1-乙女と王子と魔女
>「ゴーテルさん、と仰るのですね。他に肉親や親せきの方はいらっしゃいますか?
> あ、言いにくいようでしたら無理にはおたずねしませんが。」
「ううん、別に言いにくくなんかないわ。
本当に......何も知らないの。
特に不思議に思ったこともないけれど、そうね。
ほかの人から見れば変なのかしら?」
* * *
梯子を登り目が慣れてくれば、そこには農具や野菜の類が収められていることに気がつくだろう。
>「ゴーテルさんは、農業で生計を立てられていたのでしょうか?」
「お婆さんが塔の外で何をしているかはわからないわ。
けれどね、お婆さんは野菜を使った料理が得意なのよ」
ラプンツェルはゴーテルの外の暮らし振りについてまでは知らないようだ。
ただ、野菜料が得意らしいことから、主に自分で使っていたのではないだろうか。
>「ラプンツェルさん。お気持ちはわかりますが、出来るだけお静かにお願いします。いつ敵が来るかわかりませんので」
一方で窓の外を子供のようにはしゃぎながら眺めるラプンツェルにラキアスは忠告する。
そんな彼女の様子に対して目をきょとんとさせて言った。
「どうして?
外に敵なんかいるの?
外って幸せな場所でしょう?」
彼女は何も知らないのだ。
だから外側に夢を抱いている。
危険や驚異なんてものには触れたこともないのだから。
倉庫の中を調べてみても内側から外に出る手段は実力行使以外難しそうだ。
外の音を聞いてみたところで雨音しか響いて来ない。
>「外から鍵がけられているみたいだね。ここからでは鍵開けも無理そうだし」
>「案の定ですね。床も木ですし、掘るという選択肢もなさそうです。」
――どうやら冒険者たちは扉を破って出るつもりらしい。
「――それ以外方法はなさそうですね。
何か問題が起きるようでしたら、僕が責任を取りましょう」
レタスの言葉の後押しもあり――彼らは気の扉を破って外に出た。
* * *
扉の外へと出れば、雨粒が体に当たり次々と流れていく。
「よかったら、これを......」
王子は身につけていたマントをラプンツェルの頭に雨よけのように被せる。
これで彼女の体が濡れることはないだろう。
途轍もなく長い髪はどうしようもないかもしれないが。
森は黒い雨雲によって光が遮られているから薄暗い。
だが、闇をも見透かすラキアスの瞳は森の様子を捉えただろう。
野菜畑の向こう側。
その方角からこちらへ向かってくる黒い影。
黒い服で身を包んだ白髪の老婆。
彼女はこちらの姿をはっきりと見ることのできる位置まで歩み寄り。
そして怖いくらいに優しく語りかけた。
「こんなところにいたのかい、ラプンツェル。
私は本当に心配していたんだよ?」
皺のある顔に笑顔を乗せてラプンツェルに話しかける。
おそらく彼女こそ――。
「ごめんなさい、お婆さん。
わたし......外が見てみたくて」
ラプンツェルの世話を焼く老婆。
ラプンツェルを閉じ込める老婆――ゴーテルであろう。
「まあ、そんな気持ちになることもあるだろうさ。
でももう十分見ただろう。
さあ、一緒に帰るとしないか?」
ゴーテルは一つ歩み寄る。
不自然に優しく押さえ込むかのように静かに。
「でも、私お城を見てみたいわ」
ラプンツェルの言葉を聞いたゴーテルは目を見開かす。
「城だって?
あんなとこいいところでもなんでもないよ!
さあ私と一緒にあの塔まで帰るんだよ......ラプンツェル!」
先程まで浮かべていた穏やかな微笑みは既になかった。
氷のような冷たさと炎のような怒りが主にレタスを見つめていた。
傍にいるだろう冒険者たちもその表情を見せ付けられることだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
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次回からはこちらへどうぞ(*´∀`*)
ラプンツェルを塔の外へ出したことでそれぞれHPを1点獲得できます。
とりあえず木の扉は好きな感じで破っていただいて構いません。
扉を出るとゴーテルと遭遇しますね。
ファーストコンタクトはこんな感じです。
何かやりたいことがございましたらどうぞ!(*´∀`*)
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ラプンツェルさんの話を総合すると、どうやら外のことは殆ど聞かされていないらしい。
ゴーテルさんがどうやって生計を立てているとか、肉親のことなども。
ラプンツェルさんが、興味を持たなかったのか、それともゴーテルさんが興味を持たせなかったのか
それはわからない。
僕らがドアをこじ開けて外に出ると、外は雨だった。
普段の格好よりは、法衣のほうがいくぶん雨対策には向いている。
向こうから、誰かが来るようだ。
それは近づいてくるにしたがって、黒服の年配女性ということがわかる。
恐らく彼女がゴーテルさんなのだろう。
彼女が毎日、あの塔を登っているのか考えると、ちょっと信じられない。
普通の年配の女性ならまず無理だろうから。
ありがちな会話が展開される。
>「こんなところにいたのかい、ラプンツェル。
私は本当に心配していたんだよ?」
>「ごめんなさい、お婆さん。
わたし......外が見てみたくて」
>「まあ、そんな気持ちになることもあるだろうさ。
でももう十分見ただろう。
さあ、一緒に帰るとしないか?」
>「でも、私お城を見てみたいわ」
>「城だって?
あんなとこいいところでもなんでもないよ!
さあ私と一緒にあの塔まで帰るんだよ......ラプンツェル!」
ゴーテルさんは、大事な娘を王子に取られたという心情が強いのだろう。
僕にもそれはわかる。好きな人は誰にも取られたくはないのだ。
「貴女がゴーテルさんで間違いないでしょうか?」
僕はまず彼女に確認してから話を始める。
「申し遅れましたが、僕らは通りすがりの冒険者です。
ラプンツェルさんから少しだけお話は伺いました。
仲の良い、親子関係だとお見受けいたします。」
少なくとも、ラプンツェルさんはゴーテルさんを慕っている。
「ラプンツェルさんは、今まで外に世界には興味が無かったようですが、
たまたま、こちらの者が、事故で空から落ちてしまいまして、
ラプンツェルさんの髪にひっかかって命拾いをいたしました。
そこでお話をさせていただきましたら、
外の世界に興味を持ってしまった、ということなのです。
僕らは偶然王子と出会いまして、彼(アルフさん)を探しに来ておりました。
そこで話が合ってしまいまして、外にお連れすることになったのです。
ご心配かけて申し訳ありませんでした。」
まずは外に興味を持ったのは僕らのせいだと言っておこう。
連れ出す際に書置きをしてきているから、
それを見れば、僕らの存在は知っているはずなのだが・・・・
書置きまでは見ていないのだろうか。
「親である、ゴーテルさんとしましては、可愛い娘さんをお側に置いておきたいと
思っておられると思います。
今まででしたら、それで良かったと思うのです。
しかしながら、今まで本やお話でしか知らなかった、外の世界というものを
知ってしまったラプンツェルさんを、そのまま塔にお連れしましても、
恐らく、外の世界を渇望されることになると思いますよ。
普通の娘さんであれば、親は、子供を外の世界に触れさせ、社会に慣れさせるでしょう。
ラプンツェルさんを今までそうされなかったのには、特別な理由でもおありなのでしょうか?」
まずはゴーテルさんの話を聞こう。
* * * *
コルチョネーラです
グレースの調停力が問われる大事な局面。戦えない男の本領発揮となるか?
ベストの解決は「和解」です。難しそうですね。
>「今回はラキアスの推理のほうが冴えてますね。僕がいなくても大丈夫な気がしてきました。」
「いや、たまたま当たっただけだよ。だからそんなこと言わないで」
真面目に答えます。
推理とか参謀役なんて本職ではありませんしね。それにいつもならグレースさんいないと寂しいです。
>「どうして?
外に敵なんかいるの?
外って幸せな場所でしょう?」
そうか。そうゆうことでしたか。外の脅威はゴーテルさんから教しえてもらえなかったんですね。知識すら何も
「いますよ。蛮族のような人型の化け物や生ける屍のアンデット。獰猛な肉食動物とか他にも色々と。数えるとキリがないほどにです。
まあ、言っても直接触れないといまいちわかりませんよね。」
幸せな場所については答えませんでした。なぜなら幸せの定義は人それぞれで、貧しい暮らしをしているにも関わらず今の生活に満足している人がいれば、お金持ちで欲しい物があれば何でも手に入れられるのに、物足りなさを覚える人がいます。
なので、私がこうだと答えても聞いたラプンツェルさんもそう思えるとは限りません。
木の扉については皆で壊すことにしました。
私はカッツパルゲルで取手まわりに沿って突き刺しぶち抜こうとしました。
刃こぼれをおこす可能性があるので剣士としては複雑な気持ちになります。後で念入りに研がないといけませんね。あと破壊用の道具も用意しましょう。
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外に出れたと思えば空は暗雲がたちこめ、叩きつけるように大粒の雨が降ってきました。
身を隠す為に纏った迷彩ローブは雨よけにもなったようで体の大部分は濡れずにすみました。
森の奥こんなところで一人で歩く老人。あれがゴーテルさんでしょうか。どんどんこちらに向かってきます。
しまった、時間がかかりすぎましたか。しかし逃げる事はできませんし仕方ありません。ここで決めますか。
ラプンツェルさんをいつでも庇える位置に立ちます。ゴーテルさんとラプンツェルさんの間に滑り込めるくらいに
>「こんなところにいたのかい、ラプンツェル。
私は本当に心配していたんだよ?」
嘘。本当に心配しているならそんな不気味な笑みはしません。
>「ごめんなさい、お婆さん。
わたし......外が見てみたくて」
>「まあ、そんな気持ちになることもあるだろうさ。
でももう十分見ただろう。
さあ、一緒に帰るとしないか?」
>「でも、私お城を見てみたいわ」
>「城だって?
あんなとこいいところでもなんでもないよ!
さあ私と一緒にあの塔まで帰るんだよ......ラプンツェル!」
「お待ちください。嫌がっているではありませんか。」
その言葉と同時に間に入りラプンツェルさんを庇います。
話を聞けないのでしたら実力行使します。死なない程度に色々聞きたいことがありますからね。処遇は王子が直接下したほうがよろしいでしょう。
>「貴女がゴーテルさんで間違いないでしょうか?」
>「ラプンツェルさんから少しだけお話は伺いました。
仲の良い、親子関係だとお見受けいたします。
ラプンツェルさんは、今まで外に世界には興味が無かったようですが、
たまたま、こちらの者が、事故で空から落ちてしまいまして、
ラプンツェルさんの髪にひっかかって命拾いをいたしました。
そこでお話をさせていただきましたら、
外の世界に興味を持ってしまった、ということなのです。
僕らは偶然王子と出会いまして、彼(アルフさん)を探しに来ておりました。
そこで話が合ってしまいまして、外にお連れすることになったのです。
心配かけて申し訳ありませんでした。」
勝手に入ってしまったことに関しては謝ります。
>「親である、ゴーテルさんとしましては、可愛い娘さんをお側に置いておきたいと<思っておられると思います。
今まででしたら、それで良かったと思うのです。
しかしながら、今まで本やお話でしか知らなかった、外の世界というものを
知ってしまったラプンツェルさんを、そのまま塔にお連れしましても、
恐らく、外の世界を渇望されることになると思いますよ。
普通の娘さんであれば、親や外の世界に触れさせ、社会に慣れさせるでしょう。
ラプンツェルさんを今までそうされなかったのには、特別な理由でもおありなのでしょうか?」
グレースさんがこれまでの経緯と疑問を話していました。ここは弁の立つ二人に任せます。私ではうっかり地雷を踏みそうです。
その隙にラプンツェルさんを少しゴーテルさんから離します。
グレースさんの質問は私も気になっていました。立てた仮説の裏付け?も欲しいです。
そういえばゴーテルさん。王子に向かって鬼のような顔していましたけど監禁以外に何かやらかしたのでしょうか。だからそこへ連れて行こうとした王子に対しての当たりが強かったとかですかね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
<アイベックスです。どうなるかなドキドキしています。
>「お待ちください。嫌がっているではありませんか。」
ラキアスはそう言ってラプンツェルを庇うかのように立つ。
どことなく緊迫した空気が漂う中。
>「貴女がゴーテルさんで間違いないでしょうか?」
その間を執り成すかのようにグレースがまずは確認の言葉を入れる。
「私はお前と話す気はないよ」
老婆の方はつっけんどんな態度で返す。
だがおそらく彼女がゴーテルであるのは間違いないだろう。
そこからグレースはゴーテルに対し会話を試みる。
それに対して彼女は不快な顔をしながら答えるだろう。
「お前は自分が話していることがわかっているのかい?
呼ばれているわけでもない勝手に塔へと上がり込み。
それだけにとどまらず私の大事なラプンツェルまで勝手に連れ出した。
――お前たちがやったのは人攫いと同じだよ?
こうして話してやってるだけありがたく思うんだね」
確かに外側にいるゴーテルの視点から見ればそう感じるのもやむを得ないだろう。
多少偏執的なきらいはあるが。
「それにしても、この子に外の世界に憧れを抱かせるなんて酷いことをするもんだ。
ラプンツェルはね、森に守られてなくちゃ生きてはいけないんだ。
この子の長い髪はね森に愛され全てを包まれている証なんだ。
外に出そうなんて思ってみな、この子の命の灯火が消えるだけさ」
続いて語られるのはラプンツェルの真実。
彼女はこの森に守られて生きている。
それはつまり森の外では生きてはいけないということだ。
彼女の不思議な長い髪もまたその証だということらしい。
――少なくともゴーテルの言葉の範囲内ではそのようだ。
「まあ、お前たちがラプンツェルを返してどっかへ行ってくれれば問題ないさ。
思いなんてものはねえ、意外と簡単になんとかできるもんだ」
ラプンツェルはゴーテルの話す内容を正しくは理解していないらしい。
ただ慕っているゴーテルと冒険者たちの雰囲気が良くないことに心を痛めているだけだ。
けれど、レタスは違う。
ゴーテルの言葉の裏に潜む闇に気づき、前へ歩み出た。
「ラプンツェルさんを......彼女をどうするつもりですか?」
勢いよく投げかけられた言葉を跳ね返すように力強く腕を振って。
ゴーテルは吠える。
「......黙れ!
お前のような持てる者には私たちのことなど決してわからないんだよ!
今なら見逃してやる、さっさと城に帰るんだね!」
雨が――激しさを増していた。
* * *
一方のシィノヴィアは足跡の続く先へ駆けていった。
その果ては予想通りかそうではなかったか。
初めてシィノヴィアが訪れた野菜畑だった。
畑の奥を覗けば倉庫のような建物の前に人の姿がある。
あれはラキアスたち――ともにルキスラからこの世界を訪れた仲間だ。
彼女たちの前に立っている黒い服を着た後ろ姿は魔女ゴーテルか。
知らぬ顔もそこにはあるがあまり歓迎できる状況ではなさそうだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
とりあえずゴーテルから憎しみのこもった返しを。
今回のメインはシィノヴィアの合流ですね。
シィノヴィアは対峙している好きなタイミングで場面に登場してください。
それに伴い次回からはこちらのカテゴリに投稿いただくようお願い致します。
あとはお好きな感じにどうぞ(*´∀`*)
ゴーテルさんは辛辣な態度ではあったが、話を聞いてくれた。
激昂していたら、サニティをかけようかとも思っていたが、
そこまでの必要はなかったようだ。
「ええ。結果的に無断でお連れしてしまいました。これは弁解のしようがないです。
一応、置手紙をしておいたのですが、お読みになってはいないのですね。」
誠意は見せておこう。ないよりはマシだ。
「なるほど、貴重なご意見ありがとうございました。
ラプンツェルさんは、森からは出られない、ということなんですね。」
髪も、森に愛された証であるのなら、切ることはできない。
それは愛された証を切ってしまうことになるからだ。
そうなると、ラプンツェルさんにとっては良くないことになるのだろう。
「彼女が森に愛されているのでしたら、せめてもう少し、ラプンツェルさんに
森を見せてあげたいです。
森だってラプンツェルさんを近くで見たいと思っているのではないでしょうか。
今しばらく、時間の猶予を頂けますでしょうか。」
ダメ元だが頼んでみよう。
無理なら、僕らだけで調べるしかない。
ゴーテルさんの証言でわかったことは、彼女の秘密は、森にあるという事実だ。
そういえば、塔で待っている間に、僕を見つめる視線があったことを思い出した。
巨木...エントレットだ。
エントレットは物知りだと聞いたことがある。
ラプンツェルさんの秘密に繋がる何かを知っているとしたら彼だろう。
彼は、僕に何かを言いたかったのかのかもしれない。
わざわざ塔まで出てきたのだ。彼女のことは知っているのだろう。
そう思うと急に気になりだした。
* * * * * * *
コルチョネーラです。
急にエントレットの存在が気になりだしたグレースです。
気になるスイッチ点灯しました。
この謎はグレース的に解明しないと後悔しそうです。
でも、エントレットって妖精語だった!!って童話語でよかったんですね。
交渉失敗の場合は、戦うか逃げるかでしょうが、どちらでもついていきます。
グレースさんはゴーテルさんに話しかける襲い掛かってきたときの為にいつでもやれるにしておきます。
>「お前は自分が話していることがわかっているのかい?
呼ばれているわけでもない勝手に塔へと上がり込み。
それだけにとどまらず私の大事なラプンツェルまで勝手に連れ出した。
――お前たちがやったのは人攫いと同じだよ?
こうして話してやってるだけありがたく思うんだね」
人攫いは間違ってはいませんのでそこは言われても仕方ありません。そちらから仕掛けてくれるなら遠慮なく拘束に行けるんですけどね。
黙って話を聞きます。
>「それにしても、この子に外の世界に憧れを抱かせるなんて酷いことをするもんだ。
ラプンツェルはね、森に守られてなくちゃ生きてはいけないんだ。
この子の長い髪はね森に愛され全てを包まれている証なんだ。
外に出そうなんて思ってみな、この子の命の灯火が消えるだけさ」
その話が真実であるのならこのままラプンツェルさんを森の外に出したところで死んでしまいバットエンドになり、依頼失敗になります。
嘘、と言いたいところですが、情報が少ない以上断言できません。
>「まあ、お前たちがラプンツェルを返してどっかへ行ってくれれば問題ないさ。
思いなんてものはねえ、意外と簡単になんとかできるもんだ」
>「ラプンツェルさんを......彼女をどうするつもりですか?」
>「......黙れ!
お前のような持てる者には私たちのことなど決してわからないんだよ!
今なら見逃してやる、さっさと城に帰るんだね!」
ゴーテルさんの感情に合わせているかのように雨が一層強くなっていきます。これも何かの魔法かなにかでしょうか。
ラプンツェルさんと森の秘密。何のメリットがあってか知りませんが、過保護なゴーテルさん。そして異常なまでに王子に噛みつく態度。
単なる監禁犯で切ってしまうには謎が多すぎます。
>「なるほど、貴重なご意見ありがとうございました。
ラプンツェルさんは、森からは出られない、ということなんですね。」
>「彼女が森に愛されているのでしたら、せめてもう少し、ラプンツェルさんに
森を見せてあげたいです。
森だってラプンツェルさんを近くで見たいと思っているのではないでしょうか。
今しばらく、時間の猶予を頂けますでしょうか。」
グレースさんはあんな態度取られても感情に左右されることなく冷静に物事を捉えています。
流石元探偵。私はこの気になる事がなければイラッとしていたところです。
ゴーテルさんに色々と確認と意見を伝えます。
「失礼。少し確認します。ゴーテルさん。あなたがこの森に住むのはラプンツェルさんの命を守るためですね?
なら、この森の加護無しでも生きられるようにすれば問題ありませんよね?それとも、他に何か理由でもお持ちですか?」
にこっと笑顔を忘れずに。
そうそうこれが一番気になっていたところです。命を守るのが理由ならそこまでするだけの対価があるはずです。それが愛情だけで満足するとは考えにくいのです。
「あなたは王子に対してかなりの不満を抱えていると見受けられますが、一度きちんとした意見を述べたほうがよろしいかと。はっきり言わなければいつまでも問題解決になりませんよ。
もし魔法関係でしたらこの王子は理解していらっしゃいます。周りの人がきになるようでしたら正しい理解を得られるようお願いしてみますよ。」
はじめの畑に戻ってきた。
足跡の先、黒衣はゴーテル殿。
視界がにじむ雨の中でも鮮やかなのがアルフェイト殿。
ラキアスとグレース殿もいる。
それから、見知らぬ人が2人。
先ほどのように呪いを使われるのは困る。
木立にまぎれ、忍び寄る。手はダガーに添えて。
仲間に手を出そうものなら、それこそ容赦はしない。
>「それにしても、この子に外の世界に憧れを抱かせるなんて酷いことをするもんだ。
> ラプンツェルはね、森に守られてなくちゃ生きてはいけないんだ。
> この子の長い髪はね森に愛され全てを包まれている証なんだ。
> 外に出そうなんて思ってみな、この子の命の灯火が消えるだけさ」
ああ、失念していた。
ゴーテル殿の野菜を食べているのだから、シィノよりもずっと強く呪いがかかっていても不思議ではないのに。
どうしたらキャベツ殿の妻――"あの子"の母親に会わせられるだろう。
いくつか言葉を交わしたあと、ゴーテル殿が声を大きくした。
>「......黙れ!
> お前のような持てる者には私たちのことなど決してわからないんだよ!
> 今なら見逃してやる、さっさと城に帰るんだね!」
埒が明かない問答だ。
だが、シィノが出ていったところで話はこじれるだけだろう。
シィノの目的はラプンツェル嬢を村へ連れ出すことなのだから。
それに、シィノがここにいることをわざわざゴーテル殿に教える必要もない。
――――PL――――
とりあえず、できるかぎり姿を隠しておく方向で。
シィノが髪を結んでいる組み紐はメモリーアイテムで「暗い場所で本人の意志に合わせて薄く淡い光を放つ。光量は本人次第」というものなのですが、使ってもいいでしょうか。
アルフとラキアスはこれが光るって知ってるでしょうから、ゴーテルの死角でそっと光らせて、ここにいるよアピール。
王子やラプンツェルに気づかれたら、ゴーテルにもばれそうですが。
あとは、ぱっと指示だけもらって、ゴーテルに怒られる前に逃げるとか?
ガゼルフットまで使って、全力で走り去ります!
グレースたちがゴーテルと硬直状態でそこを離れられそうになければ、エントレット探し承りますよ?
20:08:13 紫乃@シィノ ≫ 隠密 2d6+9 <Dice:2D6[4,2]+9=15>
ゴーテルはラプンツェルは森に愛されているのだと言った。
>「彼女が森に愛されているのでしたら、せめてもう少し、ラプンツェルさんに
> 森を見せてあげたいです。
> 森だってラプンツェルさんを近くで見たいと思っているのではないでしょうか。
> 今しばらく、時間の猶予を頂けますでしょうか。」
グレースは頭を使ってそこを突く。
森に愛されているのなら、森もまたもっと触れたいと思っているのではないか、と。
その問いかけに対して、明らかにゴーテルは口を詰まらせた。
少し思案してひねり出した答えは。
「森の中には野獣もいるし、危険な植物もいる。
そんな中にこの子を連れて行くわけにはいかないよ。
私の......私の大事な子なんだ......!」
森は危険だから出せないという論理的に実に甘い回答。
>「失礼。少し確認します。ゴーテルさん。あなたがこの森に住むのはラプンツェルさんの命を守るためですね?
> なら、この森の加護無しでも生きられるようにすれば問題ありませんよね?それとも、他に何か理由でもお持ちですか?」
そこをさらに追撃するのがラキアスの言葉だ。
森が危険ならば尚更村や人の住むところで暮らした方がいい。
二人からの言葉を受けてゴーテルはその身を震わせる。
「そもそもあんたたちはなんなんだい!
私やこの子について何の関係があるって言うんだ!
部外者は黙ってるんだよ!
私たちのことは放っておいてくれ!」
ゴーテルは詰まりに詰まった結果激しく怒り出す。
彼女をここまで駆り立てるものはいったい何であろうか。
「お婆さん、落ち着いて......お婆さん!」
ラプンツェルはそんなゴーテルに労わる言葉を投げかける。
彼女は老婆を家族同然として案じているのだ。
「僕は......美しい女性が塔にいると言う噂を聞いて訪ねてきました。
そして見つけました、噂通りいや噂以上に美しい彼女を。
だから僕は彼女の願いを叶えてあげたかったのです。
この行動は明らかに僕のエゴであることは認めましょう」
レタス王子らしく公正な態度で答える。
彼の言葉は少なくとも嘘ではないだろう。
ゴーテルはそんな彼に対して苦虫を噛み潰したかのような顔になる。
「僕は全ての女性に対して優しく有りたいと思っています。
それは貴女のような様々な経験を積んだ方も同じです。
どうして貴方は......そんな辛そうな表情をしていらっしゃるのですか」
悪気からではなく誇りや志からくる言葉。
しかしゴーテルはそれを跳ね返すかのように鬼のような形相で叫び声を上げる。
「いい気になるんじゃないよ......若造が!
どうしてもその子を離さないつもりなら。
その腕を灰にしてやろうじゃないか!」
そう言ってゴーテルは杖を振り上げる。
強い魔力が集まっていくのが感じられる。
近くに雷が落ちたようだ。
「やめて、お婆さん。
みんなが戦うところを見るなんて嫌よ!」
ラプンツェルが声を上げる。
レタスは彼女をかばうかのように立つ。
その手を剣に伸ばそうとして――迷っている。
......この状況、冒険者たちはどうするか。
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あんみつ@GMより
こんな具合で展開を移動させました。
シィノヴィアの組み紐は光らせてもいいですよ。
王子たちは気づかないですが、ラキアスたちは気づいてもいいですよ。
ただ怪しい素振りを見せれば、他の人も気づきます。
また森から村へは歩いて30分、城へは歩いて1時間くらいです。
移動手段によって変わりますが。
みなさんは次の行動の選択をどうぞ。
具体的なものは以下の2つです。
・ゴーテルと戦う
・ゴーテルと戦わない
それ以外のポイントはお好きなようにどうぞ(*´∀`*)
ゴーテルさんは僕の質問にはこう答えた。
>「森の中には野獣もいるし、危険な植物もいる。
>そんな中にこの子を連れて行くわけにはいかないよ。
>私の......私の大事な子なんだ......!」
どうやら僕の思惑通りにはいかなかったようだ。
どうしても手放してくれない。
僕らが護衛をするなら安心だろう。
ストーンサーバントよりも強い魔物が森に出るとは考えにくい。
そう言いたかったが、今の段階で手の内を晒すわけにはいかない。
「森に愛されたということは、つまり一切病気をしない、という解釈で宜しいのでしょうか?
また、ゴーテルさんもその恩恵は受けていらっしゃると思うんですが、
髪を伸ばしていないのですね?」
普通に考えれば、塔に閉じこもったラプンツェルさんより
森に出入りしているゴーテルさんのほうが森に愛されると思う。
森から出られないというデメリットはあるが、それを上回る
メリットが絶対にあるはずだ。
いや、ゴーテルさんにとっては森があればいいわけで、
出られないから困るというデメリット感は無いのかもしれない。
それでも、ラプンツェルさんが病気になったとしたらゴーテルさんは大変だろう。
医者を呼ぶような事態になったとしたらどうするのだろうか。
また、ゴーテルさんが倒れたとしたら、ラプンツェルさんは飢えてしまう。
ゴーテルさんが唯一の命綱だからだ。
恐らく、二人とも病気をしなかった。
これが森に愛される最大のメリットなのではないだろうか。
ゴーテルさんが実質的にロープ一本だけで毎日塔を登れているのも、
恐らくそれが理由なのではないだろうか。
しかし、そうだとすると、森に愛された証はどこにあるのだろう。
* * * * *
僕はふと思い出した。
「外の話をすると悲しい目をする」というラプンツェルさんの供述だ。
外とは恐らく「森の外」という意味なのだろう。
「まさか...それは...」
もしかして、森から出られない制約は、第三者がゴーテルさんに与えたものなのだろうか?
ゴーテルさんも本当は外に出たいのかもしれない。
だとすると...すごくまずいことを聞いてしまったかもしれない。
ラキアスはラプンツェルさんを助けたいという気持ちが強すぎるために、
結果的に、ゴーテルさんを追い詰めてしまう。
まあ、これは責められない。
また、王子も同様だ。
心理戦になった場合、ラプンツェルさんに固執した発言は確実に地雷になるのだが
実際にそれを止めるのは難しい。
>「いい気になるんじゃないよ......若造が!
>どうしてもその子を離さないつもりなら。
>その腕を灰にしてやろうじゃないか!」
子離れしていない親と、娘の恋人によくありがちな展開。
ただし親が強力な力を持っているとなると、それはかなり厄介な問題だ。
嫉妬に近い感情もあるのだろうが、だとしたらそれを甘くみてはいけない。
ゴーテルさんは彼女を奪うものをすべて力で解決する気だろうか?
「ラキアス、アルフさん、僕は止めません。」
力を力で押さえつけるという解決法は僕としては受け入れたくないが、
被害者を増やさないためにも仕方ないのかもしれない。
ラプンツェルさんは、塔での生活は苦ではないだろう。
それは、ゴーテルさんが生きてる間に限った話だ。
もし、塔に入れられたままでゴーテルさんが亡くなってしまったら、
ラプンツェルさんは飢え死にすることになってしまう。
そこまで考えているのだろうか?
だから、出られるチャンスを逃してはいけない。
* * * * *
コルチョネーラです。
ゴーテルさんへの質問の返答次第では、
ラプンツェルさんを無事に森から出す方法を見つけるかもしれません。
ゴーテルさんに呪いの文様が確認できた場合、
グレースは第三者による呪いの可能性がより高くなったと判断しそうです。
森でトラブルになって妖精神の不興を買ったために
ゴーテルさん自身も森から出られなくなったのでは?と思うかもしれません。
確かアステリアの聖印は葉っぱでしたよね。
戦闘になったらある意味王子の次に標的にされそうです。推理は時にイヤな場所を突いてしまいますから。
>「森の中には野獣もいるし、危険な植物もいる。
>そんな中にこの子を連れて行くわけにはいかないよ。
>私の......私の大事な子なんだ......!」
やれやれどうしても手放す気がないようです。ラプンツェルさんに固執して話が通じそうにありませんね。
「先ほど彼がおっしゃったとおりですよ。つまり、ラプンッエルさんは私たちの仲間の命の恩人です。そのお礼に外に出たい願いをかなえて差し上げるといったところです。」
ゴーテルさんと私達の関係はこれから決まると思います。敵か味方かのどちらかです。
>「森に愛されたということは、つまり一切病気をしない、という解釈で宜しいのでしょうか?
また、ゴーテルさんもその恩恵は受けていらっしゃると思うんですが、
髪を伸ばしていないのですね?」
グレースさんは森への恩恵は病気と無縁の健康な体だと思っているそうです。
身体能力は確かに普通ではないことはわかっていましたが、森から出られないデメリットを背負ってまで欲しがるものでしょうか?
いえ、人間関係に難のある人ならあまり感じないかもしれませんね。
森の奥の茂みの一角。木の葉の隙間から見覚えのある淡く優しい光。
(シィノさん・・・!ようやく会えた!無事みたいでよかった。)
本当は抱きしめて喜びを分かち合いたいところですが、シィノさんは隠れて様子を見ていたいはず。私はそれを邪魔してはいけません。今は修羅場の真っ最中ですしね。
>「いい気になるんじゃないよ......若造が!
>どうしてもその子を離さないつもりなら。
>その腕を灰にしてやろうじゃないか!」
>「やめて、お婆さん。
みんなが戦うところを見るなんて嫌よ!」
王子の話は清々しく気持ちの良い内容です。自分にとって不利になるのを隠したり責任を他人に押し付けたりせず素直に認めていたりどんな女性でも平等な態度の取れるところが気に入りました。
それすらもゴーテルさんには耳障りな雑音としかとらえていないようで、今にも攻撃してきそうな勢いです。
・・・・そろそろ出番ですかね。これ以上は頭冷やさないと話が成り立たなさそうです。その前にグレースさんを説得させないと話し合いは無理そうだっと。
>「ラキアス、アルフさん、僕は止めません。」
「あれ?いいの?そうだねえ・・・」
ゴーテルさんに近づきます。
「あなたのこれからやろうとしているのは大事な彼女を悲しませます。彼女をよく見て、そして考えてください。
それでもやるつもりでしたら私は容赦しません。約束と大切な仲間たちがいますので。いつでも、どうぞ。」
これはあなたへの最後の慈悲です。冗談ではありません。
笑顔は消えいえ、無意識に出る不敵な笑みを抑えているほうが正しいてすかね。
その眼でゴーテルさんの目を見据えます。
そしてゆっくりと双方の得物を握ります。まだ抜きません。
・・・こんなやりかたをするなんて昔の私では考えられませんでした。もちろんこれは人族に限った話。
目の前にいた敵を事情関係なしに躊躇なく殺していました。仕事だから。生かす理由がなかったから。邪魔をするなら排除したほうが早かったから。そんな単純なものです。
冒険者になってともに過ごす仲間の影響でしょうか。それは決して悪いことではなく、私がすこしだけど変われている証拠でもありますから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
アイベックスです。少し考えていましたが、ゴーテルと戦闘するに1ついれます。スタンとかスリープとかやってから攻撃しそう
ヤマイさんにお願い。
体調がすぐれないところすみませんが、行動の選択肢とダイスのみでも出していただけるとありがたいです。
>「いい気になるんじゃないよ......若造が!
> どうしてもその子を離さないつもりなら。
> その腕を灰にしてやろうじゃないか!」
>「やめて、お婆さん。
> みんなが戦うところを見るなんて嫌よ!」
>「ラキアス、アルフさん、僕は止めません。」
>「あなたのこれからやろうとしているのは大事な彼女を悲しませます。彼女をよく見て、そして考えてください。
>それでもやるつもりでしたら私は容赦しません。約束と大切な仲間たちがいますので。いつでも、どうぞ。」
ラキアスが前に出るのを見て、決めた。
シィノだけここから見ているわけにはいかない。
木の陰から出て、まっすぐみんなのもとへ向かう。
今までの話から察するに、ラプンツェル嬢はゴーテル殿以外との接触がないのだろう。
そこはとても小さな世界だったはず。
そのラプンツェル嬢に、このような問いかけは酷かもしれない。
しかし、彼女は自分で選ばなければならない。
それは、ラプンツェル嬢が自由なヒトであるがための義務であり、権利。
「はじめまして、ラプンツェル嬢。シィノはシィノ。
あなたに会いたがっている人に頼まれて来ました」
依頼に忠実であるならば、力づくで奪ってでもつれて行くのだが。
翻弄されるままでは、ラプンツェル嬢があまりにも哀れ。
シィノはシィノの正しさをもって、ラプンツェル嬢に問う。
「ラプンツェル嬢のご両親が、あなたに会いたがっています。
一方で、ゴーテル殿が――どのような形であれ――あなたを愛しているのも事実。
ゴーテル殿に従うか、シィノたちについて来ていただけるか。
あなたの意思を問いたい」
ラプンツェル嬢がゴーテル殿を選ぶなら、シィノはシィノが恨まれてでもキャベツ殿にその旨を伝えよう。
しかし、ラプンツェル嬢が外の世界を望むなら、シィノが全てのしがらみを斬って見せよう。
――――PL――――
ラキアス一人をゴーテルの前にさらせるかってんだ。
ゴーテルが何を言ってきても、「シィノはラプンツェル嬢に聞いている」とにらみ返してやりましょう。
繁みから不思議な光があるのはわかっていた。
それが何であるか僕にはわからなかった。
ラキアスは知っていたようだ。
現れた黒髪のシャドウの女性。
シィノさんは、物陰から僕らの話を聞いていたようだ。
>「はじめまして、ラプンツェル嬢。シィノはシィノ。
あなたに会いたがっている人に頼まれて来ました」
「シィノさん...。いらしてたんですか。」
僕はシィノさんに声をかける。
どちらかといえば、これはゴーテルさんに僕らの仲間だと知らせる意味合いだ。
ここまでくるには色々とあったのだろう。
決してスムーズに事が運んでいたという感じには見えない。
シィノさんはラプンツェルさんに要件を伝え、尋ねる。
>「ラプンツェル嬢のご両親が、あなたに会いたがっています。
>一方で、ゴーテル殿が――どのような形であれ――あなたを愛しているのも事実。
>ゴーテル殿に従うか、シィノたちについて来ていただけるか。
>あなたの意思を問いたい」
シィノさんから新たな情報を得た。
「ちょっと待ってください。ラプンツェルさんはご両親に関する情報は一切聞いていないですよ?
たぶん、存命されていることも知らされていないはず...」
もちろんシィノさんに話しかけるようにしながら、ゴーテルさんに伝えている。
これは一体どういうことなのだ、と。
ゴーテルさんに聞いてみよう。
「実の親子ではないと思っていましたが、養親子というご関係だったのですね?
どういう経緯でそうなったのかは、ご両親に聞けばわかるでしょうが、
せめて、両親がいらっしゃったことをお知らせして、時々会わせてあげることはできたのではないでしょうか?」
会わせたくないのなら、森に縛られることは寧ろ都合がいい。
ラプンツェルさんは自力で会えなくさせている。それはゴーテルさんの工作なのだろうか?
だとすると...
ゴーテルさんは説明するべきだ。
誤魔化して逃げることはもはや不可能だろう。
「今こそすべてをお話する時です。
そして、実の両親に会わせることをご承諾ください。」
それからシィノさんに向き直ります。
「シィノさん、どちらの結論をラプンツェルさんが選択されたとしても、
僕をご両親の所に案内してください。お話を聞きたいですから。」
実子を心配するあまり病気にでもなっていたとしたら、
僕が何とかしよう。今の僕には病気を癒す力も授かっているのだから。
* * * * * *
コルチョネーラです。
シィノさんお待ちしておりました。
シィノさんの新情報が出ましたので追記します。
グレース的には、ゴーテルさんがすべてを話して、
両親に会うことを承諾すれば、戦闘を止める方向に動くでしょう。
ラプンツェルさんが森から出られなくても、実母の病気を癒して連れてくることも可能です。
というか、ゴーテルさんはラプンツェルさんを森から出す方法知っているんでしょうけどね。
>「森に愛されたということは、つまり一切病気をしない、という解釈で宜しいのでしょうか?
>また、ゴーテルさんもその恩恵は受けていらっしゃると思うんですが、
>髪を伸ばしていないのですね?」
グレースはゴーテルの言葉と自らの見たもの――そして知性を頼りに推理をする。
ゴーテルとラプンツェルは同じく森に愛されているのではないか、と。
「私は森になど愛されていないさ。
ただ......そう呪われし力を持っているだけだ」
呪われし力――それは魔法と呼ばれるものであろうか。
魔法があれば病気も飢えも全てを解決できる。
この物語が生まれたのは魔法文明が全盛の時代。
今よりも遥かに多くのことが魔法によって為されていただろう。
だからこそ魔法の才がなき者共からの恐れや不信感を生む力でもあるのだが。
* * *
憎しみに身を任せるゴーテルに対して、冒険者たちはそれぞれの選択をする。
>「ラキアス、アルフさん、僕は止めません。」
グレースは力による解決を一時的に認める。
>「あなたのこれからやろうとしているのは大事な彼女を悲しませます。彼女をよく見て、そして考えてください。
>それでもやるつもりでしたら私は容赦しません。約束と大切な仲間たちがいますので。いつでも、どうぞ。」
ラキアスは二つの得物に手をかけ、戦いの準備を始める。
――そんな冒険者たちの様子を見て姿を見せたのはシィノヴィアだ。
>「はじめまして、ラプンツェル嬢。シィノはシィノ。
> あなたに会いたがっている人に頼まれて来ました」
彼女は集う者たちの間に姿を現し、ラプンツェルに語りかける。
「お前は......やはり私を邪魔しに来たのか!」
ゴーテルの罵声が飛ぶ。
けれどシィノヴィアはそれを無視して、ラプンツェルに問いかけた。
>「ラプンツェル嬢のご両親が、あなたに会いたがっています。
> 一方で、ゴーテル殿が――どのような形であれ――あなたを愛しているのも事実。
> ゴーテル殿に従うか、シィノたちについて来ていただけるか。
> あなたの意思を問いたい」
「両親......どういうこと?
私の家族はお婆さんだけだわ」
ラプンツェルの表情には困惑の色が広がる。
そんな話などゴーテルから聞かされているはずがないため。
身動きが取れなくなるのも当然のことだろう。
「でも、本当にいるのなら一度くらい会ってみたいわ。
外の世界だって見てみたい。
だけど......」
ラプンツェルの言葉はすぐ傍に落ちた雷鳴に途切れさせられた。
「これ以上その子に何も話すんじゃないよ!」
ゴーテルは今にも魔法を放つ準備を始めていた。
愛する子を奪おうとする者たちを排除するために。
>「今こそすべてをお話する時です。
>そして、実の両親に会わせることをご承諾ください。」
グレースの言葉になど、今の状態では聞く耳も持たない。
「貴女が危険な目に遭うことになるとは思いませんが。
僕が貴女を守る盾になりましょう」
レタスはゴーテルの前に立って、守る覚悟を決めたようだ。
尤もゴーテルがラプンツェルに攻撃するとは思えないが。
対峙してみればわかるが、ゴーテルの体つき自体は弱々しい。
この体はおそらく魔法によって守られているのだろう。
ならば、魔法が尽きれば果たして......彼女の体はどうなるだろうか。
一つ言えるのは彼女がラプンツェルを過度に愛していること。
その所為で体が尽きることになろうともだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
【ゴーテル】に対して魔物知識判定が可能です。目標値は13/-。
成功すれば、【登場人物】に乗せられているデータがわかります。
冒険者たち(ラキアス、グレース、シィノヴィア+アルフレッド、レタス)に対し、
《ブリザード》を使用しようとしています。
精神抵抗判定の目標値は22。成功すれば15点、失敗すれば29点の氷属性魔法ダメージを受けます。
狙う対象はレタス>シィノヴィア>その他です。ラプンツェルは絶対に対象に入れません。
戦闘にしようかと思いましたが、ラプンツェルへの問いかけなどがあったので、
以下のように処理します。
みなさんは改めて次の行動の最終選択をどうぞ。
具体的なものは以下の2つです。
・ゴーテルと戦う
・ゴーテルと戦わず、会話などの手段を試みる
戦うを選択した場合は、最後まで戦闘の処理をします。
戦わないを選択した場合は、ゴーテルとどちらが先に動くかの比べ合いが必要となります。
目標値7の先制判定に成功した場合、自由に行動できます。
失敗した場合は《ブリザード》への抵抗判定が必要になり、その後は自由に行動が可能です。
成功した場合も《ブリザード》の行使を行う可能性がございますが距離が離れすぎたり、
また何らかの心変わりがあれば行動を行いません。
一応レタスは通常移動で12m、ラプンツェルは6mほど進めます。
戦闘を行う場合、現在の距離は
ゴーテル 10m PC前衛 5m PC後衛 1m レタス 1m ラプンツェル
となっております。
今回はオート戦闘形式を使用します。
戦闘の発生に対し、皆様は必ず以下の4つを行ってください。
・PCの位置が前衛か後衛かの決定
・先制判定用ダイス(目標値8)
・6つの戦闘スタイルから1つの選択
・2D6の戦闘処理用ダイスを5~15個
カスタム行動で以下のようなものをご記述いただいても構いません。
・PCの行動する順番
・敵キャラクターを狙う順番
・より詳細なPC初期位置(前衛から後衛の間に限る)
・状況毎の詳細な行動(選択したスタイルより優先します)
レタスとラプンツェルは指示がなければ戦闘で行動を行いません。
次回の進行までに投稿がなされかったPCは一時的にGM預かりとします。
ほかのところはお任せいたします。
ゴーテルさんは、僕の問いにこう答えた。
>「私は森になど愛されていないさ。
>ただ......そう呪われし力を持っているだけだ」
「おや、そうでしたか。」
もちろん、僕は森に愛された効果に興味があって聞いたわけではない。
ゴーテルさんも同じように森から出られず、森から出たら命の灯が消えるのか
それを確かめたかっただけだ。
どうもラプンツェルさんとは事情が異なるようだ。
病気などは魔法で対応しているらしい。
そこまでの腕の持ち主だと考えると、かなりの熟練者だろう。
僕は仲間にこう言った。
「まともに対峙できる相手じゃないかもしれません。」
全滅したのでは意味がない。
ゴーテルさんは質問にはわりと答えてくれている。
しかし、僕がゴーテルさんに伝えたい肝心なことはほぼスルーされている。
まともに話し合いがしにくいのも事実だ。
僕はゴーテルさんではなく、仲間にこう伝える。
雨に雷鳴が轟いているのなら、ゴーテルさんに聞こえていないほうがいい。
それくらいの声で話をする。
「まだ、ちゃんと検証したわけではありませんが、
ラプンツェルさんは、森に愛されているわけですよね。
愛されているが故に、森から出られない、命の灯が消えてしまうのは
森がラプンツェルさんに外に出てほしくないと思っているからです。
森の外に出るくらいなら、死んでもらう、と言いたいのでしょう。
それは人間の嫉妬と良く似ています。
『お前が他の男に取られるくらいなら、お前を殺して自分も死んでやる。』
小説でよくあるシーンと良く似ています。」
僕は森を擬人化した表現で推理する。
「森に愛されている証、それがなければ、ラプンツェルさんは嫉妬されることもなく
森もラプンツェルさんを外に出すでしょう。それが何か、もう皆さんはおわかりですよね?
長い髪は森に愛されている証、そうゴーテルさんは言われました。
つまり、髪を切り落とせば、ラプンツェルさんは森から出られるのです。」
これが僕の出した答えだ。
僕は王子にラキアスから借りたナイフを手渡したかったが、やめた。
言葉が聞こえていなくても、これで行動がバレてしまう可能性があったからだ。
「彼女を連れて、逃げるべきです。貴方が動けなくなったとしても
ラプンツェルさんが自力で髪を切って森から出るべきでしょう。」
ラプンツェルさんには乱暴な魔法は使えないはずだ。
* * * * * *
コルチョネーラです。
まともに戦ったら回復が間に合いません。
グレースの魔力は8ですし、毎回全員に30弱の回復はまず無理。
ブリザート級の魔法を毎回食らったらたぶん全滅ですね。
戦いを避ける方向なら全滅はないと思います。
グレースは森から出る方法を王子に教え、二人をまず逃がすことを考えています。
最悪捨て身も考えています。
物語の主役はラプンツェルさんなのだから、最悪自分は倒れても
物語的には成功だと信じたいです。
そのために情報収集をもうちょっとしたかったけど、結論早めに出しました。
一応、まもち、先制判定とも成功です。
19:55:17 コルチョネーラ@グレース ≫ まもち 2D6+7 <Dice:2D6[1,5]+7=13>
21:46:41 コルチョネーラ@グレース ≫ 先制判定 2d6+4 <Dice:2D6[3,1]+4=8>
そのまま状況に応じるために隠れていくのかと思っていましたが、シィノさんはラプンツェルさんに両親がいる話をしていました。
「シィノさんナイス!問題は・・・」
>「これ以上その子に何も話すんじゃないよ!」
命に関わるのからかこんなときは勘が働きます。ゴーテルさんの様子がおかしいです。彼女を中心に冷気が漂って肌を突き刺してきます。それと同時にとても嫌な予感がします。大雨。ずぶ濡れ状態。冷気。----私達を氷漬けにして口封じするつもりです。
全体を囲うとしてそれを成し遂げられるとしたら相当な実力者のようです。
>「まともに対峙できる相手じゃないかもしれません。」
「うん。このまま戦えばラプンツェルさん以外凍死する。」
頷き短く警告を促します。全滅はまずいです。
グレースさんは何か私たちに伝えたいことがあるみたいです。
「長い髪をそのままにして外に出れば死ぬけど、先に切ってから外に出れば助かるってこと?
そうなると時間稼ぎをする必要ありそうだね。説得なら私がやるよ。王子やシィノさんに比べれば狙われていないみたいだから。でも邪魔をするわけだから優先的に狙われるかもね。それでも全滅よりはいいよ。」
>「彼女を連れて、逃げるべきです。貴方が動けなくなったとしても
ラプンツェルさんが自力で髪を切って森から出るべきでしょう。」
ゴーテルさんに聞こえない範囲で答えます。
「万が一切れなかった場合森から出ずに逃げ切ってください。捕まるのは時間の問題になりそうですが、その間に調べます。やってはないけど魔法によって物理的に切れない可能性があります。この森にもしかしたらヒントがあるかもしれません。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
現状は切れないってことはまだ情報がそろっていないってことですよね。
先制判定は成功したので二人を逃がす方向なら時間を稼ぐということで説得とかを試みるつもりです。2ターン稼げたらいいほう
無理そうなら一度諦めてエントレットと話しを聞きにいきます?有益な情報がなかった場合は城に一度行きこの手の魔法について聞きに行きたいなと思っています。
序盤のあたりに関係者に魔法扱う人がいたと。時間がかかるけど行き詰った時にはいいかも。
17:22:27 アイベックス@ラキアス まもち (ゴーテル) 2d6+3
Dice:2D6[5,5]+3=13
20:33:19 アイベックス@ラキアス 先制判定 2d6
Dice:2D6[1,4]=5
20:24:31 アイベックス@ラキアス 見識判定(髪の毛) 2d6+3
Dice:2D6[3,4]+3=10
髪の毛の呪いについてわかんなかった・・・。
ラプンツェルの髪の毛について改めてよく眺めてみるならば......。
それはただの森に愛された証ではないと悟るだろう。
むしろ愛の証ではなく呪いの証だ。
彼女の生命は長い髪にかけられた魔法によって維持されていると同時に。
彼女の生命は長い髪にかけられた魔法によって操作されている。
彼女は森から出ようとすれば激しい嫌悪感を覚えるだろう。
そしてもしラプンツェルが森の外へと抜け出してしまえば......悲劇が待つかもしれない。
それはゴーテルという愚かな女が......。
ただ離れて欲しくないがためにかけた歪な愛の呪いだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
進行ではありませんが、少しだけ補足を。
シイノヴィアと合流したことでラプンツェルの髪について推測を立てることができます。
見識判定で目標値14以上を出せばラプンツェルの髪は、
シィノヴィアの呪いをより強力にしたものだとわかります。
またイベント的に処理しようとしていましたが、データ的に明文化したほうがわかりやすいので、
一部ゴーテルのデータに追記しておきました。
>「シィノさん、どちらの結論をラプンツェルさんが選択されたとしても、
> 僕をご両親の所に案内してください。お話を聞きたいですから。」
手の甲の呪いはいつまで続くのだろうか。今はまだ、村まで行けない。
しかし、グレース殿ならキャベツ殿の妻の病気も治せるかもしれない。
「村の北、キャベツ殿の家。夫人がご病気です」
ラプンツェル嬢から目をそらさず、手短に伝えた。
グレース殿ならこれだけでおよその事情はわかるだろう。
―*―*―*―
>「でも、本当にいるのなら一度くらい会ってみたいわ。
> 外の世界だって見てみたい。
> だけど......」
最後の言葉は、轟雷のせいで聞こえなかった。
が、ラプンツェル嬢のためらいは充分に見てとれた。
シィノは、魔力を高めつつあるゴーテル殿のほうへ数歩近づき、話しかけた。
「一度だけでいい。
ラプンツェル嬢が森の際まで行くことを許してあげられませか。
彼女の安全は仲間が守ります。
そしてラプンツェル嬢が戻るまで、シィノが代わりにここに残ります。
ラプンツェル嬢は、必ずここに戻る」
どうせシィノは今、森を出られない。
それにシィノが質でいれば、ラプンツェル嬢に会えたキャベツ殿が彼女を塔に戻すのを拒んでも、必ず連れ戻ってくれる。
ゴーテル殿が絶対に避けたいのは、ラプンツェル嬢を失うこと。
そして危惧しているのは、ラプンツェル嬢が外の世界に触れることで、ゴーテル殿のもとから離れてしまうことだろう。
「ラプンツェル嬢が、育ての親より実の親のほうがいいと思うかもしれない。
塔に閉じこめていた自分を恨むかもしれない。
そう心配するのは当然のこと」
ゴーテル殿がそこに罪悪感を抱くのかはシィノの知るところではないが、ラプンツェル嬢を外界から切り離していたのは事実なのだから。
だが、ゴーテル殿はあまりにも勝手だ。
「ゴーテル殿はこれだけラプンツェル嬢に執着しながら、けっきょくは自分のことしか考えていませんね。
実の親といえど今まで存在も知らなかった人と、毎日世話をしてくれた育ての親。
どちらを親しく思うかなど、シィノでもわかるというのに」
自分のことしか考えていないから、ラプンツェル嬢の表情に気づかないのだ。
「守られていた」のではなく「閉じこめられていた」のだと聞かされた今でも、ラプンツェル嬢はゴーテル殿の身を案じているのがわからないのか。
腹立たしい。もどかしい。
こんな歪んだモノなど、いっそ全て壊してしまいたい。
シィノはシィノにもよくわからない怒りを抱きながら、ゴーテル殿の答えを待った。
――――PL――――
戦わない。
シィノが人質になるからひと目両親に会うくらい許してよ、と交渉です。
ゴーテルがラプンツェルを信じる気になってくれればいいなぁと思いつつ。
やっぱりPCの感情があふれるRPは楽しい。
いつもより声が低くて、3割増し目つき悪いシィノでお送りしています。
16:46:36 紫乃@シィノ ≫ 先制 2d6+9 <Dice:2D6[6,5]+9=20>
話し合いの途中シィノさんはゴーテルさんのほうへ少し歩みを進めていきました。
「シィノさん?」
私も隣りへ歩き出します。時間稼ぎをするときには近づく必要がありますので構いません。
>「一度だけでいい。
ラプンツェル嬢が森の際まで行くことを許してあげられませか。
彼女の安全は仲間が守ります。
そしてラプンツェル嬢が戻るまで、シィノが代わりにここに残ります。
ラプンツェル嬢は、必ずここに戻る」
>「ラプンツェル嬢が、育ての親より実の親のほうがいいと思うかもしれない。
塔に閉じこめていた自分を恨むかもしれない。
そう心配するのは当然のこと」
「!」
目を見開きシィノさんを見ます。
自ら人質になるということですか。まあ、力技よりはマシですが、危険な賭けですよ。約束を守るとは限りませんしとても心配です。
>「ゴーテル殿はこれだけラプンツェル嬢に執着しながら、けっきょくは自分のことしか考えていませんね。
実の親といえど今まで存在も知らなかった人と、毎日世話をしてくれた育ての親。
どちらを親しく思うかなど、シィノでもわかるというのに」
思わず顔が強張る。
気のせいではなく、組んでから大した日にちは経っていませんが、今のシィノさんはどんな時でも貫くあの冷静さはなくなり、人間の喜怒哀楽のひとつが白紙のキャンパスに赤く塗られていくかのように怒りの色が顔に滲みでています。
正直ゾッとしました。一体何を彼女をここまでさせたのでしょう。今度聞いてみます。デリケートな部分までは聞いたことありませんでしたから。
「ラプンツェルさんを信じてみてはいかがですか?本当に愛しているのでしたら出来るはずです。」
今の私に出来ることは後押しと二人のやり取りの行方を見守るくらいしかありませんね・・。
はあ、こうゆうときにあまり力になれないのが悔しいです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PLより
同じく戦わない方向に変更です。シィノさんに付き添います。
心配なのもあるからね。シィノさんにラキアス驚き&ちょっとビビった
普段怒らない人が怒ると怖いよね。
>「村の北、キャベツ殿の家。夫人がご病気です」
シィノさんは同行せずに、僕一人で先方に会って欲しいようだ。
「そうですか。やはりご心配されてご病気になられていたのですね。」
このタイミングでシィノさんに頼んだのだから、たぶん深刻な病状なのだろう。
「あの・・。シィノのさんの手の甲のそれって...」
ペンでサインをしたときの手を覚えている。その時は確かになかった。
不思議な文様だ。でもどこかで聞いた覚えがある。
あんまり良くない内容だった気がした。
* * * * *
ラキアスは僕の答えにこう反応した。
>「長い髪をそのままにして外に出れば死ぬけど、先に切ってから外に出れば助かるってこと?」
「恐らく、です。もっと情報を集めたかったのですが、その前に一撃貰ってしまいそうでしたので。」
少し結論を出すのは早すぎた気がする。しかしそれは自分が倒れた時のことを考えてのことだ。
>「そうなると時間稼ぎをする必要ありそうだね。説得なら私がやるよ。
王子やシィノさんに比べれば狙われていないみたいだから。でも邪魔をするわけだから優先的に狙われるかもね。それでも全滅よりはいいよ。」
時間稼ぎはできるかもしれないが、説得となると今の段階では難しい。
ゴーテルさんは本当の事を話していない気がするからだ。
ゴーテルさんの本当の目的も見えてこないのでは、落としどころがわからない。
>「やってはないけど魔法によって物理的に切れない可能性があります。この森にもしかしたらヒントがあるかもしれません。」
こういう時のラキアスの勘は侮れない。
「まだ何か足りない...みたいですね。」
シィノさんは、森の端での面会を提案した。
それも自分が人質になるというのだ。
「シィノさん、キャベツさんに会われたのはシィノさんですから残らなくても...」
そう言いかけて僕はシィノさんが森から出られないということに気が付く。
「それが森に愛された...。いや呪われた証ということだとすると...」
ラプンツェルさんの髪も、恐らくそういうことなのだろう。
だから、ラプンツェルさんの髪を切れば呪いを断ち切れる、と思っていたのだが。
どうやら違ったらしい。
「自己中心的な呪いほど恐ろしいものはありませんね。」
考えれば考えるほど、酷い結論になっていく。
たぶんそれが真実なのだろう。
森を出ても、髪を切っても酷い結果しかないというのはあんまりだと思う。
相手を思いやる以前の話だ。これを愛と言うべきなのだろうか。
>「ラプンツェルさんを信じてみてはいかがですか?本当に愛しているのでしたら出来るはずです。」
ラプンツェルさんは、まだはっきりと明確な意志を表示していない。
だから、正直ゴーテルさんがどこまで信じきれるだろうか。
「森の端での面会案、賛成ですね。僕が先方の家に行ってお連れしたほうがいいですね。」
キャベツさんのご夫人の病気を治せば連れてこられるだろう。
森の端ならラプンツェルさんも問題ないはずだ。
ゴーテルさんもシィノさんも森の端までなら来られる。
シィノさん的には、その場でとどまれるのがベストだろうが、
ゴーテルさんにしてみれば、ラプンツェルさんから離れることは考えにくい。
でも悪くない案だ。ゴーテルさんは承諾するだろうか。
僕は神ではないから、人に生についてはとやかく言える立場ではない。
でも、神官の立場で言わせてもらえば、これはかなり酷いケースだ。
ラプンツェルさんの自由を犠牲にゴーテルさんは生きている。
これは個人の尊厳をまったく無視するものだろう。
いつの世でも実の親娘によくありがちなのは、母親は娘を自分の分身だと勘違いしていることだ。
自分の失敗を、リベンジさせるために、娘の個性を無視してあれこれと介入する。
娘の交際相手や、進学などを娘ではなく自分が選びたがる。
これも愛だといえば愛だろう。でも、間違った愛だ。
ラプンツェルさんとゴーテルさんの関係はこれを極端にしたものだろう。
でも、ゴーテルさんはいつの世にも存在する。
きっとそういうことを教えるための物語なのかもしれない。
一般的に、こういうトラブルの場合、娘のほうが母親との距離を置くこと、
連絡を少しづつ減らしてくことが一番の解決法なのだが...。
「ゴーテルさんの母親はどんな方でしたか?」
僕はゴーテルさんに会話を試みることにする。
「お前の話なんて聞いてない、と言われてしまえばそれまでですが、
僕には親の記憶なんてありません。幼少の記憶そのものがないんです。
親に愛された記憶のある方が、羨ましいと思いますけどね。」
ゴーテルさんにも、誰かから愛された記憶はあったと信じたい。
そうであれば、自分のために親がしてくれたことを思い出すのではないだろうか。
そうすれば、ラプンツェルさんにしてきたことが、間違っていたと、思うのではないだろうか。
* * * * * * *
コルチョネーラです。
何か勘違いしたっぽいので訂正しました。
髪も切れず、森に出られない、となると、呪いはかけた本人にどうにかしてもらうのが王道ですね。
なので、ゴーテルさん自身に愛された記憶があるのか、聞いてみることにします。
ゴーテルの放つ異常とも言える冷気。
それは冒険者たちの危機感を急激に募らせた。
>「彼女を連れて、逃げるべきです。貴方が動けなくなったとしても
>ラプンツェルさんが自力で髪を切って森から出るべきでしょう。」>「万が一切れなかった場合森から出ずに逃げ切ってください。捕まるのは時間の問題になりそうですが、その間に調べます。やってはないけど魔法によって物理的に切れない可能性があります。この森にもしかしたらヒントがあるかもしれません。」
その中で優先したことは逃げ出すという自らが生き延びるための選択ではなく。
ラプンツェル――物語のヒロインを脱出させようというものであった。
いつの間にか冒険者たちは物語の中に完全に溶け込んでいたのだろうか。
それとも彼や彼女の性がそうさせるのであろうか。
「しかし、それでは貴方たちがどのような目に遭うかわかりません」
レタスは想像通りいい顔はしなかった。
彼にも彼なりの矜持があるのだ。
人を犠牲にしてまで自らを優先するのは好まないのだろう。
ましてラキアスという女性を、だ。
* * *
――そんな中一人だけ違う選択をしたのは、シィノヴィアであった。
彼女は今にも魔法を放とうとするゴーテルの下へ臆せず歩み寄り。
>「一度だけでいい。
> ラプンツェル嬢が森の際まで行くことを許してあげられませか。
> 彼女の安全は仲間が守ります。
> そしてラプンツェル嬢が戻るまで、シィノが代わりにここに残ります。
> ラプンツェル嬢は、必ずここに戻る」
ゴーテルに向けて要求した。
一度だけでいいから――森の外の景色を、両親を見せてやりたいと。
「お前なんか人質になりやしないさ。
人なんてものはね、捨てられるときはあっさり捨てられるんだよ!」
ゴーテルの返す言葉には妙な迫力があった。
彼女にかつてそのような経験でもあったのだろうか。
>「ラプンツェル嬢が、育ての親より実の親のほうがいいと思うかもしれない。
> 塔に閉じこめていた自分を恨むかもしれない。
> そう心配するのは当然のこと」
シィノヴィアはそのまま言葉を紡ぐ。
それに対してゴーテルの感情は激化し、魔力の勢いもより強まる。
>「ゴーテル殿はこれだけラプンツェル嬢に執着しながら、けっきょくは自分のことしか考えていませんね。
> 実の親といえど今まで存在も知らなかった人と、毎日世話をしてくれた育ての親。
> どちらを親しく思うかなど、シィノでもわかるというのに」
「......な、何を......!」
しかしその魔力はシィノヴィアの次の言葉によって急激に鎮まった。
魔法を唱えるために動こうとしていたその腕からすっと力が抜け。
ゴーテルはただ――目を見開いてラプンツェルを見つめていた。
怯えながらもそれでも労りの目で見つ返す彼女を。
>「ラプンツェルさんを信じてみてはいかがですか?本当に愛しているのでしたら出来るはずです。」
「本当に、愛して......いる?」
ゴーテルは完全に脱力したかのようにぼんやりと立っていた。
彼女は感じているのだろう、己の愛とは一体どのようなものであったのか。
そしてそのような愛であっても応えてくれる存在について。
>「ゴーテルさんの母親はどんな方でしたか?」
そしてさらに感じるのだろう。
ラプンツェルにとって――自分がどのような母であったのか。
「ゴーテルお婆さん。
お願い、もう......やめて」
ラプンツェルはただ願う。
これ以上争いが起こることのないように。
* * *
「そういう......ことかい......。
いや、本当はもっと前から知っていたんだろうね......」
ゴーテルは完全に戦意を喪失したようだ。
その姿は一瞬のうちにだいぶ老けたように見えた。
「私は確かにこの子を愛していた。
そのつもり......だったさ。
でも違ったんだねえ......私が愛していたのはこの子を愛している私自身だったんだ。
だからこの子を塔に閉じ込め、そして更に呪いによって縛っていた。
私はこの子を愛しているつもりでしかなかった。
――だから、ちゃんと信じてやることができなかったんだね」
その声は落ち着いているように聞こえた。
いやどちらかと言うと全てを諦めてしまったとも言えるような声だ。
「行ってくるといいさ。
......森の端まで」
ゴーテルがただ漏らしたのはそんな言葉だけだった。
「お婆さん......ありがとう」
許可に対してラプンツェルが返したお礼の言葉が響く。
それは確かな愛の響き。
「いいや、そもそも感謝されるような人間じゃないんだよ......私はね」
けれどゴーテルは彼女の愛を受け取ろうとはしなかった。
「彼女は必ず僕らが守ります。
僕の全てにかけて誓いましょう」
先程までは怨敵かのように激しい憎悪の言葉を投げつけていた相手。
レタスがラプンツェルを守ると宣言した時でさえも。
「――好きにするがいいさ」
ただただ力ない笑みを浮かべていただけだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
シィノヴィアの言葉から始めるとこのような感じになりますね。
ゴーテルはラプンツェルが森の端まで行くことを承諾する......。
というよりかは、積極的に拒みません。
ラプンツェルを連れて森の端まで向かうことができます。
この場合レタスも村側の森の端までついていきます。
シィノヴィアを含めて誰かがここに残ろうと残らなかろうとゴーテルは気にしません。
みなさんは次の行動の選択をどうぞ。
具体的なものは以下の2つです。
・森の端まで向かう
・この場所に残る
それ以外のポイントはお好きなようにどうぞ(*´∀`*)
修羅場の最中、
僕は、ラプンツェルさんの身を案じたが、シィノさんは正々堂々とゴーテルさんに対峙した。
普段は言葉が少ない彼女だが、いざという時は恐れずに言うべきことを言う。
僕はどちらかというと、フォローするのは得意だが、苦言を呈することなどに関しては
まだまだ言えてないと思う。
ゴーテルさんはシィノさんの言葉で、ようやく目が覚めたのだろう。
こういう厳しいことを言う相手というのはあの年齢の人間にとってはかなり貴重なはずだ。
ゴーテルさんは冷静さを取り戻したようだった。
>「私は確かにこの子を愛していた。
>そのつもり......だったさ。
>でも違ったんだねえ......私が愛していたのはこの子を愛している私自身だったんだ。
>だからこの子を塔に閉じ込め、そして更に呪いによって縛っていた。
>私はこの子を愛しているつもりでしかなかった。
>――だから、ちゃんと信じてやることができなかったんだね」
「子育ては、リハーサルありませんし、
母親だって、子供と共に成長をしていくものだと、聞いたことがあります。
ですから、気づいていただけただけでもいいんです。」
完璧な子もいないが、完璧な母もいない。
これから共に成長していく、で良いのではないだろうか。
時間はかかるかもしれないが、良い方向に向かうのであれば、それが一番だ。
それは、養母であろうが実母であろうが変わらない。
しかし、ラプンツェルさんとのやりとりや、レタスさんとのやりとりを見る限り、
殆ど諦めきった言葉ばかりが目立つ。
これはちょっと心配だ。
今までの生き方が変わることで、自分をすべて否定してはいないだろうか。
キャベツさんのご夫人が病気という話なら、僕は行くべきだろう。残りたくても残れない。
「ゴーテルさん、女性の日って知っています?」
僕は唐突に話をする。
「僕らのいた地方では、決まった日に男性が女性にミモザの花をプレゼントするんです。
女性なら誰でもいいんですよ。
もし、森の中で見つけたら、僕からプレゼントしますから、待っていてくださいね。」
時間がずれていなければ、女性の日はまだ先のはずだが、
たぶんその日まで僕らがいるかはわからない。
シィノさんやラキアスには、帰還してから手配する予定だ。
再度ゴーテルさんには念を押す。
「ちゃんと戻ってくるまで待っていてくださいよ?途中で消えるとか絶対ナシですからね?」
なるべく、ゴーテルさんの側に人がいたほうがいい。
一番心が弱っているのは、ゴーテルさんなのだ。
呪いの件もあるかもしれないが、そんなの時間をかけて解決すればいい。
絶対に早まった真似だけはしないでほしい。
そう思いながら僕は、ラプンツェルさんと王子が動くまで待つことにした。
僕から出発を促す言葉はかけない。
いよいよ出発する時に、いつものようにちょっと右手を上げる
「では、いってまいります。」
そして、森の端まで歩くことにする。
* * * * * *
コルチョネーラです。
ゴーテルさんにミモザの花をプレゼントしたい、
そのために森の端に行くまでにミモザの木を探しながら動くつもりです。
ゴーテルさんは今まさにサスペンスで言う「崖の上」状態という感じで心配です。
一人で行くか、最小限の希望者だけで行くつもりです。
言葉は、届いた。
ゴーテル殿に集まった魔力が散るように、シィノの怒りも溶けていく。
そもそも、感情というのはその場限りのもの。
維持し続けるのは難しい。
>「行ってくるといいさ。
> ......森の端まで」
ゴーテル殿がこだわっていたモノが崩れた。
たとえ怒りや憎しみであっても、それはゴーテル殿の支えの一部だったのだろう。
支えを失ったゴーテル殿は、その身体を時間が駆け抜けていったかのように弱弱しい。
>「彼女は必ず僕らが守ります。
> 僕の全てにかけて誓いましょう」
ラプンツェル嬢は彼らに任せておけば問題ないでしょう。
「お気をつけて」
――――PL――――
シィノは「信頼」は知っていても「愛」は知らないので、ゴーテルの説得時にも「愛」という単語を使っていないという裏話。
そのPCらしい言葉を選ぶのも、PLの楽しみなのです。
とりあえず、濡れちゃった荷物の点検とかしてます。
エントレットさん出てこないかなー。
シィノさんの言葉は確実に届きました。辺りにたちこめ高まっていた魔力や二人の怒りの感情が霧散し雨と共に溶けていき、ただ雨粒が地面に落ちる音のみ響く。森は平穏を取り戻したのが証拠です。
>「行ってくるといいさ。
......森の端まで」
>「お婆さん......ありがとう」
>「いいや、そもそも感謝されるような人間じゃないんだよ......私はね」
>「彼女は必ず僕らが守ります。
僕の全てにかけて誓いましょう」
>「――好きにするがいいさ」
ゴーテルさんの顔はまるで憑き物が落ちたようでした。
長年自分を支えていた心の柱が倒れたのです。無理もありません。
さてと、このまま放っておくのはあまりにも不憫に思えてきます。
会話の中にちらほらとネガティブな発言が目立ちますのでそのまま旅立たれるのは私も気分がよくないです。
前から引っかかってはいましたが、なんと言いますか悪役なんでしょうけどとてつもなく殺したい完全に救いようのない奴とはちょっと違う気がするんですよね。
>「お気をつけて」
「いってらっしゃい気を付けてくださいね。」
グレースさんはラプンツェルさんの両親の奥さんの治療のため出かけました。道中。ミモザを探したいと言われましたので、おそらく野伏の心得のある私に来てほしいかとおもわれますが、断りました。
心のケアをゴーテルさんにしたいです。 もう敵意も感じられませんので大丈夫でしょう。
「ゴーテルさん。雨に濡れて寒いでしょう?これを貸します。どこか雨をしのげる場所に行きませんか?」
来ていた迷彩ローブを脱ぎ、差し出します。
私はまだ若いです。多少雨にぬれても風は引きませんよ。
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PLより
シィノを置いてけぼりはしないんだぞ☆ということで残ります。
ひとまず三人で雨をしのげる場所に移動したいな。小屋かな?近いから。
そういえばドアぶっ壊したんだったw怒られそう
エントレット出てきたら色々聞けそうなのになゴーテルかなり心がお疲れだからカウンセリング要りそう。
呪いの解除方法とか聞けたらいいな
コルチョネーラさんへ
グレースさんの推理や情報を共有したということにしてもよろしいですか?