はお前たちに頼む。
ジルの心を解き放って欲しいと。
これ以上囚われて幾つもの苦しみや哀しみを終わらせて欲しいのだ、と。
最悪の場合は私の為に囚われているのだから、私の手で終わらせるのも構わない。
ただ私は現世に関わることができないのだ。
故にお前たちを呼び寄せて、こうして頼んでいるのだ。
勝手な願いであり、私の人間としてのエゴだとはわかっている。
だから選ぶがいい......お前たちの決断を」
ジャンヌに彼を想う心がないわけではないらしい。
今回の依頼を頼む理由にそれだけではなく、自分のせいで狂ったことへの罪悪感もあるそうだ。
もし自分のせいで現実に悲劇が起きているなら止めてしまいたいという、
彼女自身のエゴが含まれていることも否定できないだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
ロセウスにおかえしするさぶしんこう。
―― 神の頼みではなく個人の願い。
ロセウスと私の問いにそう答えたジャンヌは改めて、かつての
盟友ジル・アジュールの暴走を止めること。を私たちへ依頼する。
> 今の私がお前たちに渡せるものはこれくらいか
> だから選ぶがいい......お前たちの決断を」
チャリ...、と軽い金属音を立て、何かが床に落ちる。
「......特にこういった物が欲しかった訳じゃあないんだよねぇ
これは不浄の者から身を護るお守りだよ、ロセウス」
拾い上げたそのひとつをロセウスに渡し、石像に向き直る。
「加護は私じゃなく、彼の犠牲者、がいないのが一番だけれど
もし...犠牲者が来るような事があれば、その子たちに与えてほしいね」
ペンダントをジャンヌの首元に戻し、私の条件を改めて提示する。
「私自身、彼がやったことが許せないと感じたら...
君の望む形の"救済"にはならないかもしれない事は理解しておいて
もらえると嬉しいかな」
それでもいいなら引き受けるとしよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより:
ジャンヌの願いは【条件付きで引き受ける】という形にします。
・(いるなら)ジルの犠牲になった子たちが安らかにすごせるように加護を。
・ジルがどうしようもない屑だった時に両人が望む形の救いにならないかもしれないよ。
の2つが私からの条件になります。
完遂できるかまだ分からないので、ネス分の十字架はジャンヌにお返しします。
...お嬢さん方は本当は生きているか、死んじゃってても煉獄じゃなくて
もっといい場所に行けているといいんだけどなぁ。
【判定ダイス】
01:31:41 飛龍頭@ネス 2d6+4 十字架について Dice:2D6[5,5]+4=14
女神さまもGWなのか...いちたりました。
○ジルの日記について判定が必要な時はこちらでお願いします。
飛龍頭@ネス : 予備ダイス 2D6 → 4 + 5 = 9 (05/03-03:16:21)
飛龍頭@ネス : 予備ダイス2 2D6 → 3 + 5 = 8 (05/03-03:16:32)
>「......特にこういった物が欲しかった訳じゃあないんだよねぇ
> これは不浄の者から身を護るお守りだよ、ロセウス」
報酬としてジャンヌが提示したのは、どうやらアクセサリーのようだった。
ネスが言うにはそれはとても良いもののようだ。
「なあネス、そいつはお前さんには不要かもしれんが、エクセターには有用じゃないのか?」
聖女に返そうとするネスを押しとどめ、そう告げる。
シャドウであるネスはそういったものに強いと以前に聞いたような記憶がほんのりあるが、俺はそういったものにはさっぱりである。
確か、ルーンフォークであるエクセターも同様だった記憶があったような気がする。
カレンとフィンは魔法使いだから、大丈夫だろう。
>「私が力を貸せるのはこれくらいだけだ。
> 表の世界では私は私として存在できない。
> ――依代となる体がなければな」
「その依代、とやらだが。
俺とネスでなければだめか?
俺はご覧の通りのリルドラケンだし、ネスだって男だ。
ジルは、男の体にお前さんが入っても認めんのではないか?
幸いにも、俺達の仲間には女もいる。
彼女はカレンと言って、あんたと同じ神官だ。話せば、体くらい貸してくれると思うぞ」
......それとも、今のその姿のように、俺の顔の部分にジャンヌの顔が浮かび、他の者が見ても分かりやすくなるのだろうか?
確認しておいた方がよろしかろうな。
「あっちでも、今のジャンヌのように、俺やネスの顔の部分だけジャンヌの顔になるのか?
声は、ジャンヌのものになるのだろうか?
それなら、あからさまに違うものだとわかる俺の体を使ってもらった方がよいだろうなあ......ああしかし、俺は仲間達をこの盾と体で守る必要があるから、その必要が出来たら、すぐに返してもらう必要があるが」
そのタイミングっていうのは分かるもんなのか?
首をひねりながら、ジャンヌに問いかける。
>「最後に改めて問おう。
> 私の願いを――ジルを救うという願いを叶えてくれるか。
> お前たちの選択は自由だ。
> 例えお前たちが拒んだとしてもこの空間から返してやる」
「ああ、仲間が道を踏み外しているかもしれんというその不安、まあどこまでできるかわからんが、晴らしてやれるよう最大限の努力をしよう」
―――――
PL;
救ってやるとは言い切れない(だって元になった青髭は確実に殺人犯なので)ですが、そのために努力をすることは約束します。
その結果救済(物理)になるかもしれませんが、それでも、ロセウスはジャンヌのために動くことを約束します。
青髭可哀想だなあ...。
>「加護は私じゃなく、彼の犠牲者、がいないのが一番だけれど
> もし...犠牲者が来るような事があれば、その子たちに与えてほしいね」
二ェストルが求めた加護それは。
ジルの手による犠牲者がもしいるならば救ってやって欲しいというものだった。
「霊体として神の摂理から外れ、彷徨ってしまっているのであれば。
私がこの手で導くことを約束しよう」
ジャンヌはできる限り、犠牲者たちの魂を救うことを約束してくれた。
>「その依代、とやらだが。
> 俺とネスでなければだめか?
> 俺はご覧の通りのリルドラケンだし、ネスだって男だ。
> ジルは、男の体にお前さんが入っても認めんのではないか?> 幸いにも、俺達の仲間には女もいる。
> 彼女はカレンと言って、あんたと同じ神官だ。話せば、体くらい貸してくれると思うぞ」
一方、ロセウスは依代という概念についてジャンヌに問いかける。
ここにいる二人ではなくカレンが依代となることについて提案をしてみたのだ。
「残念ながら今この場所にある存在以外依代とすることはできない。
私の力が及ぶ範囲でないとな。
そうだな、私は依代が男であろうと問題はないが。
ジルが気にするのであれば別に依代となる必要はない。
お前たちがジルを解放してやればそれだけで構わないのでな」
カレンはこの場所にいないから依代にはできないということらしい。
ジャンヌの力が及ぶのはこの炎に包まれた世界だけなのだ。
今この場所には二ェストルとロセウスしかいない。
だからもし都合が良くないのであれば、依代は別に必要ないというのがジャンヌの見解だ。
>「あっちでも、今のジャンヌのように、俺やネスの顔の部分だけジャンヌの顔になるのか?
> 声は、ジャンヌのものになるのだろうか?
> それなら、あからさまに違うものだとわかる俺の体を使ってもらった方がよいだろうなあ......ああしかし、俺は仲間達をこの盾と体で守る必要があるから、その必要が出来たら、すぐに返してもらう必要があるが」
依代となった場合についての詳細をジャンヌに尋ねれば。
「依代とは私を顕現させることができる媒介になることであり、常時私が現れるわけではない。
そして私は基本的に現し世に権限することはない......まして身勝手になど。
お前が依代となった際はお前が私に一時的に身を委ねることで私は姿を現すことができる。
その際は光ともに顔も声も体も私のものとなるだろう。
返還についてだが......お前やお前の仲間が望めば、私は再度内に潜もう」
ジャンヌが依代という概念について説明してくれる。
依代になった場合ジャンヌを顕現させるも元に戻すもロセウスたち次第らしい。
また、権限している間は一時的にジャンヌの姿そのものになるようだ。
* * *
ジャンヌの最後の問いかけ。
彼女の依頼を受諾するかどうかについての回答は......。
>「私自身、彼がやったことが許せないと感じたら...
> 君の望む形の"救済"にはならないかもしれない事は理解しておいて
> もらえると嬉しいかな」>「ああ、仲間が道を踏み外しているかもしれんというその不安、まあどこまでできるかわからんが、晴らしてやれるよう最大限の努力をしよう」
条件付きであるが、二人共承諾する旨を告げた。
それを聞きジャンヌは目を閉じてからゆっくりと頷き。
「感謝する......」
そう、ただ一言だけ述べた。
「では、お前たちを表の世界へ送るとしよう。
その際に何か必要なことがあれば告げるといい。
どちらかが依代となるならば転送の際に力を宿そう」
そしてジャンヌが大きく手を動かして宙に文様を描けば。
二ェストルとロセウスの足元にライフォスの聖印を基調とした魔法陣が描かれる。
おそらく元の世界に戻すための魔法陣だ。
ジャンヌが言うには、二人を転送する以外にも必要なことがあれば教えて欲しいとのことだ。
依代にするのと共に、転送の際に同時に果たすのだろう。
「ジルのことを......宜しく頼むぞ。
彼の城は丘の上にある」
聖堂の中二人が最後に認識できたのはジャンヌの真摯な言葉であった。
* * *
気がつけば、二ェストルとロセウスは丘の上に立っていた。
炎になど包まれていない......青々と草が生い茂る丘の上だ。
本の中に入ってきた際に一番最初に見た景色である。
ただ場所は少しずれているらしく。
今二人が立っている付近には何かの建物の遺構がある。
例の炎がないため、何の不自由もなく二人は丘を歩き回ることができるだろう。
丘の上に向かう際も障害という障害はない。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
二ェストルとロセウスのルート進行です。
飛龍頭さんの質問にはこちらで答えておきます。
依代になることができるのは二人のどちらかです。
不都合があるならば依代を生み出す必要はありません。
また日記については転送の際にジャンヌに頼めば一緒に送ってくれるでしょう。
まあ既に持っているならば、必要もなく送ってくれますが。
依代になるPCがいる場合はこのタイミングで成されます。
もう一個の十字架も欲しいならその旨を言えばもらえます。
転送されたあとは元の丘の上にたどり着きます。
当然丘の頂きまで向かうこともできます。
もしほかの場所に行きたいなどございましたらそちらでも。
>「では、お前たちを表の世界へ送るとしよう。
> その際に何か必要なことがあれば告げるといい。
> どちらかが依代となるならば転送の際に力を宿そう」
「そうだねぇ、君の代行と信じてもらわないと話が始まらないから
証拠として彼の日記と、まぁ依代も引き受けておこうか...」
* * *
>気がつけば、二ェストルとロセウスは丘の上に立っていた。
>ただ場所は少しずれているらしく。
>今二人が立っている付近には何かの建物の遺構がある。
「あちら側で私たちがいた場所はここなのかもしれないねぇ」
>例の炎がないため、何の不自由もなく二人は丘を歩き回ることができるだろう。
>丘の上に向かう際も障害という障害はない。
「さて...城は丘の上にあるみたいだけれど、ここからは見えないねぇ......
ひとまず見晴らしのいい所まで移動してみようか」
建物が見えればそれでいいし、人がいれば現在のジルの話も聞けるだろうしね。
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより:
謎時空からの持ち出しはジルの日記2冊と、とりあえずで依代も
なっておきます。
ネス分の十字架は...成功を確約できない依頼の報酬なので
やっぱりおいて行きます。
戻ってからは、遺構をさらーっと構造解析してからお城の場所を探して
見晴らしのいい所まで移動します。
見つけてから街にいくか、そのまま進むかは進行を待って相談したいと思います。
【判定ダイス】
21:31:44 飛龍頭@ネス 2d6+4 遺構に構造解析 Dice:2D6[3,3]+4=10
―――――
PL;
RPを書いてから行動宣言書くことが多いんですが、それやって指が痛くなって途中で放棄というのもあれなので今回は先に行動宣言を。
RPは後で余裕があればちょこちょこ書き足す方向で!(すでに現時点でちょっと痛いよ! 畜生!)
・依代宣言
行動が別になる可能性があるので、二人のうちどちらでも依代になれるようにしておいた方がいいと思うためです。
ところで質問なんですが、二人とも依代になった場合、「三人での会話」は可能だったりしますでしょうか。
Q「あの城がジルの家?」ジャンヌ「イエス」という会話があったとして、ロセネスが同じシーンかつ同じ場所にいた場合、ジャンヌの返事は二人に届く、という形になりますでしょうか。
単に面倒くさいから確認しているだけで、二人が別の場所、別のシーンにいる時にジャンヌを通して会話したりは想定していません。
そも返事しないのであればそれも教えていただけると助かります。
ネスの十字架もしれっと持って行こうかと思いましたが、キーツじゃないからやめました。
あいつは「あ、いらないなら俺にくれ」っていい笑顔で言いますが、ロセウスは多分言わない。
飛龍頭さんが「持って行って! エクセターに渡して!」というのであれば
「まあまあ、依頼主の気持ちなんだし、役立ててやろうじゃないか」
とかなんとか適当な事をほざいて持って行きます。ウス。
後はトコトコネスについていきます。
見晴らしのいい所行こうぜー!