1-遭遇と脱出
壁を壊して進むルークとアメリアたち。
もし耳を澄ませていれば。
>「おーい!誰かいますかー!?」
僅かでも誰かの声を聞き取ることができたかもしれない。
そうして冒険者たちが遺跡を進んでいくと。
大きな扉があった。
向こう側にまた何らかの部屋があるのだろう。
――開いて見れば、そこには。
* * *
縦に高く続いている円柱状の部屋があった。
部屋の中央には魔神のように見える像がある。
とは言ってもその姿にどれだけ頭を捻ろうとも心当たりはない。
創作の魔神なのかもしれない。
魔神の像のあたりはライトが当たっているかのように仄かに明るくなっている。
その原因は、上だ。
まるで天窓のように遥か高いところにある天井に穴があり。
そこから陽の光が差し込んできているのだ。
極めて摩訶不思議な形状の遺跡である。
またこの部屋にあるのは魔神の像だけではない。
像のそばにいたのはグレース、そして謎の女性の姿だった。
* * *
「この指輪、見たことがある」
グレースの傍にいる女性、イスラは魔神の像の台座に描かれている絵を見ながら言う。
確かにそこには、指輪の絵が描かれていた。
そして説明文のようなものが少し。
「指輪には魔神が棲む。
魔神は一つだけどのような者のどのような願いも叶えてくれることだろう。
だが一度でも願えばその者の心は永久に魔神と指輪に囚われることとなる」
どうやら願いを叶えてくれる指輪という代物があるらしい。
だが、ただ願いを叶えてくれるだけのものではなさそうだが。
果たしてイスラはそれをどこで見たのだろうか。
「――何者?」
ふとグレースの横でイスラが振り向く。
グレースも振り向けば、ルークとアメリア、及びドルクーアⅢ世に。
初めて見る現地の青年らしき姿。
もしかすればグレースに心当たりがあるかもしれない。
「そ、それはオレたちのセリフだって。
あんたらこそ誰だよ?」
その青年がイスラの言葉に返す。
よく見れば彼は大事そうに金のランプを抱えているではないか。
あれは......魔法のランプなのだろうか。
グレースが認識するのと同時に。
「それ、ランプ。
魔法のランプか?」
イスラもランプに気がついたようだ。
「ランプ、持ち帰る。
それ、寄越せ」
そしてイスラはそのランプを青年――アラジンに要求する。
だが、ルークやアメリアとここまで乗り越えてきたアラジンは当然容易く手放すはずがない。
「ヤだね、つかなんであんたにあげなきゃいけないんだ?
これはオレが持ち帰るんだ。
オレが少しでもあいつと釣り合えるよう......もっと自信を持てるオレになるために」
このままだと会話は平行線になる。
となると手段は別のものになる。
「――力ずくでも、奪うだけ」
突然イスラは剣を抜く。
そしてその剣の刃先をアラジンへと向ける。
「ちょ、あ、荒事はやめようぜ、な?」
アラジンはランプを抱えながら数歩下がる。
ルークとアメリアがこの場を収めるにはランプをおとなしく渡すか。
それとも戦ってイスラを倒すか。
イスラになんとか納得させて諦めてもらうしかない。
そしてグレースもまた、己の取るべき選択を決めねばならない。
があるだろう。
だが、今この部屋にある財宝もまた欲求を掻き立てるかもしれない。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらアメリアとルーク、そしてグレースのカテゴリです。
しばらくはこちらのカテゴリにご投稿ください。
ルークとアメリアは聞き耳判定で15以上を出せば、声が聞こえます。
遺跡の縦に長い部屋の中で合流できます。
どうやらイスラはアラジンの持っているランプを奪おうとしているようです。
皆さんは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の4つです。
・ランプをイスラに渡す
・戦ってイスラを倒す
・イスラを説得する
・ランプの力を使う
戦う場合はグレースはどちらの味方になることもできます。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!
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まだ暗い、暗視の力を最大限に活用できるように目に集中する
「.....出口は遠い?いや」
扉が見える、外に出られるのか?
「....アラジン、ここを開けるのか?」
「よし、開けるぞ、何があるかわからんから少し離れていてくれ」
グッと力を込めて扉を開ける、するとそこには.....
-----------
部屋は明るかった、外の世界では見たことがない部屋だ、見たところ罠はなさそうだ、なさそうだが.....
>「――何者?」
同族、まぁ本のなかだから違うと思うがシャドウの女性がいた、それとグレースさん
>「そ、それはオレたちのセリフだって。
> あんたらこそ誰だよ?」
だがグレースさんはともかくシャドウの女性は警戒心が強い、なんでだ?
この遺跡に来るくらいだから財宝が目当てか?それにしては....
>「ランプ、持ち帰る。
> それ、寄越せ」
強引だ、遺跡の宝は早い者勝ちということを知らないのか?
>「ヤだね、つかなんであんたにあげなきゃいけないんだ?
> これはオレが持ち帰るんだ。
> オレが少しでもあいつと釣り合えるよう......もっと自信を持てるオレになるために」
少し意外だ
自分だけの願いのため、と思っていたが誰かが関わっているらしい
好敵手かはたまた恋人か、俺にはまだ知り合ってすぐでよくわからない
>「――力ずくでも、奪うだけ」
シャドウの女の剣が抜き放たれた
反射的に背中の二刀の柄に手をかける
「物騒だな、グレースさん。この女とはどういった経緯で知り合った?
事と場合によっては....俺は戦いを選ぶ
今は守る人がいるからな」
>「ちょ、あ、荒事はやめようぜ、な?」
「後ろに下がっていろ、荒事が嫌なら殺しはしない」
俺だって同じ人族を好き好んで殺したいわけではない
だが手加減は...難しい、アラジンと違ってあの女はそれなりに腕が立つように見える
「.....」
すぅっと息を吐いて視界をクリアにさせる、バンダナは外して完全な視野に戻す
三眼を女に向けてその一挙手一投足を凝視する、おかしな動きをしたら即座に行動するためだ
-----------
PLより
00:10:21 グラフ@ルーク ≫ 2d 予備だいす <Dice:2D6[1,6]=7>
23:58:53 グラフ@ルーク ≫ 2d+6 聞き耳 <Dice:2D6[2,2]+6=10>
聞き耳は失敗、まぁしょうがない
PCの感情をすると一番近い選択肢は[戦ってイスラを倒す]ですかね
正確にはイスラを無力化する、が大きいと思いますが
話し合いはそれからですかね(戦闘する場合は)
それにルークもせっかく助けてあげたアラジンの頑張りを無駄にはしてあげたくないと思いますしね
まぁ説得できるなら説得をするに越したことはないんですがね(イスラを)
扉の向こうは天井が高い円柱状の部屋があった。
部屋の中央には魔神のように見える像がある。
礼拝堂に近いイメージだ。
魔神の像のあたりはライトが当たっているかのように仄かに明るくなっている。
* * *
>「この指輪、見たことがある」
「おや、そうですか。」
イスラさんは魔神の像の台座に描かれている絵を見ながら言った。
確かにそこには、指輪の絵が描かれていた。
そして説明文。
「罠は過激で無差別で融通が利かないですが、こういうところは親切ですね。」
どうりでファッティさんがここの遺跡に詳しいわけだ。
ここまでたどり着ける人を雇ったのかもしれない。
その人はこの先に進むつもりだっったのだが進めず、指輪を使ったのだろう。
そして、その指輪をファッティさんが入手した、というのなら辻褄は合う。
または、たまたま指輪を入手して、ランプのことまで突き止めたのかもしれない。
どちらにしても指輪はファッティさんが持っていそうだ。
>「――何者?」
そこには、ルークさんとアメリアさん、及びドルクーアⅢ世に。
初めて見る現地の青年らしき姿があった。
さて、ここからは予想された展開。
先行した男性は無事だったのだ。
そしてランプも入手している。
当然ながら面倒なことは起こる。
青年もこのランプが必要らしい。
イスラさんは依頼を遂行するために必要なのだ。
一触即発なのは火を見るよりも明らかだ。
>「物騒だな、グレースさん。この女とはどういった経緯で知り合った?
>事と場合によっては....俺は戦いを選ぶ
>今は守る人がいるからな」
ルークさんの問いに僕はこう答える。
「遺跡の前です。イスラさんと一緒にいた外国人、ファッティさんに一緒に
遺跡に行ってランプを回収するように依頼されたのですが、
彼が先に依頼した人が戻ってこないので、彼女に再依頼なんてするものですから
僕はことわりました。でも、心配だから来たんですよ。
ご無事だったようで一応は安心しています。」
僕は青年に言った。
「貴方がファッティさんに最初に依頼をされた方なのですね?
そうすると、同じ人が二人に依頼をしたことになるわけです。
少なくとも、ファッティさんが調べた情報ですし、
彼から依頼されたわけですから、ランプは彼に持っていくのが筋だと思います。
持ち逃げは宜しくありませんよ?」
そして、僕はこう付け加える。
「ただし、ファッティさんが重大な違反をすれば話は別ですけどね。」
今の時点では、気に入らないが依頼人を勝手に告知無しに変えたという
理由だけで、ランプを持ち逃げするのはちょっとまずいと思った。
裁判をしたら負ける。
堂々と持ち逃げしたいのなら、彼は報酬を支払わないなどといった、
もっと大きな違反が必要だと判断した。
金と名誉のために使うことを考えたら、用途だけを見る限り
青年のほうが誰かが絡んでいるだけまともな感じがするからだ。
また、青年にはこう質問した。
「ちなみにランプを回収したら、ファッティさんは報酬として
貴方に何を約束されたのですか?」
青年の契約内容を聞いてから、僕はこう答えるだろう。
「どちらにしても、ファッティさんがまともに報酬を支払うような
態度には見えませんでした。」
また、イスラさんにこう言った。
「貴女が命を捨ててでもファッティさんとの契約を遂行しようとするのは
どうしてでしょうか?
この件に関して言えば、ファッティさんが撒いた種でもあります。
最初から貴女か、彼に依頼してちゃんと待っていれば、こんなことにはなっていないのです。
ファッティさんのオーダーミスによって生じたことですから、
この件で貴女が引いたとしても、普通は咎められないことなんです。
それでも、強引に排除してまで回収しなければならないというのは、
単に契約、という理由だけなのでしょうか?」
僕はダメ元ではあるがこう聞くしかなかった。
余計なことはしゃべらないというのも契約だったはずだから
恐らく、何も届かない気はするが。
できることなら、どうにかしたいのだ。
今の僕の発言で、
ファッティさんが青年に仕事を依頼したこと、
それを告知もせずに、無断で依頼先をイスラさんに変えたことも解るはずだ。
* * * * * *
グレースは筋を通すことを重要視しますので、
今の時点ではファッティさんにランプを持っていくのが筋と思っています。
ただし、最初にランプを見つけたのはアラジンさんなので、
アラジンさんが持っていくべきだとも思っています。
まずは情報収集ですね。
これが説得と呼べるものかは微妙ですが、理解しようとする姿勢は見せます。
色々追記しました。
これで青年には持ち逃げできるだけの口実もできたかな。
瓦礫の壁が崩れ、そこから溜まった水が流れ出していきます。
一瞬、その音に紛れて何かが聞こえたような気がしましたけど‥‥多分気のせいですね。
警戒しながら進んでいくと扉がありました。大きい扉です。
>「....アラジン、ここを開けるのか?」
>「よし、開けるぞ、何があるかわからんから少し離れていてくれ」
扉を開けると、そこには――
-*-*-*-*-
扉を開けた先の部屋には既に先客が居ました。
グレースさんと、初めて会うシャドウの女性‥‥何方でしょうか?
>「――何者?」
>「そ、それはオレたちのセリフだって。
> あんたらこそ誰だよ?」
「落ち着いてアラジンさん、あちらの男性は私たちの知り合いです」
私が平和的に自己紹介からでも始めようとしていると、
>「それ、ランプ。
> 魔法のランプか?」>「ランプ、持ち帰る。
> それ、寄越せ」
え、この方は一体何を言い出しているんです?
>「ヤだね、つかなんであんたにあげなきゃいけないんだ?
> これはオレが持ち帰るんだ。
> オレが少しでもあいつと釣り合えるよう......もっと自信を持てるオレになるために」
アラジンさんの願いがどんな願いなのかは分かりませんけど、
それをランプの力を使って叶えようとは考えていないみたいですね。
でも、そんな事を言ってしまうと‥‥
>「――力ずくでも、奪うだけ」
はぁ、やっぱりそうなりますよね‥‥仕方がありません。
「そうなると、こちらも力を使わないといけなくなるのですけど、良いのですか?
どう考えても此方に数の有利がありますよ?」
>「物騒だな、グレースさん。この女とはどういった経緯で知り合った?
> 事と場合によっては....俺は戦いを選ぶ
> 今は守る人がいるからな」
グレースさんが言うには、
このシャドウの女性はイスラという方で
ファッティという外国の商人(?)の依頼でここに居るということ。
グレースさんがイスラと行動を共にしていたのは成り行きだということ。
うーん‥‥いくら依頼でも、あそこまで頑なになるものでしょうか?
もう少し穏便なやり方もあるはずなのに‥‥どうも不自然です。
そしてグレースさんは、アラジンさんにこう切り出します。
>「貴方がファッティさんに最初に依頼をされた方なのですね?
> そうすると、同じ人が二人に依頼をしたことになるわけです。
> 少なくとも、ファッティさんが調べた情報ですし、
> 彼から依頼されたわけですから、ランプは彼に持っていくのが筋だと思います。
> 持ち逃げは宜しくありませんよ?」
>「ただし、ファッティさんが重大な違反をすれば話は別ですけどね。」
私は、今にも切り掛かって来そうなシャドウの女性‥‥イスラさんに尋ねてみました。
「イスラさん、グレースさんはあの様に言ってますけど、貴女は依頼を請けた。
それで合っていますか?」
「それと、これは私の勝手な言い分ですが、貴女のやり方は随分と強引に感じます。
タダで寄越せとか、力ずくで奪うとか、とても良識のある人族の発言とは思えません。
‥‥もし貴女が良識のある人族だというのなら話し合うことが出来る筈ですよね?」
「ククッ、これは儂の独り言だがの、そのファッティとかいうヤツは、
最初からそこの小僧‥‥アラジンには何の期待もしとらんかったという事だろうの。
寧ろ、生きて帰って来られた方が迷惑くらいに考えとるのかも知れん。
そういう意味では剣を抜いて然りかもしれんがの?クカカッ」
「ドルクーアそれは流石に失礼ですよ」「ム?独り言が聞こえてしまったかの?」
========================================
PL 甲子 幸より アメリアも喧嘩腰になってしまいそう‥‥もうなってるかも知れない
14:25:25 甲子 幸@アメリア 2D6+4 聞き耳判定 目標値15 Dice:2D6[4,6]+4=14
14:25:32 甲子 幸@アメリア おしい!
一応、イスラを説得というか戦闘は回避しようとしているつもりです。
ここで戦ったら自分の主人の顔に泥を塗る行為になると考えてくれないかなぁ‥という考え
もし戦いになっても、それはファッティの認めた行為という事になるので回避は不可です。
と同時に重大な違反にもなるのでアラジンは法廷でも勝てます。
これで、イスラは強行手段を取り難くなるはずです。
>コルチョネーラさんへ
イスラとサシで勝負する理由がアメリア達(アラジン側)からすると全く見当たりません。
唐突に、寄越せ!寄越さないなら奪い取る!と言っている相手に対して、
何故そういった配慮が必要になるのでしょうか?
イスラからしても、ルークとの実力差で見てあまりメリットのある話では無いように思います。
グレースと別行動になってしまうのも、出来れば避けたいです。
あ、あとですね、イスラについて気になったことを並べます。
イスラはファッティの部下なのですよね?少なくともファッティはそう言ってるはずです。
依頼を請けたというよりは命令されて遺跡に入ったのではないのかな?と思い、
アメリアはイスラに尋ねた次第です
データについて >あんみつGMへ
イスラの妖精の契約数が1つ多いです。魔法ランクもはっきりしていない箇所があります。
ストーンブラストが行使できるようですし、
土の契約3土ランク6で、炎ランク4か、土の契約4土ランク8、炎の契約1炎ランク2かな?
《回避行動Ⅱ》はフェンサー9レベルで置き換えなのでイスラは習得できません。
ですので、回避基準値は12になるはずです。
今ルークやアメリアの前にあるのは巨大な扉。
>「....アラジン、ここを開けるのか?」
「オレは確かにここを開けてきたぜ。
無駄にデカい部屋に像があるだけだったけどな」
アラジンの弁もあり。
ルークが扉を開いて中に進む。
* * *
巨大な部屋の中で出会う面々。
互いに何者かと問い合う青年と女性。
>「落ち着いてアラジンさん、あちらの男性は私たちの知り合いです」
「え、そうなのか?」
アメリアはアラジンにまずはグレースについて紹介しようとするが。
その前に、女性――イスラは剣を抜いた。
――それに対してルークは応戦の体勢を取る。
>「後ろに下がっていろ、荒事が嫌なら殺しはしない」
そう言ってアラジンの前に躍り出た。
「ま、マジかよ......」
おずおずと後ろに下がるアラジン。
ランプを持って下がった彼に対して、イスラは距離を詰めようとするが。
ルークの存在が邪魔になる。
一触即発の状態でまず口を開いたのはグレースだ。
彼はまず、イスラについて紹介したあと。
アラジンにランプを持ち逃げしてはいけないと語る、条件付きではあるが。
「ば、バカにするんじゃねえよ!
ちゃんと約束してるのに勝手に持ち逃げするわけないだろ!
......まあ願いを使わずに遺跡を出られたら、ちょっとはオレの願い叶えてから渡すかもだけどさ」
グレースの言葉に対してアラジンは不満そうだ。
どうやらランプを自分のものにするつもりはないらしい。
あまり彼の言葉に嘘はなさそうに見える。
>「ちなみにランプを回収したら、ファッティさんは報酬として
> 貴方に何を約束されたのですか?」
彼にそのまま質問を投げかけると。
「別に答える義理はないけど、答えてやるよ。
さっきアメリアたちに話したけどさ、俺にちゃんとした仕事とか身分とか生活とかをくれるんだって」
あまりいい態度ではないが、アラジンは答えてくれる。
またイスラに対して、頑な態度をとる理由を聞くと。
「私の命、ファッティ様のもの。
だから、役に立つ。
それだけ」
どうやらイスラはファッティに深い恩義を感じているようだ。
少なくともイスラの方からは。
故に彼のの役に立ちたいと思いすぎ、周囲がうまく見えないのかもしれない。
>「イスラさん、グレースさんはあの様に言ってますけど、貴女は依頼を請けた。
> それで合っていますか?」
したがって、アメリアの問には当然。
「依頼、違う。
これは任務、使命」
依頼ではなく、ファッティからの命令であると返した。
ただ、続くアメリアの言い分については。
「わからない。
ファッティ様の、役に立つ。
それだけ」
ちゃんと理解してはくれなかったようだ。
* * *
一方、ドルクーアⅢ世の独り言を聞いてちょっと傷ついた表情をしていたアラジンが。
「そういやさ、グレース......だっけ?
さっき言ってたけどファッティの奴って外国人だったのか?
じゃあ、ランプに願いを叶えてもらえないんじゃないか?」
さっきグレースが言ったことが気になったらしく。
つい口に出してしまう。
気になると、言ってしまうようなタイプなのだろう。
「それは、本当か?」
そして、その言葉にイスラが反応する。
「だって、ランプがあった台座に書いてあったし。
ルークとアメリアも読んだよな?
二人も違うところから来たみたいで......」
アラジンが答えている間。
急に金属音が鳴る。
見れば、イスラが剣を落とし、遺跡の床に崩れ落ちているのだ。
「ファッティ様、言った。
ランプ、使えない、不要。
私、使えない、不要、好きにしろ。
ファッティ様、もう答えない」
青ざめた顔でイスラは動かない。
よく見ればその瞳に雫が溜まっているらしい。
どうやらファッティにランプとついでにイスラが不要だと言われたようだ。
おそらくイスラとファッティの間には伝達の手段があったのだろう。
少なくとも事実としてはアラジンもイスラもランプを届ける必要はなくなったようだ。
――それと同時に遺跡が大きく揺れ出す。
まるでこの瞬間を待ち構えていたかのように。
「こ、これもしかして崩れ始めてるんじゃねえか?
ヤバイって、マジでヤバイって。
まだ結構出口までは距離があるんだぞ?」
アラジンが言う通り、遺跡が崩れだしているのかもしれない。
現に、どこかで崩落音が聞こえた。
グレースにはわかるだろうが、ここから入口まですぐにたどり着くのは容易ではない。
しかも崩れだしている中を行かないといけないのだ。
己の持つ最大の強みを生かしても上手くやらねば難しいだろう。
「今度こそ、オレがランプに願うよ。
オレ、まだここで死にたくないからさ」
確実な方法はひとつある。
それは魔法のランプを使うことだ。
だが、それは一つ願いを消費するということ。
自らの力だけで脱出するか。
ランプの力を頼るか。
選択は冒険者たちに委ねられる。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
3人のルート進行です。
グレースが「ファッティが外国人」というワードを言ったので、
アラジンが反応し、イスラとの結末はこうなります。
イスラの顛末からTPを1点獲得できます。
イスラとの結末が確定したので、遺跡の最大の障害が発動します。
崩落が進む中、皆さんは脱出する必要があります。
脱出については判定が必要になります。
判定の基準値は【冒険者レベル+任意の能力値ボーナス】です。
判定は5回連続で行う必要があります。それぞれの目標値は15/17/19/21/23です。
判定には三人中の誰か一人が成功すれば問題ありませんが、
一度でも全員失敗したらそこで失敗となり、アクシデントが起こります。
皆さんは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・自力で脱出する
・ランプの力で脱出する
ダイスを振って出目が悪かった場合、ランプの力に変更することは本進行分ではできません。
またイスラはアクションを起こさない限り動くことはないでしょう。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!
ここまでの話をまとめてみると...
あの青年はアラジンと呼ばれている。
経緯まではわからないが、ファッティさんに頼まれランプを見つけた。
もしかしたら、アメリアさんやルークさんが助力したのかもしれない。
>「ヤだね、つかなんであんたにあげなきゃいけないんだ?
>これはオレが持ち帰るんだ。
>オレが少しでもあいつと釣り合えるよう......もっと自信を持てるオレになるために」
この時点で「依頼されたものだから渡さない」と言われていれば
僕もあんな失礼な質問はしなかっただろう。
釣り合わせたいお相手がいるようだ。
異性で間違いないだろう。
どこまで進んでいるのかはわからないが、意中の相手がいる。
結婚を意識しているのかもしれない。
親を説得するとなると、釣り合うことは重要になってくるからだ。
そこそこ上流階級のお相手なのだろうか?
ファッティさんやアラジンさんが欲しているランプとは
そんな難題も対応できるということのようだ。
あの魔人の指輪も代償がなければ素晴らしい物だと思ったが、
それを上回る代物らしい。
アラジンさんはランプを所有するつもりはなく、
ファッティさんに渡すつもりだったらしい。
「先ほどは失礼な発言をいたしました。今のお話からすると、
ここを脱出するために、ランプを使うことは許されていたということだったんですね。」
ちゃんとアラジンさんの「枠」は存在していたようだ。
まだランプについての情報が十分ではない。
その願いをどこまで、どれだけ聞いてもらえるのかはわからない。
ただ、無制限ならもう既に使っているだろうし、もっと穏便に済んだ気がする。
ただ、ランプをファッティさんに渡せば、
仕事や身分を与えてくれるという話だったようだ。
「僕はかつて身分の高いお相手と恋仲になったことがありましたけど、
色々ありまして諦めたことがあります。
貴方も意中のお相手がいらっしゃって
相応の立場になるためにランプが必要だったわけなんですね。
お答えくださり、ありがとうございました。」
あの場でちょっと匂わす発言が出たことを考えると
ツッコまれることをアラジンさんは潜在的に望んでいると思う。
本当に触れてほしくない話題なら、匂わす発言はしないだろう。
僕はそれぞれの言い分を聞きながら、ランプを使うべき問題、
使わなくても解決できそうな問題を仕分け、
一番良い方法を模索しようと思っていたのだが。
イスラさんからは目新しい話が殆ど出てこない。
命令で仕事をしている、ファッティさんの役に立ちたい。
それだけだ。
* * *
しかしアラジンさんから重要な情報が飛び出した。
願いを叶えてくれるランプは、どうも外国人は対象じゃないらしい。
それを聞いたイスラさんは、独自の通信手段でファッティさんに話したようだ。
その結果、彼女はクビになったようで...
>「ファッティ様、言った。
>ランプ、使えない、不要。
>私、使えない、不要、好きにしろ。
>ファッティ様、もう答えない」
人生のすべてを失ったかのような悲しい表情だ。
「ランプが彼にとって使えない代物だというだけで、
貴女はちゃんと仕事をしたと思いますよ?
できなくても、これだけの難しい仕事であれば
「ご苦労さん」の一言は言って当然でしょう。
それどころか、貴女まで不要などとは...どれだけ勝手な人なんでしょうね。
よっぽど大きな願い事をランプに期待していた、というだけの話です。」
僕はバンダナを出してイスラさんに手渡した。
「わかりました?彼は自分のことしか考えてないんです。
自分の利益のためになる人は大事にするけど、
利益にならないと解ると簡単に捨ててしまう。
彼のことはお忘れになったほうが貴女のためですよ。
貴女の人生は貴女のものなんですからね。」
どちらにしても、ランプをファッティさんに持っていく必要はなくなった。
ならば、使える人が使えばいい。
アラジンさんにとって障害はなくなった・・・・
と、思ったら
――それと同時に遺跡が大きく揺れ出した。
まるでこの瞬間を待ち構えていたかのように。
ここで来ましたか。
僕は、争いが収まらなければ、お宝に手を出して
敢えてトラップを起こすつもりでいたのだが、
それをしなくてすんだ、そう思っていた矢先だった。
どっちみちこうなるなら記念に頂いておこう。
僕は近くにある小さいメタルを頂くことにした。
といっても、古びて曲がった銀のスプーンだ。
このままではスプーンとしても使えないだろう。
でも、材料としては使える。
>「こ、これもしかして崩れ始めてるんじゃねえか?
>ヤバイって、マジでヤバイって。
>まだ結構出口までは距離があるんだぞ?」
「自力で脱出出来たら奇跡と呼べる距離ですよ。
強欲者ホイホイ恐るべしです。」
いやでも、ここまで自力で来れたアラジンさんが地味にすごいと
思ってしまう。僕は最初で引っかかったのだから。
僕はイスラさんの手を引いた
「とにかくここから出ることが先決です。逃げましょう。」
―――――――――――――――――――――――――――――――
コルチョネーラです
近くにあった古びて曲がった「銀のスプーン」を拾います。
持ち帰れたら、これを一対のピアスにリメイクする予定です。
手を出すと罠が発動すると思ってたから我慢してたんだけど、
もう発動しちゃったしね。
本邦初公開!グレースの過去の失恋談ちょっと出ました。
アメリアさんにTPあげられるといいな。
あ...悲しくても恋愛談ならセスさんがいた時のほうが良かったかな?
イスラにはファッティのことは忘れるように、
また、ここから逃げるように促します。
グレースは「自力脱出は無理っぽい」と判断しています。
CP狙い→喩えツッコミ「強欲者ホイホイ」
恋愛ネタに対するツッコミはコメディ狙ってません。
自慢したくなる相手だったらそりゃ匂わせる発言するよね。
ちゃんとツッコんであげるのも重要だと思う
カランカランと金属音が鳴った
あの女が剣を落としたのだ、何かあるのかと思えば女も崩れ落ちた
>「ファッティ様、言った。
> ランプ、使えない、不要。
> 私、使えない、不要、好きにしろ。
> ファッティ様、もう答えない」
「ちょっとその依頼主は....イラつくな」
どうやって会話したのやら...しかし、依頼者のために命張った奴を見捨てるとは....
俺や俺のの同族は理不尽な依頼でも契約したからには命張るって奴が多い
その覚悟もなしに依頼をするとは....その依頼主とやらには契約の大事さというやつを教えないといかんな
敵対をしたといっても向こうにも理由があったわけで今は無い
もちろん仲間を優先させてもらうが、時間があればあの女の手助けをしてやっても良いと....思える
「あったら契約の大切さをその身にしみさせてやる」
ボソリと呟き愛剣を背中の鞘に戻す、血に濡れなくて何よりだ
両手を開けたらもう一度バンダナを額に戻す
すると遺跡が揺れ出した
>「こ、これもしかして崩れ始めてるんじゃねえか?
> ヤバイって、マジでヤバイって。
> まだ結構出口までは距離があるんだぞ?」
まだ距離があるか、走れば抜けられるかもしれんが賭けの要素が大きい
迷っている暇はそんなになさそうだ
>「今度こそ、オレがランプに願うよ。
> オレ、まだここで死にたくないからさ」
「そうか、頼む」
覚悟を決めろ、今更走ったところでどうせ崩落の巻き添えを食らっちまう
静かにアラジンの方へ近づき腕を組んで待つ
「三世にアメリアさん、俺はこのアラジンの魔法のランプとやらにかけてみる
伝承が本当なら無事に脱出できるかもしれないな」
グレースさんにあの女――イスラといったか――も一緒に抜け出せる...はず、グレースさんも多分今動いたところで抜け出せる確率は低い、ということくらいわかっているはずだ
---------
PLより
・ランプの力で脱出する
を選択します、もったいない気もしますが安全第一!
ドルクーアの独り言はアラジンさんを傷つけてしまったようです。
「こら、ドルクーア」「フン、儂は間違った事は言っておらん」
この性格は治しようが無いでしょうね‥‥
>「そういやさ、グレース......だっけ?
> さっき言ってたけどファッティの奴って外国人だったのか?
> じゃあ、ランプに願いを叶えてもらえないんじゃないか?」>「それは、本当か?」
私の話には耳を貸さなかったイスラさんが驚いたようにそう聞き返して
>「だって、ランプがあった台座に書いてあったし。
> ルークとアメリアも読んだよな?
> 二人も違うところから来たみたいで......」
「確かにあの台座には、砂漠の民でないとランプは扱えないような事が記されて‥‥」
突然、床に落ちた剣が放つ金属音が響き、
そちらを見やると、イスラさんが力無く蹲っていました。
「ちょ、どうされたんですか?」
まさか、身体の具合でも‥‥と考えていると
>「ファッティ様、言った。
> ランプ、使えない、不要。
> 私、使えない、不要、好きにしろ。
> ファッティ様、もう答えない」
青ざめた顔で涙を溜めながら言葉を漏らしています。つまりそれって‥‥
「フン、やはり儂の言ったとおりではないか。今度はこの娘まで見限りおった」
「そんな身勝手な‥‥ランプだけならまだしも、こんな簡単に人を切り捨てるだなんて!」
私は居ても立ってもいられず、イスラさんに精神の安定をもたらす奇跡の力をもたらします。
「‥‥あ、あれ?」どうやら、奇跡は起こっていないようです‥‥
「ごめんなさい、もう少し‥‥」
待っていて下さい。と言おうとした時、遺跡が大きく揺れ始めました。
>「こ、これもしかして崩れ始めてるんじゃねえか?
> ヤバイって、マジでヤバイって。
> まだ結構出口までは距離があるんだぞ?」>「今度こそ、オレがランプに願うよ。
> オレ、まだここで死にたくないからさ」
もうランプに頼るしか手段は無さそうですね。ランプの魔神‥‥危なくは、無いですよね?
========================================
PLより ここで1ゾロ出るなよーーーー!!!
ランプの力で脱出するを選択します!遂に魔神(?)とご対面か!?
21:03:46 甲子 幸@アメリア 蹲るイスラにサニティを行使 2D6+11 Dice:2D6[1,1]+11=13
21:03:52 甲子 幸@アメリア うわぁお
21:04:04 甲子 幸@アメリア もう一回 2D6+11 Dice:2D6[4,6]+11=21
時間的にもう一回の方は間に合いそうに無いので破棄してください。
アメリア【HP】42/42【MP】45/50 魔晶石[5点]4/4 マナチャージクリスタル[5/5]
ドルクーアIII世(前半身)【HP】64/64【MP】71/72
ドルクーアIII世(後半身)【HP】58/58【MP】20/20
ランプを持ち帰る際の目的についてふんわり語るアラジン。
>「僕はかつて身分の高いお相手と恋仲になったことがありましたけど、
> 色々ありまして諦めたことがあります。
> 貴方も意中のお相手がいらっしゃって
> 相応の立場になるためにランプが必要だったわけなんですね。
> お答えくださり、ありがとうございました。」
グレースはそんなアラジンの言葉から推測して。
自分の話を交えつつ、彼に向けて語ってみる。
「......へ?
な、なんでアティファが王女だって知ってんだよ!
じゃ、じゃないや!
違うからな、今の違わないけど、違うんだからな!」
急に言い当てられたことにすっかり驚いて。
アラジンはうっかり相手の情報について漏らしてしまう。
どうやらアラジンの想う相手はアティファという名の王女だそうだ。
現実なら貧民と王女が結ばれることなどまずありえないだろうが。
現実よりもオーバーな物語の世界ならあるいは、ありえることなのだろうか。
* * *
一方、イスラはファッティにとって不要との宣告をされたのか崩れ落ちる。
>「ちょっとその依頼主は....イラつくな」
契約を重んじるシャドウたるルークはそんな横暴に腹が立ち。
>「わかりました?彼は自分のことしか考えてないんです。
> 自分の利益のためになる人は大事にするけど、
> 利益にならないと解ると簡単に捨ててしまう。
> 彼のことはお忘れになったほうが貴女のためですよ。
> 貴女の人生は貴女のものなんですからね。」
グレースはイスラのことを言葉によって慰めた。
>「‥‥あ、あれ?」
>「ごめんなさい、もう少し‥‥」
彼女のことを心配する気持ちもアメリアには確かにあったのだが。
悲しくも彼女の想いは奇跡の形を成すことはできなかった。
「私、不要......」
イスラがまだ立ち直れない様子を見せていたその時。
異変は起こった。
遺跡が少しずつ、しかし確実に崩落を始めたのだ。
>「とにかくここから出ることが先決です。逃げましょう。」
その最中、グレースはイスラの手を引いて逃げようとする。
イスラの体に力はなく、引きずろうと思えばできなくもないだろう。
>「そうか、頼む」
一方ルークはアラジンのランプの力に頼むことにした。
ルークほどの実力があれば抜け出せないとは限らないが。
皆が無事に抜けられる手段に懸けたのだ。
これにはアメリアも同意する。
「わ、わかった!
......ていうか、オレまだ初めて使うし。
本当に叶えてくれるのかもわかんねーけど、やってみるぞ。
力を貸してくれよ、魔法のランプ!」
アラジンはランプをこする。
するとランプの口から金や銀、白にと燦めく煙が溢れ出て。
「はじめまして、マスター。
砂漠の神に愛されし偉大なる子よ。
慈愛に満ちた神の恩寵。
マスターの願いを三つまで叶えて差し上げましょう」
太陽のような金色の髪と。
砂の大地のような褐色の肌を露わにした少年が煙の中から姿を現した。
その見た目だけだとまだ成人を迎えていない子供のようでもある。
「僕は、ランプの精ナーゼル。
よろしくお願いします、マスター。
それと、マスターのお友達の皆さん」
彼、ナーゼルは空中で綺麗にお辞儀してみせる。
そう――彼が普通の子供と違うところを挙げるとすれば。
今のように煙の中でぷかぷか浮かんでいることだ。
むしろ下半身の方は煙と合わさってよくわからなくなっている。
「お前が本当にランプの精か?
......あんまりすごそうじゃないな」
そんなナーゼルの姿を見ながら。
アラジンはぽつり感想を漏らす。
ナーゼルは彼の様子にむっとした顔をして。
「マスターのお言葉とはいえ、少し失礼じゃないかな?
じゃあ少し僕の力を見せてあげよう」
ちょうどその時。
天井で何かが崩れるような音がした。
上部にあった巨大な石の柱が折れて落ちてくるではないか。
それはアメリアのいる辺りを目掛けて落ちてくる。
ルークが体を張ってアメリアを逃せば、彼女への直撃を防ぐことができるだろう。
だが、ルークがもし動かなくとも。
ナーゼルがパチンと一つ指を鳴らせば、光を放ち石の柱は中で砕け。
さらさらとした砂だけが宙を舞う。
「今のはサービスだよ。
どうかな、マスターにお友達の皆さん。
僕の力......信じてくれるかな?
信じてくれるなら、さあさあ、僕に向かって一つ目の願いをどうぞ、マスター!」
得意げにニヤリと笑うナーゼル。
どこかぽかんとした顔で口を開けていたアラジンだったが。
「そ、そうだったな。
ていうか、こんなことしてる場合じゃねえっての。
えっと、ナーゼル?
お前の力が嘘でも本当でもいいからさ。
オレたちのことここから出してくれよ!」
そう、一つ目の願いを告げる。
この遺跡から出して欲しい。
それがアラジンの最初の願いだ。
「はいはい、ここから出して欲しいだね。
マスターの一つ目の願い、受領しました。
うーん、そうだなあ......脱出の方法はいっぱいあるんだけど。
どうせなら、面白い脱出法のほうがいいよね。
じゃあ、行くよ......そーれ!」
うんうんといろいろ考えている様子のナーゼルだったが。
何やら思いついたらしく、先ほどのように指をパチンと鳴らす。
すると、現れたのは一つのアンティークな雰囲気漂う絨毯であった。
「絨毯、これがなんなのさ?」
見てすぐ反応を返すアラジンに対して、待ったというポーズを取りながら。
「これはただの絨毯じゃないさ。
空飛ぶ絨毯だよ!
マスターたちが上に乗って飛んでいけば。
上に空いてる穴から遺跡の外へとひとっ飛び?
どう、スリルがあって楽しいと思わない?」
ナーゼル曰く、これはただの絨毯ではなく。
魔法の絨毯であるのだそうだ。
これに乗って、遺跡の穴から外へ飛んで脱出してしまおうというのが彼のアイディアらしい。
「さあさあ、早く乗った乗った!
遺跡は待っちゃくれないよ!」
ナーゼルが急かすが彼の言葉も嘘ではない。
この間もどこかで何かが崩れているのだから。
助かりたければ絨毯の方に乗るしかないだろう。
アラジンはきっと自分から乗るだろうが。
イスラについては、どうであろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
3人のルート進行です。
アメリアが読み通り自動失敗したので、TPを1点差し上げます。
グレースはもっと頑張れる気がするので、今回はCPあげません。
【NPC:男性】に【ナーゼル】を登録しておきます。
アラジンは『遺跡から出して欲しい』と一つ目の願いを使ったため。
魔法のランプに使える願いはあと二つになりました。
【分類:道具】に【空飛ぶ絨毯】を登録しておきます。
くっつけば騎獣も含めて全員なんとか乗れるでしょう。
とりあえず現時点では絨毯に乗らないと危険な状況です。
どうしても乗りたくないのならそれもまた自由ですが。
アラジンは乗ってくれるでしょうが、
イスラについてはアクションを起こさないと乗らないかもしれません。
他にも何かございましたらお好きにどうぞ!
俺が頼むと、アラジンは即座にランプを使い始めた、多分使わないとどうにもならないってことを理解しているのだろう
>「わ、わかった!
> ......ていうか、オレまだ初めて使うし。
> 本当に叶えてくれるのかもわかんねーけど、やってみるぞ。
> 力を貸してくれよ、魔法のランプ!」>「はじめまして、マスター。
> 砂漠の神に愛されし偉大なる子よ。
> 慈愛に満ちた神の恩寵。
> マスターの願いを三つまで叶えて差し上げましょう」
砂漠の神?いやまぁそれはいいとして少年のような奴が出てきた
見た目は若いが....こんな不思議な状況で出てきたところからまぁ伝承はほんとと見ていいだろう
>「僕は、ランプの精ナーゼル。
> よろしくお願いします、マスター。
> それと、マスターのお友達の皆さん」
ふわふわと飛び少年の幼い容貌が相まって緊張感が抜けそうになるがまだ安心できない、遺跡は今も崩れそうなのだから
少年――ナーゼルが口を開く瞬間、天井が崩れた、その下には――アメリアさん達
>「マスターのお言葉とはいえ、少し失礼じゃないかな?
> じゃあ少し僕の力を見せてあげよう」
間に合う...が多分間に合うだけだ、対処まで時間は取れない
「あぶ....ない!!」
まだ近いからよかったけど....もうすこし離れていたらと思うとぞっとする
まぁ俺が怪我をする程度なら....良いと思う、あとは任せた....
直撃する場に被るように体を持って行く、目を閉じ衝撃に備えたが、衝撃は来なかった
――パチン
軽く指を鳴らす音が聞こえた、ふと上を見上げれば砂が――
「ぶわぁっ!!ごほごほ!!」
もろに顔に砂が直撃した、口がザラザラする
ぺっぺっと口から砂を吐き出しつつも顔を上げる
>「今のはサービスだよ。
> どうかな、マスターにお友達の皆さん。
> 僕の力......信じてくれるかな?
> 信じてくれるなら、さあさあ、僕に向かって一つ目の願いをどうぞ、マスター!」
サービス....確かに大怪我はしなかったからありがたいが...砂じゃなくてせめてなにか他の物に変えて欲しかった
目にも入ってちょっと辛い、あぁ額の目をバンダナで隠しといて良かった、ごみが入ると全然取れないんだよな、あれ。痛いし
それとアラジンがここから出してくれ、と願った、正直なところ"オレたち"って言ってくれて安心した
"オレを"なんていって俺らは運ばれない、とかなったら危険すぎる
>「さあさあ、早く乗った乗った!
> 遺跡は待っちゃくれないよ!」
急かすナーゼルに従って絨毯の上に乗る
しかし....
「ゴホゴホ...砂が入って....全然目が開かねぇ......喋りにく........」
こいつをどうにかして欲しい.....落ち着いたら水を使って口をゆすごう
うん、それがいい
--------
PLより
CP狙いの砂を口の中に入れるギャグ(ルークがやってもグレースさんに入るのかな?)
シリアスさんをバイバイさせてやったぜ
18:05:28 グラフ@ルーク ≫ 予備ダイス 2d6 <Dice:2D6[1,5]=6>
18:05:03 グラフ@ルーク ≫ 2d+6 宝物鑑定判定 絨毯 <Dice:2D6[2,6]+6=14>
>「私、不要......」
そのファッティという方は、イスラさんにとってとても大きな存在だったのですね。
そうで無いならここまでの落ち込み方はしない‥‥出来ないはずです。
>「とにかくここから出ることが先決です。逃げましょう。」
グレースさんはそう言ってイスラさんの手を引いています。
でもイスラさんの身体に力は無く立ち上がるのも儘ならない様子です。
私はイスラさんの傍に座り、目線を合わせて切り出します。
「イスラさん、聞いてください。
このままでは遺跡の崩落に巻き込まれて、
生きて此処を出ることは、多分出来なくなります」
お願い、私はこんな悲しい物語を認めたくない。応えて‥‥
「貴女は本当にそれで良いのですか?
不要だと言われただけで、
自分を終らせてしまっても本当に良いのですか?」
違う。そうじゃない。終わりたいだなんて思っているはずが無い。そうでしょう?
「ファッティという方にとってイスラさんが
どんな存在だったのかは私には分かりません。
‥‥でも、イスラさんにとってのファッティさんは、
きっと掛け替えの無い存在だったのでしょう?」
私は、こんなにまで誰かを一途に想いつづけられるこの人が羨ましい。だから‥‥
「だったら、もう一度ファッティさん会いに行きましょう。
会って、目を見て、言葉を交わして、それでも想いが叶わないのなら
その時になって初めて心の底から泣くべきです」
だから‥‥こんな所で死んでほしく無いんです!
>「あぶ....ない!!」「ぶわぁっ!!ごほごほ!!」
「ふぁ!?ルークさんいきなり何ですか!?
今、真面目な話をしているんですから邪魔しないで下さい!
‥‥‥‥って、何で子供が?いつの間に?それに浮いて?ええ?」
私も大概、周りが見えていないようです。反省しないと‥・・
聞けば、ルークさんは私たちを助けようとしてくれていたみたいです。
「怒鳴ったりしてごめんなさい」珍しく平謝りです‥・・
-*-*-*-*-
ランプの精ナーゼル。見た目も言動も少年のような彼はそう名乗ります。
>「今のはサービスだよ。
> どうかな、マスターにお友達の皆さん。
> 僕の力......信じてくれるかな?
> 信じてくれるなら、さあさあ、僕に向かって一つ目の願いをどうぞ、マスター!」
言われたアラジンさんの願いは勿論、私たち全員の脱出です。
本当にアラジンさんは素直な良い人ですね。
アラジンさんがそう願い、ナーゼルが出した答えは"絨毯"でした。
いえ勿論、ただの絨毯なはずは無く彼曰く"空飛ぶ魔法の絨毯"なのだそうです。
>「さあさあ、早く乗った乗った!
> 遺跡は待っちゃくれないよ!」
私はドルクーアに跨って少しでも絨毯のスペースを空ける努力をします。
彼は必要性の無い彫像化を嫌がるので、こうするしかありません。
「さぁ、イスラさんも早く乗って、一緒に行きましょう。まずはそれからです」
そう言って手を差し出します。伸ばした手を握ってもらえる事を祈りながら。
========================================
PLより
そういえば、アメリアは元々天然だった事を思い出しました。
TP狙いついでにルークのCP狙いを補強したかった‥・・難しいなぁ(特にTP)
イスラのことをどうしても蔑ろには出来ないアメリア
アメリア的には栞の事はどうでもいい事なので、好きなように動いています。
その悲しみは1ゾロでぶち壊す!所存ですw
僕の推理は概ね的中した。
アラジンさんには意中のお相手がいたようだ。
>「......へ?
>な、なんでアティファが王女だって知ってんだよ!
>じゃ、じゃないや!
>違うからな、今の違わないけど、違うんだからな!」
「え?! 王女様だったんですか?
...って実名出しちゃってますし。
しかも、先ほどナチュラルに『あいつ』って仰ってましたよ?!」
ツッコミどころはそっちじゃないだろう!?と言われそうだが
思わず入ってしまった。
相手は間違っていないけど、関係は微妙ってことだろうか。
「王族のお方と直接お話されていたんですか?
今のお話からすると、フレンドリーにお話できる間柄みたいですね。
どこで出会われたのか気になりますね。」
普通なら面倒な手続きを経てようやく謁見だろうが、
アラジンさんの場合、接点が思いつかない。
慣れ染めはちょっと気になるところだ。
* * *
誘導尋問にもあっさりと引っかかりやすそうなアラジンさんとは
対照的なイスラさんは、僕が呼びかけても力なく動かない。
アメリアさんからの魔法も効果が出なかった。
>「私、不要......」
アメリアさんは、イスラさんにもう一度ファッティさんに会うことを勧めた。
それも一考だと思う。
彼女のメンタルをどうにかするには、「イスラさんを必要とする誰か」が
必要なんだと僕は思った。
「貴女を必要とされる方は必ずいらっしゃいますよ。
というか、貴女の実力でしたら雇いたい方はたくさんいると思うんですけどね。
貴女がそれを望んでいるのならお手伝いしますよ?」
シャドウらしい契約に献身的な所といい、剣の腕前といい、
余計なことを語らぬ口の固さといい、王族のSPも務まりそうだ。
ただ...一つ彼女には欠点がある。
それは「自分を売り込む」ことができないという点。
それがどうにかなれば、解決できそうな気がする。
それとも、もっと大きな意味で自分を必要とする相手が必要なのだろうか?
それはまだわからない。
イスラさんの意向を尊重しよう。
僕は手を引いて逃げるように促すが、
身体に力がなくなっている。これはまずい。
* * * *
アラジンさんが呼び出したランプの精は、
金髪と褐色の肌の少年。
名前はナーゼルと名乗った。
「アラジンさん助かります。
...おや、お若いランプの精とは予想外でしたね。
黒髪ポニーテールのおっさんあたりかと思っていましたのに。」
アラジンさんがちょっと期待はずれな発言をすると、
ナーゼルさんは指をパチンと鳴らして、石の柱を消してみせた。
かっこよく庇ったルークさんが砂煙を吸い込み咽こんでしまった。
アラジンさんがここからの脱出を最初の願い事として告げると、
>「はいはい、ここから出して欲しいだね。
>マスターの一つ目の願い、受領しました。
>うーん、そうだなあ......脱出の方法はいっぱいあるんだけど。
>どうせなら、面白い脱出法のほうがいいよね。」
「いえ...普通でいいんですけど...」
この手のタイプは無駄に凝ったりこじゃれる傾向がある。
僕がそう言ったところでマスターじゃないからスルーされる。
出てきたものはアンティークな敷物だ。
>「これはただの絨毯じゃないさ。
>空飛ぶ絨毯だよ!
>マスターたちが上に乗って飛んでいけば。
>上に空いてる穴から遺跡の外へとひとっ飛び?
>どう、スリルがあって楽しいと思わない?」
普通なら喜んでいた所だろう。
しかしこちらには動けない女性がいる。
普通にテレポートのほうが僕としては有難かったのだが...
「あれに乗って脱出します。動けますか?」
僕はイスラさんに再び移動するように促したが動かない。
>「さぁ、イスラさんも早く乗って、一緒に行きましょう。まずはそれからです」
アメリアさんも手を差し出した。
が、僕が手を引っ張ってもダメだったのだから、結果は同じ気がする。
「...動けそうもないですね。ではちょっと失礼しますよ?
ここで瓦礫の下敷きにはさせませんから。」
左腕を取って肩にかけるとヒョイと持ち上げた。
いわいるお姫様だっこというスタイルでの強制搬送である。
「はい、一名様ご案内。...力がないのでできればセンターにお願いします。」
絨毯の端じゃあ落ちるかもしれない。真ん中に座らせることにする。
まだいるようなら僕はナーゼルさんに質問をする。
「あのー、ちょっと質問なんですが、貴方の魔法の力というのは、
自分自身のために使うことはできるんですか?
それとも、マスターの願いを聞くためだけしか使えないのでしょうか?」
何となくなんだが、魔神の類って「人のために魔法は使えるけど
自分のためには使えない」ってイメージがあるためだ。
「今後はアラジンさんの就活とイスラさんの婚活になるんでしょうね。」
ぽつりと僕は呟いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
コルチョネーラです
CP狙い3点
・アラジンさんにツッコミを入れました。
・「ポニーテールのおっさん」ネタはちょっと厳しいかな
・最後、ちょっとボケが入ってます、というか素で間違えています。
「ポニーテールのおっさん」が気になる人は「大魔王シャザーン」で検索を。
彼は魔法を使うときに「パパラパー」と言うんですよ。
「親戚です」なんて言われたらどうしようw
イスラさんはグレースが強制搬送しました。
イスラさんに再就職支援も思案中。
ただ、本人がそれを望んでいればの話ですけどね。
(何気に生真面目な近衛隊長と年齢釣り合ってるんですよねー。)
ファッティさんはもはや指輪を回収どころじゃなくなったみたいですね。
うっかり口を滑らしてしまったアラジンに対してグレースは突っ込みを叩き込む。
「べ、別に最初はたまたま、本当にたまたまあっただけだっての。
あんまりしつこく聞くなよな......!」
アラジンの方はというとあまり深くは突っ込んで欲しくないらしい。
恥ずかしさや勿体振り、そして引け目などいろんな理由が混ざっていそうだ。
一方でアメリアはイスラの傍に座り、言葉で訴え続ける。
もう一度ファッティに会いにいくべきだと。
こんなところで自分を終わらせてはいけないのだ、と。
「お前、どうして......?」
そんなアメリアの言葉にイスラもついには反応を見せる。
しかし、いや、だからこそというべきか。
アメリアは気づかなかった。
自分の身に降りかかりそうになっていた危機について。
だからこそ、ルークが身を挺して守ってくれたことにも気づかず。
邪魔をされたと勘違いして叱ってしまう。
砂まみれになったこともあり、ルークはちょっと不憫だったかもしれない。
* * *
空を飛ぶことのできる魔法の絨毯。
これに乗ることで冒険者たちは遺跡から脱出できるという。
>「さぁ、イスラさんも早く乗って、一緒に行きましょう。まずはそれからです」
アメリアがイスラに手を伸ばすと。
ほんの少し反応を返すが、まだ迷ってしまっているようだ。
>「...動けそうもないですね。ではちょっと失礼しますよ?
> ここで瓦礫の下敷きにはさせませんから。」
そんなイスラをグレースが強制的に抱え、絨毯の上に乗せる。
彼女は抵抗の素振りを見せず、中央に置かれることだろう。
「よ、よし、オレも乗るぜ!
......んで、どうしたらいいんだ?」
冒険者たちが絨毯に乗ったあと、アラジンもそれに乗り。
ナーゼルにどうすればよいのか問いかける。
「絨毯は想いの力で飛ぶのさ。
上がれと念じれば上に上がるし。
曲がれと念じれば思った方に曲がる。
降りたい時は降りたいと念じればいいんだ」
どうやらこの絨毯は思うことで、操作できるらしい。
思った通りに絨毯を動かすことで、空を飛べるというのだ。
「えっと、念じればいいんだな。
上がれ......上がれ......!」
別に口に出す必要はないとは思うが。
アラジンは想いを言葉に発しつつ念じた。
彼の思いが届いたからか、それとも他の誰かが一緒に念じたからかはわからない。
だが、絨毯はふわりと浮き上がる。
「......上がった!
上がったぜ!
このまま上に空いてる穴に向かっていくぞ!」
アラジンの言う通り、絨毯は冒険者たちを乗せて上の穴へと向かっていき。
そのまま、外へと......。
* * *
外に出た冒険者たちを待っていたのは砂漠の日照りだった。
見渡せばどうやら獅子の姿をした遺跡の背中の部分から飛び出してきたようだ。
「よっしゃあ、外だ!
オレ、生きて出られたんだな」
アラジンがランプを持ちながら片手でガッツポーズを決める傍ら。
「外か、一体いつ以来だろう。
光も風も、この暑ささえ気持ちいいや......」
ナーゼルはどこか感動した様子で外の景色を伺っていた。
「このまま、オレたちの街まで帰ってもいいよな?
みんな、待ってるだろうし」
アラジンは冒険者たちに問う。
このまま絨毯に乗って帰るつもりのようだ。
彼が今見ている先に街があるのだろう。
「......ファッティ様」
イスラもまたどこか遠い目で同じ方を見つめていた。
「そうだね、きっとこの絨毯ならマスターの街までひとっ飛びさ。
でも、そう簡単には行かないみたいだよ」
だが、ナーゼルに何かに気づいていたようだ。
遺跡を出てもまだ終わりではない。
――本体たる部分が残っているのだ。
「強欲なる者共よ。
決して我は汝らを逃がしはせぬ」
ゴゴゴ......と重い音と共に。
よく見れば獅子の頭部が動いているではないか。
「財宝を持ったまま、生きては返さぬ。
裁きの火球を受けるが良い」
口が大きく開き、炎の球が吐き出される。
その球は幸運なことに絨毯のすぐそこを突き抜けていった。
「な、なんだよ......まだあんのかよ!
あんな球に当たったら燃えて火傷しちまうじゃんか」
一回喰らえばアラジンの言う通り火傷してしまうかもしれない。
勿論何度も喰らえば命に関わることもあるだろう。
「だったら、マスターは僕に願えばいい。
でもマスターが叶えられる願いはあと二つ。
後悔しないように大事に使うといいと思うよ」
そんなアラジンにナーゼルは提案する。
願えば、危険もなく切り抜けられるはずだと。
だが、アラジンに残された願いはあと二つしかないのも事実である。
「ど、どうすっか......。
つってもまた次の火の玉がすぐ飛んできちゃうな。
なあ、ルークたちはどうするよ?」
アラジンはルークたちに問いかける。
あまり悩んでいる時間はない。
―――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
脱出ルート進行です。
いろいろ試みられていたので、シーンにCPを1点差し上げましょう。
直接対象になるのはグレースのみです。
魔法の絨毯に乗って脱出しましたが。
最後は遺跡の本体に襲撃されます。
皆さんは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・自力で離脱する
・ランプの力で離脱する
自力で離脱する場合火の玉を計6回振り切れば、遺跡から十分に離れることができます。
基準値は冒険者レベル+精神力Bで目標値18の1回10秒の判定を計6回行ってください。
失敗すると、指定された一体に2d6+5点の炎属性魔法ダメージを与える火の玉が飛びます。
対象、及び失敗時に受けるダメージは以下の順番の通りになります。
イスラ(15)・アメリア(12)・アメリア(10)・アメリア(13)・アメリア(12)・グレース(15)
やたらアメリアが続いたのは何故か私もわかりませぬ。
判定については各PC2回ずつ行います。
アメリアが1~2回目、グレースが3~4回目、ルークが5~6回目分のダイスをお振りください。
自身が判定の担当でない場合、他のPCが判定を行っている間に以下の行動が取れます。
・自身が可能な10秒で終わる行動
・他キャラクターをかばう(6回中1回のみ)
他にも何かございましたらどうぞ!
=============================
○対象決定
16:16:37 あんみつ@GM 火の玉1回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[6]=6
16:16:48 あんみつ@GM 火の玉2回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:16:58 あんみつ@GM 火の玉3回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:17:07 あんみつ@GM 火の玉4回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:17:15 あんみつ@GM 火の玉5回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[1]=1
16:17:24 あんみつ@GM 火の玉5回目(アメ・グレ・ルー・ドル・アラ・イス) 1d6 Dice:1D6[2]=2
○適用ダメージ
16:29:14 あんみつ@GM 火の玉ダメージ1回目 2d6+5 Dice:2D6[4,6]+5=15
16:29:21 あんみつ@GM 火の玉ダメージ2回目 2d6+5 Dice:2D6[2,5]+5=12
16:29:29 あんみつ@GM 火の玉ダメージ3回目 2d6+5 Dice:2D6[3,2]+5=10
16:29:37 あんみつ@GM 火の玉ダメージ4回目 2d6+5 Dice:2D6[3,5]+5=13
16:29:44 あんみつ@GM 火の玉ダメージ5回目 2d6+5 Dice:2D6[3,4]+5=12
16:29:52 あんみつ@GM 火の玉ダメージ6回目 2d6+5 Dice:2D6[4,6]+5=15
「それは素敵なお話ですね。」
僕はアラジンさんの照れたような返答に対し、それだけ答え
それ以上はツッコまなかった。
アラジンさんと王女様との出会いというのは、運命的なものだった。
偶然に出会うというのは運命的な出会いである一方
職場や、紹介などでの出会いは「ベタな出会い」である。
確率でいえばレアなんだろうと思う。
イスラさんが絨毯の中央にに座り、皆もくっついて座る。
最後にアラジンさんが乗りこみ、浮上を念じると絨毯はふわりと浮き上がった。
>「......上がった!
>上がったぜ!
>このまま上に空いてる穴に向かっていくぞ!」
崩れて空が見えている穴から外界に飛び出す。
振り返ると、獅子の背中から出てきたようだ。
そのまま絨毯は高度を上げていく。
>「このまま、オレたちの街まで帰ってもいいよな?
>みんな、待ってるだろうし」
「ええ。帰りましょう。」
僕にしてみれば、あちらから来ていきなり遺跡の前だった。
街なら安全そうな気がするし、ほっとする。
>「そうだね、きっとこの絨毯ならマスターの街までひとっ飛びさ。
>でも、そう簡単には行かないみたいだよ」
ナーゼルさんは不吉な発言をする。
その正体はすぐにわかった。
>「財宝を持ったまま、生きては返さぬ。
>裁きの火球を受けるが良い」
アナウンスと共に、ライオンの口から火炎球が飛び出してきたのだ。
初弾は絨毯の下を掠めただけで済んだ。
>「な、なんだよ......まだあんのかよ!
>あんな球に当たったら燃えて火傷しちまうじゃんか」
「こちらも遠慮して少しにしたんですけど、容赦ないですね。
入口すぐのファイア-ウォ-ルを食らいましたから。」
もうこんがりは勘弁願いたい。
あの遺跡は「砂漠の民の願い」を聞き届けるためのランプを擁していた。
なぜ、「砂漠の民」限定なのか。
国外まで使えるものなら、国際紛争の火種になるのは当然想定されるが、
少なくとも、砂漠の民を救うための遺跡だったのではないか、というのが僕の仮説だ。
財宝も、砂漠で大した作物もできない厳しい環境をどうにかするための資金である。
だから、外国人や、異世界の住民は遠慮すべきなのだと。
少なくとも、この遺跡の主はそれを期待したのだろう。
それで、僕が持ちだしたのはほんの少しにすることにしたのだ。
それにしても、何も持たない人まで攻撃してくるとは相変わらず融通が利かない。
>「ど、どうすっか......。
>つってもまた次の火の玉がすぐ飛んできちゃうな。
>なあ、ルークたちはどうするよ?」
僕は即座に答える。
「炎のダメージを抑えていきます。ここは逃げ切りましょう。」
アラジンさんのドライブセンスも明暗を分けるだろう。
僕は神の言葉を呟き始めた。
まずは炎のダメージに対し防護を張る。
ルークさんがイスラさんを庇って火傷をした。
魔法は間に合ったが、これが全部ではない。
もう一つ、汎用的にダメージを押さえる魔法も追加する。
庇いたいけど、魔法に専念するのが僕の仕事だ。
火傷をしたルークさんを癒すアメリアさん。
なんか夫婦の会話みたいだ。
でも過剰反応されそうだから、口には出さないでおこう。
「伏せて!」
なんかアメリアさんばかり狙っている気がするのは気のせいだろうか?
そう言っていると、僕のほうにも飛んできた。
「アラジンさんナイスです。」
もう絨毯の扱いには慣れてきたのだろう。躱すことができた。
「...もう届きませんね。」
振り返ると、ライオン遺跡はもう小さくなっていた。
もう二度とあそこには行くものか。
「あそこから生還したのは僕らで2組目になるんでしょうね。
最初の一人は、魔神の指輪を持ち去った人です。」
過激なアトラクション。貴重な生還者として僕らは話題になるのだろうか?
―――――――――――――――――――――――――――――
コルチョネーラです。
1回目...フィールドレジスト発動(炎) 成功 (5点魔晶石より消費)
2回目...フィールドプロテクションⅡ 発動 (成功)(10点魔晶石より7点消費)
3回目(ダイス担当 アメリアさん命中)
4回目(ダイス担当 アメリアさん回避)
MP42/44
魔晶石(3点)4/3 (10点魔晶石から7点消費分含む)
(5点)5/7 (10点)6/7
19:27:50 コルチョネーラ@グレース ≫ 火の玉 4回目 2d+11 <Dice:2D6[6,3]+11=20>
19:27:21 コルチョネーラ@グレース ≫ 火の玉 3回目 2d6+11 <Dice:2D6[1,5]+11=17>
19:19:33 コルチョネーラ@グレース ≫ フィールドプロテクションII 発動 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
19:18:45 コルチョネーラ@グレース ≫ フィールドレジスト(炎)発動 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
絨毯に乗った、アラジンがどうするか迷っているようだがナーゼルが教えたらすぐに飛ぶことができた
>「......上がった!
> 上がったぜ!
> このまま上に空いてる穴に向かっていくぞ!」
「ようやっと脱出か」
中央に座るイスラを見ながら呟く、アメリアさんの言葉で少しはよくなったかもしれないが一応監視くらいはしておいていいだろう
でも....俺の中では既に敵としてみることはできなくなっていた
--------
>「このまま、オレたちの街まで帰ってもいいよな?
> みんな、待ってるだろうし」
「わかった、俺もそのほうが好都合だからな、頼むアラジン」
>「そうだね、きっとこの絨毯ならマスターの街までひとっ飛びさ。
> でも、そう簡単には行かないみたいだよ」
簡単にはいかない?
もうこうやって外に出るというのに.........
声が聞こえる
>「強欲なる者共よ。
> 決して我は汝らを逃がしはせぬ」
不思議な遺跡のトラップか、厄介だな
>「な、なんだよ......まだあんのかよ!
> あんな球に当たったら燃えて火傷しちまうじゃんか」
「あぁ...アラジン、死ぬんじゃねぇぞ」
>「ど、どうすっか......。
> つってもまた次の火の玉がすぐ飛んできちゃうな。
> なあ、ルークたちはどうするよ?」
「決まっている....」
にやりと薄笑いを浮かべる
がいい案を思いついたわけではない、自分を鼓舞しているだけだ
「切り抜ける他ないだろう」
意味はないが腰を低くし臨戦態勢を取る、狭いけど多少は動いて避けるくらいの必要はありそうだからだ、それに体重移動で買わせるものもあるかもしれない
炎の球が獅子の口から放たれる、狙われているのは....イスラだ
敵として見れない奴を見捨てるわけにはいかない、幸いにも色々な炎の対抗手段が貼られている、それならば俺がとる行動はひとつ
「.....ッ!」
背中を盾にしてイスラを庇う、尋常じゃない熱さだが耐えられないほどではない
「イスラ、だったな」
「お前はもう俺の敵じゃない、敵対しても敵でなくなって今みたいに一緒に動いてればそれは仲間だ」
「だから生きろ、茫然とするな。今を生きろ、俺は俺が仲間だと認めた奴が傷つくのを許容できるほど心は大きくない」
イスラに言い聞かせるように目を見て話す
自分でもすこしばかり上から目線だが今は危険だ、しょうがないだろう
それに仲間なら誰だって生きていて欲しいって思うだろ?
-----------
PLより
イスラを庇うRPしました(いやぁ気持ちいですねー)
アメリアの、イスラの回復ダイスをルーク、に対象変更お願いします!
そして一回目の行動でルークはイスラを庇います(フィーレジ) 軽減3点
12:29:27 グラフ@ルーク ≫ 2d+9+2 〔冒険者Lv+精神力B〕 火の玉5回目 <Dice:2D6[5,4]+9+2=20>
12:29:42 グラフ@ルーク ≫ 2d+9+2 〔冒険者Lv+精神力B〕 火の玉6回目 <Dice:2D6[4,3]+9+2=18>
一回目でかばったのでフィールドレジスト(炎)しかありませんかね?
一回目でHPは15-3=12点減少の
HP29/41
でアメリアさんに回復(14点)してもらってジャスト全回復ですかねHP41/41
差し出した手を握ってもらう事は適わず、
見かねたグレースさんがイスラさんを抱えて絨毯に乗せてくれます。
>「よ、よし、オレも乗るぜ!
> ......んで、どうしたらいいんだ?」
魔法の絨毯は念じたり思ったりすることで操作できるらしく
>「えっと、念じればいいんだな。
> 上がれ......上がれ......!」
念じれば動く魔動機のスカイビークルのようなものでしょうか‥‥?
操縦桿が無くても動かせるのはちょっと便利かも
アラジンさんの思いが通じたのか次第に絨毯が浮き始めます。
>「......上がった!
> 上がったぜ!
> このまま上に空いてる穴に向かっていくぞ!」
私たちを乗せた絨毯は、崩壊が続く遺跡から外へ飛び立ちます。
-*-*-*-*-
外は太陽の自己主張の真っ最中で、砂漠からの照り返しで余計に暑く感じます。
>「よっしゃあ、外だ!
> オレ、生きて出られたんだな」
>「このまま、オレたちの街まで帰ってもいいよな?
> みんな、待ってるだろうし」
「はい、そうしましょう」
>「そうだね、きっとこの絨毯ならマスターの街までひとっ飛びさ。
> でも、そう簡単には行かないみたいだよ」
疑問に思うよりも早く、遺跡で聞いたあの声が響いて
>「強欲なる者共よ。
> 決して我は汝らを逃がしはせぬ」
>「財宝を持ったまま、生きては返さぬ。
> 裁きの火球を受けるが良い」
そして、遺跡の入り口の獅子の顔が動いて、大きく口を開き火球を吐き出してきます。
放たれた火球は絨毯を掠めるように突き抜けていきました。
アレがまともに当たったら流石に無事では済まないかも‥‥
>「な、なんだよ......まだあんのかよ!
> あんな球に当たったら燃えて火傷しちまうじゃんか」
火傷で済めば、まだいいのですけど‥‥
>「だったら、マスターは僕に願えばいい。
> でもマスターが叶えられる願いはあと二つ。
> 後悔しないように大事に使うといいと思うよ」
ランプの精ナーゼルはそう提案してきます。
後悔しないように大事にですか。だったら考えるまでも無いですね。
>「ど、どうすっか......。
> つってもまた次の火の玉がすぐ飛んできちゃうな。
> なあ、ルークたちはどうするよ?」
相談する暇はありませんでしたけど、その必要もありません。
>「炎のダメージを抑えていきます。ここは逃げ切りましょう。」
>「決まっている....」「切り抜ける他ないだろう」
「まずは絨毯を飛ばすことに専念しましょう。火の玉も私達で対処できる筈です」
まだ絨毯を動かすことに不慣れ(というか初めて)の所為でしょうか
迫り来る火球の射線に入ってしまいました。
しかもこのままでは運悪く、気力を無くしているイスラさんに当たってしまいます。
「イスラさん!」今から庇おうにも私では間に合いそうにありません。
火球が人体にぶつかる音、火傷を負った背中
>「イスラ、だったな」
ルークさんが自分の怪我を厭わずイスラさんを庇っていました。
>「お前はもう俺の敵じゃない、敵対しても敵でなくなって
> 今みたいに一緒に動いてればそれは仲間だ」
>「だから生きろ、茫然とするな。今を生きろ、
> 俺は俺が仲間だと認めた奴が傷つくのを許容できるほど心は大きくない」
「ルークさん、それで貴方まで傷ついていい道理にはならないんですよ。
もう‥‥今、治しますから少しそのままで」
回復に集中していた私は、私に向かう火球に気が付きませんでした。
そして無防備な身体に火球が直撃し、その熱と衝撃が私を‥‥
「熱っ‥‥くない?あんまり。あれ何で‥‥?」
「ハァ、お主も小僧の事は言えんの。まったく危なっかしい主人だわい‥‥」
よくよく見るとドルクーアが魔法で張ってくれた水の膜が私たちを守ってくれていました。
「フン、こういう時は主人だけを守るものだがの。モノのついでと言うやつだ」
「ドルクーア‥‥ありがとう」「フン‥‥」
火球も徐々に届かなくなってきました。遺跡からも、だいぶ距離を取れたはずです。
ようやく一息つけそうですね。
========================================
PLより アメリアは2ダメージうけた‥‥!▼
09:04:46 甲子 幸@アメリア 2D6+12 判定 目標値18 Dice:2D6[4,1]+12=17
09:04:58 甲子 幸@アメリア 2D6+12 判定2 目標値18 Dice:2D6[6,6]+12=24
09:06:29 甲子 幸@アメリア 3回目 ドルクーアを除く全員にウォータースクリーン
09:07:40 甲子 幸@アメリア 2D+6 妖精魔法 行使判定 イスラ Dice:2D6[1,4]+6=11
09:07:47 甲子 幸@アメリア 2D+6 妖精魔法 行使判定 アラジン Dice:2D6[5,2]+6=13
09:07:58 甲子 幸@アメリア 2D+6 妖精魔法 行使判定 ルーク Dice:2D6[5,6]+6=17
09:08:05 甲子 幸@アメリア 2D+6 妖精魔法 行使判定 グレース Dice:2D6[4,2]+6=12
09:08:09 甲子 幸@アメリア 2D+6 妖精魔法 行使判定 アメリア Dice:2D6[3,5]+6=14
09:09:56 甲子 幸@アメリア MP消費15 ドルクーアIII世(前半身)【HP】64/64【MP】56/72
09:24:50 甲子 幸@アメリア 4回目 イスラにキュア・ウーンズを行使
09:25:07 甲子 幸@アメリア 2D6+11 神聖魔法 行使判定 Dice:2D6[3,4]+11=18
09:25:17 甲子 幸@アメリア R10+11 キュア・ウーンズ Dice:R10[5,2:3]+11=14
09:26:29 甲子 幸@アメリア 全快したはず
お言葉に甘えてキュア・ウーンズの対象はイスラを庇ったルークに変更します。
5、6回目は特にする事も無いので省きます。
アメリア【HP】40/42【MP】43/50
ドルクーアIII世(前半身)【HP】64/64【MP】56/72
ドルクーアIII世(後半身)【HP】58/58【MP】20/20
冒険者たちやアラジンたちを乗せて。
魔法の絨毯は遺跡の外へと飛び出すことに成功した。
しかし、そんな彼らを待っていたのは獅子の姿をした遺跡本体。
獅子の口から燃える火球が絨毯を燃やさんと飛び出してくる。
ランプを使うか。
自分たちの力で切り抜けるか。
冒険者たちの決断は決まりきっていた。
>「炎のダメージを抑えていきます。ここは逃げ切りましょう。」
>「決まっている....」
>「切り抜ける他ないだろう」>「まずは絨毯を飛ばすことに専念しましょう。火の玉も私達で対処できる筈です」
冒険者たちが選んだのは、自分たちの力で切り抜ける道だった。
だがそんな冒険者たちの決断をあざ笑うかのように。
いつの炎の球がイスラめがけて飛んでくる。
イスラは少し避けようとするが、動けない。
――そこに飛び込んできたのは。
>「.....ッ!」
ルークだった。
「何故?」
ぼんやりとルークの顔を見つめるイスラ。
彼女の問いにはルークはしっかり答えてくれる。
>「お前はもう俺の敵じゃない、敵対しても敵でなくなって今みたいに一緒に動いてればそれは仲間だ」
>「だから生きろ、茫然とするな。今を生きろ、俺は俺が仲間だと認めた奴が傷つくのを許容できるほど心は大きくない」
ルークはイスラのことを仲間として判断したのだ。
その彼の言葉はどうやらイスラの闇を少し照らしたのか。
「仲間だから、生きろ?
......わからない。
でも――わかる、かもしれない」
ほんの少し彼女の目に命が宿ったように見えた。
三人がそれぞれ声をかけたこその賜物だろう。
そんなルークの炎で受けた痛みは、仲間たるアメリアが癒す。
アメリアもまた、うっかり炎に命中こそしてしまうが。
ドルクーア3世やグレースのサポートもあり、大した被害にはならなかった。
――そして冒険者たちを乗せた絨毯は。
遺跡から十分な距離をとることに成功する。
脱出には成功したのだ。
* * *
「よっしゃあ!
オレたち生きて出られたんだよな!
風が気持ちいいぜー!
高いから見晴らしもいいしな」
アラジンは無事脱出できてかなり嬉しそうだ。
彼の言う通り横切る風が気持ちいい。
まあ同じくらい、砂漠の熱気が暑いのだが。
「うん、そうだね。
僕もこんな景色を見たのは何年、いや何十年。
――もしかしたら何百年、何千年ぶりかもしれない」
絨毯の速度に合わせるように飛びながらナーゼルは言う。
「そうなのか?
お前は何でも願いが叶えられるから景色なんて見放題だと思ってたけど」
首をかしげるアラジンに対し。
ナーゼルは残念そうな顔をしながら首を左右に振る。
「ううん、確かに僕はマスターたちの願いを三つまで叶えられる。
けど、僕自身の願いは叶えられないんだ。
だから僕が自由になれるのはマスターがこうして出してくれている間だけ。
三つの願いを叶え終えたら次のマスターに出会うまでまたランプの中だから」
ナーゼルが願いを叶える力を行使できるのはマスター。
現在であればアラジンだけであるという。
自分がどれだけ自由を願おうと叶わないということだ。
「僕はこの役目が不幸だとか感じてはないよ。
マスターたちに幸せを届けられる仕事だからさ。
......でも、やっぱり、自由に生きられたら幸せだなって思う時もあるよね」
今のランプの精としての彼が不幸せでないということ、それもまた事実なのだろう。
だが、同時に今の状態では得られない自由を求めているのもまた事実。
果たして、どっちが幸せなのだろうか。
「そっか......お前も大変なんだな」
アラジンもそんなナーゼルの境遇に同情しているようだ。
「ううん、マスターはそんなこと気にしなくていいのさ。
マスターはあと二つ自分の幸せを僕に願えばいい。
そうなることが僕にとっての幸せでもあるんだから」
アラジンとナーゼルたちがそんな会話をしていると。
「――忘れてた」
イスラがルークに後ろから話しかけてくる。
「お礼、言ってない。
......ありがとう」
ほんの少し彼女の顔には笑みがあった。
* * *
街を目指して空中を旅する最中。
急激に周囲の景色が変わっていく。
灼熱の太陽と青い空が。
月も星もない漆黒の宇宙へと変わっていくのだ。
その中心はどうやた向こうの方に見えてきた宮殿のある街らしい。
まだ詳しいところは分からないが。
「な、なんだよこれ......!
街は、城はどうなってるんだ?
――アティファ、アティファは無事なのか!」
彼は街を見て愕然とする。
最後に読んだ名は王女の名。
王女であればおそらくあの街の中にいることだろう。
「......ファッティ様」
イスラも自分を捨てたはずの主のことを気にかけているようだ。
だが、ナーゼルは少しだけ違った。
「この感じ、まさか......」
ナーゼルは何かを感じ取ったらしく。
真剣な眼差しでこちらを見る。
「マスター、街に近づかない方がいいかもしれない。
きっと、危険な状態にある。
僕はマスターには幸せになって欲しいから」
どうやらナーゼルはアラジンに街に向かって欲しくないようだ。
だが、アラジンは違う。
「やだね、オレは帰るぜ。
だってあの街には仲間が思い出が、それにアティファがいるんだ。
黙って壊されてたまるかっての。
残り二つの願いを使ったって、それ以外に何かを失ったって!」
アラジンは街へ向かいたいようだ。
そんなアラジンの心に目を背けるようにナーゼルは冒険者たちを見る。
「マスターが言うならば、僕はマスターを連れて行かないといけない。
でも、この絨毯を操るのはマスターだけじゃない。
君たちの心が街に行きたくないというなら、それは......」
ナーゼルはそれ以上言わなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
脱出ルート進行です。
ルークがイスラをかばったことでHPを1点差し上げましょう。
また、ナーゼルの淋しい気持ちを聞けたことでTPを1点あげます。
長々なシーンになりましたが重要な点は以下です。
皆さんは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・街に向かう
・街に向かわない
どちらを選んでも構いません。
気の向くままにどうぞ。
他の部分についてもご自由に!
イスラさんはルークさんの答えにこう反応した。
>「仲間だから、生きろ?
>......わからない。
>でも――わかる、かもしれない」
「仲間とは素晴らしいものなんです。
喜びを二倍にし、悲しみを半分にする存在。
きっとわかると思いますよ。」
今まで仲間らしい仲間に巡り逢わなかったのだろうか。
兄弟や家族とも縁が薄そうに見える。
その中でたまたまファッティさんだけは大事にしてもらえた。
彼の本質が見抜けなかったのは仕方無いことだったのかもしれない。
* * *
僕らは遺跡の脅威から完全に脱した。
気分は空中散歩である。
>「よっしゃあ!
>オレたち生きて出られたんだよな!
>風が気持ちいいぜー!
>高いから見晴らしもいいしな」
「これはなかなか無いレア体験ですね。
飛行艇なら今後も乗れる可能性はありますが、
さすがに絨毯は無いでしょうし。ちょっと自慢できそうです。」
もちろんこれに乗って見ることができる景色も感動的なものだった。
異国の街並みも見えることだろう。
これを絵として残せる画力が僕には無いのだから
目に焼き付けておくことにしよう。
ナーゼルさんはものすごく高齢なんだろうか。
もっとも年齢そのものが存在しないのかもしれない。
ただ、マスターに呼び出される間しかランプの外に出られず、、
マスターの願いを叶えるためしか魔法は使えないらしい。
「じゃあ貴方ががもし重度の病気になったら、
マスターにそれをお願いしてもらわないと治らないってことですか?」
この質問はスルーされる気がする。
実はそういうコントを見たことがある。
マスターはなかなかそのお願いを言ってくれない。
もちろんコントだから笑って見ていられるが、
実際はすぐ気づいてやらないといけないだろう。
もっとも、こういう時の魔神って病気にはならないんだろうが。
>「僕はこの役目が不幸だとか感じてはないよ。
>マスターたちに幸せを届けられる仕事だからさ。
>......でも、やっぱり、自由に生きられたら幸せだなって思う時もあるよね」
もしも、マスターがナーゼルさんに魔神業(?)を引退してもらうことを望んだら
この世界で自由に生きることもできるのかもしれない。
まあ、魔神としての能力は残らないかもしれないが、
自分の人生を自由に生きることはできる。
イスラさんががルークさんに後ろから話しかけてくる。
>「お礼、言ってない。......ありがとう」
「お。初めて笑顔を見せましたね。」
彼女はうっすらとチャーミングな笑みを浮かべていた。
* * *
空中散歩は異様な変化を見せていった。
急激に周囲の景色が変わっていく。
灼熱の太陽と青い空が
月も星もない漆黒の宇宙へと変わっていくのだ。
天変地異を予感させるような光景だった。
誰もが不安に感じ、大事な人の安否を気遣う。
>「この感じ、まさか......」
ナーゼルさんは何かに気が付いたようだ。
そして、アラジンさんには街に近づかないように忠告する。
しかし、アラジンさんは、大事な人がいる街が危機的な状況とあって
街に行くことを望んだ。
「ナーゼルさんは今の現象にお心当たりがあるようですが、
それが何か仰っていただけますか?
もしかして...ですけど...」
僕は一旦言葉を切ってから切り出した。
「ブラックホールとか言わないでしょうね!?」
空想小説の類だが、ここだって本の中の世界だ。
あながち不可能な現象でもないだろう。
答えを聞いてから僕は答える。
「僕らはこの国に平和をもたらすためにやってきたんです。
もちろん、僕らは PERFECT HUMAN ではありませんけど。
でも、街が、ましてやお城が危機的な状況とあれば放置はできません。
アラジンさんが助かっても国が滅亡する可能性はあり得ます。
それに、僕らにはまだここにはいない仲間がもう一人います。
彼女がもう乗り込んでいるかもしれませんからね。」
やや大げさな表現ではあるが、
ハッピーエンドに導くという役目を説明するよりも
そう言ったほうがいいだろう。
「幸せをもたらすためにやってきた」と言いたかったが、
これは保証できない。だから「平和」という表現に留めた。
過去の実績からして、僕らはヒーロー、ヒロインのもとに飛ばされる傾向がある。
つまり、セスさんが王女の近くにいる可能性が高いのだ。
彼女一人に背負わせるわけにはいかない。
* * * * * * *
コルチョネーラです。
・喩えボケ「ブラックホール」
・流行語ネタ「PERFECT HUMAN」
・スルーネタ(ナーゼルに質問してもスルーされるのが慣習化するのが前提)
・タイトルはこっそりタイムリーネタ狙いです。
まあ、街から逃げる、はないですね。
情報を収集して本当にブラックホールだったら対処できないでしょう。
魔神の力を入手したファッティさんは自身のために力が使えているようですね。
入手したはいいが他人のためにしか使えない、という落とし穴を期待したんですけどね。
魔神の力でデーモンルーラー技能を得たのか、はたまた元々持っていたのか。
魔法は想定していたけど、魔神対策はしてなかったなぁ。
遺跡の追撃をなんとか振り切り、私たちは絨毯に乗って街に向かっています。すると‥‥
先程までの熱砂と青空が嘘のように景色が一変します。
夜のように暗く、けれど月や星の明かりはひとかけらも無い漆黒‥‥
遠方に見える宮殿のある街がこの漆黒の中心にあるように見えます。
>「な、なんだよこれ......!
> 街は、城はどうなってるんだ?
> ――アティファ、アティファは無事なのか!」>「......ファッティ様」
アラジンさん、イスラさん、二人の思い人もあの街に居るようです。
>「この感じ、まさか......」
>「マスター、街に近づかない方がいいかもしれない。
> きっと、危険な状態にある。
> 僕はマスターには幸せになって欲しいから」>「やだね、オレは帰るぜ。
> だってあの街には仲間が思い出が、それにアティファがいるんだ。
> 黙って壊されてたまるかっての。
> 残り二つの願いを使ったって、それ以外に何かを失ったって!」
そこまでの思いがあるのなら、応援しない訳にはいきませんね。
>「マスターが言うならば、僕はマスターを連れて行かないといけない。
> でも、この絨毯を操るのはマスターだけじゃない。
> 君たちの心が街に行きたくないというなら、それは......」
「‥‥きっとどちらを選択しても私は相応の後悔をすると思います。
ならば自身の心に従うまでです。街に向かいましょう。放っておける状況ではありません」
========================================
PLより 短いですが返信です
街に向かうことを選択します。
熱い....熱い....それでも
>「仲間だから、生きろ?
> ......わからない。
> でも――わかる、かもしれない」
わかる、そう言っただけ俺がかばったかいはある
「それでいい」
安心した俺は微笑み、背を隠すように立ち上がる、後でコートを変えないとなぁ
幸いにも予備をもう一着持ってきているから問題はなさそうだ
-----
>「よっしゃあ!
> オレたち生きて出られたんだよな!
> 風が気持ちいいぜー!
> 高いから見晴らしもいいしな」
「風は気持ちいいが....暑いな、まぁ遺跡の熱いのよりは幾分かましだが」
>「うん、そうだね。
> 僕もこんな景色を見たのは何年、いや何十年。
> ――もしかしたら何百年、何千年ぶりかもしれない」
そんなにか....ナーゼルってランプの精か、あの辛気臭い遺跡に数百、数千年
俺が閉じ込められていたら、なんて思うとぞっとする
アラジンとナーゼルが話している姿をそっと見て遠くの景色を見ている
>「――忘れてた」
「ん?」
イスラから声がかかった、忘れてたとは何だ?
>「お礼、言ってない。
> ......ありがとう」
「あぁ、どういたしまして
仲間なんだ、当然だろう?」
それに笑った、な
「イスラ、無表情よりも笑ったほうがいいぜ、断然そっちのほうがいい」
表情がないとそれだけで冷たいように思える
だから俺はいろいろ表情を出す、ようにしている
「俺も昔はあんまり表情が顔に出なくてな、怖がられたさ」
昔、それでもルキスラにやって来る途中くらいだから....2.3年くらい前か、あんま昔ではないか
まぁ、無事に外に出られた、それだけが今は嬉しいな
---------
>「な、なんだよこれ......!
> 街は、城はどうなってるんだ?
> ――アティファ、アティファは無事なのか!」
街が....おかしい
想像は暑くも活気はありそうだと思ったんだが..
アラジンの様子を見る限り普段は違うのだろう
>「......ファッティ様」
イスラも元主人のことを気にしている、そうか。依頼を勝手に破棄した奴は街にいるのか....
>「やだね、オレは帰るぜ。
> だってあの街には仲間が思い出が、それにアティファがいるんだ。
> 黙って壊されてたまるかっての。
> 残り二つの願いを使ったって、それ以外に何かを失ったって!」
「その願い、ランプの精が叶えなくとも俺が叶えよう
それにちょっと俺にもあの街に用ができたからな」
イスラの方を向いて言う
もちろん用とは依頼を軽く見る野郎をとっちめる、だけどな
物語を察しても多分、街の様子がおかしいのは何か原因があるはずだそしてそれを解決するために俺らは入っている....そうなんだと思う
-----------------
PLより
街に向かいましょうかねー、ファッティを倒しましょうぞ!