D1_嵐の祭壇にて
>「...歌っていいなら...そうしてみようかな」
>「―~~♪、~~♪♪、♪♪―」
タタラはそう言って歌を歌う。
それはタタラの心に残った賑やかな記憶をもとに。
小さな声ではあるが、とても明るく。
「あなたが自分でどう思っているかはわからないけれど......。
私はあなたのこと素敵だと思うわよ。
――何より楽しそう」
リナリアの微笑みはまるで母親のような慈愛に満ちていた。
外見は別にして恐ろしい程の時間を生き続けているのだから。
そう感じても不思議ではないのかもしれない。
* * *
タタラを残して、冒険者たちは進む。
リナリアから受け取った花の効力で阻む風の威力も落ちる。
それは冒険者たちにとっては心地よい風に過ぎないであろう。
先頭を歩くニコデムスも気持ちよく風を浴びれるはずだ。
「あれは......」
風を通り抜けた後、翡翠の木々で彩られていた森の中から視界が一気に開けていく。
――そこは不思議な場所であった。
先程まで風の音でかき消されていたが、重厚なオーケストラの演奏が聞こえる。
幾つもの楽器が自動で動いているようだ。
他にも彫刻や絵画が宙に浮かんでいる。
見渡す限り素晴らしい芸術品の楽園である。
そしてその奥。
純白の大理石を主体にエメラルドや翡翠で飾られた祭壇の上に......。
一人の女性のような姿があった。
背中には薄緑色の巨大な羽根。
羽根の先は竜巻のようにカールしている。
若葉のような鮮やかさを持つ長い髪をくるくると指で回しながら。
彼女は大きな口で欠伸をする。
明らかに退屈そうである。
『あれ、あんたたちリナリアの客じゃなかったの?
こんなところまで来るなんて思ってなかったな』
彼女が話したのは妖精の言葉である。
オレットはどうやら内容をりかいできているようだ。
『この世界はね、基本的に呼ばれなきゃ来れないの。
あたしはあんたたちを呼んだ記憶なんてないし。
だって......正直全然興味惹かれないしなぁ』
ふわぁ......と大きくまた欠伸。
どうやら彼女はオレットたちにあまり関心がないようである。
『あなたがテン――』
オレットが彼女の傍に行って、その正体を訪ねようとしたとき。
――パリンと世界が割れる音がする。
上を見ればまるで宝石にヒビが入るようにそらに割れ目が出来ていた。
「え?
いったい――何が起きてるんだい?」
オレットは数歩足を後退させる。
無意識に冒険者たちのいる場所に近づいているようだ。
『言ったでしょ?
ここには基本的に呼ばれなきゃ来れないって。
もし無理やり来ようとするといろいろと問題があるの。
......はあ、めんどくさいな』
つまりこの空の異変が示すのは――冒険者とオレット以外の何者かがここに入ってきたという事実。
目の前の妖精がかのテンペストであれば侵入者を追い返すことなど容易であろう。
もっとも本人はあまり気乗りしないようであるが。
* * *
世界の異変はタタラとリナリアのいる池の傍でもすぐわかるだろう。
「あら、誰か来たみたいね。
珍しい......無理やり入ってくるなんて。
もしかしてあなたたちの入った後、扉は閉じきっていなかったのかしらね」
リナリアの台詞からタタラは望まぬ侵入者が訪れたことを悟るだろう。
「まあ、テンペストに任せておけば一瞬ね。
私たちは歌の続きでもしましょうか。
――それとも、あなたには他にやりたいことでもあるのかしら?」
タタラにできること。
タタラだからできること。
――なんであろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらはヴェンデルベルトとティキの探求者《Seekers》のおふたりと、
タタラとプラリネ用の新しいカテゴリです。
ここからの4人のPCの日記はこのカテゴリにご記載ください。
タタラ以外のPCはテンペストの元にたどり着きます。
【テンペスト】を『演者の一覧』に登録しておきます。
テンペストが使用しているのは妖精語です。
ただ、交易共通語なども喋れるので話しかけることは可能です。
テンペストについて冒険者レベル+知力Bで判定を行えます。
目標値は15です。成功すればテンペストが強大な力を持っていることがわかります。
古代種妖精に分類されるためフェアリーテイマー技能の効果はありません。
ヴェンデルベルト、ティキ、プラリネは次の行動を選択してください。
主な選択肢は2つです。
・侵入者の方に向かう
・テンペストに全部任せる
オレットは何も言わなければ、テンペストのもとに留まります。
また、テンペストのもとから離れる際は生命抵抗は必要ありません。
タタラは次の行動を選択してください。
主な選択肢は2つです。
・侵入者の方に向かう
・リナリアと歌を続ける
他に起こしたい行動があれば
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カテゴリ『D1_嵐の祭壇にて』にチェックを入れて投稿してください。
* * *
>「あなたが自分でどう思っているかはわからないけれど......。
私はあなたのこと素敵だと思うわよ。
――何より楽しそう」
リナリアさんが優しく話しかけてくれた
どこかお母さんの姿が重なる。こんな風に、わたしのことをほめてくれた
「そうかな?...ありがとう。へへへへ」
唄のこともあるし、リナリアさんといるとお母さんのことを思い出すな。たまには家に帰って、顔を出してこよう
鼻歌がちょっぴり大きくなった
* * *
空が割れる音がした。見上げると、確かに穴があいている
すごく、嫌な予感がする。異様な光景が、更にそれを煽ってくる
>「あら、誰か来たみたいね。
珍しい......無理やり入ってくるなんて。
もしかしてあなたたちの入った後、扉は閉じきっていなかったのかしらね」
オレットさんたちのことじゃないみたいだ。胸を撫で下ろす
でもそうなると、次の不安が浮かんでくる。侵入者がいるんだ
>「まあ、テンペストに任せておけば一瞬ね。
私たちは歌の続きでもしましょうか。」
リナリアさんは、テンペストさんを信頼しているんだろう
わたしは信頼してないわけじゃないけど、のんびりしようとは思えなかった
>「――それとも、あなたには他にやりたいことでもあるのかしら?」
そんな焦りが、顔に出ていたのかもしれない
「ええと、外の森の奥は危険だって知られていて、街の人は近づかないはず
しかも、空が割れるぐらい、無理やり入ってきてるんだよね?
明らかに普通の人じゃないよ」
声に出しながら状況を整理する。最悪のシナリオが頭をよぎった
「こっちへ来たら、わたし一人じゃ手に負えないかも...
みんなに知らせなきゃ、合流しないと...」
心配のしすぎかもしれない。でも今は、守りたい人がここにいる
取り返しのつかないことになって、後悔するのは嫌だ
「リナリアさん!万が一のことがあるかもしれないから、
念のために、テンペストさんのところへ行こう?」
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
ここからテンペストのところへ行く場合、入り口付近を通らなくてもよいとのことなので、侵入者と鉢合わせするリスクを考えなくてもよさそうです
今回の行動は、リナリアの反応を見てから決めたいので、可能であれば返答だけいただきたいです。
質問する場合はこのシーンで行動できない、ということでしたら、それでも構いません
空が割れる中、リナリアは極めてマイペースであった。
しかしタタラは違う。
まあ尤もな反応であろう。
この世界に訪れたばかりの者にとっては明らかにおかしいことが起きている。
>「こっちへ来たら、わたし一人じゃ手に負えないかも...
>みんなに知らせなきゃ、合流しないと...」
タタラは焦る。
彼女の守りたいもの――それはなんであろうか。
依頼人のオレット?
リナリアだろうか......それとも全て?
>「リナリアさん!万が一のことがあるかもしれないから、
>念のために、テンペストさんのところへ行こう?」
「ふふ......心配性なのね?
それとも優しいのかしら――こっちかもしれないわね。
わかったわ、テンペストのもとへ向かいましょう?
――あなたにもこれをあげる。
テンペストが好きな花の飾りなの。
彼女、好き嫌いが激しいからちょっとくらいお洒落していくといいわよ。
――穢れなんかに負けないくらいにね?」
タタラの目の前に手渡されたのは桃色の花飾り。
これは――嵐の祭壇への招待状だろうか。
全てタタラ次第である。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
タタラに向けてリナリアから簡単に返答。
タタラが向かうつもりとのことですので一緒に行きますね。
ついでに花飾りをどうぞ。
テンペストの元へ行く場合は、目標値20に穢れ1点分のペナルティを足します。
目標値は23ですが、花の効果は通常通り働きます。
リナリアは自動成功するとします。
念のため他PCが途中で出戻ってきた場合も抵抗判定をお振りください。
>「――あなたにもこれをあげる。
テンペストが好きな花の飾りなの。
彼女、好き嫌いが激しいからちょっとくらいお洒落していくといいわよ。
――穢れなんかに負けないくらいにね?」
「ぉ、...ありがとう」
花飾りを受け取って、帽子に巻いてある紐へ取り付けた
* * *
「ぅぐうッ!」
風が強い。飛ばされないように、必死で頭の上を押さえる
他の人を気遣う声を出す余裕がない
テンペストさんは、怒ってるんだろうか
理由を話せばわかってもらえると思うけど...オレットさんに迷惑をかけたらどうしよう
何度も、リナリアさんの無事と後ろの何かを確認しながら、早足でみんなの元へ向かった
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
あんみつさんありがとうございます!
玉鋼@タタラ : 生命抵抗力判定 (11/09-23:28:24)
2D6 → 1 + 1 + (8) = 10
2D6 → 1 + 3 + (8) = 12
2D6 → 5 + 6 + (8) = 19 > 13
危なかった...
「タタラ嫌われすぎだろ」になるところだった
それはそれで面白いかもしれない
きらびやかな祭壇に座するは、美しい妖精だった。彼女こそがリナリアのいうテンペストなのだろう。大いなる力を、確かに感じる。
>『あれ、あんたたちリナリアの客じゃなかったの?
こんなところまで来るなんて思ってなかったな』
妖精語だ。もちろん理解できるが、彼女はこちらに興味を持っていないようだった。二度目の大あくびをする彼女に、それでも名乗るくらいはしておこうと口を開きかけたとき、服の中から私の友が飛び出した。
「エコー?」
エコーは私の周りを幾度かくるくると踊るように回ると、テンペストへ向けてお辞儀をした。
......恥ずかしがりのエコーが、こんなことをするなんて。
オレットの方を見ると、彼はテンペストに話しかけようとしていた。しかしそれは、何かが割れるような音に遮られる。
異様な光景だった。......世界に亀裂が入っている。
オレットがこれについて尋ねると、テンペストは答えた。
>『言ったでしょ?
ここには基本的に呼ばれなきゃ来れないって。
もし無理やり来ようとするといろいろと問題があるの。
......はあ、めんどくさいな』
ということは、この現象は侵入者による「問題」か。
そして、テンペスト自身は自ら動くことには消極的なようだ。
『......テンペスト。あなたは問題解決に当たるのが面倒なようだが』
妖精語でテンペストに話しかける。やってみる価値はあるだろう。
『もし私達があなたの代わりに首尾よく侵入者を追い出せたら、一つ頼みを聞いてくれないか。そこの男が、あなたと会話することを許してほしい』
さて、乗ってくれるだろうか。なんにせよ、今のままでは彼女との会話すらできそうにない。
一歩引いて、静かにオレットへ言葉をかける。
「うまくいけば、彼女との対話が許されます。そこから先はあなた次第だ」
PL
交渉的なことをしてみました。どうなるかなー。
ティキはニコデムスに乗って侵入者の方へと向かいます。
21:37:04 キャスパー@ティキ まもち 2d+4 Dice:2D6[4,4]+4=12
※ダイスミスです。冒険者+知力なので値は16となります。
開けた場所に出た。
そこは不思議な場所だった。
ひとりでに動く楽器。
宙に浮かぶ彫刻や絵画。
そしてその奥の美しい祭壇の上に女性がいた。
その女性が話しかけてきているが、妖精語なのだろう、俺には理解できなかった。
オレットさんとテンペストが話そうとしているのを眺めていると、パリンと音がした。
その方向を向くと空に割れ目が出来ていた。
何かあったのだろうか。
『何があったんすか?』
どうやらこの状況を理解できていないのは俺だけのようだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLから
プラリネは状況をまだ理解できていませんが、誰かが説明してくれれば侵入者の元へ向かいます。
テンペストについて 5+3(8)=16 成功
美しき世界に突如現れた明らかに異質な現象。
だがテンペストは全く意に介さないようだ。
ただ多少めんどくさい事がおきただけ......彼女はそう思っているらしい。
>『......テンペスト。あなたは問題解決に当たるのが面倒なようだが』
そんなテンペストに向けてティキは妖精の言葉で話しかける。
>『もし私達があなたの代わりに首尾よく侵入者を追い出せたら、一つ頼みを聞いてくれないか。そこの男が、あなたと会話することを許してほしい』
「そうね......」
ティキの問いかけに対して帰ってきたのは現在のラクシアで日常的に使われる言葉。
妖精語を話せる者もいるが、全体のレベルに合わせたのであろう。
「話だけなら聞いてあげるのは構わないけど。
面白い話を聞かせてくれるんでしょ?
――つまらない話でごまかすつもりなんてないわよね?」
少なくとも話は聞いてくれる態度を見せた。
ただ、もし話の内容が興味深いものではなければ不機嫌になってしまうかもしれない。
彼女が機嫌を害したら......一体何が起きてしまうのだろうか。
* * *
『あら、テンペストじゃない。
こんなにお客さんが来るなんて珍しいわね』
そこに姿を現したのは、タタラとリナリアの二人だ。
『あたしは誰も呼んでないんだけどなあ。
......ほんと、めんどくさい。
全部あんたのせいだからね、リナリア』
『ふふ、本当にそうかな?』
テンペストとリナリアは妖精語で軽く会話を交わす。
テンペストは基本的に期限を直さないが、リナリアは余裕な態度だ。
その後、リナリアは。
「それで、あなたたちはこんなところで立ち止まるために集まったのかしら?
違うわよね――あなたたちのすべきことをやったらどう?」
リナリアは暗に冒険者たちに侵入者を何とかして来いと言っているようだ。
テンペストは勿論ティキとの約束があるため、それを望んでいる。
「みんな、向かうのかい?
僕も行くよ......僕の願いは僕の力で叶えなくちゃ。
ここで待ってるだけなんて、ダメだと思うから。
僕にできることは多くはないけれど――連れて行ってくれないかな」
そして、オレットは冒険者たちと共に行くことを望んだ。
ただこの場所で待っているだけで解決されることかもしれない。
しかし、それを彼は決して是とはしなかったのだ。
ティキはニコデムスに跨り入口へと向かい出す。
他の冒険者たちも同様であろうか。
>『何があったんすか?』
プラリネはまだ状況がつかめていないようだが。
誰が声をかければきっと敵のもとへと赴くであろう。
こちら側からは向かい風など吹いていない。
むしろ――追い風かもしれない。
* * *
妖精の世界への侵入者。
呼ばれし者のみが訪れることを許された楽園を乱す影。
その正体は――。
「貴様らのお陰でこの森への入口を見つけることができた。
――感謝させてもらうぞ」
それは一人の黒衣を纏った男であった。
その手にはドクロを象った錫杖。
彼が左右に従えるのは――二体の不死者。
半身以上を覆う巨大な盾を持ったもの。
そして首のない馬の引く戦車に跨る騎士のようなもの。
「我らが無限の探求者のため。
そして偉大なる教主様のため。
貴様らをメティシエ様の御許へと送ってやろう。
特に恨みがあるわけではないが――予言などさせるわけにはいかぬのだ」
――無限の探求者。
その名に聞き覚えがある者はいるであろうか。
ザルツ地方を荒らして回る忌まわしき第二の剣の信仰者たちだ。
男は杖を振り翳し、不死者たちは動き出す。
交渉など望むべくもなさそうだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
タタラは無事テンペストのもとへ向かえますね。
ティキについていく行動も問題ななく取ることができます。
オレットはティキについていくつもりですね。
どうしても拒めばテンペストのもとに残るかもしれません。
入口の方に行けば無限の探求者がいます。
【無限の探求者】について見識判定が可能です。
目標値は13。成功すれば『出立の曲目』に記されたことがわかります。
ついでに【信仰者】についても見識判定が可能です。
目標値は16。成功すれば『出立の曲目』に記されたことがわかります。
魔物3体に対して魔物知識判定が可能です。
目標値は11/18・9/16・9/-となっています。
順番にデュラハン・マダーシールド・中級信仰者ですね。
中級信仰者はCG記載の欲望を満たす魔神使いの召異魔法をメティシエの神聖魔法に変更したものです。
後ろ二つはサプリ限定な魔物ですので、一時的にデータを限定公開します。
またデュラハンには剣のかけらが入っています。
配分は本体・馬に2つずつ、戦車に1つです。
位置関係は入口を南側として
北 PC北端・オレット 5m PC南端 15m デュラ・マダー 5m 信仰者 南
となっております。
戦闘方法の形式としては、
・シチュエーション戦闘形式(評価式)
でいきます。
ルールは戦闘についてをご覧下さい。
マダーシールドはデュラハンの戦車→本体の順にかばいながら最も体力が少なく防御が脆く、かつ遅い者を攻撃します。
信仰者が気絶・死亡しているときは最後に攻撃した者を攻撃します。
デュラハンの本体は可能ならブラスト、不可能であればリープ・スラッシュで最も体力が少ない者を攻撃します。
戦車と馬については最も体力が少なく防御が脆く、かつ遅い者を攻撃します。
2体の馬は全力攻撃を宣言します。
信仰者は全員にヴァイス・シールド、続いてヴァイス・ウェポンを使用後、
可能であればフォース、不可能ならばライフ・スティールで可能な数だけ攻撃します。
MPが切れる、またはアンデッド全員が敗れると逃亡を試みます。
先制判定に成功すればボーナスで3点プラスがつきます。目標値は14です。
魔物知識判定で弱点まで抜ければ抜けた1×魔物の数がボーナスでプラスがつきます。
またHPとMPが減っているため1点のペナルティを設けます。
===========================
8~17 惨敗。全滅します。
18~23 辛勝。半分のキャラクターが気絶します。残HPと残MPは1D6で決定。信仰者は逃亡。
24~30 ちょいやば。半分のキャラクターの残HPと残MPは1D6で決定。残りは半減。信仰者は逃亡。
31~39 普通。10D6のHPダメージ8D6のMPダメージをPTで割り振ります。
40~49 快勝。6D6のHPダメージと6D6のMPダメージをPTで割り振ります。
50~ 楽勝。4D6のHPダメージと4D6のMPダメージをPTで割り振ります。
===========================
皆様は結果表決定用の2D6を2回と、
行動予定(簡単でもいっぱい書いても可)をお願いします。
ゴーレムやニコデムスの行動もお書きください。
オレットの行動は提案がありましたらそれで、なければGM判断で動きます。
基本的に支援用呪歌を使っていきますね。
何か質問があれば、GMまでお願いします。
風が消えると、不思議な光景があった
独りでに動く楽器、宙に浮かぶ芸術品。ゆっくり見ていたいけど今はそれどころじゃない
中央にいるのがテンペストさんだろう。みんなの姿もあった
無事に合流できてよかった
リナリアさんが知らない言葉で挨拶をしている。言葉が通じるかはわからないけど、ここにいる全員へ簡潔に説明をした
「、こぐッ!...
この森に危なそうな人が入ってきたみたいだから、もしものことを考えてこっちへ来たよ
ごめんなさい」
今日は謝ることが多い
リナリアさんは普段、離れて暮らしているようなことを言っていた。二人の仲は詳しくないけど、"居づらい場所"は理解しているつもりだ
テンペストさんにも嫌な思いをさせただろうな。それが原因で、オレットさんを不利な立場にしてしまったかもしれない
身勝手なことで、申し訳ない気持ちがいっぱいで、一言いれなきゃ気が済まなかった
>「それで、あなたたちはこんなところで立ち止まるために集まったのかしら?
違うわよね――あなたたちのすべきことをやったらどう?」
思わず、うん、とうなずいていた
ここへ来た目的は、リナリアさんの安全を確保するだけじゃない。みんなと合流して、戦闘の体制を整えるためでもあった
「みんな、向かうのかい?
―僕にできることは多くはないけれど――連れて行ってくれないかな」
オレットさんも手伝ってくれるみたいだ。やっぱりこの人はつよいと思う
「ありがとう。よろしくね」
ティキさんとニコデムスさんの大きな背中を、追いかけて行った
* * *
遠目で見てもすぐにわかった。生きる者としてあるべきはずのものが欠落している
侵入者は、アンデットを連れているんだ
>「貴様らのお陰でこの森への入口を見つけることができた。
――感謝させてもらうぞ」
強い。直感した
選択は正しかったと思った。悪い予感通り、わたし一人だけなら無謀だった
逃げる時間稼ぎもできなかっただろう。同時に、今なら勝てると確信した
>「我らが無限の探求者のため。
そして偉大なる教主様のため。
貴様らをメティシエ様の御許へと送ってやろう。
特に恨みがあるわけではないが――予言などさせるわけにはいかぬのだ」
詳しいことはわからないけど、害をなすためにここへ来たのは疑いようもなかった
この侵入者は、その為に穢れを持ち込んだ。人のことは言えないのに、怒りがふつふつと沸き上がってくる
剣と盾を構えた
血が煮えたぎるようだ。意思なんかお構い無しに、高鳴る鼓動は素直すぎる
...恐ろしいことに、わたしは強者と戦えることを楽しんでいる
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
プラリネへの説明はできたでしょうか?
戦闘行動
ティキたちの前に、タタラから攻撃していきます
マダーが制限移動で妨害してきたらマダーへ、しなければ馬へ近接攻撃します。マダーへ攻撃しても乱戦エリアが発生して、馬へ攻撃できるようになるはずです
↓
補助動作でヒート・ウェポンを行使します
基本はティキたちの前にマルチアクションで馬に攻撃しながらフォースを撃ち込み、かばうを剥がしながら、魔法で攻撃をします。相手の精神抵抗が高く、回復魔法では抵抗されて消滅する可能性が高いと思います
馬意外に、落とせそうなものが同じ乱戦にいたらそちらへフォースします
プラリネの回復が追いつかない場合
一人だけなら、マルチアクションで回復魔法を行使します。二人以上なら魔法拡大キュア・ハートで、MPに余裕があればアンデットもろとも回復します。
ただし、敵の頭数を減らす方が優先です
あとは近くて、倒せそうなものから倒していきます
一人だけ気絶した場合は、プラリネの前にマルチアクションでアウェイクンします。二人以上ならプラリネの前に魔法拡大アウェイクンです
戦闘行動は更新するかもしれません。問題があればご指摘お願いします
ダイスチャット1
玉鋼 : 魔物知識判定平目 順にデュラハン・マダーシールド・中級信仰者 (11/15-00:14:32)
2D6 → 6 + 1 = 7 < 11
2D6 → 3 + 3 = 6 < 9
2D6 → 5 + 5 = 10 > 9
中級信仰者にのみ成功
玉鋼 : 戦闘評価ダイス (11/15-00:45:21)
2D6 → 3 + 1 = 4
2D6 → 1 + 3 = 4
これはひどい。すまぬ...すまぬ...
>「貴様らのお陰でこの森への入口を見つけることができた。
――感謝させてもらうぞ」
「どういたしまして。そこを動くな、私の槍もついでにくれてやる」
侵入者のところへ来てみれば、そこには一人の人間に二体の魔物。どちらも知っている種類だ。敵の言葉に軽口で応じたものの、その力を侮ることはできない。
中でもやはり気になるのは黒衣の男。マダーシールドはどうか知らないが、デュラハン―独自のルールに則り動く彼らを従えるとは、いかほどの実力者なのだろうか。
さらに、奴らの姿をみとめたエコーが騒ぎ出す。
『キライ!キライ!キライ!』
穢れを嫌う妖精は、声高に嫌悪を訴えた。
「すぐに帰れ、エコー。」
エコーを門の向こうへと送り返し、今度はデュラハンを見据えた。
あの騎馬、あの車輪の前にあっては、並みの者では跳ね飛ばされるだけだ。ならば。
「『そこのデカブツ』」
一人と一頭、首無し騎士の前に立ちはだかる。
手綱を強く握り、赤い嘴をピタリと構えた。
「通さん」
『デていけ』
PL
基本は魔力撃せずに戦車に攻撃、回避に専念。ニコデムスも戦車に攻撃
馬が落ち、味方の魔法武器化支援貰ったらデュラハンへ攻撃開始。魔力撃は確殺圏内に入った場合のみ使用。
また、敵がマダーシールド・信仰者の身になった場合も魔力撃による攻撃を開始。
デュラハンが4部位なのでティキ・ニコデムスで止めます。
20:41:03 キャスパー@ティキ 先制 2d Dice:2D6[3,1]=4
まもち デュラハン・マダーシールド・中級信仰者の順
20:41:29 キャスパー@ティキ 魔物知識判定 2d+7 Dice:2D6[1,5]+7=13
20:41:34 キャスパー@ティキ 2d+7 Dice:2D6[2,1]+7=10
20:41:38 キャスパー@ティキ 2d+7 Dice:2D6[3,4]+7=14
全成功
23:00:40 キャスパー@ティキ 戦闘 2d Dice:2D6[4,3]=7
23:00:45 キャスパー@ティキ 2d Dice:2D6[5,3]=8
どうやら何かがこの世界に入って侵入して来たようだ。
タタラさんと合流して侵入者の元へ向かった。
そこには黒衣を纏った男がいた。
そしてその両脇には2体のアンデッド。
男が話しだす。
>「我らが無限の探求者のため。
そして偉大なる教主様のため。
貴様らをメティシエ様の御許へと送ってやろう。
特に恨みがあるわけではないが――予言などさせるわけにはいかぬのだ」
『無限の探求者?ってのは聞いたことないっすけど、穏やかそうな雰囲気にも見えないっすね』
『あんた達は敵ってことで...良いみたいっすね』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先制値判定 3+2+(7)=12
指輪破壊!+2=14 成功
結果表決定用 1+5=6
5+2=7
まずはセイクリッドシールドを前衛に
その後は恐らくずっとキュアをかけることなると思われます
まるで自己陶酔したかのようにふわふわとした邪教徒の言葉。
それをもたらすのは神への祈りか、それとも教団の教育か。
>「どういたしまして。そこを動くな、私の槍もついでにくれてやる」
>『あんた達は敵ってことで...良いみたいっすね』
ティキやプラリネたちは目の前の人物に敵対する意思を示し、
タタラは戦いの予感に胸を震わせている。
* * *
プラリネの勢いによって冒険者たちは先手を取ることができる。
始まりを告げるのはプラリネの祈りである。
それは不浄者たちから身を守る聖なる盾となる。
続くはヴェンデルベルトの放つ小さな雷。
それは戦車と馬という幾つもの部位を持つデュラハンとマダーシールドを痺れさせる。
次いで樹で出来た獣を不死者たちに向けて走らせた。
「僕は――僕にできることをするよ」
ティキやタタラが前に出るその前にオレットは言う。
彼にできることそれはほんの少しの妖精の力を借りることと――歌うこと。
その手にリュートを持って彼が歌うのは雄々しき"士気"の歌。
それは心を持たぬ不死者には届かず、ただ魂を持った者たちにだけ響くであろう。
オレットの演奏を背にニコデムスに乗ったティキとタタラは飛び出していく。
タタラは剣を、ティキは槍を振るい、死の騎士の乗る戦車をそしてそれを牽引する馬へと攻撃をする。
* * *
対抗するのは不死者たちの重く鈍い一撃。
首のない馬は全力で蹄を冒険者たちに叩きつけ。
盾を持つ死者は戦車をかばうように前に立つ。
「我が下僕たちよ......必ず此奴らを死の世界へ誘うのだ......!
全てはそう――我が教主様のために」
そんな不死者たちを支援するのは無限の探求者の信仰者。
不死神への祈りは対抗勢力たる冒険者たちにとって脅威となるだろう。
* * *
ヴェンデルベルトの魔法とオレットの歌による支援。
不死者の攻撃によって出来た傷と流れた血を癒すのはプラリネの加護。
前衛に立つティキとニコデムス、そしてタタラは戦線を守りつつ、少しずつ相手の体にダメージを与えていく。
厳しく長い戦いの果て――馬が倒れ、戦車が破壊され、盾は砕け......最後に騎士も地に落ちる。
その瞬間ちょうど信仰者に隙が生まれ、冒険者たちはその懐へと潜り込めるだろう。
そうすれば体の弱い男だ――その命を奪うことは難しくはないだろう。
* * *
――戦いは終わった。
穢れた不死者は地に崩れ、信仰者の行方も冒険者の思うがままだ。
冒険者たちの受けた傷は軽くはない、精神的にも疲れているだろう。
それでも......生きている。
いつの間にか割れていた空もかつての美しさを取り戻していた。
風が頬を撫でる。
誘っているのだろうか。
「お疲れ様、終わったみたいね」
いつからいたのだろうか。
リナリアが冒険者の元へと歩いてくる。
「テンペスト、待ってるわよ。
彼女......嵐みたいに機嫌がパッと変わるから。
用事があるならさっさと行ったらどうかしら?」
テンペストはさっきも見て取れたように気分屋なのであろう。
リナリアの言葉には嘘はないはずだ。
「僕は......行くよ。
よかったらみんなも来てくれないかな?」
オレットの進みたいという意思は――消えない。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
遅くなりましたが進行となります。
ヴェンデルベルトは一時的にお借りさせていただきました。
オレットもGM側で簡単に行動させていただきました。
結果は合計25に先制分の3、そしてボーナス点が5で、最終的に33点。普通ですね。
HPダメージ34点とMPダメージ33点をご自由にお振りください。
まあ、もう戦闘はございませんので(・∋・)おそらく(・∋・)
信仰者はお好きなようにしてください。
ただ大したことは話しません(・∋・)
戦闘中で止めを刺したことにしても構いません。
次の進行で行う行動を宣言ください。
・テンペストのもとへ向かう
・ここに留まる
これがおそらく最後の選択行動となるでしょう。
ご自由にご選択下さい(*´∀`*)
=================================
22:06:41 あんみつ@GM 代理ダイス 2d6 Dice:2D6[2,6]=8
22:06:49 あんみつ@GM 代理ダイス 2d6 Dice:2D6[3,1]=4
22:58:51 あんみつ@GM HPダメージ 10D6 Dice:10D6[5,2,1,6,2,6,2,5,2,3]=34
22:59:01 あんみつ@GM MPダメージ 8D6 Dice:8D6[6,2,3,6,5,5,2,4]=33
「逃がさん。―ニコ」
デュラハン、マダーシールドが地に伏し、残るは黒衣の信仰者。
咆哮とともに低空を全速力で飛行し、逃げる信仰者の背をニコデムスの爪が捉えた。
地面へ男を押さえつけさせたまま、私は地に降りて質問を投げかけた。
「何を話そうが話すまいが、私はお前を殺す。―が、一応聞いておく。お前は何者で、目的は何だ」
......
「......そうか。では」
男が口をつぐんだのち、首元を狙って槍を振り下ろした。
>「お疲れ様、終わったみたいね」
声の方を振り返ると、そこにはリナリアが立っていた。曰く、テンペストは今なら話を聞く気があるらしい。
>「僕は......行くよ。
よかったらみんなも来てくれないかな?」
「もちろんだ」
テンペストと話すのはオレットであるとはいえ、そう約束したのは私だ。行かないわけにはいかない。
男の纏っていた黒衣を剥ぎ取り、遺体をくるむ。それをニコデムスの背に乗せ、ロープで結わえ付けた。
「後でちゃんと埋葬してやる。しばらくそこで辛抱してくれ」
『おれはイヤなんだけど』
『黙って担げ』
再びニコデムスの背に跨る。
さあ、あと少しだ。依頼の内容は完遂したも同然だが......その行く末を見届けるとしよう。
PL
軽く質問したのちとどめ差します。
外の世界に戻ったら埋葬します。
そしてテンペストのもとへ向かいまーす。
HP18/29 MP0/15
HPダメージ11点頂きます。
MPは減らすところがありません。
盾で重い攻撃を受けながら、大きな剣で叩き返す。そのまま魔法の弾を撃ち込んだ
力と力がぶつかる音。一瞬の隙が、命に繋がる緊張がある
流れてくる歌が、さらに気を昂らせる。それでいて、冷静に頭が働く
炎が燃上がるように、お互いに激しく壊しあった
* * *
激闘のあとは、晴れやかな気分になる
悪魔みたいだってわかっていても、生まれ変わったような、清々しい心地を感じてしまう
戦闘前の話では、信仰者は何かの集団にいるらしかった。また同じ様な人が、同じ目的でここへ来るんじゃないかと気になって、ニコデムスさんが押さえた信仰者へ近づいて行った。
ひとます、弔いの動作をさっとすませる。空を見上げると、綺麗な状態へ戻っていた
>「お疲れ様、終わったみたいね」
いつの間にかリナリアさんがいた。テンペストさんが話を聞いてくれるらしいと伝えに来てくれた
>「僕は......行くよ。
よかったらみんなも来てくれないかな?」
オレットさんは、こんなわたしに来てほしいと、言ってくれたのかな?ちょっぴり悩んだ
ティキさんが、信仰者の遺体を包装している。責任を持って管理しようとしてるんだろう
「待って!」
ニコデムスさんの背へ乗せようとしているところを呼び止める
「わたしは、ベストを尽くしたいから、ここで待ってるよ
だから、遺体を預けてくれないかな?」
アンデットの遺骸の方へ振り返って続ける
「...他にもやっておきたいことがあるから。わがままだけど...」
「良いことがありますように...」
傷を受けた人へ、キュア・ウーンズを願った
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
ティキを呼び止めてもいいとのことなので。ありがとうございます!
タタラはとどまるを選択します
現在MP
31 → 15 /33
ダイスチャット2
22:22:50 玉鋼@タタラ ティキへキュア・ウーンズ 行使判定 2d6+8 Dice:2D6[2,6]+8=16
回復量 r10+8 Dice:R10[3,1:1]+8=9
22:25:30 玉鋼@タタラ もう1回ティキへ行使判定 2d6+8 Dice:2D6[5,6]+8=19
回復量 r10+8 Dice:R10[1,4:2]+8=10
ティキは全快 MP 15 → 9 /33
22:30:12 玉鋼@タタラ タタラへキュア・ウーンズ行使判定 2d6+8 Dice:2D6[2,5]+8=15
回復量 r10+8 Dice:R10[5,4:5]+8=13
タタラは全快 MP 9 → 6/33
ダイスチャット1
玉鋼@タタラ : 戦車幸運ダイス (11/19-22:13:31)
1D6 → 6 = 6
やったああああああ!
侵入者との決着はついた。私は何もしていないけれど。
ゴーレムは役に立ち、その身を樫の木に変えた。
「お疲れ様でした」
再利用可能なそれを拾い上げ、そっと撫でて袋に仕舞う。中々に便利なものだ。これからも役に立つことがあるだろう。
仲間の頼もしい背中を安心してみていられるのは、幸いである。
ティキがとどめを刺すのを見守ったのち、風の誘いを頬の毛で感じる。
>「テンペスト、待ってるわよ。
彼女......嵐みたいに機嫌がパッと変わるから。
用事があるならさっさと行ったらどうかしら?」
リナリア嬢の提案をオレット氏は受け、私も勿論同行させて貰うことにした。
>「わたしは、ベストを尽くしたいから、ここで待ってるよ
だから、遺体を預けてくれないかな?」
ベストを尽くす。その選択は尊ばれるものである。
死者に礼を、安らぎを祈るのはその魂が眠るために必要な手順でもある。
「では、お願いします」
自分の出来ることを見出した者は、真っ直ぐに立っている。
それでは、私も見届けることにしよう。この物語の行く末を。
PL柑橘より
お久しぶりです。結局何にもしてないお爺ちゃんです。良いんです、観察者なので。
不在の間ご迷惑をおかけしました。そして、有難うございました。
HP11ダメージをゴーレムで。MP12ダメージをヴェンが受けます。
ヴェンデルベルト MP10/30
『どうやら...終わったみたいっすね...』
男達をニコデムスが押さえつけた。
そして幾らかの質問ののち、彼らは殺された。
彼らが可哀想だった。
自由を語れるほどの力をもっていなかったことが。
そんな事を考えていると、オレットさんやリナリアさんが話しかけてきた。
>「僕は......行くよ。
よかったらみんなも来てくれないかな?」
彼らの遺体の方を見るとどうやらタタラさんが彼らを預かるようだ。
俺がいても宗派の違いで寧ろ大変になるだけだろう。
『わかりました。俺も付いて行きますよ』
テンペストさんの機嫌が良いといいんだが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それではHP11点とMP6点を貰います。
HP32→21
MP30→24
>「逃がさん。―ニコ」
ティキとニコデムスのコンビは軽やかに信仰者の動きを押さえ込んだ。
種族を超えた絆に基づく動きは――実に美しい。
>「何を話そうが話すまいが、私はお前を殺す。―が、一応聞いておく。お前は何者で、目的は何だ」
槍を構えたままティキは問う。
この者は一体何故――この世界に入り、ティキたちを襲ったのか。
「貴様らに向けて語る言葉はない。
最後に紡ぐ言葉があるとすれば――偉大なるメティシエ様と素晴らしき教主様の栄光への祈りだけ」
ティキの問いかけに答えるつもりはないようだ。
この男は壊れているのだろうか――いや、彼は正しく生きているつもりなのだろう。
たまたまティキとは道が違っただけ。
すれ違いは破滅を生むという――彼はティキの槍で命を奪われた。
自分が何者なのか......決して明かすことなく。
* * *
オレットが再度――いや、今度こそテンペストと話をつけるために先へ向かうと言うと。
>「もちろんだ」
>『わかりました。俺も付いて行きますよ』
ティキにプラリネ――そしてヴェンデルベルトはそれに同行する旨を告げる。
一方タタラは......。
>「わたしは、ベストを尽くしたいから、ここで待ってるよ
>だから、遺体を預けてくれないかな?」
ここに留まる意思を見せる。
ベストを尽くすため――その意味は何であろうか。
オレットは少し寂しそうな顔をしてから。
「......わかったよ。
気をつけて、タタラさん」
軽く頭を下げてから森の奥へと向かう。
目指すは――テンペストの祭壇だ。
* * *
こうしてタタラが一人残されるのは何度目であろうか。
彼女を止めたのは神官としての責務か。
それとも自らに流れる呪いか。
リナリアはタタラに近寄って語りかける。
「ねえ、あなたのベストって何?」
* * *
再度テンペストの前に冒険者とオレットは姿を現す。
『うーん、早くも遅くもないな。
まあ今日は機嫌が悪くないから話を聞いたげる』
テンペストの様子はさっきよりかは多少機嫌がいいみたいだ。
ほんの少しくらいは交渉がしやすくなったかもしれない。
オレットは周りにいる冒険者たちの様子に気を配りながら。
意を決したように一歩前に歩み寄って口を開く。
『テンペストさん......貴女の力が借りたくて僕は来ました。
ここの皆さんに守ってもらいながら。
それでも――どうしても力が借りたかったから』
オレットの表情はひたむきでまっすぐである。
一方のテンペストは翡翠の椅子に片肘をつきながら話を聞いている。
乗り気でない態度に見えるがもう幾百......千年を超えるかという期間ずっと......。
――ずっと頼みを聞いてきたため仕方ないのか。
『――理由は?』
短いセリフではあるが、テンペストは少なくとも次を促した。
オレットは少し胸に手を当てて、息を整えて続ける。
『助けたい人がいるから』
オレットの言葉は力強くはないが確かに凛と響いて。
彼の心にこもった決意の強さが見て取れるだろう。
『――マジで陳腐』
けれど、テンペストにはそれだけでは響かない。
『そんな願い世界中に時代中に溢れてる。
その程度の頼みをあたしに叶えて欲しいって?
......もしかしてバカにしてるわけ?』
多少機嫌が悪くなってきたらしい。
語気も少し荒々しい。
嵐が――始まろうとしているのか。
『あまり面白い話にできなくてすみません。
――でも僕の気持ちは嘘じゃないし......譲れないから』
それでもオレットは折れない。
見た目は穏やかな吟遊詩人に過ぎないけれど――彼には彼の芯がある。
* * *
『――わかった......じゃあ、こうしない?
あんたたちにあたしを満足させるものが出せるなら。
力を貸してあげる――わかりやすいでしょ?』
テンペストの逸話を思い浮かべると――いずれはここに終着するはずだったのかもしれない。
彼女が力を貸した者は皆美しいものを手にしていた。
逆に言えば、彼女が気に入るもの――つまり美しいものを要求するのは当然のことか。
『言っておくけれどただの歌じゃ満足したりしないから。
それともリナリアよりもいい歌聞かせてくれる?』
――ただの歌じゃ駄目。
これはオレットにとって一番やりやすい方向性は前もって潰されたと言える。
尤もだからといって全ての道が閉ざされた訳でもない。
「歌だけじゃ......駄目か」
オレットは考え込んでいる。
テンペストにとって美しいもの――それは何であろうか。
テンペストは多くの美しいものに囲まれて生きていて――その目は肥えている。
そんな彼女がそれでも美しいと評するものは何か。
冒険者たちの手元にあるかどうかは、彼ら自身のみが知るところである。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
HPとMPは簡単に処理して頂ければ問題ございません。
タタラは残るとのこと、了解致しました。
またまたリナリアが一緒にいますね。
話しかければ、きっと応えてくれるでしょう。
ヴェンデルベルト・ティキ・プラリネはテンペストのもとに再度向かいます。
彼女が要求するのは美しいもの、綺麗なものだそうです。
種別は問いません。たいしたことがなくても量で稼げます。
勿論質があれば一発です。
変化球の場合もクリーンヒットするかも。
テンペストは物質的には緑色のものが好きですね。
あとは妖精なので自然のものとか。
女型なので可愛らしい、またはきれいなものが。
アピールするところはなんでもアリです。
形あるものでもないものでも構いません。
勿論PCだけでなくオレットから更に何か出させても構いません。
まだ全部出し切ったわけではないですからね。
一応オレットに歌わせればそこそこの加点はゲットできますね(*´∀`*)
まあここが最後のメイン行動となるかと思います。
お好きなようにお書きくださいませ!
>「......わかったよ。
気をつけて、タタラさん」
オレットさんが―曇った顔をしてくれたような気がした
そんなことはないと思うけど、もしそうなら...胸が痛い
* * *
遺体を、常に目が届く場所へそっと置き直してから、戦車の状態を確認する
少し修理すれば荷車に使えそうだ。運がいい
さっそくロープとナイフを取り出して、作業を始めた
>「ねえ、あなたのベストって何?」
いざ聞かれると、説明が難しい。手を動かしながら、わかりやすい言葉を選んだ
「うーん...、
...
一言にまとめるなら、後悔しない行動、かなあ...」
「行きたい気持ちはあるけどね。わたしがその道を行けば、みんなへ大きなマイナスになるかもしれないって、気づいている
しかも、それがひっくり返りそうな切り札も、全く思い付かない。それでも進んで失敗したら、どうして別の道へ行かなかったんだろう、って思うんだろうね
なぜか上手くできて成功しても、モヤモヤしたものが残っちゃう。長続きしそうもないしね」
「だから、せめてゼロへ近づけるように...欲を言えば、ほんのちょっぴりでもプラスになれるように、進まない道を選ぶべきだと思うんだよね
今わかる材料をかき集めて、できる限りいいものを作ろうとする。そうしたらさ、それで失敗したとしても、スッキリするんだよね」
「あの時は、やるだけやったんだって、胸を張って言える。それなら、どんな結果になろうと、反省はあっても後悔はない
そんな行動が、わたしにとってのベストだよ」
* * *
荷車を仕上げたら、遺体をそこへ乗せる
アンデットの遺骸を見渡して、鎧のパーツとか入りそうなものをリュックの中へ入れた
入りきらなかったものはロープでまとめて、遺体に重ならないように荷車へ乗せた
「あれ、
これってもしかして、全部運べないんじゃ...」
特に馬2頭はどうしようもなかった。一度の運搬だけなら
背負ってみたり抱えてみたり。なんとかして運びきれないか、奮闘していた
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
一応、この後することも書いておきました。タタラが持っていたロープは、全てここで使用したとします
問題があればお知らせください。訂正するなり、更新するなりします
リナリアの反応などによっては、この部分が変更されるかもしれません
>『助けたい人がいるから』
オレット氏の願いはそういうものであり、それをテンペストは
>『――マジで陳腐』
そう評した。
私も、そう思う。そんな願いは吐いて捨てるほど、誰にだって人生で1度はそう思う事のあるような願いだ。
「オレットさん」
私は、それが気に入らなかった。あぁ、全くもって気に入らない。
彼が、この期に及んで言葉を尽くそうとしないことが。言わないことがあることが。
憤りすら感じるほどに、テンペストに同意せざるを得ないほどに。
「貴方に、私は聞きましたね。誰を助けたいのかと。
貴方はその時言葉を濁した。私も追及しなかった。
その時と、今では状況が違いますね。私達は貴方を妖精の元へお連れした。
貴方との契約はすでに果たされています。そうですね?」
そうなのだ。少なくとも私は『オレット氏を妖精の元へ連れて行く』事が任務だと思っており、彼が妖精と契約できるかどうか、はこの任務に入っていないと思っている。
「オレットさん。もう一度聞きます。
貴方は誰を助けたいのですか。
その人は今どういう状況なのですか。
どうして、貴方が助けなければならないのですか。
その人が忘れているのに、何故なのですか。
貴方とその人に、何が起こったのですか。
貴方は、妖精の力を借りて、何をする気なのですか」
彼が何をしたいのか、彼が言わないので分からない。助けることが善とは限らず、独りよがりでないと何故言えるのか。
それが分からなければ、私は彼の為にこれ以上の尽力をする価値を見出せないのだ。
____________________________
秘密主義のオレットさんにお爺ちゃんおこです(・ω・)
他の方はお爺ちゃんに怒っても良いですよ!
>「オレットさん」
ヴェンデルベルトがオレットを呼ぶ声には多少怒りの念が含まれていたかもしれない。
「あの......どうしましたか?」
オレットは少なくともその心の機微を感じ取ったのだろう。
ヴェンデルベルトの顔を見るその表情、そして声は若干不安そうだ。
>「貴方に、私は聞きましたね。誰を助けたいのかと。
> 貴方はその時言葉を濁した。私も追及しなかった。
> その時と、今では状況が違いますね。私達は貴方を妖精の元へお連れした。
> 貴方との契約はすでに果たされています。そうですね?」
ヴェンデルベルトが紡ぐのは極めて冷静に現状を分析した言葉。
オレットの依頼は確かに森まで案内し、可能であれば妖精を捜索するというもの。
冒険者たちは既にその任務は果たせているといえよう。
つまりこれ以上は......気持ちの問題であるのだ。
しかし、オレットは言えないのか照れているのかわからないが。
大事なことを話してはくれない。
――ヴェンデルベルトが不満に思うのも無理はないかもしれない。
オレットは静かに地面を見つめていた。
ただ風のみが辺りを通り過ぎていく。
>「オレットさん。もう一度聞きます。
> 貴方は誰を助けたいのですか。
> その人は今どういう状況なのですか。
> どうして、貴方が助けなければならないのですか。
> その人が忘れているのに、何故なのですか。
> 貴方とその人に、何が起こったのですか。> 貴方は、妖精の力を借りて、何をする気なのですか」
それは【探求者《Seekers》】に属するヴェンデルベルトにとっては当然の願いか。
知らないものは知りたくなる。
知りたいものを無為に隠されると腹立たしくなる。
だから問いかけるのだ――オレットが何を思い、何を感じ、自分たちやテンペストに協力を仰ぐのか。
「――わかりました」
オレットは少し小さな声で呟いて。
「そうですよね――本当かどうか不安だとか皆さんには関係のないことでした。
何も言わず全部上手くいかせようとするなんて虫が良すぎますよね。
わかりました......僕が今知っていること、思っていること――話します」
* * *
「僕は昔コンチェルティアの孤児院にいたんです。
その時に仲が良かった子が二人いました。
タビットのミハイル――そしてアリシスという女の子です」
ひとつひとつその思い出を頭で描写しながら話すように。
オレットの言葉はゆっくりと、ゆっくりと紡がれていた。
「でもある日その孤児院はなくなってしまったんです。
僕はその時旅に出ることにしました。
――理由はその時あまりあの街にいたくなかったから......まだ色々な意味で弱かったんだ。
だから、その時に僕たち三人はみんなバラバラになってしまったんです。
二人がどうしているか......僕は全然知らなかった」
続くのはオレットが今現在旅の詩人として各地を放浪している理由。
コンチェルティアに居たくなかったと語るぐらいであるから。
オレットの孤児院がなくなった理由として色々あったのだろうか。
だが、今この場で大事なのはそこではなく......おそらく。
――仲が良かったという二人の行方だろうか。
「少し前、僕はあの街に久しぶりに帰ろうと思いました。
正直なところ今でも不思議です......あれだけ避けていた場所だったのに。
ちなみにナゴーヤさんとは、その時からのお世話になっていて。
――えっと、それは別の話でしたね......すみません。
久しぶりにコンチェルティアに戻った僕は二人が今どうしているか気になって探しました。
その時に出会ったんです......セシリアさんに」
――セシリア。
その名前に聞き覚えがある者はいるかもしれない。
知っていた者にはオレットの探し人の見当がこの瞬間ついただろうか。
セシリア・ヴォルディーク。
コンチェルティアにて広く知られるヴォルディーク家の令嬢である。
彼女は夢で未来を知る力を持っていると言われ、その力を狙ったある組織に囚われているという。
その組織こそ――先程どこかから現れて襲撃を行った無限の探求者だ。
「僕は一目見てから彼女のことが気になっていたのかもしれません。
僕はきっと、単純に――惹かれたんだと思います......だってアリシスによく似ていたから。
......でも僕は彼女を守ることができなかった。
弟のカイルさんや手羽先亭の冒険者と守ろうと誓っていたのにできなかった」
彼が語るのが事実であれば、オレットは事件のあったその現場にいたことになる。
つまり目の前でセシリアが攫われた瞬間はオレットは体験したのだ。
彼の幼馴染によく似ているという彼女を。
「ここから先は僕の感覚――想像の話でしかありません。
だから一度だけ聞いて忘れてください。
僕がセシリアさんを見て感じました......この人は本当はアリシスなんじゃないかって。
実際に確かめてみることはしませんでした――触れてはいけない場所に触れてしまう気がして。
でも思うんです......もしセシリアさんが本当にアリシスだとしたら。
その彼女が僕の前から攫われて危険な事態に陥っているかもしれないとしたら。
僕は何もせず――黙ったままでいることなんてできないって。
追いかけているのがアリシスであれ、アリシスに似た人......ただの幻想であれ――」
気がつけば風の音もしなくなっていた。
――無音。
ただ在るのはオレットの言葉だけ。
「――僕は大切な人をもう失いたくないから。
戦うって決めたんです。
少しでも......手を伸ばせば彼女に手が届くように。
これが僕がテンペストさんの、そして皆さんの手を借りようと思った理由です」
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
お爺ちゃんにお返し(・∋・)
やっとオレットが話してくれます。
【ヴォルディーク家】について見識判定が可能です。
目標値は13。成功すれば『出立の曲目』に記されたことがわかります。
【セシリア・ヴォルディーク】について見識判定が可能です。
目標値は15。成功すれば、彼女の噂を聞いたことがあります。
テンペストはずっと妖精語を話してますが交易共通語も解しています。
彼女にも多少いろいろ思うところはあるかもしれませんが、
そちらは本進行で皆さんのすべての行動が揃ってからにしますね。
改めて投稿お待ちしております。
「歌でも、歌っていてください」
私は、怒りを覚えながら作業に移った。
オレットはただ願っただけ。私が『会話の許可』を得た意味を分かっていない。あんなつまらない問答のために彼我の血を流したのでは、断じてないのだ。
ヴェンさんが何も言っていなければ、間違いなく私が怒鳴ってでもいただろうか。痴れ者め、とでも。
『ニコ。鱗をもらうぞ』
テンペストは、龍の寿命を知っているだろうか。あらゆる生物の中でも特に長命であるが、体が完成する前の幼児でいるのはたったの30年間、今の一瞬だけ。
幼龍、ニコデムス。紫紺の鱗を持ち、その色は体の端では赤黒くなる。
鱗一枚一枚を見ても、それは間違いなく美しい。
それをよく磨いて花弁の形になるよう最低限の成形をし、また細く割って花糸、花柱、花柄を作る。最後に角を花の中央へほんの少し削り、花弁の根元に影を作った。
接合には切れ込みと穴を用いて組み合わせることにした。
作業を一度始めると、手元以外は見えなくなった。手を動かす以外は考えられなくなった。
完成したのは、テンペストが好きだと聞いた、あの桃色の花を模した工芸品。色こそ違うが、またとない素材で作ったものであるのに違いはない。
『これでどうですか。ここの翡翠の枝ででも作れる。もっと精巧なものも、何輪でも。』
PL
遅くなりました。
テンペストに渡すのはニコデムスの鱗などで作った花の工芸品です。
接着が必要なら、保存食の干し米を噛んで使います。
21:52:36 キャスパー@ティキ 見識 ヴォルディーク家 2d+4 Dice:2D6[3,1]+4=8
21:52:47 キャスパー@ティキ セシリア 2d+4 Dice:2D6[2,5]+4=11
21:53:23 キャスパー@ティキ 工作 木工職人4+器用 2d+8 Dice:2D6[4,4]+8=16
達成値16。木工職人技能で無理があると思う分だけペナで引いてくださいな。
>『――わかった......じゃあ、こうしない?
あんたたちにあたしを満足させるものが出せるなら。
力を貸してあげる――わかりやすいでしょ?』
困った...
俺は冒険の役に立つであろう物は持って来ているがそういった装飾品の類は全く持っていないのだ。
『テンペストさん、すみません。
そういった物は俺、持って無いっす。
強いて言うならこの魔晶石ぐらいっす。』
テンペストさんがこんな物で満足するとは思えないが、無いよりはマシである事を信じよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
一般技能も装飾品も取ってねぇぇぇぇぇ!!!
やっちゃったぁぁぁぁぁ!!!!!
先ほど、やや怒ったような声色で、オレット氏に歌でも歌えと言ったティキに、少し嬉しくなる。
きっと彼女は私と同じ気分だったのだろうから。
「有難うございます、オレットさん」
事情を話してくれた礼を言って、テンペストへと歩み寄る。
美しいものが好きなのに、それに飽きてしまった風の精霊。
「では、私から一つ、お話を。
美しいものをご所望と伺いました。ですので、私が美しいと思ったものの話をします」
まずは一つ、この世界に入る前に採取した桃色の花を取り出して、見せる。
「森に咲いていました。美しい花ですね」
そして二つ目、この世界の翡翠でできたような草花も。
「妖精界でしか見られない植物のありさまは、大変に美しいと、私はそう思います」
そして、丁寧に仕舞いこんで。
「けれど、テンペスト。貴方はこんな美しさには飽きてしまったのでしょう。
どうして、飽きたのか。貴方はそれを考えたことがありますか。
きっと、沢山の美しいものを見てきたのでしょう。長い時間をかけて。
飽きる、と言うのは『変化を感じられない』と言う事と同じです。
先ほどの花も、この世界の植物も、確かに美しいですか、それだけです。
『美しい』と言う事には全くの変化がない。いくら美に優れていようが、それでは飽きるのは当たり前なのです。
飽きずに『美しさ』を楽しみたいのならば、その逆も見なければ」
「つまりは、平凡さ、醜さ、そう言うものが生み出す、奇跡のような『美しさ』を感じられるならば、そこには変化があり、特異性があり、飽きるほど享受すると言いう事は逆に不可能なのです」
シュルリ、と衣擦れの音を立てて、首元のスカーフを引き抜く。
「これはスカーフです。そう対して高価なものではありません。一見どこにでもある、全く平凡なスカーフです。
ですが見えますか、このエンブレムが。
これは私が所属する【探求者《Seekers》】のエンブレムです。
そこにいるティキが考えてくれました。1本の槍は貫き通す意思を。3匹の鳥はそれぞれ武、知、遊を表し、翼を羽ばたかせどこまでも飛んでいけるよう、そんな意志を表している。
このエンブレムが施されたスカーフを身に着けることで、私は自分の意志をいつでも再確認できる。そういうアイテムなのです」
風は止んでいる。はためかない分、エンブレムはきちんと見えることだろう。
紋章をひと撫でして、元通りに首に巻く。やはり、この格好でいるときにネッカチーフかなければ締まらない。
「ティキの槍を見て貰えますか。少し不思議な形をしていますね。
あれも、価値で言えばそう大したことはありません。けれど、あの『赤嘴』はティキが。彼女が生まれ、戦士として今まで生きてきて、そうして自らの研鑽とこれからも尽力するという決意の表れなのです。傷がつこうと、醜くはならず、むしろそれは勲章となる。
『それ』が彼女の証となるのだから」
何かを作っている赤い同士から少し視線を移すと、そこには紫の巨体。
「ニコデムス。ティキの騎獣です。彼女がルキスラに来て、そうして出会った彼女の相棒。その絆が深くなっていく様を、私は見てきました。
その過程を知っているがゆえに、私には彼が彼女と一緒にいる光景がとても眩しく思えます」
それは決して当たり前ではないのだ。
「あぁ、私にはもう1人同士がいまして。エクセターと言うルーンフォークなのですが。
彼女はですね、小さな少女型のルーンフォークなんです。普段の思考もそれに近い調整をされている。
けれど、彼女は兵士です。兵士たれと作られ、兵士である生き方を学び、そうしてこの時間に放り出された。
彼女には知らないことが沢山あります。知り合いも一人もいないと言う。けれど、彼女は絶望していない。思考を止めず、前を見て、今の世界を楽しみ、そうして希望を持って生きている。
そんな彼女と出会え、これからもきっとそばに居られることが私にはとても嬉しい」
美しさとは、絶対的なものでは決してない。そういうものがあることは否定しないが。
「彼女たちは、沢山いるシャドウと、ルーンフォークのうちの一人だ。
それは事実です。ですが、知ることでそれは平凡でも陳腐でもなく、『唯一』となる。
そうすることで、それが持つ『醜さ』や『悲しさ』、『楽しさ』や『美しさ』まで感じられるようになる。
知らなくては、感じられることは無い。私はそう思います」
プラリネや、タタラの『美しさ』は私にはまだ分からない。きっとあるのだろうそれをこれから知っていく、知る事が出来るであろうことが私には喜びだ。
「テンペスト。貴方は今オレットさんの望みを『陳腐』と評しましたね。
『助けたい人がいる』。確かに、それは全くの平凡でありきたりで、凡庸な願いだ。
けれど、あなたもまさかこんな事情があると言う事は、ご存じでは無かったでしょう。
『知ること』。それは『陳腐』を『唯一』へ変えることでもあるのです。
想像してみませんか、テンペスト。貴方がオレットさんへ力を貸すと、何が起きるのか。
孤児院で出会った3人の子供たち。離れ離れになった悲劇。再び見えるも記憶を失い、名前も違う幼馴染らしき女性を助けるために力を得ようとする青年。
そんな彼らが困難を乗り越えて、再開した時の情景を。
それは美しいものでしょう。きっと、伝説の歌姫が歌う歌のように、語り継がれる『いい歌』になると思いませんか。
貴方の知らない『美しいもの』が、生み出されると思いませんか」
私にはティキのように、美しいものを生み出すことは出来ないから。
未来に生まれるだろう『美しい歌』を対価としようではないか。
つまり支払いはオレットさんです(・ω・)
――タタラにとってのベストとは何か。
そう問いかけたリナリアに返された言葉は。
「そう......後悔はしていないのね。
それなら問題ないの。
でも一個だけ覚えておいて。
あなたの価値を決めるのは他人かもしれない。
でも、あなたが在る意味を決められるのは――あなただけなのよ」
タタラがアンデッドをどうにか運べないか悪戦苦闘していると。
「ちょっとそこで待ってて」
リナリアはさっきまで演奏に使用していたハープを取り出す。
白く細長い指先で軽く弦を弾くと――。
簡易な荷車とアンデッドの残骸の傍にぽっかりと穴が開く。
穴から覗くのは本物のコンチェルティアの森の景色だ。
「そもそもこの場所には入り口なんてないの。
私たちが望めば望んだように道は開く。
道っていうものは本来こういうものなのかもしれないわね」
すぐそこに道が開いているため、タタラは苦労せず死体を弔うことができるだろう。
* * *
>「歌でも、歌っていてください」
オレットに対して憤りの念を抱いていたのはヴェンデルベルトだけではなかったようだ。
同じパーテイーの仲間同士......通じ合うものでもあるのだろうか。
そんなティキはというとニコデムスの鱗を用いて作品を作り出す。
この世に芸術作品と称されし物は数多く生まれ、失われていったであろう。
しかし幼い竜の鱗を用いられた作品は多くないだろう。
ティキの手によって――今一つの作品として命が吹き込まれようとしている。
>『これでどうですか。ここの翡翠の枝ででも作れる。もっと精巧なものも、何輪でも。』
リナリアは言った。
――テンペストはこの花が好きなのだと。
それに似せて竜の鱗から作られた花型の作品は同じように気に入られるのかどうか。
テンペストの様子を伺えば。
『緻密で繊細なだけの作品ならあたしもこの目でたくさん見てきた。
でも竜の鱗を素材にしたのはあんたが初めてかも。
あたしちょっとだけ気に入ったな――もちろんくれるんでしょ?』
感触は上々のようである。
やはり特別な素材を使ったのが大きかったのだろう。
これもティキとニコデムスの絆の力――かもしれない。
* * *
一方のプラリネはというと。
>『テンペストさん、すみません。
>そういった物は俺、持って無いっす。
>強いて言うならこの魔晶石ぐらいっす。』
そう言って魔晶石をテンペストに差し出してみる。
正直テンペストがこれで満足してくれるはずはないだろう。
――だが。
『ふふ、あんたバカなんじゃないの?
こんなものじゃ満足しないけど一応もらっておいてあげる』
ちょっと予想外の行動に対してテンペストもつい笑ってしまった。
少なくとも空気をよくするという意味合いでは大活躍かもしれない。
* * *
そしてオレットの言葉――守りたい人、気持ちを受けてヴェンデルベルトは語る。
彼が美しいと思うものは花や宝石などだけではない。
【探求者《Seekers》】というパーティー。
その仲間であるティキとその相棒ニコデムスやエクセター。
ヴェンデルベルトにとってそれらを美しいと気づかせたものは――ずばり知ることであった。
見ただけでは美しさに気がつけないものでもその内情を知ることで気がつくことができる。
それはオレットのありきたりな願いにそれなりの事情があったように。
>想像してみませんか、テンペスト。貴方がオレットさんへ力を貸すと、何が起きるのか。
ヴェンデルベルトは今この瞬間ではない。
遠い未来をテンペストへの贈り物としたのだ。
『あたしの知らない"美しいもの"が生み出される......か......』
エメラルドの瞳が宙を泳ぐ。
それは思案の象徴。
「本当に――できるっていう自信はあるの?」
初めてテンペストから口にされた交易共通語。
同じ言語を使用するとは同じ世界に生きているということである。
できるかどうか......彼女が確かめた先はオレットとヴェンデルベルトだろうか。
「僕はリナリアさんみたいに優れた歌い手だとは思っていません。
でも、一つだけ誓って言えることは。
――僕は、絶対に諦めない......ということ、それだけです」
全て話している以上どこか思考もすっきりしたのだろうか。
オレットの言葉は同じ意味合いでも以前と違って聞こえた。
「わかった......あんたに力を貸してあげるよ。
珍しいものも貰ったしね」
ティキの作った竜の鱗製の花飾りをそっと撫でる。
ちなみにプラリネの差し出した魔晶石もおまけとして回収されている。
「ただ約束しなさい。
いつか必ずあたしのところに戻ってくるって。
その時はあんたが助けたいって言っている人を連れてくること。
ちゃんと歌も聞かせてもらう。
――あたしはあんたの未来に投資するんだから」
テンペストは玉座のような高所から降り、オレットや冒険者たちの目の前に立つ。
近くで見ればその妖精としての美しさと格の高さがありありと見えるだろう。
「――約束します。
絶対に助けて......またこの場所に来ることを」
* * *
「でも何にしようかな......あんたにあげるもの。
そうだ、あれにしようか」
冒険者とオレットの心や技が勝ち取った妖精の力。
具体的なその内容はというと――緑色をした妖精の羽根だった。
「あんたはなんだかんだこれまで無事だったみたいだけど。
見た感じ体が丈夫なわけでもなんでもなさそうだからね。
これから先もずっとそうだとは限らないでしょ?
この羽根はあんたを風で包んで何が飛んできても守ってくれる。
勿論少し離れた場所くらいなら羽根を飛ばすことで同じ加護を受けられることができるかもね」
その羽根は風のバリアになるという。
矢が飛んでこようと、弾丸が飛んでこようと、魔法が飛んでこようと。
風によってその身は守られるはずだ。
「......ありがとうございます」
オレットは赤い帽子にその羽根飾りを差し込む。
「――ああ、そうだ。
あんたどっかの枝折ったでしょ?
勝手にそんなことしたら許さないんだけど今回は特別。
ありがたく貰って行きなさい」
これはヴェンデルベルトに対しての言葉だ。
もし機嫌が悪かったら、怒られていたかもしれない。
ちなみに彼女はいま機嫌がいいようだ。
ちょっとした願いならついでに叶えてくれるかもしれない。
* * *
「平凡さや醜さを知る、か。
正直そんな存在忘れてたな。
あたし、この場所に待ってるだけだったから」
テンペストはこの美しい世界にだけ長い間とどまっていたのだろう。
この世界には醜いものはおろか平凡なものすらない。
まるで天国のようでありながら――変化の起きない空間など退屈に決まっている。
待っているだけ手に入れられるものは限られている。
本当に素晴らしいものを手に入れるためには動き出さなければならないのだ。
「――あたしもたまには外に出てみようかな」
コンチェルティアの森に久しぶりに風が吹く時が来たのかもしれない。
「あ、そうだ......一つ教えてあげる。
あたしは風の言葉を聞けるんだけど少し面白いことを聞いたんだよね。
だから今あんたたちをそこに運んでいく。
――勘違いしないでよね。
あたしはただ綺麗なものを確実に見たいだけなんだから。
安心しなさい、リナリアのところにいるのもつれていってあげる」
冒険者たちが体の周囲の様子を伺えばいつの間にか風が体を囲んでいる。
その風は次第に冒険者たちの体を押し上げて。
――宙に浮かす。
「いったい......どこに飛ぶんです?」
空中からオレットは下を覗きつつ尋ねる。
「――きっとあんたも知っているところ」
風の勢いで全ては急上昇する。
* * *
リナリアの力を借りて無事に弔いを済ませることができたタタラ。
「お仕事お疲れ様。
――せっかくだから私からも一曲」
リナリアがハープを奏でて歌うのは鎮魂歌。
タタラの心もその歌声に安らぐであろう。
「音楽って素敵だと思わない?
形も言葉も生死も超えて伝わるんだから。
あなた風に言えば祈りもそうなのかしらね」
リナリアとタタラが語らっていると、急に憶える浮遊感。
タタラの体はいつの間にか浮かんでいた。
「彼ら、やったのね......思った通りだったわ。
テンペストってば最近何かが欠けていた気がしたから。
きっと埋めてくれるって思っていたの」
リナリアの言葉でタタラは理解するだろう。
オレットはおそらく願いを無事に叶えたのだろう。
「人は何かが欠けていたり抱えすぎたりするものかもしれない。
でも、負けたりしないでそんなときは歌えばいいのよ。
もうわかってるでしょ?――タタラ」
タタラが空に消えていく中。
リナリアの言葉だけが森に残った。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
テンペストはオレットの頼みを叶えてくれます。
ティキの贈り物とヴェンデルベルトの言葉が効いたみたいです。
プラリネの空気作りもなかなかのものでした。
タタラはリナリアのショートカットを使うことができますね。
他にもいろいろとお返し(・∋・)
オレットの願いを終えたあと、ちょっとした願いならテンペストが叶えてくれるかもしれません。
あとは可能な限りに自由にしてください。
ただ最後はどこかに吹き飛ばされます(・∋・)
また次回エンディング投稿となる予定です。
その際各PC毎に1シーンくらいであればもし希望があればお受けします。
最後にこのNPCと話したいとかこういうシーンが欲しいとかあれば(*´∀`*)
なければなしでもいいですぜ(・∋・)
>「でも一個だけ覚えておいて。
あなたの価値を決めるのは他人かもしれない。
でも、あなたが在る意味を決められるのは――あなただけなのよ」
わたしに価値があるから、在る意味があるんじゃ...
わたしが人に何かできるから、生きいてもいいんじゃなかったのか
自分でそう決めたなら、確かにそうんだろう。でも、他の目を気にしないで考え直すこともできる
「...もしかして、そういうことなのかな?」
* * *
>「ちょっとそこで待ってて」
リナリアさんが弦を鳴らすと、そばに穴が開いた
そこから森が見える。不思議だ
「すごい!どうやったの?」
>「そもそもこの場所には入り口なんてないの。
私たちが望めば望んだように道は開く。
道っていうものは本来こういうものなのかもしれないわね」
「...そうだね
わたしもそう思うよ」
* * *
ちょうど良い場所を見つけたら、盾を使って軽く土を掘った。近くに落ちている枯れ枝を集めて薪にする
あんまり時間はかけられないから、量はほどほどにしておく。往復を繰り返してアンデットの遺骸と信者の遺体をその上へ移した
実は正式な弔いの儀式は知らない。身内に死んだ人がいなければ、神殿の中へ通っていたわけでもないから、今まで一度も見たことがなかった
それでもわかる。願いを形にしようとすれば、方法がイメージできた
お祈りをすると、手の中にある刃が、暗くて淡い紅色に光る。これを薪へ、次いで遺体へ当てて熱を灯す
神聖な炎が、朽ちた身を空へ変えていく...
この火は破壊と再生の象徴。穢れを浄化してくれる
今までの過ちも、未練も断ち切って、新しい姿で旅立てるように
この剣は意思と勇気の象徴。なぜか感謝している
争った者たちへ、奇妙な敬意を表して
グレンダール様の導きがありますように...
* * *
燃え尽きた遺体に土を被せて戻ってきた
>「お仕事お疲れ様。」
「ありがとう。リナリアさん」
>「――せっかくだから私からも一曲」
とても、落ち着く歌だな。疲れていた心と体にしみてくる
...ちょっぴり眠たくなってきた。頬を叩いて気合いを入れる
>「音楽って素敵だと思わない?
形も言葉も生死も超えて伝わるんだから。
あなた風に言えば祈りもそうなのかしらね」
「おお!確かに似てる気がする
なんていうか...願いとか、想いとか、夢とか、
明るい気持ちが伝わっていくところも、そっくりだな
...ちょっと練習してみようかな」
邪魔にはならないように
「―~~~♪、ゥ~~♪♪~―」
「―ゥ~~♪、、、ン?」
なんか、いつもより浮いてる。いやここに入ったときからそうだったけど、今はますます強くなった気がする
足の裏が、地面についてない
「え?」
>「彼ら、やったのね......思った通りだったわ。
テンペストってば最近何かが欠けていた気がしたから。
きっと埋めてくれるって思っていたの」
ビックリして声を出すタイミングを逃した。もうわたしは空をのぼっている
とっさに、両手を大きく振り続けた
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
ヒート・ウェポン行使
現在MP 6 → 4/33
最後に、
オレットと合流して、目的を達成できたか、オレット自信から聞きだすシーン
(タタラは大声で反応します)
オレットから報酬を受けとるシーン(タタラは反応します)
どちらか一方で構いません。話の流れで不自然にならない範囲で、このシーンが欲しいです!
『ついでに一つ、聞いてほしいことがある』
オレットの願いに応えたテンペスト。その機嫌のいいうちに、私からも一つ、耳に止めて置いていてほしいことがあった。
外に興味を持ったように、彼女は言った。ならば聞き入れられるのではないかと、期待をしたのだ。
『私はあなたに、友として私の呼びかけに応えてもらいたいと思っているーが、私にそれに見合うだけの実力はない』
実際そうなのだ。あわよくば、とは思っていたが、まだ甘い。私の力で彼女を呼ぶには、せめてもう二段―いや、三段階は上の召喚術が要りそうだ。
だから。
『「赫嘴」の名、勝手に届くまでになってみせる。その時また、会いに来るのを許してほしい』
許されれば、また来たい。今度は飛び切りの土産を持って来よう。
いつになるかは、わからないが。
* *
ふわりと体が浮く。見れば、仲間たちやニコデムスも浮き上がっていた。
風が私達に味方している、そんな感覚を覚える。
「これはいいな。エコーにもできるといいんだが」
全身の力を抜き、全てを風に任せた。
PL
エンディングにやっておきたいこと
もし帰る前にオレットが報酬くれるなら、コンチェルティアに寄ってケイトとライダーギルドにお土産買いたいです。
ギルドへはお菓子、ケイトにはペンダントか何かのアクセサリー。装飾が小さめでシックなやつ。
あと終わった後オレットに発破かけておきたいです。
>『ふふ、あんたバカなんじゃないの?
こんなものじゃ満足しないけど一応もらっておいてあげる』
どうやらテンペストさんはジョークとして受け取ってくれたようだ。
『あはは、受け取って貰えて良かったっす』
今の俺は上手く笑えているだろうか。
『本気でこれを渡したなんて言えない...』
小さく呟いた。
>「安心しなさい、リナリアのところにいるのもつれていってあげる」
気がつくと体が浮き上がっていた。
『うぉ!なんすかこれ!?』
オレットさんとテンペストさんが話しているがその会話も耳に入ら無いほどに俺は興奮していた』
そして最後にテンペストさんが何か言った時、俺たちは急上昇した。
どうやらテンペストはオレット氏に力を貸してくれる気になったようだ。
緑の羽根。それが加護の証になるようだ。
加護はいらないけれど、あの羽根は少し羨ましい。どうやら私には収集癖があるようなのだ。
「――ああ、そうだ。
あんたどっかの枝折ったでしょ?
勝手にそんなことしたら許さないんだけど今回は特別。
ありがたく貰って行きなさい」
「えぇ、有難うございます。とても美しいので、つい」
しまい込んだ翡翠の植物で、今回は満足することにしよう。
「またこの近くに来る時があったら、私もこちらへ訪ねても宜しいですか?」
今テンペストは機嫌が良いようだ。ティキの願いに乗じて、私も道を開いて貰えるようお願いしておくことにする。
◇ ◇ ◇
「オレットさん。その方を助けるめどはついているのですか?」
攫われたと言う話だからら、今どこに囚われているのかは分かっているのだろうか。
どうやら怪しげな組織も関わっているようだから、これから探すのかもしれない。
「もし、助けが必要なら、またどうぞ火竜の手羽先亭へ」
殲滅や侵入が目的ならば、私が力になれることは少ないかもしれないが。
この物語の顛末も、私は知りたいと思っているのだ。
___________________________
PL柑橘より
売り込みしておきます(U*´ω`)
>『ついでに一つ、聞いてほしいことがある』
ティキは機嫌のよさそうなテンペストに声をかける。
「しょうがないな......今なら聞いてあげる。
――言ってみて?」
彼女は確かに機嫌が良さそうだ。
ティキに話の続きを促す。
>『私はあなたに、友として私の呼びかけに応えてもらいたいと思っているーが、私にそれに見合うだけの実力はない』
>『「赫嘴」の名、勝手に届くまでになってみせる。その時また、会いに来るのを許してほしい』
ティキの願い。
それはテンペストと契約を果たせるような実力を手にした時に、再度この場所を訪れる許可を得ること。
>「またこの近くに来る時があったら、私もこちらへ訪ねても宜しいですか?」
それに続いてヴェンデルベルトも同様の願いを述べる。
「それに対する答えは簡単ね。
あたしを満足させるだけのものを持ってきなさい。
――そうすれば道なんてきっとどこにでもある」
* * *
>「オレットさん。その方を助けるめどはついているのですか?」
>「もし、助けが必要なら、またどうぞ火竜の手羽先亭へ」
テンペストとの交渉の傍らでヴェンデルベルトはオレットに尋ねる。
「残念だけど――全然わからないんだ。
でも必ず見つけてみせる。
......そのときはきっと――力を借りに行くよ」
体が宙に浮き始めたのは......。
ちょうどそのすぐあとのことだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
エンディング前に少しお返し。